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『ブルーバックス(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧

121 ~180件目/全707件

  • 理系の学部出身の女性は増えているとはいえ、理系であることを生かして活躍する女性はまだ少数派で、その実態はあまり知られていなことも。そんな「リケジョ」はどんな場所でどのような仕事をして、どのようなプライベートライフを送っているのか、先輩リケジョ達の体験やリケジョを取り巻く環境がどうなっているかを、レポートします。
    第1部では、リケジョの憧れの先輩たちが今までの理系女性人生を語ります。語ってくれるのは、東北大学の副学長で、生命科学分野の研究第一人者である大隅典子さん、東京大学教授で、今注目の流体工学を研究している大島まりさんのお二人。研究者として大切だと感じること、そして女性ならではの苦労話、これからの時代を見すえたアドバイスなど、これから理系を目指す女性、迷っている女性、理系の道を歩み始めた女性、理系女性と一緒に働く人などに参考になることが満載の内容です。また、第2部でさまざまな分野の研究者や企業で活躍する理系女性を取材しまとめている、日刊工業新聞社の論説委員の山本佳世子さんの仕事や理系の能力の活かし方、気持ちの持っていき方なども紹介します。
    第2部ではリケジョが中学、高時代から大学、社会人へと進むなかで、どのような困難にあうことがあるのか、どんな悩みを乗り越えて進んでいるのか、といった実態をレポートします。また、時代の変化によって変わってきたことや、逆に変わらないことなどを大学、企業など分野や状況別に解説。女性だからと肩肘張る必要はないとしても、女性だからこそぶつかりがちな壁を知っておくと、慌てず対処できたり、ライフプランを立てやすくなるかもしれません。
    大学での研究職、国立研究開発法人などの公的研究機関、企業も化粧品会社やライフサイエンス系のベンチャー企業などいろいろな業種を、また企業と大学両方での経験がある研究者など幅広く、さまざまな実例を紹介します。結婚や子育て、海外での経験とも絡めて、理系女子としての生き方をイメージする一助となる1冊です。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    MIT(マサチューセッツ工科大学)、ハーバード大学、スタンフォード大学などアメリカの名門大学が採用する「世界基準」の教科書! シリーズ累計30万部を突破したベストセラーの完全改訂版が、11年ぶりに登場。 
    第1巻 細胞生物学 2021年2月刊行
    第2巻 分子遺伝学 2021年3月刊行
    第3巻 生化学・分子生物学 2021年4月刊行
    『カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書』シリーズは、米国の生物学教科書『LIFE』(11 edition)から「細胞生物学」、「分子遺伝学」、「分子生物学」の3つの分野を抽出して翻訳したものである。『LIFE』のなかでも、この3つの分野は出色のできであり、その図版の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。図版を眺めるだけでも生物学の重要事項をおおよそ理解することができるが、その説明もまことに要領を得たもので、なおかつ奥が深い。
    『LIFE』は全58章からなる教科書で、学生としての過ごし方や実験方法からエコロジーまで幅広く網羅している。世界的に名高い執筆陣を誇り、アメリカの大学教養課程における生物学の教科書として、最も信頼されていて人気が高いものである。例えばマサチューセッツ工科大学(MIT)では、一般教養科目の生物学入門の教科書に指定されており、授業はこの教科書に沿って行われているという。本シリーズを手に取る主な読者はおそらく次の三者であろう。第一は生物学を学び始めて学校の教科書だけでは満足できない高校生。彼らにとって本書は生物学のより詳細な俯瞰図を提供してくれるだろう。第二は大学で生物学・医学を専門として学び始めた学生。彼らにとっては、生物学・医学の大海に乗り出す際の良い羅針盤となるに違いない。第三は現在のバイオテクノロジーに関心を持つが、生物学を本格的に学んだことのない社会人。彼らにとっては、本書は世に氾濫するバイオテクノロジー関連の情報を整理・理解するための良い手引書になるだろう。
    第1巻 細胞生物学
    第1章 生命を学ぶ/第2章 生命を作る低分子とその化学/第3章 タンパク質、糖質、脂質/第4章 核酸と生命の起源/第5章 細胞:生命の機能単位/第6章 細胞膜/第7章 細胞の情報伝達と多細胞性
    第2巻 分子遺伝学
     第8章 細胞周期と細胞分裂/第9章 遺伝、遺伝子と染色体/第10章 DNAと遺伝におけるその役割/第11章 DNAからタンパク質へ:遺伝子発現/第12章 遺伝子変異と分子医学/第13章 遺伝子発現の制御 
    第3巻 分子生物学
    第14章 エネルギー、酵素、代謝/  第15章 化学エネルギーを獲得する経路/第16章 光合成:日光からのエネルギー/第17章 ゲノム/第18章 組換えDNAとバイオテクノロジー /第19章 遺伝子、発生、進化

    ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    (1)「一般角θに対してsinθ,cosθの定義を述べよ」
    (2)「(1)の定義に基づきsin,cosの加法定理を証明せよ」

    これは1999年に出題された東京大学の入試問題です。たんに加法定理を暗記しているだけでは答えることができない名出題として、いまなお語り継がれる問題です。
    このように、大学入試の数学の問題には、解答者への「数学の本質的理解」を問う問題が多く、また解にたどり着いた瞬間に気づく、出題者の遊び心も満載されています。

    数学出題の中でも人気の高い「整数」をはじめに、「整式の剰余」「記数法・N進法」「場合の数・確率
    」「指数・対数」「微分積分」「不等式・絶対値」「複素数」「数列・漸化式」「三角関数」「図形融合問題」「グラフでの考察」と高校数学の分野別に問題を厳選、さらに最後には「数学オリンピック予選問題」を収録しています。

    著者はyoutubeでの数学解説でしられる鈴木貫太郎。講義形式の動画では、日本で最初に1本での100万回再生された記録を樹立。
    1問1問楽しく腕試しをしながら、数学のおもしろさ、そして本質を理解できる1冊です!
    ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 生物の寿命は、特定の遺伝子のよって決められている! それは線虫からマウス、そして人間まで変わらない! ならば遺伝子によって「不老不死」は実現するのか? 人類究極の願望をかなえるため、「寿命遺伝子」の探索にしのぎを削る世界の「遺伝子ハンター」たちの研究合戦をスリリングに描く!
  • 宇宙に浮かぶ3つの天体――「3体」 ニュートンの万有引力の法則によって「2体」の運動が明らかにされた17世紀初頭。科学者達は「3体」の運動を解明しようとさまざま試みでアプローチした。
    オイラー、ラグランジュ、ポアンカレ……科学史にその名を残す天才数学者・天文学者たちをもってしても、この「3体の運動」をの「一般解」を見つけることはできなかった!?
    なぜ解けないのか? 「解ける」とはなにか? 

    「三体問題」をめぐる400年にわたる解明へのアプローチを通して、人類が辿り着いたものとは?
    「オイラーの8の字解」、「ラグランジュの正三角形解」など、不思議な軌道を取る「特殊解」の存在。
    万有引力の法則からアインシュタインの一般相対性理論、アインシュタイン方程式、そして重力波へ。
    さらに一般解への研究は「カオス理論」へと発展し、コンピュータによる数値解析手法も進化させた。
    天文学では、星の位置を知るための「位置天文学」や軌道計算などさまざまな分野へとつながり、実際、20世紀の初頭には、ラグランジュの見つけた特殊解を太陽系にあてはめたときに、その解の位置にから「トロヤ群」という小惑星群も発見されている!

    「三体問題」をめぐる400年の歴史の背景にある奥深い科学世界を、数学史・科学史ととも語り尽くす、2021年、最高にスリリング科学書!
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    数学や物理で出てくるさまざまな記号。ふだん使い慣れた+や-の持つ意味や、「-(-1)はなぜ1か」といった当然のことも、詳しく知るとより数学的な感覚を理解できます。また、中学や高校で習った忘れかけている記号の学び直しや、認識を新たにすることで、科学本の読書に役立つことも。大学で習得する偏微分の記号などまで含め、記号を通して幅広く数学を学べて知識を深められる1冊です。
    小学校から使っている記号、中学、高校で勉強した記号、大学の数学レベル、と読み進めていくうちに、今まで難解に感じていた分野に関してもスッと頭に入ってくる作りになっています。
    また、読むだけでためになる、ちょっとした雑談の種になるようなこともあり、初心者でも10代からでも楽しく読めます。
    ハイレベルの数学につまずいていた人の学び直しから初心者のチャレンジまでにも役立ち、記号から数学の本質に迫ります。
    理系学生の事典的存在として重宝された『なっとくする数学記号』(2001年刊)をまとめ直して刊行します。
  • 「顔」とはなんだろう。そもそもなぜ顔はあるのか。どこからどこまでが顔なのか。なぜそこに顔があるのか。何がついていれば顔なのか。顔は何をしてきたのか。顔がない生きものと顔がある生きものの違いとは。人類の顔はなぜこうなったのか。東洋と西洋、男と女、大人と子供の顔はどう違うのか。これから顔はどう変わっていくのか。
    顔についてのあらゆる疑問に、人類形態進化学の大家が答える!
  • ■「対称性の破れ」が生んだ新物質!■
    超伝導、スピン流、量子ホール効果、
    ベリー位相、マヨラナ粒子……。
    物質科学の気になるキーワードが
    数式なしで、しっかりわかる。

    ■物質科学を一変させた、量子の不思議。何がそんなにスゴイのか?■
    人類の物質観を革新する物質群、
    「トポロジカル物質」のしくみに詳しく迫る。
    そのカギは「対称性の破れ」にあり。
    物質の根源となる基礎的な量子現象を
    数学や物理学の基礎知識を前提とせずに解説。
    超伝導、スピントロニクス、マヨラナ粒子、
    そして量子コンピュータにつながる
    驚くべき無数の応用が将来に待っている!

    ■おもな目次■
    序章 バーチャル空間で物質を観る
    〈第I部 ノーベル賞に見る物質科学 トポロジカル物質への前奏曲〉
    第1章 原子から量子物理学へ
    第2章 原子から物質へ
    第3章 物質は量子効果の舞台
    〈第II部 バーチャル空間で物質を観る 量子物理学での表現法〉
    第4章 運動量空間とは
    第5章 バンド構造 物性科学の基礎
    〈第III部 トポロジカル物質とは何か〉
    第6章 仮想磁場 電場が磁場に見える
    第7章 トポロジカル絶縁体とは
    第8章 電子波の位相
    第9章 トポロジカル物質ファミリーと応用
  • 科学を毛嫌いする反知性主義も、過度に信奉する権威的専門家主義も、真に科学的であることはできない。科学の意味を問い直す「新しい科学論」。

    専門家だけに任せるの間違っている!
    私たちは科学技術とどう付き合えばいいのか?

