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『講談社文庫、0~10冊(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全5760件

  • 990(税込)
    著:
    池永陽
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社


    累計25万部『珈琲屋の人々』シリーズ著者が描く、
    酒場“人情”小説。

    串揚げか味噌おでん、漬物、酒。
    千円「いちまいセット」と、人々の物語に。
    あなたの心が温まる。

    ひとときの安らぎを求めて、酒場『いっぱい』に、
    今宵も客がふらりとやってくる。

    西武新宿駅に近い裏通り。酒場『いっぱい』には、店主室井諒三自慢の「いちまいセット」――千円でビールか焼酎、串揚げ四本か味噌おでん、漬物の小鉢がつく――と、ひとときの安らぎを求めて今夜もふらりと客がやってくる。
    しみじみ心温まる人間ドラマに定評のある著者が描く酒場人情小説。
    〈文庫オリジナル〉
  • シリーズ2冊
    9241,001(税込)
    著:
    赤川次郎
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    スクリプター・東風亜矢子。
    ベテランの多い映画業界ではまだまだ若手。
    人気映画監督が率いるチーム-正木組-で、現場全体を冷静に眺めることができるスクリプターゆえに、トラブル解決に奔走する日々だ。

    職人気質のスタッフたちと、強烈な個性をもった役者たちと共に取り組む新作撮影もこれからが佳境――という最中、アクションシーンに欠かせないスタントマンが刺殺されてしまう。

    一体誰が、何のために!?
  • 825(税込)
    著:
    桜木紫乃
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    下を向いても上を向いてもこの町は銀鼠色だ――
    17年前、弟を行方不明で失った松崎比呂は、刑事となって釧路に帰ってきた。その直後、釧路湿原で青い目の他殺体が発見される。先輩刑事の片桐周平と捜査を進めると、そこには激動の時代を生き抜いた女の一生が深く関わっていた。

    直木賞作家が放つ長編ミステリー、北海道警釧路方面本部シリーズ第1弾!
    解説は新直木賞作家の河﨑秋子さん(『ともぐい』)!

    24年5月から桜木紫乃、4作連続刊行! 第一弾『凍原』に続き、6月には『氷の轍』、7月『起終点駅(ターミナル』、8月『霧(ウラル)』と続きます。
  • 6月7日映画公開!

    2014年本屋大賞「翻訳小説部門」第2位!
    2012年ナショナル・ブック・アワード新人賞受賞!

    65歳の男が、20年前に同僚だった女性のお見舞いをしたくて、1000キロの道を歩き始める。世界36ヵ国が涙したロードノベル!

    『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』改題
  • シリーズ8冊
    1,3751,430(税込)
    著:
    西尾維新
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    少年よ、逃げろ。新たなる英雄譚、開幕!

    彼の名は空々空。
    どこにでもいない十三歳の少年。
    風変わりな少女、剣藤犬个が現れたとき、日常かもしれなかった彼の何かは終わりを告げた。

    ひどく壮大で、途轍もなく荒唐無稽で、しかし意外とよく聞く物語は、そんな終わりを合図に幕を開ける。
    人類を救うため巨悪に立ち向かう英雄は、果たして死ぬまで戦うことができるのか!?
  • ヒットラーが最後の夢を託した幻の秘密兵器とは? マスコミ世界の暗部を遊弋(ゆうよく)する二人の男が嗅ぎつけた奇怪な噂、謎の追及と共に浮び上がる現代史の深い亀裂を描く表題作。異国の夜、ファドの調べを背に、長い尾を曳いて消えた二つの星の物語「暗いはしけ」。他に「暑い長い夏」「怨念コマソン館」「双面のヤヌス」。
  • 1,001(税込)
    著:
    堂場瞬一
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    野球選手に、禁断の疑惑。

    探偵ジョーに、メジャー球団から依頼が。
    獲得を目指す有望選手を調査してほしいという。
    やがて、スポーツ賭博の疑いが浮上し……。

    至高のハードボイルド!


    〈内容紹介〉
    弟子も独立し、探偵ジョーは引退を考え始めていた。
    そんな中、メジャー球団から依頼が舞い込む。
    獲得を目指す有望選手が抱えるトラブルを、調査してほしいという。
    尾行中、ジョーの目の前で誘拐が発生。
    さらに、スポーツ賭博の疑惑が浮上し……。
    「大人の男」の美学が詰まったハードボイルド!
    【文庫書下ろし】
  • 第72回ベルリン国際映画祭でアムネスティ国際映画賞・特別表彰を受けた映画『マイスモールランド』を監督自身が小説化!

    ここにいたい。願うことも罪ですか? 日本で暮らすクルド人少女の願いと闘いの物語。
    幼いころから日本で育ち、埼玉の高校に通うクルド人の少女サーリャは、バイト先で東京の高校生・聡太と出会う。県境を流れる荒川の岸辺で、少しずつ心を通わせていく二人。しかしある日突然、在留資格を失ったサーリャの家族は、就労を禁じられ、自由に移動することもできなくなる……。
    現代社会の不条理を、居場所を求めて闘う一人の少女の視点で描き、ベルリン映画祭で高く評価された映画『マイスモールランド』(2022年5月6日公開・嵐莉菜、奥平大兼出演)を監督自ら小説化した注目作。

    第72回ベルリン映画祭ジェネレーション部門正式招待

  • できないことを、数えないで。

    どうやって生きていいのか分からない。
    自分を責め続ける、小説家志望の私。
    夢を抱いた仕事に躓く、会社員の夫。
    そして、インコのピピ。

    心理サスペンス『誰かが見ている』でメフィスト賞を受賞した著者が挑む新境地。
    小さな家族の幸せをめぐる物語。

    ――美景はうまいことやったよなー。
    旦那に稼ぎがあるから、なんの心配もないだろ?
    パートでお小遣い稼いでたらいいんだし。(略)
    傍から見れば、なんの悩みもなく、苦労もなく、ぼんやりと生きているように映るのだろう。(略)
    うまくいかない自分を責める妻の気持ちを、想像することもできないのだろう。――本文より

