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『文春文庫、401円~500円(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全355件

  • シリーズ6冊
    550719(税込)
    著:
    佐藤愛子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「十一月がくれば私は満六十七歳になる。」――妊娠中の娘から2羽のインコを預かったのが受難の始まり。けたたましく啼くわ人の耳は齧るわで、平穏な生活はぶちこわし。一難去ってまた一難。今度は娘が持ち込んだ仔犬に安眠を妨げられる。揚句の果てに、孫のお守りだと? もう、ええ加減にせえ! ああ、我が老後は日々これ闘いなのだ。

    2024年映画公開の『九十歳。何がめでたい』に連なる、痛快抱腹老後エッセイシリーズ第1弾。

    ※この電子書籍は1997年3月に文藝春秋より刊行された文庫版を底本としています。
  • シリーズ26冊
    459880(税込)
    著:
    西村京太郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    早池峰(はやちね)山、カッパ淵、曲り家……。岩手県遠野市の里山を散策する悠々自適の退職者に見えた被害者の足どりは、一体何を意味するのか。奥軽井沢にあるM研究所のHPの掲示板に残された批判のメッセージとは。次々と起きる殺人を被害者の娘は食い止めることができるのか。現代医学の闇を衝いた十津川警部シリーズの傑作。
  • シリーズ21冊
    503950(税込)
    著:
    石田衣良
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ミステリーの「今」を読みたければ、池袋を読め。刺す少年、消える少女、マル暴に過激ジャーナリスト、カリスマダンサー……駅西口公園、通称ウエストゲートパークを根城にする少年少女たちが、発熱する都会のストリートを軽やかに疾走する。若者たちの現在をクールに、そして鮮烈に描く大人気シリーズの第一作。青春小説の爽快感とクライムノヴェルの危険な味わいを洗練させ、新しい世代から絶大な支持を得て話題となった連続ドラマの原作。
  • シリーズ27冊
    428791(税込)
    著:
    赤川次郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    駅のタクシー乗場で突如弾丸に襲われた母娘。現場に居合わせた宇野と夕子は、すぐに犯人が割れるだろうと予測したが、母親を予期せぬスキャンダルが襲い、事態は思いがけない方向へ…(「裏切った弾丸」)。心霊スポットを紹介するロケ現場で、1人のお笑いタレントが毒を盛られた疑いで急死。妻は自分が夫を恨んでいたことを告白、またロケの際はかならず手づくり弁当を持たせていたことも明かした…(「幽霊注意報」)。日常に潜む悪意――赤川マジックは今作も絶好調! 大人気「幽霊」シリーズ第23弾。
  • 最後の木版浮世絵師といわれた光線画家・小林清親の波瀾に充ちた半生と江戸から明治に移りかわる風俗、庶民の生きざまをあざやかに描いた第百回直木賞受賞の長篇。(田辺聖子)
  • 520(税込)
    著:
    村田喜代子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    押伏村には、六十歳を越えると蕨野という丘へ棄てられる掟がある。だが、死を待つ老人たちは悲惨で滑稽な集団生活を送りながらも、生への意志を逞しくしていく。死してなお魂は生き永らえるのか? 棄てられた姑と嫁の心の対話を通して、人間の「生」の本質に鋭く迫る、平成日本によみがえる衝撃の棄老伝説。
    恩地日出夫監督、市原悦子主演で2003年に映画化。
    解説・辺見庸
  • 日本人の90パーセントが病院で死ぬ。
    なのに、末期医療のなんと粗末なことか。
    医師のこの痛切な反省が、日本にホスピスの理念をもたらした。
    本当に人間らしく死を迎えるにはどうしたらよいかを考え続けた
    医師による、愛と願望の書。

    解説・永六輔

    ※この電子書籍は、1996年8月に刊行された文春文庫を底本としています。
  • 収録作『手』が映画化。2022年9月16日公開。監督・松居大悟、出演・福永朱梨/金子大地ほか。

    『人のセックスを笑うな』『論理と感性は相反しない』など、ビビットな文体とセンスで時代の空気感をすくい取る、山崎ナオコーラの中短編集。

    年配の男性の顔や指の写真を集め、ブログに載せることは罪であろうか?  おじさんを研究する25歳の女性の視点から、異性を個人ではなく集合体として捉える切なさを描いた「手」。

    NHKラジオ文芸館で紹介され異例の話題となった、血のつながらない娘と暮らす44歳のサラリーマンが主人公の、『お父さん大好き』など4作を収録。おじさんたちが可愛く思えてくる、ウィットと切なさに満ちたナオコーラ・ワールドが堪能できます。(※2009年刊の単行本『手』を改題)
  • 481(税込)
    著:
    古川薫
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    “歌に生き恋に生き”た世界的に名を馳せたオペラ歌手藤原義江。英国人の貿易商を父に、下関の琵琶芸者を母に持った義江の波瀾の人生を描いた直木賞受賞作。(田辺聖子)
  • 550(税込)
    著:
    町田康
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    賞賛と悪罵を浴びた戦慄のデビュー作
    大黒様を捨てようとして始まる日常の中の異次元世界。日本文学史に衝撃的に登場した芥川賞作家の処女小説。「河原のアパラ」を併載。

