『こはく文庫、永久めぐる(ライトノベル)』の電子書籍一覧
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花嫁修行の一環として王宮で侍女をしているフェルダは、最近婚約者から一方的に婚約破棄されたばかり。伯爵家の娘ではあるものの、もともと掃除が大好きで行動的な性格のフェルダは「もうこの際、侍女として生涯独身で過ごすのも良いかもしれない」などと考えながら王宮での侍女生活を楽しんでいた。ある日、フェルダは王宮北棟の掃除をしていた。そこは第三王子レイナードの管轄で、立入禁止の書斎では悪魔の召喚術や死霊を呼び出すための降霊術が研究されていると噂されていた。いつも通り熱心に掃除をしていると、本が落ちるような物音が聞こえてきた。音のするほうへ行くと、どうやら立ち入り禁止の書斎のようだ。思い切って扉を開けると、そこには埃にまみれたレイナード……と、汚れ放題、ひどい有様の室内! お掃除好きの血が騒いでしまったフェルダは、黒い噂などすっかり忘れ書斎の掃除を買って出てしまい……。
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同世代の令嬢たちが楽しいお喋りに花を咲かせている中、エリーネは一人、読書に勤しむ。友人たちから「変な子」扱いされても、本が大好きなエリーネにとっては読書の時間こそ至福の時なのだ。ある日、王立図書館で本を借りたエリーネは、図書館の庭に置かれたベンチに腰を下ろし本を読んでいた。読書に夢中になっていると突然、近くの垣根がガサガサと音を立てそこから現れたのは王太子・ベルトラート! ベルトラートは彼に熱を上げるきらびやかな令嬢たちから逃げている最中で、成り行き上エリーネは彼を助け、かくまう形になってしまう。ほどなくして令嬢たちが立ち去ると、護衛の一人も連れていないベルトラートを心配したエリーネは、彼を城までおくることに。礼をしたいというベルトラートの申し出を辞退したエリーネだったが、彼はなぜか次の日も、図書館の庭で本を読むエリーネの前に現れ……。
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