    美景と雄大は結婚して十年。
    ある日、妻の書斎に入った夫は何か様子が違っていることに気づく。
    ままならない毎日をどのように生きてきたかを語り出す二人。
    小説家になる夢を叶えたかった美景。
    夢を抱いた仕事に躓く雄大。
    二人をつなぐインコのピピ。
    メフィスト賞作家の新境地となる、小さな家族の幸せを探す物語。
  • 老舗温泉旅館「猫柳苑」の食事処「ヒソップ亭」。勤め先を理不尽な理由で首になった腕のいい料理人・章は、幼なじみ夫婦のはからいで店の主となる。丹精込めた料理と旨い酒が、悩んだり傷ついたりしている人の癒やしになれば――。疲れて頑なになった心を柔らかくする、おいしくてあったかい新シリーズ!

    疲れたら ちょっと寄りたい店がある

    心づくしの料理と酒で、いらした方を癒やします。
    『居酒屋ぼったくり』の著者の人気新シリーズ、待望の文庫化!
  • 「いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」この一言からすべてが変わったーー。
    楽しくなくても、平気で生きてきたはずなのに。
    コスパ重視の独身女性が、年下男に数十万円を渡してはじまる涙と笑いの物語

    節約とキルト作りが趣味の40歳独身、片倉唯。健やかでコスパのいい老後を迎えるために頑張っていたが、
    無料で受けた検診で子宮がんと告知される。病院のロビーで会計待ちをする唯に、
    ピンクの髪の男がお金を貸してほしいと頼んできた。人生はどこまでお金で割り切れるのか。
    涙と笑いの第28回島清恋愛文学賞受賞作。

    幼いころからお金を貯めることが趣味だった片倉唯、40歳。
    ただで受けられるからと受けたがん検診で、かなり進行した子宮がんを宣告される。
    医師は早めの手術を勧めるも、唯はどこかほっとしていたーー「これでやっと死ねる」。
    趣味とはいえ、節約に節約を重ねる生活をもうしなくてもいい。好きなことをやってやるんだ! と。
    病院の会計まちをしていた唯の目の前にピンク頭(ヘア)の、どこからどうみてもホストである男が現れ、
    突然話しかけてきた。
    「あのさ、おねーさん、いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」。
    この日から、唯とこのピンク頭の男との奇妙な関係が始まる。
  • シリーズ2冊
    9351,144(税込)
    著:
    宮部みゆき
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    事件の予兆と、恋の予感。これが宮部みゆきの世界---。死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。甦った人物が以前より若返っていると感じた「姉妹屋」のお初は、老奉行の御前さまから紹介された与力見習の右京之介と探索を始めた。だがその時、油樽から女の子の遺体が発見される。人は過去にも家族にも縛られる。霊験お初シリーズ第一弾。


    事件の予兆と、恋の予感。
    人は狡いし、汚い。だけど優しくて、美しい。
    これが宮部みゆきの世界。
    「霊験お初」シリーズ第一弾!

    死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。甦った人物が以前より若返っていると感じた「姉妹屋」のお初は、老奉行の御前さまから紹介された与力見習の右京之介と探索を始めた。だがその時、油樽から女の子の遺体が発見される。人は過去にも家族にも縛られる。霊験お初シリーズ第一弾。
  • 1,155(税込)
    著:
    大沢在昌
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    麻薬密売組織に潜入していた麻薬捜査官(マトリ)の加納良と連絡がつかなくなった。
    アメリカ陸軍の歩兵としてアフガニスタンに派兵されたあと除隊して、
    約20年ぶりに日本に帰国した
    双子の弟の将は、良の上司である、菅下から捜査協力を求められる。
    容姿がそっくりな双子のため、兄の良に将がなりすまして潜入捜査を続けることに。
    警視庁組対五課長の女性刑事・大仏とともに、あやしき関係先を探るが……。
    行方不明の良の安否は? ベトナムの怪しき密売組織《クィー》の中枢に食い込めるのか。
    震撼驚愕のクライムエンターテインメント!
  • シリーズ9冊
    693902(税込)
    著:
    西尾維新
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    眠ると記憶を失う名探偵・掟上今日子。彼女のもとに最先端の映像研究所で起きた機密データ盗難事件の依頼がもたらされる。容疑者は4人の研究者と事務員・隠館厄介。身体検査でも見つからず、現場は密室。犯人とデータはどこに消えたのか。ミステリー史上もっとも前向きな忘却探偵、「初めまして」の第1巻。(同一内容の単行本版も配信中)
  • 1,144(税込)
    著:
    今村翔吾
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    その男、悪人か。
    主人を殺し、将軍を暗殺し、東大寺の大仏殿を焼き尽くすーー。
    悪名高き戦国武将・松永久秀の真実の顔とは。

    直木賞作家による、圧巻の歴史巨編。
    〈第11回山田風太郎賞受賞作〉
  • 大人気シリーズ「味見方同心」が帰ってきた! 同心の兄・波之進の後を継いで味見方となった弟・月浦魚之進は南町奉行から密命を受ける。将軍暗殺計画の気配があり、毒見役の鬼役とは別に、城内に忍び寄る悪事を阻止してほしいというのだ。気弱な魚之進にそんな大役が務まるのか? 兄の後家・お静への思いが募るなか、魚之進は美味で怪しい江戸の食べ物を追う!