    三年前、ふと働くのが嫌になって仕事を辞め、毎日酒を飲んでぶらぶらしていたら妻が家を出て行った。誰もいない部屋に転がる不愉快きわまりない金属の大黒、今日こそ捨ててこます日本にパンクを実在させた町田康が文学の新世紀を切り拓き、作家としても熱狂的な支持を得た鮮烈なデビュー作、待望の文庫化。
    解説・三浦雅士
  • シリーズ4冊
    529701(税込)
    著:
    伊集院静
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    あなたも悩んでるうちがハナなんだよ

    息子が主人に似てバカなんです……。情けない質問の連発に怒りながら、人生の機微を伝えます。
    名言あり、苦言あり、箴言あり、ユーモアあり、ホロリとさせられることもあり、毒もあり。
    悩んでいる人の心には伊集院さんの言葉が響きます。

    伊坂幸太郎さん、湊かなえさんら人気作家たち、そして桑田佳祐さんの悩みも!
  • シリーズ9冊
    509750(税込)
    著:
    東海林さだお
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    獲れたてのタコをがしがしと丸かじりして「いけない……うまいもの食ってると嫉妬される」とおびえながらもついうっとり。フライ一族の中でトンカツの次に偉いのはメンチカツとハムカツのどっち? カレー専門店は明るいのに牛丼屋の雰囲気はなぜ暗い? ヒラメとエビ入りネコ缶の味わいとは? うまくて凄いショージ君の日常は、読むほどにしみじみじんわり、笑いの涙がにじみます……。あくなき探求心と鋭い観察眼が捉えた抱腹絶倒の食べ物エッセイ「丸かじり」シリーズ。
  • 550(税込)
    著:
    西加奈子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「こっこ」こと華原琴子、早生まれの8歳、小学校3年生。好きな言葉は「孤独」。
    2014年に芦田愛菜主演で映画化された話題作!

    狭い公団住宅に、中華屋から譲り受けた赤い大きな円卓で食事をする華原家は、頑固で文字好きの祖父、明朗快活な祖母、ハンサムで阿呆な父と美人で阿呆で素直な母、それに中2の美人の三つ子の姉の8人家族。みんなこっこがかわいくてしょうがなく、何かと構うが、こっこは反骨精神豊かに「やかましい!いろいろと」「なんで、て聞くなやボケが」と心で思う。

    こっこの尊敬する人物は、祖父の石太と、同じ公団に住む同級生のぽっさん。ぽっさんの吃音を、こっこは心から美しいと思う。吃音や眼帯をした同級生のものもらい、韓国人の同級生の不整脈をかっこいいと憧れ、それを真似したときに、「こっこはなんでそんな風なんや」と大人に怒られてしまう。しかしこっこは感じる。なぜかっこいいと羨んでやったことがいけないのか。こっこはぽっさんに相談し、人の痛みや言葉の責任について、懸命に「いまじん」するのだった。そうして迎えた夏休みの祖母の誕生日。ぽっさんにも「言わない」出来事がこっこに起きて――。

    世間の価値観に立ち止まり、悩み考え成長する姿を活きのいい言葉でユーモラスに温かく描く。

    ※この電子書籍は2013年10月に文藝春秋より刊行された文庫版を底本としています。
  • ぼくらの教科書はブラウン管の中にあった!
    ジャイアントロボが、念仏の鉄が、ロボコンが、カースケが人生の先生だった…。熱い思いと愛惜でつづった懐かしのTV番組の数々。
    『サンダーマスク』『仮面ライダー』『快傑ライオン丸』『必殺仕事人』『太陽にほえろ!』『月光仮面』など50本以上の作品の魅力を語り尽くした1冊を電子復刻しました。

    ※この電子書籍は2001年12月刊行の文春文庫を底本としています。電子化にあたって、一部の収録画像や内容を変更しております。予めご了承ください。
  • どこから読んでも懐しさで体が震える痛快TV読本!
    インドの山奥で修行し、悪と戦わずに政治家に訴えるレインボーマン。お茶の間を沸かせた電線音頭のデンセンマン。
    令和では見られない、70年代テレビ番組の「ゆがみ」を楽しく徹底解説。

    ※この電子書籍は2001年4月刊行の文春文庫を底本としています。電子化にあたって、一部の収録画像や内容を変更しております。予めご了承ください。
  • 550(税込)
    著:
    阿部和重
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    進化した類人猿の処理を任された男、反米テロ組織リーダーの暗殺作戦に参加した少年たち、姐さんにスパイの拷問を依頼された極道の俺、福島の警戒区域にATMや空き巣を狙って侵入したチンピラ、夏休みの少年少女たちに襲われた多摩川の河川敷のホームレス、おやじ狩りを繰り返す少年、運命の人と出会うべく婚活パーティーに参加するサラリーマン、SNSで友達をつくるナイジェリア出身の少女……