    科学における「事実」とはなにか?
    「普遍的な知識の体系」である科学だが、「いつでもどこでも正しい」わけではない。
    なぜか? どう考えればいいのか?
    科学を毛嫌いする反知性主義も、過度に信奉する権威的専門家主義も、真に科学的であることはできない。
    日本の科学技術力はなぜ衰退しているのか?
    疑似科学信仰はなぜ拡大するのか?
    研究不正を個人の責任にできない理由とは?
    科学の意味を問い直す、「新しい科学論」。


    【もくじ】

    はじめに──新しい科学論が必要な理由

    第1章 「なぜ」「どのように」科学について語るのか?

    第2章 科学の事実と日常の事実──科学技術の方法論

    第3章 科学技術は誰のものか──(1)近代科学の誕生以前は

    第4章 科学技術は誰のものか──(2)「科学のあり方」が変質していくなかで

    第5章 科学知と生活知──科学技術の飼い慣らし方・理論編

    第6章 「二正面作戦」を戦い抜くために──科学技術の飼い慣らし方・実践編

    第7章 「今」「ここ」で科学技術を考えること

    終章──科学技術を生態系として見る
  • なぜ、私たちは「特別」なのか?――その答えはここにある。

    心のはたらき、知性、ひらめき……
    ニューロンだけではわからなかった、
    「人間らしさ」を生み出す、知られざる脳の正体

    脳のはたらきは、ニューロンが担っている
    ――この常識が覆されようとしている。
    脳の中には、知られざる「すきま」があり、
    そこを舞台に、様々な脳活動が繰り広げられていたのだ。
    細胞外スペースに流れる脳脊髄液、
    その中で拡散する神経修飾物質や細胞外電場、
    そして、脳細胞の半分を占めるグリア細胞。
    私たちの心や知性の源は、ここにあるかもしれない。
    「神経科学の王道」に挑む、新しい脳科学が誕生!

    ◆おもな内容
    ・寝ている間に流れる「水」が脳内を掃除している
    ・認知症と脳を流れる水、睡眠の意外な関係
    ・脳の若さの秘訣は「すきま」にあった!?
    ・脳の「すきま」に拡散する物質が気分を決める
    ・ワイヤレス伝送のような脳の信号伝達があった!
    ・電気を流すと頭が良くなる? 神経回路がシンプルな人ほどIQが高い?
    ・知性やひらめきと関係する「もう一つの脳細胞」
    ・脳科学から考える、脳を健康に保つ方法
    ……など

    ◆目次
    プロローグ 「生きている」とはどういうことか
    第1章 情報伝達の基本、ニューロンのはたらき ――コンピュータのように速くて精密なメカニズム
    第2章 「見えない脳のはたらき」を“視る”方法 ――脳研究はどのように発展してきたか
    第3章 脳の「すきま」が気分を決める? ――細胞外スペースは脳の“モード”の調整役
    第4章 脳の中を流れる「水」が掃除をしている? ――脳脊髄液と認知症の意外な関係
    第5章 脳はシナプス以外でも“会話”している? ――ワイヤレスな情報伝達「細胞外電場」
    第6章 頭が良いとはどういうことか? ――「知性」の進化の鍵を握るアストロサイト
    エピローグ 「こころのはたらき」を解き明かす鍵 ――変化し続ける脳内環境が生み出すもの
  • 夜空に輝く星の半分は「連星」であるという事実は、不思議とあまり知られていない。
    連星とは、2つ、あるいはそれ以上の星が、お互いに回りあっている星である。
    1個にしか見えない星の、少なくとも半分は連星なのだ。
    じつは北極星も、3つの星が回りあっている「3重連星」だ。有名なあの星座のあの星は、
    4つの星が回りあう「4重連星」だし、南天を代表するある星座には「5重連星」もある!
    いったい何重連星まであるのか? 
    宇宙はこれほど連星に満ち満ちていて、私たちの太陽が1つしかないことが寂しく思えるくらいだ。
    しかも連星は、じつは私たちが宇宙のことを知るためにも不可欠である。
    宇宙における人類の大発見――超新星爆発、ブラックホール、ダークエネルギー、重力波などは、
    すべて連星からもたらされた。もしも連星がなかったら、人類は宇宙のことをいまだにほとんど知らないままなのだ。
    だから「星とは連星のことである」と言っても、決して過言ではない。
    さあ今夜、連星研究の第一人者と一緒に、星空を見上げてみよう。

    主な内容
    第1章 あれも連星、これも連星
    第2章 連星はどのようにしてできたのか
    第3章 なぜ連星だとわかるのか
    第4章 連星が教える「星のプロフィール」
    第5章 「新しい星」は連星が生む幻か
    第6章 ブラックホールは連星が「発見」した
    第7章 連星が暗示する「謎のエネルギー」
    第8章 連星が解いた「天才科学者最後の宿題」
    第9章 連星のユニークな素顔
    第10章 連星も惑星を持つのか
    第11章 連星は元素の合成工場だった
    第12章 もしも連星がなかったら
  • 免疫学の第一人者が、最新の科学データで正体不明のウイルスの謎に迫る。
    これぞ新型コロナ解説書の決定版!

    山中伸弥氏推薦(京都大学iPS細胞研究所 所長)
    「新型コロナウイルスを正しく知ることが、私たちにとって今最も重要なことです。最新の科学データを元に書かれた本書は、大いにその手助けをしてくれるでしょう」

    新型コロナウイルスが中国で発生したのは、2019年12月。それからわずか半年の間に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は瞬く間に世界に伝播し、10月末には全世界の感染者数は4400万人を突破し、死者は120万に迫ろうとしている。このウイルスは過去にパンデミックを引き起こしたインフルエンザウイルスとは明らかに違う性質を持っており、得体の知れない様々な謎を秘めている。「あり触れた風邪ウイルスがなぜパンデミックを起こしたのか?」「幼児は、感染しても軽症が多いのに対して、高齢者が感染すると重症化しやすい。なぜかくも症状に差が出るのか?」「なぜ獲得免疫のない日本人の多くが感染を免れたのか?」「有効なワクチンは本当に開発できるのか?」など誰も知りたい新型ウイルスの7つの謎に、最新の科学的知見に精通した免疫学の第一人者が果敢に挑む。本格的流行期を前に必ず読んでおきたい「読むワクチン」。

    日本を騒がす風説を一刀両断!
    ●「実は日本人の大半はコロナに感染。集団免疫はすで確立している」は本当か?
    ●「コロナはただの風邪。恐るるに足らず」は、危険で間違っている!
    ●徹底的なPCR検査でも、コロナウイルスの封じ込めができない理由とは
    ●インフルエンザにすぐ感染する子どもたちが、コロナに罹りにくいのはなぜ?
    ●BCG接種にコロナウイルス感染を防ぐ力があるは本当か?
    ●トランプ大統領を救った?人工的中和抗体は「ゲームチェンジャー」になるのか
    ●抗体には、症状を悪化させる悪玉抗体、何の役にもたたない役なし抗体もある
  • 私たちが知っている原子や分子などの通常の物質は、宇宙に存在する全物質、エネルギーのわずか5%にしか過ぎません。残りの95%はよくわかっていないのです。全体の約68%を占めるのが、宇宙を加速膨張させるダークエネルギー、そして残りの8割5分、全体の約27%を占めるのがダークマターと呼ばれる未知の物質です。本書では、その未知の物質、ダークマターの正体について、これまでにわかってきたこと、今解明されつつあること、見つかりそうでなかなかその姿を見せてくれない実態を紹介します。
    ダークマターがなければ、今の銀河の姿、現在の構造にはなっておらず、人類も存在しなかったと考えられます。これまでの宇宙にとってダークマターは重要な役割を担ってきたこと、今後の宇宙の運命を握っていることをさまざまな視点でわかりやすく解説。
    また、ダークマターは、光で直接見ることができないため、なかなか正体がわかりません。研究者たちはその「見えない」ものをさまざまな手段で検出しようとしています。あることはわかっているのにつかめない、あらゆるアイディアを出しながらつかもうとする、そんな研究者たちのこれまでの研究から最先端の研究まで徹底解説します。
  • 「なぜあの時あれを見逃してしまったのか」「なぜこんなものを買ってしまったのか」「どうしてあんな簡単な問題が解けなかったのか」---誰しもが日常的に経験しているであろう、なぜか誤って認識したり、いつもならするはずのない判断や行動。それはなぜ起こるのか。このようなふつうの行動に現れる心の働きの偏り、歪みのようなものである「認知バイアス」について、わかりやすい事例を挙げて解説します。
    認知バイアスという言葉は、一般的にも時々使われるようになってきて、なんだかよくわからないけど間違ってしまった、おかしなことをしてしまった、というときに認知バイアスという言葉で片付けようとする安易な解決も見られがちですが、著者は、「知」を身体、社会、感情、環境なども取り込んでトータルな人間の理解を深めようとする認知科学に基づき、理論的に分析しています。また、なぜ誤るのか、そして誤ることには意義があるのか、それは何なのかを解き明かします。
    認知メカニズムは、ある状況では賢い判断をするように働き、ある状況では愚かな判断を生み出す。つまり人間は賢いようで愚かで、愚かなようで賢いものであるということがわかる1冊。
    第1章 注意と記憶のバイアス:チェンジ・ブラインドネスと虚偽の記憶
    第2章 リスク認知に潜むバイアス:利用可能性ヒューリスティック
    第3章 概念に潜むバイアス:代表性ヒューリスティック
    第4章 思考に潜むバイアス:確証バイアス
    第5章 自己決定というバイアス
    第6章 言語がもたらすバイアス
    第7章 創造(について)のバイアス
    第8章 共同についてのバイアス
    第9章「認知バイアス」というバイアス
  • ブルーバックスのロングセラー、『新しいウイルス入門』『巨大ウイルスと第4のドメイン』『生物はウイルスが進化させた』=「ウイルス三部作」に合本版登場!
  • ブルーバックスの人気著者・武村政春さんのロングセラー『たんぱく質入門』『生命のセントラルドグマ』『DNA複製の謎に迫る』=「DNA三部作」に合本版登場!
  • 最新免疫学が教える「非自己」と「自己」とは
    私たちの免疫系は、なぜ自己の細胞や抗原に対して反応しないのか?
    免疫学の最大の謎ともいえる「免疫自己寛容」の解明に長年取り組んできた著者が、世界で初めて発見した「制御性T細胞」。免疫学にパラダイム・シフトをもたらし、」「がん」や「自己免疫疾患」の治療や「臓器移植」に革命をもたらすとされる研究の最前線に迫る。