    【収録作品】
    『潜入 味見方同心(一) 恋のぬるぬる膳』
    『潜入 味見方同心(二)陰膳だらけの宴』
    『潜入 味見方同心(三) 五右衛門の鍋』
    『潜入 味見方同心(四) 謎の伊賀忍者料理』
    『潜入 味見方同心(五) 牛の活きづくり』
    『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』

    【南町奉行所・味見方とは?】
    江戸市中の食べ物の動向を探る特別役職。水戸藩が南町奉行所に働きかけてつくらせた。同心の月浦魚之進のみが味見方を拝命する過酷な一人役。横行する悪質な抜け荷の現状把握がもともとの目的だったが、捜索の間に様々な食にまつわる事件が発生する。初代味見方の月浦波之進は何者かにより暗殺、それを弟の魚之進が引き継いだ。兄弟の努力と活躍によって悪事は暴かれ、魚之進は兄・波之進の仇を討った。

    「味見方同心 潜入篇」全6巻までの顛末は、「隠密 味見方同心」全9巻をお読みください。面白さと美味しさが倍増します!!
  • 704(税込)
    著:
    上田岳弘
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    コロナ禍中の日々を映す4つのストーリー。
    芥川賞作家・上田岳弘、初めての短篇集。川端康成文学賞受賞作「旅のない」収録!

    【収録作品】
    「悪口」
    恋人と過ごすホテルでのゴールデンウィーク。「じゃあ、悪口の練習しよっか?」。僕は初めて彼女と会った時のことを思い出す。

    「つくつく法師」
    朝の散歩は4歳の息子との日課だ。午後、僕は古いPCで、昔書いた小説を読み返す。

    「ボーイズ」
    10歳と6歳のボーイズは、亀甲柄と市松模様のマスクでやって来た。弟の息子たちを預かることになった夫婦の夏。

    「旅のない」
    「作家さんなんですよね?」。出張先での車中、会話が途切れると取引先の村上さんが聞いてきた……。
  • 全国の書店員から熱烈な支持!
    『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』の著者による、名エッセイ集。


    時が過ぎ、変わっていくもの、変わらないもの。
    さりげない日常の場面や心情を切り取る言葉が、読む人の心に響く23編。

    「いまのわたしが、いまのわたしで、いまを書く。いまはこれから。」(本書より)

    【文庫版あとがき収録】
  • 869(税込)
    著:
    下村敦史
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    ホスピスで起きた3件の不審死。沈黙を貫く医師が抱える真相とは?
    救うべきは、患者か、命か――。
    『闇に香る嘘』『同姓同名』の著者渾身、“命の尊厳”に切り込む傑作医療ミステリー!

    「先生は、患者を救ったんです――」
    末期がん患者の水木雅隆に安楽死を行ったとして、裁判を受ける天心病院の医師・神崎秀輝。「神崎先生は私から……愛する夫を奪っていったんです…!」証人席から雅隆の妻・多香子が悲痛な声をあげるも一向に口を開こうとはしない。そんな神崎には他にも2件、安楽死の疑惑がかかっていた。患者思いで評判だった医師がなぜ――?
    悲鳴をあげる“命”を前に、懊悩(おうのう)する医師がたどり着いた「答え」とは?

    “安楽死”をテーマに描く、乱歩賞作家渾身の医療ミステリー!
  • 902(税込)
    著:
    遠田潤子
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    『銀花の蔵』『雪の鉄樹』『オブリヴィオン』の著者が放つ、人間の業の極限に挑んだ、衝撃の問題作。


    しがない日本画家の竹井清秀は、
    妻子を同時に喪ってから生きた人間を描けず、「死体画家」と揶揄されていた。

    ある晩、急な電話に駆けつけると、長らく絶縁したままの天才料理人の父、康則の遺体があり、
    全裸で震える少女、蓮子がいた。
    十一年にわたり父が密かに匿っていたのだ。
    激しい嫌悪を覚える一方で、どうしようもなく蓮子に惹かれていく。
  • 図書館の非正規職員をしているゆたきが出会ったのは、「ブルックナー団」を名乗るオタク3人組、ユキ・タケ・ポン。オタサーの姫のような扱いを邪険にあしらうゆたきだったが、タケが自筆する「ブルックナー伝(未完)」の意外な面白さに引き込まれていく。ブルックナーは19世紀ウィーンを代表する作曲家でありながら、元祖非モテの変人だった! ダサいオタクの生き様が、夢を諦めた中年女に勇気を与える、サクサク読めるクラシック音楽オタ小説。
  • 781(税込)
    著:
    有川 ひろ
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    猫の時間と人の時間。
    進み方は違うけれど、
    一緒にいる、今がいちばんの宝物。

    猫の浩太は、桜庭家の次男坊・浩美とずっと一緒に過ごしてきた。三男猫扱いには不満だけれど、たったひとつの願いは浩美より一日だけ長く生きること。だから肉球はんこの練習にも日々余念がない。なんのためにって? それはーー。
    表題作「みとりねこ」、『旅猫リポート』外伝2編を含む、7編、7匹の猫物語。

    世界が夢中!『旅猫リポート』『みとりねこ』、海外30カ国以上で100万部突破!
  • ロミオとジュリエットとフォルスタッフとイアーゴーとヴァイオラとシャイロック……さらにはシェイクスピアまでが一堂に会して、どたばたを繰り広げる。あの世界的名作群の誕生秘話が、今明かされる!?
  • 蒼白い霧の峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。忌まわしき影に包まれた浦登(うらど)家の人々が住まう「暗黒館」。当主の息子・玄児に招かれた大学生・中也は、数々の謎めいた出来事に遭遇する。十角塔からの墜落者、座敷牢、美しい異形の双子、そして奇怪な宴……。著者畢生(ひっせい)の巨編、全4巻合本版。

    【収録作品】
    『暗黒館の殺人(一)』
    『暗黒館の殺人(二)』
    『暗黒館の殺人(三)』
    『暗黒館の殺人(四)』

    ラストに差しかかる辺りでは、胸が詰まってしまった。胸中に、凡(すべ)ての妖しき館が次々に屹立し、そして次々に崩れ去って行った。冷静でいられる訳はなかった。
    黒々とした暗黒館の廃墟の上に、私は何だか異様なもの――懐かしいような、切ないような、そしてどうしようもなく愛おしいもの――を、幻視してしまったのである。――京極夏彦<文庫版第四巻巻末に収録の「特別寄稿◆暗黒館の諸相」より抜粋>
  • 季節外れの吹雪で孤立した館、奇面館。主人影山逸史に招かれた六人の客はそれぞれの仮面を被らされた。前代未聞の異様な状況下で、事件は進展する。主人の〈奇面の間〉に転がっていたのは、頭部と両手の指を切り落とされた凄惨な死体。六人の仮面には鍵がかけられていた。名探偵・鹿谷門実の圧巻の推理が始まる! 待望の上下合本版。

    【収録作品】
    ・奇面館の殺人(上)
    ・奇面館の殺人(下)
  • 十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!(十角館の殺人) 
    1987年の『十角館の殺人』刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作シリーズが合本版で登場!