    豪華な音楽に彩られた12本の短編が新たな世界の到来を予言する!
    『ピストルズ』『クエーサーと13番目の柱』『□』と同時期に書かれた珠玉の12の短編を収録。
    芥川賞作家・阿部和重の魅力を堪能できる短編集。
    収録作品: 「Man in the Mirror」「Geronimo-E, KIA」「Bitch」「Just Like a Woman」「Search and Destroy」「In a Large Room with No Light」「Life on Mars?」「Sunday Bloody Sunday」「For Your Eyes Only」「The Nutcracker」「Family Affair」「Ride on Time」
  • シリーズ4冊
    550740(税込)
    著:
    山本一力
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    上司の不始末の責めを負って同心の職を辞し、きっぱりと刀を捨てた喜八郎は、長屋住まいの庶民相手に鍋釜や小銭を貸す<損料屋>に身をやつした。といってもただの損料屋ではない。与力の秋山や深川のいなせな仲間たちと力を合わせ、巨利を貪る礼差たちと渡り合う。田沼バブルのはじけた江戸で繰り広げられる、息詰まる頭脳戦。時代小説に新風を吹き込んだ、直木賞作家・山本一力の輝かしいデビュー作。人情味と後味の爽快さは一作目から群を抜いてます。
  • シリーズ10冊
    519804(税込)
    著:
    内田康夫
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    官僚組織の複雑怪奇さ、エリートたちの強固さ、北朝鮮ミサイル――日本人にとっての「覚悟」とは何か。
    現代社会に生きる全ての読者に壮大な感慨を呼び起こしてくれる、内田康夫堂々の代表作!

    北海道・利尻島に美しくそびえる利尻富士で、不審死したひとりのエリート社員。
    警視庁刑事局長の兄・陽一郎から調査を頼まれた浅見光彦は、ある女性から
    託された謎のメッセージとCDから事件の真相に迫ってゆく。

    次第に見えてくるのは、防衛庁という巨大組織に生きる人々の苦悩と正義、恐ろしさ。
    警視庁を背負うエリートである兄・陽一郎は光彦とともに
    「彼らの正義」を動かすことができるのか?

    個人の正義と国家犯罪がぶつかるシーンの緊迫感、家庭と恋人を大切にしていた男の無念の死を思い、「大義」を真摯に論じる浅見光彦の必死の姿は感動を呼ぶ。

    著者の代表作の新装版です。
  • シリーズ4冊
    5091,400(税込)
    著:
    高木俊朗
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    昭和21年2月9日、元陸軍大佐棚橋真作はGHQからの出頭命令に接して、古式通りの割腹自殺をとげた――著者は、その死に疑問をいだき、間近に迫っていたインパール作戦の陽動作戦として実施された「ハ号作戦」に参加した第55師団の生き残りの人々の証言や日録を克明に調べていくうちに花谷正師団長の部下への自決強要の問題が浮かび上がってくる。軍隊という巨大な組織の冷酷無残な非人間性を描いた戦記文学の傑作。著者のインパール五部作の一冊。
  • 550(税込)
    著:
    佐藤多佳子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    この心の震えは、祈りに似ている――
    眩しい少年期の終わりを描いた感動作。

    学校と音楽をモチーフに少年少女の揺れ動く心を瑞々しく描いたSchool and Musicシリーズ第一段。
    物心つく前から教会のオルガンに触れていた18歳の一哉は、幼い自分を捨てた母への思いと父への反発から、屈折した日々を送っていた。
    難解なメシアンのオルガン曲と格闘しながら夏が過ぎ、そして聖夜――。

    小学館児童出版文化賞受賞作。

    解説・上橋菜穂子
  • 550(税込)
    著:
    佐藤多佳子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    学校×音楽シリーズ第一弾。
    音楽が少女を、優しく強くあたたかく包んでいく。

    校舎の屋上にある音楽室に集まる鼓笛隊の落ちこぼれ組を描いた表題作など、少女が語り手となる四つの物語。
    嫉妬や憧れ、恋以前の淡い感情、思春期のままならぬ想いが柔らかな旋律と重なり、あたたかく広がってゆく。

    学校と音楽をモチーフに少年少女の揺れ動く心を瑞々しく描いたSchool and Musicシリーズ第一弾。

    解説・湯本香樹実
  • 仕事に迷う、人生に迷う、迷ってばかりの私に、
    〈ひげ人形愛好会〉から招待状が!?

    ミュンヘン! 鈴の音が宵闇に沁むような響きに惹かれて、旅に出た私。
    でも、この旅の目的は私にもわからない。
    迷い続ける日常を引きづったまま、私はどこへ往くのだろう――。

    さりげない情景に仕組まれた、ひと匙の毒とユーモア。
    幸せも不幸も、神様からの贈りもののように思えてくる、愛らしい十の物語。

    解説・瀧井朝世

    ※この電子書籍は2011年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 461(税込)
    著:
    森絵都
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「自由ホンポウな女になりたい!」「その方、カツラですの」「やっぱり罠にはまった。そんな気がする」
    あなたの心を揺るがす物語がきっとある。ようこそ魅惑の〈森絵都ワールド〉へ!

