『granat、101円~400円(文芸・小説)』の電子書籍一覧
1 ~8件目/全8件
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あの日、願いと引き換えにした全て
「八人の願いが願い」が叶うまじない、八方様の存在を土屋湖子が知ったのは、親族である土屋由可奈の三十三回忌。彼女の本に挟まった紙片に「ツチヤココ」と書かれていたのを見つけた時だった。 幽霊となって現れる由可奈。自分と由可奈の手首に現れた赤いリボン。由可奈の霊と共にかつて行われた八方様の秘密を探っていくが、見つけた参加者は次々に蜘蛛にまつわる奇妙な死を遂げていく。命が尽きる刻限までに湖子は真実に辿り着くことができるのか──
邪教に翻弄されるカウントダウンホラー。 -
あなたの声が命を削る恋の結末
妖怪伝承の残る夜待島に住む少年、旋(せん)は他島の学校に通う中学生。流れてくる声に惹きつけられ、波止場で出逢った『あの人』にほのかな思いを寄せた。しかし彼女と出逢うたび衰弱していく。旋がヨブコ除けの刺青を彫られた後、彼女の声も姿も思い起こすことができなくなった。
しかし島々は穢れで満たされ、ついには身近な存在にまで惨劇が起こってしまう。
旋の出逢った『あの人』は本当にヨブコなのか。自分は何を彼女に問おうとしているのか。
ずっと聞こえていた声が導く初恋惨劇。 -
滅亡した町の中では、二人は世界の半分ずつだから
体が溶けて死んでしまう奇病、通称『メルト』が急に勃発した波南町は、外部への感染を防ぐために急遽高い壁で隔離された。
波南町に住む『わたし』は、壁の中に閉ざされたまま、壁の外にいる友人にも恋人にも排斥され、壁の中にいた人々も死に絶えた……はずだった。
死ぬまで一人でいることを覚悟した少女が、誰もいない町で見つけたのは、真新しい落書き。自分しか生き残っていないと思っていた場所に残される誰かの痕跡。
たった二人だけ生き残った町で『もう一人』の名前を呼ぶまでの物語。 -
暗がりを浸し流れるわたしの血だけが惨劇の海への道標だった
平凡な四人家族が惨殺される事件。十二歳の誕生日に起こった『最初の事件』でただ一人残った少女、万里はそれ以前の過去を全て失っていた。
犯人が万里の体に刻んだ逆三角形の印。悪夢を見るたび、塞がったはずの傷から血が流れる。
少女が養親の家で穏やかな日常を取り戻した頃、『マリ事件』と呼ばれた四人家族の連続殺人が起こり始め、その現場には必ず万里へのメッセージが残されていた。あの夜に起こったことは何か、自分が失ったものは何なのか。万里が失ったあの夏の夜の欠落を埋められる日は訪れるのか──
痛みを抱える少女のための青春サスペンスホラー。 -
ただ恐怖していたあの日に戻ることができればいいのに
自分が恐怖を抱いているのは『ここ』だ。ヒヅメ坂だ──
もうすぐ秋の祭を迎える頃。閉鎖的な集落、ヒヅメ坂に住む少年、来(きたる)は何の理由も兆候もなく強い恐怖感が起こり、外に出ることが困難になった。
大切な四人の幼馴染み達と共に、何に恐怖しているのかを探ろうとするが、その合間にもヒヅメ坂は刻々と異様な場所へと変わりつつあった。その頃から徘徊しているらしい不審な女。家庭訪問に来た担任教師が体を引きちぎられて死亡した頃から、自分の周囲の人々が変化しつつあることに気付く。
このヒヅメ坂で何が起こっているのか。少年は自分の恐怖の根源を知ることができるのか?
クトゥルー神話をモチーフとした青春怪異譚。 -
墜落死する彼らは天使を願った。その痛みすら、きっと僕には手に入らない。
通っていた塾の屋上から、生徒が一人飛び降りたのを目撃してしまった伊藤章生は、他校で流れている『勇気を代償に天使を買う』噂を知る。死んだ少年は『天使を買うために勇気を出して死んだ』のだという。
章生は『天使』と目された少女、美景や、事件の際に知り合った少年達と共に、連続して起こる事件に巻き込まれていく。
死んでしまった、壁画の作者である『彼女』の思い出と死を追いかけて、少年達は真実に辿り着く――少年少女の夏はどんな形で終わりを告げるのか。少年少女の死と傷をはらむ夏の日の物語。
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