    【収録作品】
    十角館の殺人 <新装改訂版>
    水車館の殺人 <新装改訂版>
    迷路館の殺人<新装改訂版>
    人形館の殺人 <新装改訂版>
    時計館の殺人<新装改訂版>(上)
    時計館の殺人<新装改訂版>(下)
    黒猫館の殺人〈新装改訂版〉
    暗黒館の殺人(一)
    暗黒館の殺人(二)
    暗黒館の殺人(三)
    暗黒館の殺人(四)
    びっくり館の殺人
    奇面館の殺人(上)
    奇面館の殺人(下)
  • シリーズ3冊
    748770(税込)
    著:
    上田秀人
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    大坂・東町奉行所の同心、山中小鹿(やまなか・ころく)は、上役の筆頭与力・和田山の娘をわけがあることを
    承知で娶ったにもかかわらず、裏切られてしまう。妻の不貞を許せなかった小鹿は、
    義父の和田山に妻を公然と突っ返すという方法に及ぶ。これが原因で、東町奉行所内では、
    同僚たちからも距離を置かれて居心地がよくない日々を過ごしていた。
    鬱憤をはらそうと大坂の遊郭に足を向けたものの、なぜか客引きをされない。
    理由は、大商家が「総揚げ」すべての見世を貸し切っていたからだ。
    その商家の名は、淀屋。西国三十藩以上の年貢米を大坂へ廻送、売る権利を持ち、莫大な富を得ていた。
    淀屋に借金をする大名もあらわれ、参勤交代の折には淀屋に寄って挨拶をするほどの力関係に至る。
    幕府も忸怩たる思いで、ついに時の老中首座・土屋相模守が手を打つことに。
    一介の同心・小鹿は、商魂たくましい上方の豪商と武士の沽券をかけた争乱に巻き込まれていく。
    吉川英治文庫賞受賞作家が送る新機軸の書下ろし時代小説、堂々開幕!
  • 803(税込)
    著:
    前川裕
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    東京大学卒業のノンキャリ警察官の無紋大介は、都内の弁天代署の生活安全課で
    派手な事件とは無縁な日々を送っていた。弁天代署に、本庁から女性キャリアが出向してくる。
    この女性キャリア桐谷杏華のファッションが警察官らしからぬ派手めなスタイルで
    署内がざわつく。その騒ぎのさなか、管内で数年ぶりに殺人事件が発生する。
    衆議院議員の秘書がホテルで刺殺され、一緒にチェックインした女性の行方が分からないという。
    あるきっかけから、担当外の無紋と杏華が「逸脱」捜査をすることに。
    それほど役に立つとは思えなかった、無紋のこだわり性格とひとつのスキルが、
    事件の背景に隠された特秘犯にたどりつく!
  • ごく普通の結婚をした隠密同心の嫁は、じつは優秀なアサシンだったのです!──待望の書下ろし時代小説シリーズ、スタート!

    月(つき)は北町奉行・柳生久通の庶子。武芸に秀で、中でも殺しの才に恵まれていたため、柳生の一族は月を殺し屋に育て上げた。一方で久通は月を可愛く思い、隠密同心の花川戸要(かなめ)に嫁がせることにした。真面目で堅物なのが取り柄。そんな月のもとに夫には内緒で、今日も暗殺の指令が届いた……。
  • シリーズ3冊
    704792(税込)
    著:
    和久井清水
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社


    あの鳥が、綺麗な声で鳴いてくれたら。

    飼鳥屋で夢をもって働くお遥、十六歳。
    江戸の「鳥」たちが謎をよぶ、書下ろし時代ミステリー!

    講談社時代小説文庫

    赤ん坊の幽霊が出る噂の真相、盗まれた八百屋の売り上げの行方、婚約者の父が犯した重罪の理由――、
    小さな飼鳥屋「かなりあ堂」の周囲で起きる「謎」の数々を、兄想いのお遥が解き明かしていく。

    メジロ、ホトトギス、カナリア…小鳥たちが鳥籠で羽ばたきをしている。
    近頃江戸では小鳥を飼うのが大人気。
    兄と二人で飼鳥屋「かなりあ堂」を営む十六歳のお遥は、お転婆などと言われても気にしない。
    噂の幽霊の正体を知ろうと駆けだしていく。
    江戸の「鳥」たちが謎をよぶ時代ミステリー。

    〈文庫書下ろし〉
  • 夜中にふと目が覚めた。そんなことはこの夜に限ったことではない。若いころなら枕に頭をつけた途端に寝入って朝まで目覚めないのが当り前のことだった。今はそうはいかない。何度寝返りを打っても廊れないときは眠れない。そういう日は手洗いに行き、睡眠薬を服用してから寝床に戻る。そうして何とか朝方まで寝入る。目覚めた時間が六時、七時だと起きてしまう日もあれば、それから九時、十時までぐっすり睡る日もある。
     今夜は私一人である。隣りで寝息をたてたり寝返りを打つ音がまるで聞こえてこない。私は臆病だから私を取り巻く静寂な闇が、私を抑えつけて胸を圧し潰したりしないか、とビクビクしている。
     でもその夜は一人きりのわりには、不思議なほどこわくなかった。もう老人だものなぁ。私がお化けになって人に恐がられる日も間近いのかもしれない。そんなことを考えた。
     夫は今朝入院して、今はいないのである。……
     夫が救急車で入院するのもおそらく珍しいことではなくなって、その回数も増えていくであろう。私がその都度うろたえないように、あわてないように、と神様が私に練習の機会を今日は与えて下さったのであろうか。
     八十七歳と八十二歳の夫婦には、やがては無に帰する日が来るのであるが、その日が来るまで長く生きていくのは、それほど容易なことではない。試練はまだこれからか。とにかく年を取るということは、避けることができないだけに、大変な大仕事なのである。