    何気ない言葉に傷ついたり、理想と現実のギャップに嫌気がさしたり、いきなり頭をもたげてくる過剰な自意識にとまどったり……。
    生きているかぎり面倒は起こるのだけれど、それも案外わるくないと思える瞬間がある。
    ふとした光景から“静かな苦笑いのひととき”を抽出した、読むとちょっと元気になる小説集。

    解説・白石公子


    ※この電子書籍は2009年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • シリーズ2冊
    540691(税込)
    著:
    上野正彦
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    偽装殺人、他殺を装った自殺、猟奇的殺人と見誤る奇妙な死体……。どんなに誤魔化そうとしても、もの言わぬ死体は、背後に潜む人間の憎しみや苦悩を雄弁に語りだす。法医学は死体と語り合い、死をとおして人間の生き方を考える学問である。浅沼稲次郎刺殺事件、日航機羽田沖墜落事故、三河島駅列車事故等の現場に立会い、変死体を扱って三十余年の元監察医が綴る、ミステリアスな事件の数々とそれにまつわる人間ドラマ。映像化もされた法医学入門の大ベストセラー。
  • ケンカ・キリノの真骨頂といえる初のエッセイ集。

    直木賞受賞直後の多忙な日々を綴った日記や書評、映画評、いわれなき中傷に対して真摯に真っ向から反論する表題作の長篇エッセイに加え5篇のショート・ストーリーも収録。
    デビュー以来10年の軌跡をまとめ、小説では味わえないストレートな「桐野夏生」の魅力がぎっしりと詰まった著者初のエッセイ集。

    解説・東野圭吾

    ※この電子書籍は2008年1月刊行の文春文庫を底本としています。
  • シリーズ2冊
    491520(税込)
    著:
    桐野夏生
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    女にも荒ぶる魂がある、闘いたい本能がある!
    女子プロレス界に渦巻く陰謀を描く傑作長篇ミステリー。

    「ファイアボール」と呼ばれる女子プロレス界きっての強者・火渡抄子、といまだに一勝もできない付き人の近田は、外国人選手の失踪事件に巻き込まれる。
    新人のリンチ事件、事務所の独立問題……トラブル続出の中、後楽園ホールの試合が近づいてくる。

    女子プロレス界に渦巻く陰謀と、女の荒ぶる魂を描く長篇ミステリー。

    解説・鷺沢萌
  • シリーズ3冊
    499890(税込)
    著:
    高世えり子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    文系女子のえり子はサークルで出会った「理系クン」に興味を抱くが、彼の理系特有の思考回路に振り回されて……。文系女子と理系男子の間に流れる深くて暗い川を渡り、えり子は理系クンと交際できるのか? 理系男子の生態を観察・分析。女心のわからない理系クンとの恋愛事情を爆笑コミックエッセイに。巻末には名古屋グルメ漫画も収録。
  • 才気あふれるユーモアが織りなす、まさしの不思議な世界。

    青春の喜び、悲しみ、楽しさ、苦しみをみずみずしいタッチで綴った23の自画像風エッセイ。
    幼い日のほろ苦い思い出をめぐる「泣いた赤鬼」、ユーモアあふれる「珍さんの薬」など5つの短篇小説。
    まさしのステージで味わう感動を、本書でどうぞ!
  • 若きさだまさしが人生、愛、音楽を語った選りすぐりの365の言葉。

    「体内に燃えたぎる熱い血を抱きしめて、それでも僕は、できるだけ静かに歩いてゆくつもりです。」
    「『言葉』というもの程、鋭い刃物をまだ知りません。」
    「人の優しさは甘さではなく、許容量である、と思う。」
    「一分一秒を重くするには、一分一秒を思いやるといい。」

    1982年当時のさだまさしの著作やインタビューから選び抜いた言葉の数々。
    みずみずしい感性にあふれた20代のさだまさしが蘇る。
    レコーディングやコンサート風景などの写真、本人によるイラストも多数収録。
  • シリーズ5冊
    499(税込)
    著:
    さだまさし
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    3時間のコンサートのうち2時間はしゃべる、という
    しゃべりストさだまさしのステージをまるごと再現する活字ライブ。

    シリーズ第一集は1980年前後のおしゃべりの中から選んだ
    傑作面白ばなしをまとめて90本! 
    とにかく笑っちゃうアドリブに痛烈な楽屋落ち。
    さらに自身の幼少期の話から、アリス、松山千春といった音楽仲間の話題まで。
    さだまさしの歌を聴きながら読めば最高です。
  • さだまさしの「語り」で甦る中国英傑たち。