    坂口志文(さかぐち・しもん)
    大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授。1951年滋賀県生まれ。1976年京都大学医学部卒業。医学博士。1999年京都大学再生医科学研究所教授、同研究所長を経て、2011年大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授。2016年から現職。過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を発見。2015年ガードナー国際賞、2019年文化勲章、2020年ロベルト・コッホ賞など、内外の受賞多数。


    第1章 ヒトはなぜ病気になるのか
    第2章 「胸腺」に潜む未知なるT細胞
    第3章 制御性T細胞の目印を追い求めて
    第4章 サプレッサーT細胞の呪縛
    第5章 Foxp3遺伝子の発見
    第6章 制御性T細胞でがんに挑む
    第7章 制御性T細胞が拓く新たな免疫医療
    第8章 制御性T細胞とは何者か
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    身近であり基本の図形である三角形を貼り合わせてできる四角形や五角形などの多角形の世界と、それらを組み合わせてできる立体、多面体の世界の不思議な性質や関係性を、特に「数え上げ」の理論を中心に解説していきます。

    「多面体の頂点、辺、面の数の間に成立するオイラーの多面体定理」や「格子点の数から面積を計算することができるピックの公式」、そして「正多面体が、正四面体、正六面体、正八面体、正十二面体、正二十面体の5種類に限る」という多面体の基礎を学び、さらに一般次元の凸多面体論へ続きます。また、凸多面体のトレンドとして、双対性と反射性などの現代数学の入り口にも触れていきます。


    第1部 凸多面体の起源を探る
     第1章 三角形分割と多角形
     第2章 オイラーの多面体定理
     第3章 ピックの公式

    第2部 凸多面体の数え上げ理論
     第4章 頂点、辺、面の数え上げ
     第5章 エルハート多角形の理論

    第3部 一般次元の凸多面体論
     第6章 凸集合と凸多面体

    第4章 凸多面体のトレンドを追う
     第7章 双対性と反射性
     第8章 双対性と反射性(続)


    以上です。
  • すべての生物の基本構成単位として、あたり前のようにとらえられている「細胞」。
    その細胞を、「生物ではない」けれど、「細胞への侵入が可能な存在」であるウイルスの視点から見つめ直すと、何が見えてくるのか?

    あたかも、ウイルスに侵入してくれと言わんばかりの構造をしている細胞膜。
    ウイルスに容易に乗っ取られてしまうタンパク質合成装置=リボソーム。
    ウイルスに瓜二つのエネルギー工場=ミトコンドリア。
    新型コロナウイルスにもまんまと利用される輸送システム=細胞内膜系。
    そして、細胞の“司令塔”たる細胞核にいたっては、ウイルスによって生み出された!?

    細胞の機能としくみ、その一生はなぜ、現在の私たちを構成するあのような細胞となったのか?
    そして、その進化の過程でウイルスが果たした役割とは?
    ──気鋭のウイルス学者が、「侵入者目線」で新たな細胞像を解き明かす、傑作サイエンスミステリー。
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    あなたにとっての「最善の選択」とはなにか。
    「意思決定理論」をもとにした「15の実験」でわかる、あなたの選択のタイプとは?

    天才科学者フォン・ノイマンらによって体系化され、現在も発展を続ける「意思決定理論」。
    その足跡をたどりながら最新研究までを紹介し、さまざまな状況下での選択のあり方について、実験形式で楽しく理解することができる!

    数学者・ベルヌーイが指摘した「期待値」計算の矛盾から導入された、個人の満足度を表す「効用」とはなにかを説明したうえで、この「効用」をもとにした「期待効用理論」から「リスクに対する態度」を測定し、読者それぞれのリスク下での選択のタイプを判断していく。
    次に、行動経済学において発展してきた「プロスペクト理論」を紹介しながら、リスク下での選択について、さらに詳細に分析する。
    そして、利益や損失を受け取るタイミングに関する「時間選好」、「他者」との分配に関する「社会的選好」、「認知能力」の測定と、さまざまな状況下での選択について、個人の選好を分析し、最終的にそれらを統合した実験をとおして、読者ひとりひとりが自分自身における「最善の選択」を知ることができる。

    また本書では、より簡単に実験を行いたい人のために「Scratch」による実験プログラムにもアクセス可能。さらに数学的な背景をより詳しく知りたい読者のための「補論」や、統計ソフト「R」によるプログラミング例にもサイトに掲載している。

    意思決定に対する満足度は、ひとりひとり異なるものである。
    個人における選択のあり方を徹底的に掘り下げ、より良い選択ができるようになる考え方を紹介する、最新「意思決定理論」の決定版!

    ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ゲノム編集は、生物のもつ全ての遺伝情報であるゲノムを正確に書き換える技術である。この技術は、ヒトを含む全ての生物で使うことができることから、研究の世界だけでなく、産業界、さらには医療の世界を大きく変えようとしている。しかし一方で、ゲノム編集がどんな技術であるのか、遺伝子組換えとの違いはどこにあるのか、安全性はどのように考えられているかなど、一般への理解が進んでいないのが現状である。ライフサイエンスの研究者でも技術を十分に理解できていないのが実情だ。
    このように理解が進んでいない原因は、ゲノム編集技術の開発スピートが非常に速く常に新しい技術が生まれていることや、技術が広範な分野に及ぶため様々な分野で技術の捉え方が異なることが理由として考えられる。また、研究者であれば誰でも使えること(特に基礎研究であれば)や一般の方の身近な問題に直接関係することなども、既存のバイオテクノロジーとは性質が大きく異なる点と言える。研究者の世界においても一般社会においても、これだけ影響力のあるバイオテクノロジーはこれまで例がなく、予想外の技術への対応が追いついていないのが現状である。まさに、SF映画で見ていた世界が、ゲノム編集で現実となる可能性もでてきた。
     ゲノム編集の可能性は、応用分野ではアイディア次第で無限大と言っても過言ではない。これまで長い時間をかけて作られてきた有用な品種が、ゲノム編集によって意図も簡単にしかも短時間に作ることが出来る時代もそう遠くない。地球環境の変化を考えると、ゲノム編集は食糧問題を解決する重要な技術にもなるであろう。バイオ燃料をゲノム編集技術によって効率的に生み出す微生物などの開発も進みつつある。健康問題に関しても、ゲノム編集は創薬や疾患治療に有効であることが証明されている。がんを治療する技術、感染症を治療する技術、ウイルスを簡便に検出する技術など、次々と新しい技術が開発されている。
     本書では、ゲノム編集とはどんな技術なのか、既存の遺伝子組換え技術とはどんな違いがあるのかを、まず紐解いていく。本書を読めば、2012年に開発されたクリスパー・キャス9が、なぜノーベル賞を取る技術と考えられているのが理解できるだろう。さらに、応用分野でどのようなことが可能であるのか、あるいは既に技術が開発されているのか、具体例をあげながら解説していく。
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    微分・積分の本当の意味を理解する一冊。

    せっかく高校時代に微積分を学んでも、運算の手順を追うことばかりに終始し、一過性の知識の習得に終わってしまいがちです。いざ、現実の問題の解決に使おうとしたり、それを土台にして、さらに高度な学習に進もうとする際に、いままでの微積分が役に立たず、立ち往生してしまうことが少なくありません。

    本書では、微積分のスタートラインに立ち戻って、微積分の考え方をひとつひとつ積み上げていきます。

    ※本書は、2004年5月に講談社サイエンティフィックより刊行された『今日から使える微積分』を普及版として、ブルーバックスより再刊行するものです。

    第1章 ビセキの素顔を眺めてみよう(微積分ことはじめ)
    第2章 微分のテクニック入門編(初等関数の微分)
    第3章 微分のテクニック前進編(微分法のあれこれ)
    第4章 微分のテクニック上級編(偏微分・全微分)
    第5章 積分のテクニック基礎編(不定積分の定石)
    第6章 積分のテクニック応用編(身近な定積分)
    第7章 微分積分の総がらみ(数値積分・級数展開)
    第8章 微分方程式へのお誘い(微分方程式入門)


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  • 地球温暖化・海洋酸性化で日本近海はどう変わるのか?

    「未来の海」が教える、魚介類に起こるおどろきの変化とは?


    〈もくじ〉
    プロローグ──「未来の海水」が教えてくれること

    第1章「美ら海」からの警鐘──変貌する「海の熱帯雨林」

    第2章 日本近海で生じつつある「異変」──北上する生き物たち

    第3章 食卓から「四季」が消える──春のサワラから秋のサンマ、冬のカキ・フグまで

    第4章 海洋生態系を脅かす「もう一つの難題」──「酸性化」が引き起こすこと

    第5章 どうなる? 未来のお寿司屋さん──マグロやホタテ、アワビやノリも食べられなくなる!
  • 物質には反物質があり、力には作用と反作用があるように、この世のすべてのものは、ほんのわずかな破れはあったとしても、対称性を持っています。ところが時間の進み方だけは対称ではなく、宇宙ができたときから現在まで、一方向だけに進んでいると考えられています。このことを「気持ち悪い」と感じている物理学者は少なからずいるようです。筆者もその一人です。
    本当に時間は一方向だけなのか。宇宙は逆戻りしないのか。じつは時間も宇宙も、反復し、逆戻りしているのではないのか。一見、荒唐無稽なこの疑問を大真面目に検討してみることで、宇宙や時間についての新しい見方を呈示しようという狙いです。
    量子重力理論研究の期待の新鋭にして、日本人としては最後の「ホーキングの弟子」ともいわれる著者が、量子論的な視点を突破口にして、「反復する時間」の可能性をわかりやすい言葉で探っていきます。
  • 「5Gは何が新しいのでしょうか?