    年を重ねると同じものが別のように見え、かぎりなく愛しくなってくる。一族の歴史、近所のよしなしごと、仲間たち、そして夫との別れ。漱石の孫である著者によるエッセイ集。
  • 心霊と数学で推理せよ!
    累計750万部突破、最強バディミステリ!

    大学の新入生・斉藤八雲は、研究室に置きっぱなしの
    チェス盤の駒を動かしてしまったことで、
    優秀だが風変わりな准教授・御子柴岳人に目をつけられる。

    ひとりでに動くぬいぐるみに人が消える肝試し――
    事件を解き明かすのは、赤い瞳を持つ青年と数学で世を解体する学者バディ!
    累計750万部シリーズ最新文庫
  • 825(税込)
    著:
    ごとうしのぶ
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    シリーズ累計500万部突破の大人気BL小説《タクミくんシリーズ》(角川ルビー文庫刊)。
    「祠堂(しどう)」の名を冠する男子校の生徒たちの群像劇でもある同シリーズは、原作挿絵を担当するおおや和美によるコミカライズ、3度の音声ドラマ(ドラマCD20枚以上)化、舞台化、5度の映画化を経て、今なお関連シリーズが意欲的に発表されている一大コンテンツです。
    シリーズ最初の作品が発表されて30年以上となる現在も、「BLのバイブル」「BL小説の金字塔」として、また多彩なキャラクター陣の成長を見守る壮大な物語として、ごとうしのぶファンのみならず、BLファンからの絶大な支持を得ています。
    「タクミくん」シリーズ最終巻では、葉山託生(タクミ)の恋人・崎義一(ギイ)が、祠堂学院で卒業を迎えることなく姿を消し、読者に衝撃を与えました。が、本作『卒業』では、その後の恋人たちの感動的な再会と、仲間による感動のサプライズの様子、また人気サブキャラクターたちの関係の深まりが描かれていきます。アラサーとなった主人公たちを描いた「崎義一の優雅なる生活」シリーズとの間をつなぐ重要な物語として、タクミくんファン必携の一冊となっています。

    ・イラスト/おおや和美
  • 202年1月12日に長逝された半藤一利さんが生涯の最後まで訴え続けたこと。それは「歴史に学べ」ということでした。本書は半藤さんがものした数多くの文章や講演から、そのエッセンスを集約したものです。
    明治人のリアリズム、大正期の石橋湛山が示す理想のパワー、昭和天皇の懊悩、そして宮崎駿の投げかける問い。昭和史研究の第一人者が残した軽妙にみえて重い言葉です。
  • EU離脱、コロナ禍、エリザベス女王逝去。混迷する「五年一昔」の記録

    ポスト・ブレグジットの英国もどうなるかわからないが、ポスト・エリザベス女王の英国も同じくらい不透明ーーそう記してから3年。EU離脱、女王逝去を経た「今」を伝える時評を文庫化に際し数多く収録。多様性とともに分断が進み、転換点を迎えつつある英国の姿が日本にも重なる、「地べたの社会学」決定版!

    果たしてこれでいいのか、と誰もが思っている。
    ではどうすればいいのか、と共に思考する一冊。
    武田砂鉄(ライター)

    英国の地べたから世界を見つめる傑作時評集、増補決定版!

    「何かが壊れている」とみんな思っている。
    この国が「ブロークン」の元凶に手をつける方向に動き出すとすれば、2024年はブリテンの修復が始まる年になるかもしれない。
    英国だけでなく、世界が「ブロークン」の状態から抜け出すために、この記録が何らかのヒントになればと願っている。(本書より)
  • 第67回江戸川乱歩賞受賞作
    待望の文庫化!

    異色の女性エリートノンキャリが、組織の闇に翻弄されながらも、未解決事件(コールドケース)の真相にせまる。
    新たなヒロイン、新たな警察小説、ここに誕生!

    「読者を翻弄するストーリーテリングの技は新人離れしている」宮部みゆき
    (読売新聞2021年11月21日書評)

    「ミステリ好きなひとにとって、至福の時だ。ああ、このお話、読んでよかった」新井素子
    (解説より)

    博士号を持つ異色の警察官・沢村依理子。
    北海道警察で現場経験を積む沢村は凍てつく一月、少女死体遺棄事件の捜査に加わる。
    発見された少女は五年前に誘拐され行方不明となっていた島崎陽菜だった。
    容疑者死亡で未解決だった事件は沢村を呑み込むように意外な展開を見せる。
    第67回江戸川乱歩賞受賞作。
  • 仕事に行きづまった編集者の津山は、本当に作りたい本を作るため、かつて自分が救われた小説の著者、涼元マサミに新作を依頼する。
    そうして生まれた作品が、娘と縁が切れそうだった涼元から、余命宣告された装丁家、心に傷を抱えた書店員、そして自分の時間が止まっていた読者まで、みんなの人生を動かす。

    本を愛するすべての人に!