    さだまさしが、あの古典を語ったら……?
    劉備が、曹操が、そして諸葛孔明が、なんだかおかしい。有名な中国英傑たちが、近所のおじちゃんに思えてくる。
    桃園の契りから三顧の礼、劉備の死まで。定評ある話芸の才で挑戦した6時間の口演を紙上で再現。
    初心者にはまたとない水先案内、上級者にも全く新鮮な「笑える三国志」!
  • ある日突然、世界のすべてが変わる。
    蜘蛛女、巨女、シマウマ男に犬人間……地球規模で新たな「進化」が始まる。
    小説界を震撼させた、芥川賞作家の驚異のデビュー作。

    解説・椹木野衣
  • 阿佐田哲也=色川武大のいとこにして生涯連れ添った愛妻。
    鬼才と呼ばれた作家との風変わりな夫婦生活を活写した名エッセイ。

    15歳も年上でデブでハゲで、大の風呂嫌いで、おまけに難病ナルコレプシーの従兄との結婚生活は、1日6食の食事作りに、絶え間ない来客への対応をして、20年間に10回も引越しの片付けをする毎日……。
    天才・鬼才と謳われ、ギャンブラーにして作家であった夫とのいささか風変わりな夫婦生活を愛憎をもって追想したエッセイ。
  • 第134回芥川賞(2006年)候補作。

    恋人との大喧嘩の果て、薬の過剰摂取(オーバードーズ)で精神病院の閉鎖病棟に担ぎ込まれた明日香。そこで拒食・過食・虚言・自傷など、事情を抱えた患者やナースと出会う。普通と特別、正常と異常……境界線をさ迷う明日香がたどり着いた「場所」とは一体、どこなのか?

    悲しくて笑うしかない、絶望から再生への14日間を描いた本作は2007年、松尾スズキ自身の監督・脚本で映画化された(主演・内田有紀)。

    解説・枡野浩一
  • 490(税込)
    著:
    津本陽
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    幕末から明治にかけて一刀正伝無刀流を拓き、明治維新では勝海舟、西郷隆盛らと親交をかさね、大政奉還後の官軍と幕軍の衝突を防ぐべく身を挺した山岡鉄舟。彼は、剣の人であると同時に天皇側近の人でもあった。剣豪小説で定評のある著者が、剣の奥義をきわめた鉄舟の「無我」で虚心、その悠然たる生涯を描く。
  • 480(税込)
    著:
    津本陽
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    明智光秀、宮本武蔵、蜂須賀小六、塚原卜伝、木下藤吉郎、近藤勇、竹中半兵衛、坂本龍馬、前田利家、山岡鉄舟、黒田官兵衛、清水次郎長、佐々成政、紀伊国屋文左衛門、織田信長、渋沢栄一、豊臣秀吉、徳川慶喜、徳川家康……。

    いずれも時流に乗り、運を開いた男ばかり。
    ある者は天下を取り、ある者は財を成し、ある者は天下の剣豪となった。現代にも通じる処世とその決断。だから歴史はこうなった。
  • 480(税込)
    著:
    津本陽
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    剣豪小説の第一人者にして剣道・抜刀術の高段者である著者が、古武道の真髄に迫る!
    古来より伝わる六つの流派に取材した出色の対談集。

    徒らに勝敗にこだわる昨今の武道は技法に浮薄のそしりを免れないのではないか。
    剣道三段、抜刀術五段を誇る剣豪小説の雄が、現代に息づく古来の「武」の精神を辿る。

    柳生新陰流、香取神道流、馬庭念流、竹内流、柳生心眼流、諸賞流の六流派の訪問記と、二木謙一、秋山駿、安西水丸、勝新太郎との対談、薩南示現流や豊臣秀吉などについて書かれたエッセイを収録。

    豪華な随筆・対談集。
  • 家光の密命を受け、諸国を巡り将軍家に仇なす者を討つ。
    新陰流、剣の真髄ここにあり!

    徳川将軍家の兵法師範をつとめる柳生宗炬の嫡男・十兵衛は、家光公の近習として幼少より仕える。
    しかし二十歳の頃、十兵衛は突然、家光の勘気にふれ追放となる。

    実はこの追放劇、彼を隠密として野に放つための狂言であった。
    十兵衛は諸国武者修行と称し、徳川家に仇なす者を討つ旅を続ける。

    若き十兵衛の隠密旅と名勝負をドラマチックに描いた、剣豪小説の決定版!

    解説・多田容子
  • シリーズ2冊
    480(税込)
    著:
    津本陽
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    本邦の博物学、生物学の草分け、知の巨人にして奇人
    南方熊楠の生涯を同郷の著者が描き切る!