    いまどきCPUの世代が変わったからパソコンを買い換えようと思う人はけっこうなマニアで、仕事に支障が出なければ壊れるまで使い続ける人も多いでしょう。

    スマートフォンでも、多くの人は“伝送速度が速くなっても関係ない”と同じ機種を今の回線のまま使い続けるようになるのでしょうか」(本書より)

    【伝送速度→下りで20Gbps、上りで10Gbps】
    【待ち時間→1ミリ秒】
    【接続密度→1平方キロメートルあたり、1000000台】

    このように規格を定められた「5G」。いよいよ本格的にサービスが開始されるが、その本領は「伝送速度」にあるのではない。
    残りの2つ「待ち時間」「接続密度」にある。
    5Gが4Gと根本的に異なるのは、タイムロスなく無数の端末に接続できることで、「移動通信システムをスマートフォン以外のものへ解放する役割」を持っているということなのだ。

    スマートフォンを超え、自動運転システムをはじめとするあらゆる設備に、遅延なく大容量の通信ができる――。
    どうしてそのようなことが可能になったのか。
    「そもそも携帯電話がつながる理由」からはじめ、通信技術の本質がわかるよう、平易に解説する決定版。
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    理系のレポート作成や論文執筆の定番「LaTeX」の使い方が一冊でわかる!
    これだけ読めばレポートが簡単に作成できるようになる、はじめての人のための入門書です。

    【目次】
    第1章 LaTeXにできること
    第2章 Cloud LaTeXで始めるLaTeX
    第3章 LaTeX文書の書き方
    第4章 文書を構成する書式(概要/引用/文章の配置/箇条書き/書体/特殊な記号の表示 など)
    第5章 数式を書く
    第6章 便利な機能を使いこなす(ハイパーリンク/文字列の変形/ルビ/縦書き など)
    第7章 参考文献と索引
    第8章 作表
    第9章 スライドの作成
    第10章 作画
    第11章 さらに進んだ使いかた
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  • スポーツにおける最高峰の戦いは、スポーツ科学、医学、情報、そしてテクノロジ―を駆使したものへと大きく変化を遂げています。ナショナルチームの育成やサポートなどの中心にいる、国立スポーツ科学センターのセンター長である著者が、スポーツに欠かせない科学の力とは何か、さまざまな面から、スポーツ科学の最前線を解説します。スポーツ競技の側面を知ることで、オリンピックをはじめとする、ハイレベルのスポーツ観戦をより深く楽しめます。、また、アスリートでなくても、体づくりや健康のため、またスポーツ上達のために参考になる内容も。
    第1章 記録はなぜ伸びるのか。競技はなぜ進化するのか
    (スポーツの高速化と高度化、なぜ日本は陸上100m×4リレーで勝てるのか、水泳競技の高速化、スピードスケートの科学、体操競技は50年でウルトラCからウルトラIへ、サッカーも分析力の差がチーム力の差に)
    第2章 アスリートを支えるサイエンス・テクノロジー
    (車いす競技と義肢競技の進化、義足のほうが速く走れるのか、なぜパラリンピアンは8m跳べるのか、判定に大活躍のハイスピードカメラ、テニスのチャレンジは軍事技術!? ゴルフ上達ツールに迎撃ミサイル技術、もはやGPSなしでは語れないスポーツ)
    第3章 アスリートはいかに効率的に身体を作っているか
    (運動、栄養、休養の科学的セオリー、食事のタイミングでパフォーマンスは劇的に変わる、アスリートにとって休養とはなにか、リカバリーが勝負を決める)
    第4章 ウェイトコントロールの科学
    (アスリートと一般人の減量の違い、水分を減らすかと脂肪を減らすか、世界初のMRI画像で見える減量プロセス、なぜ吉田沙保里と伊調馨はかつ続けられたのか、アスリート研究から見た一般人のダイエット)
    第5章 アスリートと水分
    (水分補給もスポーツの一部、競技で異なるアスリートが競技中に飲んでいるもの、箱根駅伝ではオリジナルドリンクを飲めない!?、個人差が大きい汗の成分、スポーツドリンクの進化)
    第6章 環境とパフォーマンスの科学
    (暑さのなかで記録はのびるのか、暑熱順化と寒冷順化とは、高地トレーニングが日本のスポーツを強くした、低酸素トレーニングの可能性)
    第7章 コーチングの科学――スポーツ心理学最前線
    (オランダの最前線の取り組みとは、選手の人生全体を見るコーチング、究極のコーチングとはなにか、映像技術の進化とコーチング、コーチのいらない未来のコーチング)
  • 2019年4月に刊行し、ゴルフの理論書としては異例のヒットとなった『世界標準のスイングが身につく科学的ゴルフ上達法』とその続編とのお得な合本版。

    日本人の99%は間違ったスイングをしている!
    YouTube総再生回数7000万回突破!
    飛距離「プラス50ヤード」、スコア「マイナス20」を最速で達成できる大人気メソッドが初の書籍化!
    クラブの設計・構造を最大限に活かす「世界標準のスイング」とは?
    〈日本を代表するトップアマが大絶賛!〉
    窪田一樹さん(日経カップ 企業対抗ゴルフ選手権2014、2018個人戦優勝)
    「このメソッドなら、飛ぶ! 曲がらない! スコアメイクやコース戦略を楽しめるスイングです!」
    中岡由枝さん(日本女子シニア選手権2016、2018優勝)
    「板橋さんの教えるメソッドに変えていちばん変わったのは、右手の使い方です。板橋ファンが愛する『裏面ダウン』を習得して、球質のコントロールができるようになりました!」
    〈日本人ゴルファーの常識〉→ぜんぶ間違っています!
    ・リストを返す
    ・ヘッドを走らせる
    ・トップをつくる
    ・クラブを立てて使う
    ・インパクトでアドレスを再現する
    〈世界標準のスイング〉→世界のトッププロが実践し、欧米の名だたるレッスンプロが教えています!
    ・リストは返さない
    ・ヘッドは走らせない
    ・トップはつくらない
    ・クラブは寝かせてから振る
    ・グリップをヘッドより先行させる

    【著者紹介】
    板橋 繁(いたばし・しげる)
    Gold One Golf School ディレクターオブゴルフ
    全米ゴルフ教師インストラクター協会日本支部(USGTF JAPAN)主席試験官。
    日本体育大学大学院体育学修士課程修了。
    専門はトレーニング論と身体動作学。
    日本体育大学ゴルフ部時代は、同期の伊澤利光プロとともに活躍。卒業後は、日本体育大学ゴルフ部コーチ兼スポーツトレーニングセンターに勤務。オリンピック選手とプロゴルファーのトレーニング指導を担当。
    日体大ゴルフ部男子部コーチ・女子部監督に就任。細川和彦プロや平塚哲二プロを指導する。
    95年に渡豪。ジェイソン・デイの母校・ヒルズ学園高校ゴルフ部監督に就任。ジュニアゴルフの育成と数々の勝利に貢献する。
    02年からは豪州のトップチームを指導するA Game Golf Academy日本人担当コーチに就任。
    運動力学を主体にした独自のコーチング理論とメンタルコントロール論を確立し、ツアープロのコーチングも担当。
  • 日本人の99%は間違ったスイングをしている!YouTubeで総再生回数6700万回突破!飛距離「プラス50ヤード」、スコア「マイナス20」を最速で達成できる大人気メソッドが初の書籍化!クラブの設計・構造を最大限に活かす「世界標準のスイング」とは?〈日本人ゴルファーの常識〉→ぜんぶ間違っています!・トップをつくる・リストを返す・コックを使う・インパクトでアドレスを再現する・ヘッドを走らせる〈世界標準のスイング〉・トップはつくらない・リストは返さない・コックは使わない・クラブは背中で振る・ゆったりスイングでも飛距離が出る「Xファクター」を活用する。
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    2016年7月の刊行以来、入門者向けの丁寧な解説が「親切すぎる!」と大好評の『カラー図解 最新 Raspberry Piで学ぶ電子工作』が、Raspberry Pi 4に対応した内容でリニューアル!
    電子工作の超初歩的な演習である「Lチカ」(LEDライトをチカチカと点灯させる)から、温度センサ、モーター、液晶ディスプレイなどの超定番パーツを用いる演習、スマホやタブレットとラズパイを連携させた応用演習を通して、ラズパイを使った電子工作を基礎からきっちりと学べます。

    演習に用いるPythonのプログラムはダウンロード可能!
    実際に回路を組む際、見やすくて便利な回路図のPDFファイルをダウンロード可能!
    演習で使うLEDや抵抗、ブレッドボード、モーターなどのパーツが揃った公式の「パーツセット」を、秋葉原の老舗電子パーツショップの秋月電子通商さんにて販売(通販と店頭)!
    刊行後の更新情報をWebにて発信!

    本書は10章構成です。1章では「Raspberry Piとは何か」をその生い立ちから紹介します。2章では、Raspberry Piを使ううえで必要なものを紹介。OSのインストールからセットアップまでを解説します。
    3章では、LEDを点灯させる演習で、電流、電圧、抵抗など電子工作に必要な予備知識を学びます。4章では、プログラムを使ってLEDを点滅させ、ラズパイによる電子パーツの制御方法を学びます。5章では、タクトスイッチを使ったLEDの点灯/消灯、6章では、半固定抵抗やセンサを使ったAD変換によるアナログ値の利用法を学びます。7章では、温度計を作る演習でI2Cデバイスの利用法を、8章では、DCモータやサーボモータを使い、PWM(パルス幅変調)の利用法を学びます。9章では、ラズパイをスマホやタブレット、パソコンと連携させ、LEDやモータを制御する演習を行い、WebIOPiという技術の利用法を学びます。10章では、9章で学んだ知識を応用し、スマホから操作できるキャタピラ式模型を作ります。

    ・本書で対応するRaspberry Piの機種
    Raspberry Pi……Raspberry Pi 4 Model B、Raspberry Pi 3 Model B+、Raspberry Pi Zero WH(そのほか40ピンのGPIOポートをもつ機種)
    ・対応するRaspberry Pi 用のOS
    Raspberry Pi OS(2020-05-27(Buster))またはRaspbian(2019-04-08(Stretch))
    ~刊行後の最新OSへの対応方法を、Webでの発信を可能なかぎり行う予定。
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  • 「ビッグバンから最新の宇宙論まで、一気に読める!」(村山 斉 氏 東大教授 絶賛!)
    「生まれて間もない宇宙に響いていた宇宙交響楽。そこに刻み込まれた宇宙の歴史と成り立ちを探る研究の第一人者による渾身の一作

    ビッグバンとは何か、ビッグバンの前には何があったのか、その謎の答えは、空の全方向から降ってくる「宇宙マイクロ波背景放射」の中にある。
    そこに含まれたかすかな温度のゆらぎが、人工衛星により発見・解析されたことでビッグバンに鳴り響いていた宇宙の音、すなわち『宇宙交響楽』の解明が進み、宇宙の年齢や姿、そして運命までが今、明らかになってきた。