    本が生まれて、読者へとつながる「本に関わった五人の奇跡」を描く、感動の物語。
  • 孤立した無菌病棟に、少年と少女。
    翌朝、一人だけになった。

    ☆☆☆

    『ジェリーフィッシュは凍らない』の著者による
    甘く切ない青春の痛みをまとった
    本格ミステリ

    ☆☆☆
    無菌病棟、通称《クレイドル》。
    タケルと、コノハ、二人だけが入院する施設が、大嵐で貯水槽に通路を寸断され、外界から隔絶される。

    不安と焦燥を抱え、日付を越えた深夜──。
    コノハは胸をメスで刺され、死んでいた。

    二人きりのはずの無菌病棟で、外気にすら触れられない彼女を誰が殺したのか? 
    震える結末!
  • シリーズ3冊
    748814(税込)
    著:
    碧野圭
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    武道は奥深く、恋はまだほのか。弓と自分、あるのはそれだけ。
    ドラマ化『書店ガール』著者の新シリーズ。
    (あらすじ)高校入学目前、矢口楓がふと足を踏み入れた神社の片隅にみつけた弓道場。おとなたちに交じって弦音(つるね)を響かせる少年の凛々しい姿に魅せられ、そこの弓道会に入門することに。人見知りの女子高生が日本古来の弓道の奥深い魅力に目覚め、新しい世界の扉を開いていく青春エンタテインメント小説!【書き下ろし・講談社文庫50周年記念作品】
    カバーイラストはアニメイターの新井陽次郎。
  • 鎌倉の海辺のホテルで、ウエディングプランナーとして働く美春。一つ年上の夫・朋希の40歳の誕生日に、ライカのカメラを奮発したことから二人の仲がぎくしゃくしはじめる。結婚するときに、子供はいらないと充分確認し合ったはずなのに、将来のために子供のことを考えたいと言い出したのだ。それからは母親の手術をきっかけに、不妊治療中の姉夫婦とも不仲になるなど、朋希との隔たりは一向に修復できないまま。そのあげく、二人は子どものことが原因で離婚に至るのだった……「独身夫婦」/結婚12年。夫が突然家を出ていき、義母と息子、友人カップルたちと鎌倉の古民家に同居することになり……「拡張家族」/再婚同士、45歳で結婚した花葉はどうしても二人のDNAをこの世に残したくなり、最新技術を求めて海外へ……「海外受精」──妊娠と出産をめぐって“女性の選択”を問いかける小説集!
  • 「まるっきり歯ごたえのない推理ですわ!」

    毒舌名探偵が、美人女将として帰ってきた!

    本屋大賞受賞『謎解きはディナーのあとで』著者による、本格ユーモアミステリー!

    猟奇的殺人 vs. 料理的推理!?
    二代目安楽ヨリ子、手料理をふるまい、難事件の謎を解く!

    「二代目、安楽ヨリ子でございます」
    隠れ家のような鎌倉の居酒屋「一服亭」。
    異常なまでに人見知りの女将は、実はとんでもない名探偵だった。
    頭や手脚を切断された画家、老舗レストランの首なし死体、海の巨岩上に残された右脚だけがない遺体…猟奇的事件の数々を驚愕の推理で料理する、本格ユーモアミステリー!

    解説=佳多山大地(ミステリー評論家)
  • 1,320(税込)
    著:
    熊谷達也
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    東日本大震災発生時、仙台の職場にいた川島聡太は、ライフラインが寸断されているなか、両親の安否を確かめるため、沿岸の故郷へ向かう。
    半世紀後の同地は巨大な防潮堤に阻まれ、小学三年生の呼人は生まれて一度も海を見たことがなかった。
    時を超えて二人に訪れる真の復興と奇跡を描く、著者渾身の感動長編。

    本書は宮城県気仙沼市がモデルの架空の町を舞台とする「仙河海サーガ」シリーズの1作。
    (『潮の音、空の青、海の詩』改題)
  • 891(税込)
    著:
    塩田武士
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    80万部突破『罪の声』を超える圧巻のリアリズム小説!

    「聞きたい、彼女の声を」 「知られてはいけない、あの罪を」

    ライターの大路亨は、ガンを患う元新聞記者の父から、
    辻珠緒という女性に会えないかと依頼を受ける。
    一世を風靡したゲームの開発者として知られた珠緒だったが、突如姿を消していた。

    珠緒の元夫や大学の学友、銀行時代の同僚等を通じて取材を重ねる亨は、
    彼女の人生に昭和三十一年に起きた福井の大火が大きな影響を及ぼしていることに気づく。

    「実在」する情報をもとに丹念に紡いだ社会派ミステリーの到達点。
  • 追悼・伊集院静。2000万人が泣いた伝説のエッセイ、待望の文庫化!
    めぐる季節とともに思い返す、家族、友、仕事、人生――。誰よりも多くの出会いと別れを経験した著者だから語れる、優しさに満ちた魂のメッセージ。JR東日本の車内誌「トランヴェール」の歴代人気No.1連載「車窓に揺れる記憶」に加え、3.11後のこの国の風景を語った特別エッセイ、角田光代、池井戸潤、中島京子、朝井まかて、塩田武士、加藤シゲアキの6人による追悼エッセイを特別収録。

    230万部突破の国民的ベストセラー「大人の流儀」リーズに連なる、小説家・伊集院静の魅力満載。悩み、迷い、立ち尽くす――それでも前へ進むための、すべての大人たちへの魂のメッセージ!
  • 7人制ラグビー×円盤投!
    二刀流で東京オリンピック出場を目指す天才アスリートの
    苦悩と奮闘を迫真の筆致で描く、新機軸スポーツ・エンタテインメント!