    南方熊楠は慶応三年、和歌山の金物商・南方弥兵衛の次男に生まれた。
    日本一のエリート校であった大学予備門に入学したが、型破りの性格は大学になじまず退学。
    以後、渡米、南米放浪、英国での学究生活を経て、郷里和歌山で独学で研究に没頭した。

    奇行・博覧強記と背中合わせの孤独。
    巨人の全体像に同郷の著者が迫った大河巨編。
  • 550(税込)
    著:
    津本陽
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    この潔さが羨ましい! 豪商紀伊国屋文左衛門の波瀾万丈の生涯を元禄経済のなかに活写した歴史長編。

    命を賭けた江戸へのみかん輸送で得た三万五千両をもとに、紀伊国屋文左衛門は、日本一の豪商めざして突き進む。大長者・河村瑞賢、杉山検校の後押しで材木商となって活躍。八十万両もの稼ぎを上げる。
    しかし、貨幣改鋳に手をつけて失敗。以後、時勢の流れから外れ、一代限りで引退した文左の豪快な生涯。
  • シリーズ3冊
    550765(税込)
    著:
    穂村弘
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    今からジャニーズの一員になることがあろうかと考えたり、電車で武将OLに出会ったり。俗世間をイノセントに旅する歌人・穂村弘が形而下から形而上へ言葉を往還させながら綴った“現実日記”。ほんのり笑って、特に爆笑。フジモトマサルのひとこまマンガ+カットでニヤリもプラス。長嶋有・名久井直子ペアの「偽ょっ記」収録。
  • かつて、会社四季報をめくれば、上場会社の株主欄のいたるところに「竹田和平」という名前を見つけることができた。生前、上場会社百数十社の大株主であり、和製バフェットと呼ばれた竹田和平さん。貧しい菓子職人だった竹田さんはタマゴボーロで成功し、後に日本一の大投資家として名を馳せるようになる。彼の投資の神髄は、意外なほどシンプルなものだった。

    「値上がりを期待して株を買ってはいけない」
    「情報源はひとつで充分。会社四季報を熟読せよ」
    「投資とは結局、経営者の資質を見極めること」などなど。

    しかし、まっとうすぎるからこそ、みんなが見落とす盲点なのだ。さあ、今日からあなたも竹田さん流の旦那的投資術で、豊かで楽しく喜びに包まれた人生を送ってみようではないか。

    解説・真田英里(竹田和平さんの最後の個人秘書)
  • 週刊文春連載エッセイ「夜ふけのなわとび」から抜粋した林真理子さんのお言葉集。毒舌が芸にまで昇華された林さんのエッセイですが、中でも含蓄があっておもしろい言葉のエッセンスを集めた金言格言集ともいうべき一冊です。

    「口説かれた話を、得意げに言う女ほどみっともないものはない」
    「女性が思ったことを何でも口に出来る、という立場になるには、(1)年齢(2)地位(3)お金(4)地位の高い夫のいずれかを手に入れなくてならない」
    「完璧に釣り合いのとれた名前は嫁かない女の証」
    「女の小ジワというのは、男のハゲに近い」
    「地味な男ほど派手な女が好きだ」などなど。

    一本筋が通った林さんの人生観に読めば思わずフムフムと深~く頷く自分がいることでしょう。とりわけ女性にとっては、生きて行くのに有益この上ない言葉ばかり。まさに、「運命を変える言葉」なのです。

    【目次】
    ・女について
    ・恋愛と結婚について
    ・男について
    ・家庭について
    ・仕事について
    ・食べることについて
    ・オシャレについて
  • シリーズ6冊
    408509(税込)
    著:
    室井滋
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    たとえメイクはしていても、心の中はいつもスッピン。フェロモンふりまきの赤パンツを履いた「ロケ弁女優」は、ビビッド・メイクのミニスカポリスに遭遇。試してみた5百万円の超高級納豆のお味は? 話題になったがんばれ猿岩石ツアーと盛岡食いだおれの旅の顛末……大笑いのあとにホロリと泣ける「週刊文春」に連載され大好評を得たエッセイ集第1弾!
  • 509(税込)
    著:
    室井滋
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    元気でけなげにピチピチと、そんな“キトキトの魚”みたいになりたい――。自意識過剰な一人っ子時代の赤面メモリー、痛恨のフライデー事件の顛末など「事件を呼ぶ女」ムロイが経験したアヤシイ出来事の数々。面白すぎるエピソード満載のベストセラー! あなたも読後は“キトキト”になること間違いなし!
  • 509(税込)
    著:
    室井滋
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    故郷の富山から早稲田大学入学のために上京し、東京で初めて借りた部屋の家賃は2万5千円。あの頃の私は、とてもお人よしで、全く人を疑うことを知らなかった……。生活費のため、引き受けたアルバイトは、表札売り、選挙のうぐいす嬢、ホステス、そして“謎のお運びさん”!? 大都会・東京の片隅で、おずおずと、しかし、生き生きと花開いた大学生ムロイの愚かしくも愛しいい日々。
  • 509(税込)
    著:
    室井滋
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    それは室井滋が室井滋であるがゆえに起こるムロイ印の事件である。オソロシすぎる事件の数々――説教タクシー、部屋を覗く男、父のとんでもない教え、友人からの魔女認定――読んでいると思わず、笑顔になること間違いなし。エッセイスト・室井滋の魅力が満開の処女エッセイ集!
  • 509(税込)
    著:
    坂木司
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「初めまして、お父さん」。
    元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の登場で一変! 思いもよらず突然現れた息子と暮らすことになった大和は、宅配便会社「ハニー・ビー・エクスプレス」のドライバーに転身するが、荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続。
    宅配便会社の仲間や、ホストクラブ経営者のおかま・ジャスミン、ナンバーワンホストの雪夜らも巻き込んでの、大騒動を描いた『ワーキング・ホリデー』が刊行されたのは2007年。その後の大和と進の物語を書いた『ウィンター・ホリデー』が2012年、同年には『ワーキング・ホリデー』が映画化され、文庫も含め「ホリデー」は人気シリーズへと成長。