    世紀の大発見
    1992年、私が東京大学理学部物理学教室で宇宙理論研究室の助手をしていたときのことになる。4月のある日、研究室のボス、佐藤勝彦教授が手にファックスの出力を持ち、興奮した面持ちで部屋に飛び込んできた。「杉山君、COBEが温度ゆらぎを発見したらしいぞ!」 ファックスは、米国での記者発表を伝える現地特派員からのものだった。まだメールが一般には普及していなかった時代のことだ。なお、COBEは宇宙背景放射探査衛星の略称である。 このときの興奮は、今でも忘れることができない。佐藤先生の手からひったくるようにしてファックスを受け取り、さっそく目を通した。それは『COBE差分マイクロ波放射計の1年目のマップに見られる構造』という少々ぶっきらぼうな題名の英文の論文だった。筆頭著者はジョージ・スムート。これこそ、私が大学院時代から、ずっと研究を続けてきた対象そのものが見つかったという報告だったのだ。 COBEの発表は、車イスの天才物理学者、スティーヴン・ホーキングが、「史上最大の発見か、少なくとも今世紀最大の発見」とコメントしたこともあり、世界を駆け巡るトップニュースとなった。 COBEとは、宇宙マイクロ波背景放射という、宇宙からやってきている電波を捉える目的で、1989年に打ち上げられたNASA(米国航空宇宙局)の人工衛星だ。宇宙マイクロ波背景放射は、宇宙がかつて熱かった時代、つまりビッグバンの時代の名残の電波である。
    COBEが発見したものは、ビッグバンの時代の構造だったのだ。私自身が、大学院時代から一貫して研究してきたのは、ゆらぎの空間パターンが何を教えてくれるのかについてだった。この構造を調べれば、ビッグバンより以前、宇宙の始まりに、どのようにゆらぎが生み出されたのかについても明らかになるかもしれない。(略)。私自身、当時、世界に10名ほどしかいなかった専門家の一人として、すぐにもこの結果を、自分自身の理論計算と比較し、世界に向けて発表しなくては、と焦る気持ちを抑えきれなかった。
    (まえがき)
  • ―――
    見えている世界は、世界そのものではない。
          ――では、量子が織りなす「本当の世界」とは?

    量子論が “直感的に” 理解できる!
    量子がわかれば、見える世界が変わってくる!
    ―――


    「量子は、粒子なのか波なのか」――長らく続いていたこの論争は、
    「量子は、粒子でも波でもない何かである」という予想外の結論に至りました。
    直感では理解しがたくても、この世界、この宇宙はすべて量子でできています。
    行列力学、波動力学、経路積分……様々な方法を経て、
    量子の世界が「見える」ようになるまで、
    まっすぐに、けれども徹底的にやさしく、丁寧に解説。


    ・「存在すること」と「見えること」は同じではありません。
    ・光が量子でなければ、夜空の星は見えません。
    ・電子が量子でなければ、この世に「色」はありません。
    ・すべてが量子でなければ、私たちの体も地球も消え去ってしまいます。
    ……これらはすべて、現代物理学が示す「紛れもない事実」です。


    ■おもな内容
    第1章 「古典」の世界観
    第2章 量子の発見
    第3章 光も電子も量子だからこそ
    第4章 量子の世界へ
    第5章 量子の群像
    第6章 量子が織りなす物質世界
    第7章 量子は時空を超えて
    第8章 宇宙の計算機――量子コンピュータ
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    「有限体」をご存じでしょうか?

    決闘による壮絶な最期を迎えたことで知られる数学者、エヴァリスト・ガロアが最初に発表したことから、「ガロア体」ともよばれる有限体は、四則演算が定められた有限集合です。

    私たちが慣れ親しんでいるふつうの数の世界では、1 を繰り返し足していくと、2、3、4、…と、新しい数がどんどん生まれていきます。しかし、有限体がつくり出すのは、たとえば1 + 1 = 0 が成り立つ世界です。

    そこは、0 と1 だけの2 個の数の世界で、素数2 によってつくりだされます。このような数の世界は、個々の素数ごとに広がっていて、たとえば素数3 は、1 + 2 = 0 の世界をつくります。

    数の個数が有限個に限られた有限体の世界でも、数論、代数や幾何など、深みのある数学が展開します。

    ガロアが見出し、進化させた「新たな素数の世界」とは、どのようなものなのでしょうか?

    本書では、有限個の数の世界=有限体の中に無限に数学が広がっていることを紹介します。


    【もくじ】

    〈第1部 1+1=0の世界──素数のふしぎなはたらき〉

    第1章 ふしぎな国のふしぎな計算

    第2章 四則演算からの風景

    第3章 0と1の幾何学

    第4章 美しい平方数の世界

    第5章 方程式からの眺望

    第6章 平方数を超えて

    第7章 「有限個の数の世界」と「ふつうの数の世界」


    〈第2部 ガロアが創った新しい世界──数の進化を考える〉

    第8章 ガロアの虚数

    第9章 p乗の魔法

    第10章 有限体上の楕円曲線


    【著者紹介】

    西来路文朗(さいらいじ・ふみお)
    1969年、広島県生まれ。大阪大学大学院理学研究科博士課程数学専攻単位取得退学。博士(理学)。専門は整数論。賢明女子学院中学校・高等学校の教諭を経て、現在、広島国際大学看護学部看護学科教授、広島大学客員教授。著書に『Liberal Arts 基礎数学』(京都廣川書店、青木宏光氏との共著)がある。

    清水健一(しみず・けんいち)
    1948年、兵庫県生まれ。岡山大学理学部数学科卒業。博士(理学)。専門は整数論。賢明女子学院中学校・高等学校の教諭を経て、現在、岡山大学客員教授、岡山理科大学非常勤講師。著書に『大学入試問題で語る数論の世界』『美しすぎる「数」の世界』(ともに講談社ブルーバックス)がある。

    二人の共著による『素数が奏でる物語』『素数はめぐる』(いずれも講談社ブルーバックス)も好評。
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  • 理系にとって「いい文章」とは何か? 
    読みやすさ、論理、わかりやすさ……名サイエンス作家としても知られる著者が、さまざまな視点から文章の創作について実例をまじえ考察し、具体的に指南する科学ライティングの決定版!

    論文やレポート、理系に文章力が必要とされるさまざまな場面において、もっとも効率的、かつ効果的に自分の意図を伝える文章とは? 

    第1章では、文章創作にとってもっとも大事なこととは何かを考察。

    第2、3章では、接続表現、能動と受動、簡潔な文章の創作、主語・述語など、細かなトピックスごとに実例を紹介し、それぞれの設問に答えるかたちで読者は文章創作を学んでいく。

    第4章では、<パラグラフ・ライティング>という英作文のために考案された文章創作法を応用し、具体的手法を学びながら、パラグラフの構築、さらには長文を記述するための手段を学んでいく。

    第5章では、実際に論文記述のために必要な論理構築を、帰納、演繹、アダクション、アドホックなどのキーワードを元に、例文と設問により身につけていく。

    最終章では、これまで見てきた文章創作手法を、俯瞰的な視点から再度検証し、理系における良い文章とは何か? 本書の主題に戻り確認する。

    これまで感覚的なものとして捉えられてきた「良い文章」という概念、そして「文章の創作」を、理系向けに精緻に検証し、その実践方法を伝授する!

    ――目次――
     はじめに
    第1章 読者
    第2章 論理と接続
    第3章 わかりやすい文章
    第4章 パラグラフ・ライティング
    第5章 科学ライティング
    第6章 科学と社会の架け橋
     おわりに
  • 科学出版賞受賞作家の書き下ろし最新作
    「全生物に読んでほしい!」人気YouTuber・ヨビノリたくみ氏絶賛

     いま、生物学の分野で静かな革命が進行しつつある、と言ったら読者の皆さんは驚くだろうか? その生物学の分野とは、ゲノム科学である。ゲノム科学に関する新しい知見がネットに流れない日の方が珍しい。
    「寿命を伸ばす遺伝子発見!」
    「『がんゲノム医療』検査に保険適用」
     なんだがすごいことがこの分野で起きているっぽい。だが、なぜ、「突然」こんなことになっているのか? その疑問に答えてくれる報道は少ない気がする。本書の目的はそれを少しでもわかりやすく説明することにある。
     そのために、本書ではDIGIOMEという造語を導入した。DIGIOMEとは何か? それは、デジタル信号処理系としてゲノムを捉える考え方だ。ゲノムを構成するDNAが、ゲノム情報という意味で、われわれ生命の設計図たる情報を担っていることは、ワトソン=クリックによるDNAの二重螺旋構造の発見の頃から知られていた。だが、本書ではそこを一歩踏み込んで、ゲノム自体をデジタル情報処理装置として捉える見方を提案したい。
     我々人類が、デジタル情報処理装置の恩恵を日常的に享受できるなったのは、わずかにここ数十年のことに過ぎない。だが、生命体はそのそもそもの誕生時からこの高度なディジタル情報処理系の恩恵を享受してきた。周知の様に、我々人類がデジタル情報処理装置の恩恵を享受するには、高性能ながら安価な情報処理装置(例えば、スマホ)の発明が必須だった。生命体はそのような精密な情報処理装置を持っていないにも関わらず、ゲノムをデジタル情報処理装置として機能させることに成功してきた。本書で語りたいのは、なぜ、そんな奇跡のようなことが可能だったのか、ということだ。
     実際、デジタル信号処理系たるゲノムは、われわれ人類が作り上げた精緻で緻密なそれとは、にて非なる側面をもっている。ある面では我々のそれより優れているし、ある意味では劣っている。そして、いま、このタイミングでその詳細が詳らかになったのは、デジタル信号処理系としてゲノムの動作を克明に観測して記録できるだけの技術と知識を我々が手にしたことによる。いままで秘密のベールの奥に隠されていたその機構の謎が日々、その観測技術によって続々と白日のもとにさらされている。前述のゲノム科学における新発見の連鎖はその帰結に過ぎない。そして、その技術の一端にはいま流行っているAI=機械学習の進歩も大きく関わっている。この本はそんな存在、DIGIOMEを巡る冒険譚を、極力最先端の知見を用いて語ることを目的とする。この本を読み終えた時、きっとあなたは、いままで見ていた「生命」をそれまでとは随分と違う目で見ることができるに違いない、と信じる。
  • いざ、地形のバケモノをめぐる深海底世界一周の旅へ!
    深海底には、陸上とは比較にならない巨大地形がひしめいている。地球を2周する長さの巨大山脈、エベレストを呑み込む深さの海溝、日本列島の数倍もある台地、海底総面積の30%を占める大平原、月の直径よりも長い大断層……どうしてこんなものができたのか? 
    さあ、キャプテンフジオカがナビゲートする潜水艇で、「見えない絶景」をめぐる世界一周の旅に出よう。想像を絶する地形のバケモノたちの成り立ちを知れば、地球の「本当の顔」が見えてくる!
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    【普及版 全3冊合本版】本書を読めば高校生でもファインマン物理学の真髄がわかる! ファインマンという天才は何を知り、何を伝えようとしたのか?
    本書は
    『「ファインマン物理学」を読む 普及版 量子力学と相対性理論を中心として』((2019年10月刊)『「ファインマン物理学」を読む 普及版 電磁気学を中心として』(2020年2月刊)
    『「ファインマン物理学」を読む 普及版 力学と熱力学を中心として』(2020年3月刊)
    の3冊合本版です。
  • 名著復刊! 「大陸移動説」を世に問い、現代地球科学の端緒となった歴史的一冊を新書化! 