    2018年、陸上日本選手権。
    ある選手の活躍が、観客を魅了する。
    7人制ラグビーの日本代表・神崎が円盤投の決勝に出場、日本記録に迫る成績を残したのだ。
    もし円盤投で東京オリンピックへの出場を手にすれば、1964年の東京五輪以来の奇跡――。
    前代未聞の「二刀流」アスリートの登場に世間は熱狂、神崎は瞬く間にスターダムを駆け上がっていく。
    一方、新興スポーツ用品メーカー「ゴールドゾーン」の岩谷は神崎の才能に着目、彼のスポンサードに向けて動き出す。

    長年取材し続けた著者だからこそ到達した、スポーツの「本質」がここにある。
  • 792(税込)
    著:
    大山淳子
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    夜に開かれる猫たちの集会。沙織と朝まで一緒にいたい良男、ゴッホに自分を描いてほしかったキイロ、名前にあこがれる三毛の子猫らが集まり何を話し合っているのか覗いてみるとーー。つまらなく見えて大切なもの、自由としがらみ、生き方を選ぶということ。猫と人の幸せを巡る、せつなく温かい連作短編集。

    不幸ではないけれど、
    ちょっと寂しかったんだ。

    累計50万部突破「猫弁」シリーズの著者が描く、猫と人間の”つながり“の物語

    【もくじ】
    はじめに 
    第一話 良男と沙織 
    第二話 キイロとゴッホ 
    第三話 哲学者 
    第四話 それぞれのクリスマス 
    第五話 ルノワール
    文庫版あとがき 崖下の猫
  • 東日本壊滅はなぜ免れたのか? 取材期間10年、1500人以上の関係者取材で浮かび上がった衝撃的な事故の真相。
    他の追随を許さない圧倒的な情報量と貴重な写真資料を収録した、第一級のノンフィクションがついに文庫化。ドキュメント編は、事故発生の経過を緊張感溢れる迫真の筆致で描く

    思いも寄らない真相が次々明らかに
    真相1 吉田所長の英断「海水注入」はほとんど原子炉に届かなかった
    真相2 1号機で唯一残された冷却装置は40年間にわたり「封印」されてきた
    真相3 原子炉を救う減圧装置には、高温高圧になると動作しにくくなる弱点があった
    真相4 2号機の消防注水の失敗が皮肉にもメルトダウンの進行を遅らさせて「最悪の事態」を防いだ
    真相5 巨大な津波に備えて、津波対策に着手していた原発があった

    東日本壊滅が避けられたのは偶然の産物だった!?
    極限の危機。核の暴走を食い止めようと、吉田所長らは、爆発や被ばくの恐怖と闘いながら決死の覚悟で現場にとどまり、知恵を絞り出して、原子炉に水を入れ続けた。幸いにして、格納容器の爆発は免れた。当時の政府のシミュレーションでは、最悪の場合、福島第一原発の半径170キロ圏内がチェルノブイリ事故の強制移住基準に達し、半径250キロ圏内が、住民が移住を希望した場合には認めるべき汚染地域になるとされた。半径250キロとは、北は岩手県盛岡市、南は横浜市に至る。東京を含む東日本3000万人が退避を強いられ、これらの地域が自然放射線レベルに戻るには、数十年かかると予測されていた。
    10年にわたる取材で、この最悪シナリオが回避されたのは、消防注水の失敗や格納容器のつなぎ目の隙間から圧が抜けたりといった幾つかの偶然が重なった公算が強い。この事故では、当初考えられていた事故像が新たに発見された事実や知見によって、どんでん返しのように変わった例は枚挙に暇がない。この極限の危機において、人間は核を制御できていなかった。それが「真実」である
  • シリーズ3冊
    682946(税込)

    当代最高のハードボイルド作品と言われるハリー・ボッシュ・シリーズ!すべての事件には解決につながる「ブラックボックス」があるという、ハリー・ボッシュの信念を象徴しているかのような記念碑的作品。1992年のロドニー・キング殴打事件にはじまったロサンジェルス暴動。ロス市警ハリウッド署殺人課のボッシュ刑事は、相棒のエドガーとともに、市内警邏の応援に駆りだされていた…。因縁の未解決事件に再び迫る。
  • シリーズ5冊
    814935(税込)
    著:
    横関大
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    「今すぐ別れなさい」
    私は泥棒の娘。結婚を考えていた彼は警察一家の長男だった。
    ――連続テレビドラマ化で人気沸騰のベストセラー!

    三雲華は恋人の桜庭和馬の家に挨拶に行くこととなった。ついに桜庭家に到着した華は、玄関の家族写真を見て唖然とする。全員が警察の制服らしき服装に身を包み、それぞれ敬礼のポーズをしている。華が育った三雲家は、代々泥棒を生業としており、一家全員が盗人だ。
    その数日後、荒川の河川敷で男の焼死体が見つかり、和馬は現場に急行すると……。
  • 869(税込)
    著:
    桃野雑派
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    「館」×「孤島」×「特殊設定」×「百合」!

    孤絶した楼閣=密室で起きた「絶対不可能殺人」
    最侠のヒロインは、最愛の師の「死の謎」を解くことができるのか!?

    選考委員絶賛!
    第67回江戸川乱歩賞受賞作
    綾辻行人「論理的に真相を解き明かしていくスタンスにはブレがなく、スリリングな謎解きの演出も◎」
    京極夏彦「南宋の密室という蠱惑。武侠小説としての外連。特殊設定ミステリという挑戦。愉しい」

    湖に浮かぶ孤島で、武術の達人・泰隆が遺体となって発見された。三人の武侠を招き、うち一人に「奥義」を授けるとしていた矢先のことだった。孤絶した楼閣は、特殊な武芸を身につけた彼らをもってしても侵入は不可能にみえる。泰隆の愛弟子・紫苑は、姉妹以上の絆で結ばれた恋華とともに、その謎に挑む!
  • コロナ禍、夫の良治に乞われ、病院に同行した名香子。肺がんの診断を受けた良治は、今日からは好きな人と暮らし治療をすると告げて家を出てしまう。人生をやり直すという一方的な言い分に、二十数年の夫婦生活を思い呆然とする名香子。自らの命と真に向き合ったとき、人は何を選ぶのか。直木賞作家渾身の作。

    ”もう一度”
    人生をやり直したかったのは、
    あなただったのか、それとも――。

    自分のものなのに、こんなにも自分の力でどうにもならない人生を、
    生まれてしまったという理由だけで、私たちは生きている。
    角田光代(文庫収録書評より)

    生まれ、生き、そして死ぬ。
    それって一体何だ?


