『ガガガ文庫、楽園殺し(ガガガ文庫)、1年以内(ライトノベル)』の電子書籍一覧
1 ~2件目/全2件
-
星をたたえ、暗く冷たく夜は燃える。
かくして林檎は奪われた。
〈血の祭典〉が明け、中央連盟の面々を襲ったのは、第二の衝撃。
シュテルン家当主脅迫事件を受けて、ロロ・リングボルド率いる第一指揮が大規模掃討戦に向けて動き出す。
その裏で独自に行動を開始するのは、第七指揮の粛清官たちだった。
一堂に会するは、完璧を目指す者。贖罪する者。弾劾される者。
義を貫く者。過去に眠る者。復讐者と、殉教者。
そして夢に堕ちた星を掬い上げる、当代の夜。
「リオ。最後に、ひとつだけ教えて」
「あなたが報せをくれなかったのは、わたしのことなんて、とっくに忘れてしまったから?」
「そうだとしたら。わたしも、あなたのことは永遠に忘れるわ……」
月の浮かばぬ、その日の晩に。
たったいちどだけ許された後夜祭に、最後の炎が灯される。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
今宵、誰がために星は輝くーー。
獣人事件の収束から1年。
砂塵渦巻くこの街で、ふたたび騒乱が起ころうとしていた。
「この警護任務は大任よ。こんどこそかならず式典を成功させなければならないのだもの」
「また悪い予感か? お前の勘はよく当たる。なにもなければいいがな……」
謎に包まれた連続食人事件の勃発。
延期開催される150周年記念式典。
「かつてこの地をおとずれた、盟主たちの祖〈Dの一団〉」
「彼らがこの地に根を差し、大陸一と呼ばれる大都市に発展させ、象徴として作られたものが、この中央連盟です」
「さあ、みなさまで祝おうではありませんかーーこの偉大都市の、栄えある150周年を!」
熱気に包まれる舞台を見下ろすは、市民、粛清官、円卓の盟主たち。
そして、たったひとりの星の夜。
「みなさん、とっても盛り上がってくれているのね! ぜひ聴いていって。このわたし、ノエル・シュテルンの歌をーー!」
祝宴の終幕を飾るは、この街の”歌姫”のステージ。
その背後に蠢くは、宗教徒たちの黒い影。
「ーー楽園殺し」
「ああそれも、貴女の望みであるならば……」
ーー今宵、偉大都市史上最大の祭り(フェス)が幕を開ける。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。