    永久不変と考えられていた大陸は、長い年月をかけてゆっくりと移動していた。常識を覆す「大陸移動説」はどのように生まれたのか。ウェゲナーが生涯をかけて取り組んだ研究の集大成となる一冊を、竹内均博士が全訳し、その後の地球科学の発展について鎌田浩毅博士の解説を加えた決定版。

    「大陸移動の考えが最初に私の頭に浮かんだのは一九一〇年のことである。その年に世界地図を眺めながら、大西洋の両側の大陸の海岸線の出入りに、私は深く印象づけられた。(中略)私は地質学と古生物学の分野での適当な研究を好奇心をもって調べることにとりかかった。証拠が確定的であることがすぐにわかった。このようにして大陸移動説が基本的には健全な考えであるという確信が、私の心の中に深く根をおろした。」(第一章「歴史的背景」より)


    【本書の内容】
    第1章 歴史的背景
    第2章 大陸移動説の本性及びそれと地質時代を通じての地球の表面地形の変化に関するこれまでの説明との関係
    第3章 測地学的議論
    第4章 地球物理学的議論
    第5章 地質学的議論
    第6章 古生物及び生物学的議論
    第7章 古気候学的議論
    第8章 大陸移動と極移動の基礎
    第9章 移動の原動力
    第10章 シアルに関する補助的な観察
    第11章 海底に関する補助的観察
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    本書は、ディープラーニングを支え、ベースとなっている数学に焦点をあて、どのような仕組みで、どのように効いて、なぜ機能するのかの解説をしていきます。「ブラックボックス」と思われがちなディープラーニングの中身を理解していきます。

    高校数学の知識を前提としながらも、必要な数学を復習しつつ、高校で習わない偏微分に関しては基本から必要な部分を解説して、ディープラーニングを支える数学の知識を学んでいきます。

    「ディープラーニングという言葉は聞くが、どんなものなのか分からないので理解したい」「ブラックボックスと言われるディープラーニングの仕組みを知りたい」「ディープラーニングを学びたいけれど、数学の勉強のどこから手を付けていいか分からない」といった読者の興味に応える一冊です。

    数学を学びながら、それがディープラーニングにどのように効いているのか分かることが重要です。その点を実感として理解することができれば、ディープラーニングの仕組みの本質が理解できたことにつながっていきます。そのためのディープラーニングの主要な概念の解説もしていきます。

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  • 地球のほかにも、生命を宿す惑星はあるのだろうか?
    そのような惑星をどうやって探せばいいのだろうか?
    理論と観測の両面から、系外惑星と地球外生命の探査の最前線を解説する!

    地球外生命を探す場所として真っ先に思い浮かべるのは、火星や土星の衛星ではないだろうか――いずれも地球と同じ太陽系内の天体だ。しかし、宇宙には生命を探すべき天体がもっとたくさん存在する。

    1995年、初めて太陽系外の惑星が発見された(その偉業を成し遂げたマイヨール博士とケロー博士は、2019年にノーベル物理学賞を受賞)。それは、地球から約50光年離れたペガスス座51番星のまわりをたった4日で公転する巨大なガス惑星だった。その後、世界中の天文学者が太陽系外の惑星(系外惑星)を探し、発見を報告してきた。その数は4000個を超えている。

    最初の1個だけでなく、これまでに見つかった系外惑星の多くが、太陽系のどの惑星とも似ていない。不思議な軌道で公転する惑星がたくさん見つかっている。とすると、太陽系は特別な存在なのだろうか? また、どのような軌道を回る惑星であれば生命を育めるだろうか?

    一部の系外惑星については、軌道だけでなく大気組成までも観測できるようになっている。そして、系外惑星の大気に生命活動の兆候を見つけようとする挑戦もはじまりつつある。「第二の地球」の発見は近い!

    目次:
    第 I 部 系外惑星探査小史――太陽系の理解から第二の地球の可能性まで
    第1章 私たちのふるさと――天の川銀河、太陽系第三惑星、地球
    第2章 最初の系外惑星が見つかるまで――挑戦、失敗、常識はずれの惑星
    第3章 ケプラー計画がもたらした革命――画期的なアイデア、試練、膨大な発見
    第 II 部 系外惑星探査の現在――探し方の進化と見えてきた世界
    第4章 系外惑星の探し方――あの星に惑星はあるか?
    第5章 系外惑星の多様性――事実はSFより奇なり
    第6章 系外惑星が教えてくれたこと――太陽系は特別か? 地球は特別か?
    第 III 部 第二の地球、発見前夜――ハビタブルプラネット探査とアストロバイオロジー
    第7章 さらなる探査へ――第二の地球は見つかるか?
    第8章 あの惑星はどんな世界なんだろう?――系外惑星大気の調べ方
    第9章 系外惑星とアストロバイオロジー――宇宙に生命の兆候を探す
  • 2020年1月17日、日本初の地質年代「チバニアン」がついに誕生!

    千葉県市原市の地層「千葉セクション」が、地質時代の国際標準模式地(GSSP)に認定されました。
    日本の地名に由来する地質年代(地球の歴史区分)が誕生するのは初めてのことです。

    地質年代を決定するのに重要なカギを握っていたのが、「地磁気の逆転」。
    この千葉セクションには、もっとも最近、地磁気(地球の磁場)が逆転した貴重な記録が残されています。

    地球の磁場は、過去に何度も逆転しているということが記録からわかっているのですが、
    最後の逆転は約77万年前――私たち人類は、この地磁気逆転を経験したことがありません。
    人類が誕生する前の地球で、何が起こったのかを教えてくれるのが、この地層なのです。

    いったいなぜ地球には磁場があるのか。
    なぜ地磁気は逆転するのか。
    次に地磁気が逆転するのはいつなのか。
    そのとき、この地球はどうなってしまうのか。
    ――地磁気逆転のメカニズムは、地球科学最大の謎ともいえる重要なテーマとなっています。

    チバニアン認定のための研究・申請プロジェクトをリードしてきた著者が、チバニアン命名の意義を分かりやすく解説し、地磁気逆転の謎に迫ります。

    ■おもな内容
    ・チバニアン命名の意義
    ・地質年代とは?
    ・地磁気とはなにか
    ・地磁気逆転の発見
    ・地磁気の変動
    ・いったいどうやって地磁気を測るのか
    ・地磁気はいつから存在するのか
    ・もしも地磁気がなかったら
    ・次の地磁気逆転はいつなのか
    ……など
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    本書を読めば高校生でもファインマン物理学の真髄がわかる! ファインマンという天才は何を知り、何を伝えようとしたのか?1.いきなり? 第5巻「量子力学」を読んでみる2.量子力学のミステリー3.ファインマン流の相対性理論4.シュレディンガー方程式の登場5.ファインマン経路積分とは何か
  • あなたが飲んだ薬が、体のなかでなにをしているのか、知っていますか?
    薬を理解するために必須の50種類の医薬分子のメカニズムを網羅!

    ・大村智博士、本庶佑博士がノーベル賞を受けた「イベルメクチン」「オプジーボ」とはどんな薬なのか?
    ・薬が効かない「耐性菌」はどのように生まれるのか?
    ・創薬はある種のギャンブル!? 新薬はなぜ高額になるのか?
    ・人類はインフルエンザ・ウイルスとの闘いに勝利できるのか?
    ・精神の病気は薬で治療できるのか?
    ・HIVプロテアーゼ阻害薬とはなにか?

    2009年刊行の『分子レベルで見た薬の働き 第2版』の図をフルカラー化し、「免疫チェックポイント阻害薬」や「薬剤耐性」など、この10年の新しい話題を盛り込んだ最新版。

    【目次】
    第1章 薬はどのように効くか
     1-1 薬は生命活動に関与する分子に働く
     1-2 分子の世界での薬の働き
     1-3 タンパク質の立体構造と働きとの関係
     1-4 核酸の構造と働きとの関係
     1-5 薬と生体高分子の間に働く力
    第2章 魔法の弾丸を求めて
     2-1 抗菌物質の歴史
     2-2 動物とバクテリアの細胞の違い
     2-3 どのような仕組みで抗菌物質はバクテリアを殺すのか
     2-4 サルファ薬の効き方
     2-5 ペニシリン
     2-6 バクテリアのタンパク質合成を阻害する抗菌薬
     2-7 バクテリアとの果てしなき闘い
     2-8 バクテリア以外の寄生生物に対する薬
    第3章 がんとの闘い
     3-1 分子レベルで見たがん
     3-2 DNAに直接作用する抗がん薬
     3-3 がん細胞に必須のタンパク質に作用する抗がん薬
     3-4 抗体でがんを治す
     3-5 免疫チェックポイント阻害薬
     3-6 がんとの闘いはまだ終わっていない
    第4章 見えない敵
     4-1 見えない敵とは
     4-2 インフルエンザ
     4-3 エイズと闘う薬たち
     4-4 エボラ出血熱
    第5章 生活習慣病の治療
     5-1 血圧を下げる
     5-2 血の塊を溶かす薬
     5-3 糖尿病を治す
     5-4 レステロールを下げる
     5-5 骨粗鬆症を治す
    第6章 免疫反応と炎症反応
     6-1 免疫反応をコントロールする
     6-2 自己免疫力をパワーアップする薬
     6-3 炎症を止める
     6-4 胃潰瘍の薬
    第7章 脳や精神の病気の治療
     7-1 アルツハイマー型認知症
     7-2 パーキンソン病の治療薬
     7-3 うつ病に対する薬
  • 「歌うカタツムリ」(岩波科学ライブラリー)で第71回毎日出版文化賞 自然科学部門受賞を受賞し、新聞や雑誌の書評で、「稀代の書き手」として絶賛された千葉聡氏(東北大学理学部教授)。本作は受賞後の最新作になる。自身の小笠原のカタツムリ研究のフィールドワークや内外の若手研究者の最新の研究成果を紹介しながら、「進化生物学」の醍醐味を描いたエッセイ的な作品。練り込まれた構成と流れるような巧みな文章で、ダーウィンに始まる進化研究の「バトン」がいまも途切れることなく受け継がれており、我が国の研究者もこれにおおいに貢献していることが分かる。読み始めたらページをめくる手がとまらない、痺れるほど面白い傑作