     【目次】
      0 兆し
      1 影
      2 告知
      3 悪い冗談
      4 苦い思い出
      5 家出の原因
      6 ミーコ
      7 夫の恋人
      8 失敗
      9 帰郷
     10 高級な終わり方
     11 再会
     12 枯向日葵
     13 もう一度
     14 産声

       人生は作り上げられるのか 角田光代(「小説現代」2021年4月号掲載書評)
       解説 國兼秀二
  • 東京郊外の高級住宅が並ぶ丘の上を毎日観察する老人の狙いは何か?
    また都心のデパートや地下街に出没するピエロの正体は?
    そして江戸川乱歩の古い写真を持つ老女の素顔とは?
    現代の東京に表出した奇妙な出来事はやがて四十年前の雪の北海道で起きた惨事の謎解きに結集する。
    著者が周到に企みをほどこした驚異の野心作を改訂完全版として新装復刊、著者による巻末解説も収録。

    2024年春公開予定映画『乱歩の幻影』を収録。
    江戸川乱歩の知られざる秘密に迫る「乱歩の幻影」。
    島田荘司のリアルな体験から発想された名作がついに映像化!
    出演 結城モエ 高橋克典 山口大地 嘉島陸 小貫莉奈 高橋努 加藤雅也(友情出演) 常盤貴子
    原作・脚本・音楽 島田荘司
    監督・プロデュース 秋山純
  • 新時代の特殊設定ミステリー作家、潮谷験が贈る「愛と記憶のミステリー」

    「オスロ昏睡病」という難病から回復した患者は、身体の一部に薔薇の形をした腫瘍ができる後遺症を持つ。35年前に治療法を確立し権威となった医師が殺されたことを皮切りに「オスロ昏睡病」の患者が次々に襲われる事件が発生。自身もかつてその難病に罹った京都府警の八嶋警部補は、犯人の特定と難病治療がもたらした闇に挑む。
  • シリーズ3冊
    748825(税込)
    著:
    辻堂魁
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    大岡裁きで勇名を馳せた大岡越前は還暦を迎え、江戸町奉行(南御番所)から寺社奉行に転出していた。閑職ではないものの、大岡は事あるごとに江戸町奉行職の記録を捲って振り返る。本当に裁きが正しかったのかどうか気になってならない事件があるのだ。大岡は鷹狩で知り合った若い餌差・十一を使い過去の事件の捜索を始める。事件の鍵は意外なところにあった。その驚愕の真相とは?(講談社文庫50周年書き下ろし作品)
  • コロナ禍直前の2020年初頭に刊行され、各紙誌書評で絶賛された著者の“会社員”小説史上最高傑作ともいえる『御社のチャラ男』が、ついに文庫化!

    いませんか?
    こんなひと。

    どこにでもいる、軽くて世渡り上手なチャラ男。
    わかっていますか、本当の彼のこと。
    組織に属する「私たち」の実態にせまる“会社員”小説の傑作!
       
    ジョルジュ食品はオイル、ビネガーなどの商品を扱う地方の小さな会社だ。
    社長のコネでやってきた三芳部長は、社内でひそかにチャラ男と呼ばれている。
    自分には自分がないと悟る三芳と、彼のまわりの人々が彼を語ることで見えてくる、この社会に生きる私たちの現実。
    すべての働くひとに贈る傑作“会社員”小説。

    「どこか滑稽な書名に騙されてはいけない。ここに描かれるのは、組織なるものの実態であり、現代社会の問題や病理であり、働いて生きていくという営みの本質である。ジョルジュ食品という、地方の小さな会社を舞台にして。よりによって、チャラ男を軸に据えて。(略)頁を閉じたとき、きっと誰もが、濃密な塊を受け取ることになる。言葉で容易に説明できないその塊は、読者個々の体内を長い時間掛けてさまよう。本作で得たものと、私たちは共に生きていく」(木内昇「解説」より)
  • 寂聴さんの最晩年をいっしょに過ごした、66歳年下の秘書が描く微笑ましい二人の姿と、愛情溢れる寂聴さんの教え。写真も多数掲載!
  • 704(税込)
    著:
    瀬戸内寂聴
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    私は「その日」をどのように迎えるのだろう。萩原健一らめぐり逢った人々への思いを通して綴る、99歳・最後の自伝的長編エッセイ!
  • 704(税込)
    著:
    乗代雄介
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    第34回三島由紀夫賞、第37回坪田譲治文学賞、ダブル受賞!

    中学入学を前にしたサッカー少女と、小説家の叔父。
    2020年、コロナ禍で予定がなくなった春休み、
    ふたりは利根川沿いに、徒歩で千葉の我孫子から鹿島アントラーズの本拠地を目指す旅に出る。
    ロード・ノベルの傑作! 第164回芥川賞候補作。
  • 781(税込)
    著:
    吉森大祐
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    2025年、大河ドラマの主人公。
    絵師、戯作者の才能を巧みに操り、次々と流行を生み出した
    蔦屋重三郎の光と影を描く。

    細谷正充さん絶賛!
    ――吉森大祐、長篇だけでなく短篇の名手でもあったのか。
      喜びと悲しみ、希望と絶望、令和の日本人と変わらぬ人間の姿がここにある。

    喜多川歌麿、東洲斎写楽、恋川春町、山東京伝、曲亭馬琴……
    鋭い閃きと大胆な企てで時代を切り開いた稀代の出版プロデューサー・蔦屋重三郎が世に送り出した戯作者や絵師たち。
    江戸の精華として誰もが知る彼らの人生の栄光と悲哀を描いた、連作短編集。
  • 792(税込)
    著:
    大崎梢
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    たくさんの人々が行き交うバスターミナル「バスクル新宿」。
    それぞれの目的地を持つ人々がひととき同じ時間を過ごし、同じ事件に巻き込まれてーー
    「メフィスト」掲載の連作短編集が待望の書籍化!

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