    本書には親子の物語ではなく、彼らを取り巻く人々の物語、いわば「ホリデー」シリーズの外伝ともいえる6つの短編が収録。

    1 「ジャスミンの部屋」 …… ジャスミンが拾った謎の中年男の正体は?
    2 「大東の彼女」 …… お気楽フリーターの大東の家族には実は重い過去があった
    3 「雪夜の朝」 …… 完璧すぎるホストの雪夜にだってムカつく相手はいるんだ!
    4 「ナナの好きなくちびる」 …… お嬢さまナナがクラブ・ジャスミンにはまった理由
    5 「前へ、進」 …… まだ見ぬ父を探し当てた小学生の進の目の前には――
    6 「ジャスミンの残像」 …… ヤンキーだった大和とジャスミンの出逢いの瞬間

    ハートウォーミングな6つの物語。

    解説・藤田香織
  • 戦後日本のポップスシーンとともに生きたポップスター、はじめての自伝。

    日系2世のジャズ・ミュージシャンを父に持ち、十代のはじめからジャズを聴き始め、カントリー&ウェスタン、ロカビリーといった戦後復興期の音楽シーンをミュージシャンとして体験。
    グループサウンズの全盛時代には、ザ・スパイダースのメンバーとして、堺正章や井上順らとともにポップスシーンの頂点に立つ。
    その後もロックンロール、フォークと、さまざまな音楽に取り組み、そのハイレベルな音楽性は、小西康陽や小山田圭吾といった後進のミュージシャンからリスペクトされている。

    本書では、親友で早世した俳優の赤木圭一郎や、ミュージシャン、俳優、作家、デザイナーなどが出入りした東京・飯倉「キャンティ」の思い出、松任谷由実や吉田拓郎といったミュージシャンとの交遊を、都会育ちらしく洒脱に語る。

    2017年3月にがんで逝去するまで、つねに音楽活動やカルチャーシーンで強い存在感を発揮し、多くの人から「ムッシュ!」と愛された男の輝かしいクロニクル。

    ※単行本・文庫収録写真のうち、一部、電子版には収録されていないものがあります。※
  • 509(税込)
    著:
    又吉直樹
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    NHKでドラマ放送スタート!(出演・林遣都、波岡一喜、門脇麦)
    第一五三回芥川賞を受賞し、二〇一五年の話題をさらった「火花」が文庫化。
    受賞記念エッセイ「芥川龍之介への手紙」を併録。

    売れない芸人の徳永は、天才肌の先輩芸人・神谷と出会い、師と仰ぐ。
    神谷の伝記を書くことを乞われ、共に過ごす時間が増えるが、やがて二人は別の道を歩むことになる。
    笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。
    第一五三回芥川賞を受賞し、累計発行部数283万部を誇る傑作が待望の文庫化!
  • 大学時代の友人結婚式に出席中、上司の親の通夜手伝いに呼び出されたОLヨシノ。
    二次会幹事とスピーチを相方に押し付け、喪服に着替えて急きょタクシーで葬儀場へ。
    既に大多数の社員が集まり、打ち合わせを重ねるなか、ヨシノを猛烈な空腹感が襲う。
    「マジマ部長の親父とやら、間が悪すぎる…もう一日ぐらいなんとかならなかったのか」
    ヨシノのてんやわんやな一日はまだまだ続く。芥川賞候補作。

    09年に「ポトスライムの舟」で芥川賞、11年に「ワーカーズ・ダイジェスト」で織田作之助賞を受賞し、
    いまもっとも乗っている女性作家の傑作中篇。「冷たい十字路」を併録。
    解説・陣野俊史
  • 509(税込)
    著:
    村上春樹
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ある日曜日の夕方、「僕」の部屋にTVピープルたちがテレビを持ち込んできたことで、すべては始まった――表題作「TVピープル」。男にとても犯されやすいという特性を持つ美しい女性建築家の話「加納クレタ」。17日間一睡もできず、さらに目が冴えている女「眠り」。それぞれが謎をかけてくるような、怖くて、奇妙な世界をつくりだす。作家の新しい到達点を示す、魅惑に満ちた6つの短篇を収録。
  • 550(税込)
    著:
    村上春樹
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    堪えがたいほどの空腹を覚えたある晩、彼女は断言した。「もう一度パン屋を襲うのよ」。それ以外に、学生時代にパン屋を襲撃して以来、僕にかけられた呪いをとく方法はない。かくして妻と僕は中古のカローラで、午前2時半の東京の街へ繰り出した……。表題作のほか「象の消滅」、“ねじまき鳥”の原型となった作品など、初期の傑作6篇を収録した短編集。
  • 古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか? 椎の木の根元から突然現れた緑色の獣とそのかわいそうな運命とは。「氷男」と結婚した女は、なぜ南極に行こうとしたのか……。次々に繰り広げられる不思議で、楽しく、そして底なしの怖さを秘めた7つの物語。
  • 550(税込)
    著:
    五木寛之
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    古都・金沢を舞台に、恋と青春の残滓を描いた短編集。