    千葉/聡
    東北大学東北アジア研究センター教授、東北大学大学院生命科学研究科教授(兼任)。1960年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。静岡大学助手、東北大学准教授などを経て現職。専門は進化生物学と生態学。著書『歌うカタツムリ』(岩波科学ライブラリー、2017年)で第71回毎日出版文化賞・自然科学部門を受賞。ほかに『生物多様性と生態学ー遺伝子・種・生態系』 (朝倉書店、2011年、共著)などの著作がある。

    目次

    第1章 不毛な島でモッキンバードの歌を聞く
    第2章 聖なる皇帝
    第3章 ひとりぼっちのジェレミー
    第4章 進化学者のやる気は謎の多さに比例する
    第5章 進化学者のやる気は好奇心の多さに比例する
    第6章 恋愛なんて無駄とか言わないで
    第7章 ギレスピー教授の講義
    第8章 ギレスピー教授の贈り物
    第9章 ロストワールド
    第10章 深い河
    第11章 エンドレスサマー
    第12章 過去には敬意を、未来には希望を
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    1,2,3,‥‥といった「自然数」、自然数に、0,-1,-2,-3‥‥を加えた「整数」、分数の形で表すことができる「有理数」、有理数と無理数を合わせた「実数」、そして虚数単位のiを用いた「複素数」と、数学の発展とともに数の世界は広がってきました。

    本書では、19世紀のイギリスの数学者ハミルトンによって導入された「四元数」と、同時期にグレイヴスやケイリーによって発見された「八元数」をみることによって、次々と数の世界が広がっていく不思議を解説します。

    ハミルトンが発見した四元数の世界は複素数を含む数の体系とも考えられますが、交換法則が成り立たない世界です。しかし、その導入の経緯から3次元の回転を記述するのに優れていて、現在のコンピュータ・グラフィックスへの応用があります。さらに数を広げようと考えられたのが八元数です。複素数が2つの実数の組、四元数が4つの実数の組だと考えられるのと同じく、八元数は8つの実数の組だと考えることができます。四元数では交換法則が成り立たなくなりましたが、八元数では、交換法則と結合法則が成り立たなくなりますが、物理学の究極の理論といわれている超弦理論やM理論と結びついていることがわかっています。

    数を拡張していくという視点から、自然数から実数、複素数、そして四元数や八元数の世界やその性質を見ていきます。はてしなく広がる数の不思議を実感できる一冊です。

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  • 科学が捉えた「時間の本質」――時間は過去から未来へ流れて《いない》!?

    時間の正体は、宇宙の起源につながっている。
    時間とは何か? 時は本当に過去から未来へ流れているのか? 「時間が経つ」とはどういう現象なのか?
    先人たちが思弁を巡らせてきた疑問の扉を、いま、物理学はついに開きつつある。
    相対性理論、宇宙論、熱力学、量子論、さらには神経科学を見渡し、科学の視座から時間の正体に迫る。

    ――――
    【本書「はじめに」より】
     「時間が経つ」あるいは「時が流れる」とは、どういうことだろうか?
     目の前に置かれた時計を見つめている自分を想像していただきたい。時計の針が、3時ちょうどを指しているのを見たとしよう。そのままじっと時計を見つめていると、秒針がゆっくりと一周し、長針がわずかに進んで、3時1分を指すのが見える。さらに見つめ続けると、やがて針は3時2分を、続いて3時3分を指す。
     時計を見ている人にとって、針がある時刻を指すのを目にする場合、その時刻だけがリアルな瞬間だと感じられる。針が3時2分を指しているならば、3時1分を指す光景は過去の記憶であり、3時3分を指すことは未来の予測である。どちらも、3時2分を示す時計を目の当たりにしている「いま」のようなリアリティは感じられない。時計を見つめ続けると、時計の針は、しだいに、その後の時刻へと動いていく。この状況を素朴に解釈すると、眼前の時計が示す「いま」の時刻が、後へ後へと移動していくことを表すようにも思われる。
     さて、ここで考えていただきたい。こうした「時の流れ」は、意識の外にある物理世界においても、客観的な出来事として起きているのだろうか? 言い換えれば、「時の流れ」は物理現象なのか――という問題である。

    ――――
    【主な内容】
    ■はじめに――時の流れとは
    《第I部 現在のない世界》
    ■第1章 時間はどこにあるのか
    ■第2章 過去・現在・未来の区分は確実か
    ■第3章 ウラシマ効果とは何か
    《第II部 時間の謎を解明する》
    ■第4章 時間はなぜ向きを持つか
    ■第5章 「未来」は決定されているのか
    ■第6章 タイムパラドクスは起きるか
    ■第7章 時間はなぜ流れる(ように感じられる)のか
  • 日本で働く研究者の数は約84万人といわれるが、そのうちの約6割を占めているのが企業に勤務する企業研究者である。数の上では、大学などアカデミアで働く研究者を凌いでいるものの、企業秘密などを扱う関係からその実態はあまり知られていない。本書は、米国の大手製薬会社で研究者として活躍した著者が、自らの体験をもとに、企業研究者に求められる資質やキャリア形成にあたって注意すべき点などをアドバイスする。これから企業に就職しようとしている理系学生やすでに企業研究者として勤務し、これからの人生設計を考える人たちに参考になるマインドセットをふんだんに盛り込んだ、ありそうでなかった人生指南書

    第1部:企業内研究者への道

    第1章 企業で働く研究者の仕事
    第2章 学士・修士で卒業するか、博士号を取るか?
    第3章 企業で研究するか、大学で研究するか?
    第4章 企業内研究者になるとしたら、どの業種・企業・職種を選ぶか―鎌谷流就活指南
    第5章 企業内研究者に求められるスキル・経験と心構え
    第6章 企業研究者としての人生設計

    第2部:ある企業研究者の履歴書

    第7章 大学院に進学し、海外に飛び出す
    第8章 博士号を取得し、企業内研究者を志す
    第9章 企業内研究者になって、僕がやったこと  国内製薬会社研究所編
    第10章 企業内研究者になって、僕がやったこと  米製薬会社米国研究所編
    第11章 企業内研究者になって、僕がやったこと  米製薬会社英国研究所編
    第12章 研究への想い、化学への想い

    第3部:企業内研究者インタビュー

    企業内研究者インタビュー その1
    木本絵美さん
    ファイザー株式会社(米国コネチカット州) 主任研究員


    企業内研究者インタビュー その2
    中鉢知子さん
    ノヴァン株式会社(米国ノースカロライナ州) バイスプレジデント
  • テレビや新聞、インターネットには、毎日のように「免疫力を高める」とか「がんを免疫で治す」といった情報が流れているが、免疫学的に見ると、その大部分は科学的エビデンスが欠けている。残念なことに、こうした怪しげな情報に、多くの人たちが惑わされて、かえって健康を損ない、ときには寿命を縮めているケースさえある。 

    その最たるものが、ワクチンに対する過剰な忌避感情・恐怖症だ。医学的にもっともエビデンスのある「免疫力増強法」は、ワクチン接種である。ところが、ワクチンの副作用を過剰に煽る人たちがいて、彼らの多くが医師や医学博士という肩書を持つことから、その主張はもっともらしく聞こえ、それなりの支持を獲得している。しかし、彼らの主張を子細に見てみると、ワクチンや免疫機構に関する初歩的な事実が見落とされ、しばしば医学的に誤った主張がなされている。こうした情報に翻弄されると、健康被害を受けかねない。もちろん、ワクチンは万能ではなく、効果が不十分である場合や、副作用が出ることもある。しかし、そのようなことを考慮しても、多くの感染症ではワクチン接種は有効で、ほとんどの人に利益をもたらす。

    一方で、巷に氾濫している免疫力強化をうたう健康食品の多くには暗示効果以上のものはなく、摂取してもからだの免疫力はほとんど変わらない。健康食品は精神安定剤以上のものではない。免疫系全体の能力を上げるためには、むしろ、血流やリンパ流量をよくすることのほうが役に立つ(本書では、その科学的エビデンスや具体的な方法について、解説している)。そして、なるべくストレスをなくすことだ。「信じるものは救われる」と言うが、健康食品や民間療法の多くは「信じても救われない」。そのようなものに頼るよりも、からだの働き方を科学的に理解して、それに伴ったものの考え方、生活の仕方を実践することが賢明である。

    本書では、近年注目を集めている「がん免疫療法」についても取り上げている。これまで抗がん剤以外に打つ手がなかった「がん」に対して、「がんワクチン」が使われ、効果をあげつつある。加えて、さらに最近、免疫チェックポイント療法、CAR-T療法など、劇的な効果をもたらす「がん免疫療法」が注目されている。本書では、こうした最新の免疫療法についても取り上げ、その可能性と限界についても紹介していく。

    このほか、本書では、そもそも免疫力を科学的に測定することは可能なのか? また免疫力を科学的に高める方法は存在するのか? がんや高血圧などの病気をワクチンで治療することが可能なのか、など数多くの疑問に対して、科学的に誠実に解説した。インフルエンザや風邪が流行する前に読んでおきたい「読むワクチン」だ。
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    離散数学の最も大切なポイントは「数える」ことにある! 
    組合せの数、グラフ理論、デザイン論、無限集合の濃度……離散数学の考え方をしっかりと理解するための一冊。


    離散数学は、物事を「数える」ことから始まり、現代の暗号理論、プログラム理論をはじめ、さまざま分野で注目されている数学である。
    整数の概念の誕生、あみだくじ、正多面体の回転、麻雀大会の組合せなど、豊富な例と問題を通して、離散数学の基礎的な概念をわかりやすく解説する。