    「金沢あかり坂」
    ――金沢の花街で生まれ育った凛は、別れた恋人の記憶を引きずったまま
    芸妓になった。その心をいやしてくれたのは父の遺した笛だった・・・。

    「浅の川暮色」
    ――新聞社の事業部に務める森口は、十数年ぶりに記者時代の初任地、
    金沢を訪れた。夜、浅野川を見つめる森口の意識に、それまで自分の内側に
    押し込めていた女性の姿が浮かび上がる。

    「聖者が街へやってきた」
    ――北陸のK市にあるラジオ局に勤める魚谷と同僚、友人の新聞記者は、
    古い城下町の秩序に挑もうとして、世界各国に打電された奇妙な事件を
    作りだすが・・・。

    「小立野刑務所裏」
    ・・・いまから十数年前、私は金沢に住んでいた。金沢は誇り高く、そして
    怖ろしい町だった。著者を思わせる男が回想する金沢で暮した日々。
  • シリーズ8冊
    519570(税込)
    著:
    あさのあつこ
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    少年たちの葛藤と成長を描く、文庫書き下ろしシリーズ第1弾。江戸から遠く離れた田鶴藩。その藩主が襲われた。疾風のように現れた刺客は鳥獣を操り、剣も達者な謎の少年・燦(さん)。筆頭家老の嫡男・伊月(いつき)は、その矢面に立たされるが、2人の少年には隠された宿命があった――。尋常でない能力を持つ「神波(かんば)の一族」の正体とは? 一気読み必至のエンターテインメント時代小説。江戸の世を少年たちが駆ける!
  • シリーズ5冊
    479519(税込)
    著:
    中村うさぎ
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「それ、いただくわ」高級ブティックでこの恍惚のセリフを口にするため、住民税滞納もためらわないトンデモない女。それが中村うさぎだ。金がなくても買いまくる。あまりにも華奢で美しく、履くと足が豚足になるディオールのパンプス、よく見たらマタギのチャンチャンコそっくりのフェンディの毛皮、高級椅子に下剤にエロ・グッズまで、うさぎの冒険はつづく。借金地獄の果てに、命より大切なカルティエの時計を質入して、払った利子が90万円……他人の失敗談はなぜこんなに面白い!?
  • 459(税込)
    著:
    向田邦子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    つましい月給暮らしの水田仙吉と、軍需景気で羽振りのいい中小企業の社長、門倉修造との友情は、まるで神社に並んだ一対の狛犬のように親密なものだった。門倉は、水田の妻たみに、長年ひそかな慕情を抱いてもいる。太平洋戦争をひかえた慌しい世相を背景に、男の熱い友情と秘めた思慕が織りなす、市井の家族の情景を鮮やかに描いた、向田邦子・唯一にして絶品の長篇小説。東宝による映画化では、高倉健が門倉、板東英二が水田、富司純子がたみを演じた。
  • シリーズ3冊
    519591(税込)
    著:
    高橋克彦
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    生まれ故郷の古い住宅地図には、あの少女の家だけが、なぜか記されていなかった。あの家が怖くて、ずっと帰らなかったのに。同窓会を口実に、ひさしぶりに故郷を訪ねた主人公の隠された過去、そして彼の瞼の裏側に広がる鮮やかな“緋色のイメージ”とは、一体何なのか……。直木賞受賞の傑作ホラー。表題作ほか、選考委員の激賞を受けた「ねじれた記憶」など、粒よりの七篇を収録。痺れるように怖いのに、とてつもなく懐かしい――高橋克彦ならではの独自の世界を満喫できます。
  • 459(税込)
    著:
    井上ひさし
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    青葉繁れる城下町、東北一を誇る名門校・仙台一高に、日本一の名門・日比谷高校から転校生がやってきた。しかも編入されたのは名門校にも存在する落ちこぼれクラス。料亭の息子で映画マニアの稔くん以下、ユッヘ、デコ、ジャナリの仲良し四人組はいろめきたったが、異性への過度の関心という共通の悩みから、日比谷の劣等生、俊介くんはあっという間に仲良くなって、女子校合同英語劇公演、松島合ハイと愛すべき珍事件をまき起す! 抱腹絶倒、爆笑とペーソスあふれる青春文学の傑作。

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