    【本書のもくじ】
    第1章 整数の誕生
     1.1 トークン
     1.2 1対1の対応の発想

    第2章 素朴に数えること
     2.1 樹形図の発想
     2.2 数えることのいろいろな問題

    第3章 帰納的に考える発想
     3.1 組合せに関する基本的な公式
     3.2 包含・排除の公式と全射の個数
     3.3 グラフ理論の木の個数
     3.4 ハノイの塔と13個のオモリ問題
     3.5 偶置換・奇置換の一意性の証明その1

    第4章 2通りに数える発想
     4.1 グラフ理論の基礎的定理と多面体
     4.2 デザイン論の基礎
     4.3 16人の麻雀大会とカークマンの女子学生問題
     4.4 偶置換・奇置換の一意性の証明その2

    第5章 対称性を用いる発想
     5.1 ダイオキシンの異性体と正多面体
     5.2 グラフの自己同型写像
     5.3 偶置換・奇置換の一意性の証明その3
     5.4 デザインの自己同型群と関連するガロア群

    第6章 無限集合の濃度
     6.1 集合同士の対等
     6.2 いろいろな集合の濃度
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  • シリーズ3冊
    9021,012(税込)
    著者:
    後藤道夫
    レーベル: ブルーバックス
    出版社: 講談社

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    やかんが宙に浮き、ようじが水面を走ります。身近にあるものしか使っていないのに、オッと子どもの目が輝くような不思議な現象がつぎつぎに起こります。子どもが指定するとおりの現象を起こしてしまう「超能力」手品も紹介。(ブルーバックス・1998年11月刊)
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    英語を勉強していて意味のわからない単語に出会ったとき、その単語を英国人が実際に使っている現場に行き、まねをして使ってみると、自ずと意味がわかってくることがよくあります。これは数学にも当てはまります。とかくむずかしいと敬遠されがちな微分方程式ですが、最初に全部を理解してから進もうとするのではなく、とにかく本書で著者のまねをして方程式をつくり、展開してみてください。(ブルーバックス・1994年9月刊)
  • 放っておくと筋肉は年齢と共に衰え、そのことが原因で免疫力が下がったり、生活習慣病を引き起こしたり、心の健康や、脳の認知機能にまで影響を及ぼすと言われています。とはいえ、筋肉を衰えさせてはいけないとわかってはいても、運動をコンスタントに取り入れるのはなかなか難しい……。ジムに通い続けるにはお金も必要だし、一人でできないスポーツはその場所や相手を確保するのに手間やお金もかかる、ランニングはいきなり走っても大丈夫か不安……などなど、運動に対するハードルはけっこう高いものです。そこでウォーキングの提案です。ウォーキングなら家の周りを歩いてもいいし、どこかに行くついでに1駅分歩くこともできるし、すぐにでも始められます。ただ、なんとなく歩くだけでは体力アップはむずかしいことも事実です。著者は科学的に「どれくらいの速度で」「どれくらいの頻度で」「どれくらいの時間行えば」「どんな効果が得られるのか」を徹底的に研究し明確にしました。その根拠となるのは、20年にわたり6000人以上のデータを取った結果と分析。それがわかりやすく示されているので、なぜどのように体にいいのか、納得できます。そのようにして確立した、効果的で継続しやすい方法「インターバル速歩」のやり方を紹介。ややきついと感じる早歩きと、ゆっくり歩きを一定間隔で繰り返すだけのシンプルな方法です。第1章では、体力とはなにかについて、ミトコンドリアの働きなど細胞レベルの話も交えて解説します。なぜちょっときつめの早歩きを組み込むのかがわかります。第2章では、具体的なインターバル速歩のやり方を紹介し、多くのデータから明確になった、さまざまな効果について解説します。第3章は、インターバル速歩をさらに効果的にする方法や、腰痛・膝痛や体に不調のある人にもできる方法などを紹介する応用編です。第1章 体力とはなにか体力には種類がある/運動時のエネルギー源/体力が落ちると生活習慣病になる/運動トレーニングによる持久力向上メカニズム/熱中症予防のために備わった驚くべき体のシステム/1日1万歩は体力アップになるか?/中高年者は筋力トレーニングと持久性トレーニングを明確に区別する必要はない ほか第2章 インターバル速歩の方法と効果体力アップはウォーキングで十分だった!/体力向上は、生活習慣病を改善する/気分障害を改善する/睡眠の質も改善する/認知機能も改善する/関節痛も改善する/骨粗鬆症も改善する/炎症反応を引き起こす遺伝子活性を抑制 ほか第3章 インターバル速歩の応用インターバル速歩の後の乳製品を摂取で、筋肉が太くなる/慢性炎症を抑制する/生活習慣病の症状が改善する/熱中症に強くなる/腰痛・膝痛の人もできる/水中インターバル速歩 ほか
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    直径0.1ミリの受精卵から始まり、37兆個の細胞に分裂して、高度な思索をめぐらせる高等生物に進化していく様子を、ビジュアルなイラストを使って完全再現。人体はどのようにして誕生していくのか。身近でありつつも神秘的な世界を描き出す。「新しい人体の教科書」の番外編的な位置づけで、3冊揃えば、より深い理解に到達する

    第1章 からだの枠組み
    第2章 からだ造りの戦略
    第3章 からだ造りの手順
    第4章 からだは凸凹だらけ
    第5章 体内でも進む器官造り
    第6章 サカナ時代の遺構
    第7章 手違いをする造化の神
  • 1,100(税込)
    著:
    高木貞治
    レーベル: ブルーバックス
    出版社: 講談社

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    日本が生んだ最初の世界的数学者・高木貞治(明治元年~昭和35年)が昭和24年に物した生涯最後の著書。「数とは何ぞや」という問いに、「一般的教養としても、哲学的思考を有する人々の関心をひく問題」として、簡潔に答えを提示。整数とは、有理数とは、実数とは。矛盾のない理論を証明すべく挑む。大学院生時代の明治31年に物した初の著作『新撰算術』以来50年、生涯続いた「算術」の基礎への関心が、ここに貫かれている。
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    アイザック・ニュートンの代表作『プリンシピア 自然哲学の数学的原理』の全訳を復刊(全3巻)合本版。出版当時から難解と言われた「プリンシピア」を、現代の科学者が「内容そのものの解明理解を目的」として翻訳。巻末注には、微積分の定理を使った別証明、原典では省略された証明の内容、現在の視点から見た物理的概念の解説がまとめられている。“中世紀”を通じて多くの思想家たちは、地上の現象と天空の現象との間に、何らかの神秘的な原因を付加することによって、はっきりとした区別を設けていた。ニュートンはこの思想を最も力強く打破したのである。彼は言う。「自然の物事の原因としては、それらの諸現象を真にかつ十分に説明するもの以外のものを認めるべきではない(中略)」と。こうして人間は、天にあるものは完全なもの、地にあるものは不完全なものとの永い間の信仰から解放され、すべての自然現象は合理的な因果律の同じ支配のもとにあることをしらされるのである。(「訳者解説」より)「プリンシピア 自然哲学の数学的原理 第1編 物体の運動」「プリンシピア 自然哲学の数学的原理 第2編 抵抗を及ぼす媒質内での物体の運動」「プリンシピア 自然哲学の数学的原理 第3編 世界体系」3冊の合本版です。
  • 親子鑑定に犯罪捜査、災害被害者の特定まで、「社会の必需品」のDNA鑑定。知らないではすまない基礎を、類書にない平易さで解説。
  • 美しいメロディを奏でる「論理」と「数理」とは? フランス音楽界で絶賛された作曲家・演奏家が語る「作曲のロジックとテクニック」
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    現代科学を理解するために不可欠な「高次元」を感覚的に捉える超入門書!科学の入門書やニュースだけでなく、SF小説や映画、アニメなどで目や耳にする高次元や4次元の世界。世界中で研究されている摩訶不思議な世界の入り口を、我々にとって身近な1次元、2次元、3次元から1つずつ次元を増やして解説していきます。我々の暮らしている3次元空間の中では絶対にほどけない「結び目」が、4次元を使えば「ほどけてしまう」という数学的手品も、本書で実演します。また、4次元の中ではほどけないものがあるという具体例もお見せします。想像力をフル稼働させて、「4次元」や「高次元」を具体的に見て感じて、さらに、「高次元の図形」を作って動かしていきます。【本書の内容】Part 1 高次元空間とは・高次元空間という言葉を、数学的にきちんと説明しておきましょうPart 2 高次元の出てくる例・日常レベルのことを調べることから、経済や自然観測まで、かなり多くのところで、高次元空間は基本事項であるPart 3 宇宙について・我々の存在している宇宙について、少しばかりPart 4 結び目がほどける?・高次元空間を見るとはどのような精神状態か、体験させてさしあげましょうPart 5 4次元で結ばれる・4次元空間の中でも、やはり、結ばれるものはある。4次元空間を直感力で念想しようPart 6 高次元で結ばれる・高次元空間の中でも、やはり、結ばれるものはある。高次元空間を気合いで直覚するPart 7 次元を1つ上げる・次元を1個上げれば、右手系、左手系は区別できない。次元を1個上げることを想像して直観するPart 8 高次元空間で操作する・高次元空間の中の図形を、局所の操作だけで変形するようすを観照するPart 9 3次元だけでも高次元が必要・3次元空間R^3の中だけ考えていても高次元の、しかも、複雑な図形が出現する※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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    近代科学はここからはじまった! 運動の法則、万有引力の法則、天体の運行、……古典力学の基礎を築いた歴史的名著を新書化!
  • 生命とは何か。この根源的な問いに迫るために、いま、わからないなら自分でつくってしまおうというアプローチが有力視されている。いわば、時計がなぜ動くかを知るにはとにかくつくって、そこからしくみを考えよう、という発想だ。「合成生物学」と呼ばれるこの新しい考え方が、いま先端をゆく生命科学者の間で大きなトレンドとなっている。本書は、合成生物学に取り組む研究者たちを横断的に取材して歩き、それぞれの生命観に迫ることで「生命とは何か」を輻輳的に考える試みであり、科学に造詣が深く、SFからノンフィクションまで縦横無尽に手掛ける著者ならではの意欲的企画である。人工生命を供養する墓を建てたり、クックパッドに生命のレシピを投稿したり、「つくったときやばいと感じたら生命」と嘯いたり、微生物のゾンビやフランケンシュタインをつくったりと、各人各様の生命観、そして彼らの中の神や哲学らしきものとが織りなす、いま最もスリリングな生命探求。ブルーバックスウェブサイトで1年余り連載した「生命1.0への道」の書籍化!

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