セーフサーチ設定を変更しました
ページの先頭です
GWコイン大還元祭
期間限定!初めての予約購入で最大コイン+20%還元!

『ホテルで、して!、角川文庫(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全87件

  • シリーズ4冊
    319385(税込)
    著者:
    柚月裕子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ベストセラー「佐方貞人」シリーズ、新装版!

    検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。ホテルの密室で男女の痴情のもつれが引き起こした刺殺事件。現場の状況証拠などから被告人は有罪が濃厚とされていた。それにも拘わらず、佐方は弁護を引き受けた。「面白くなりそう」だから。佐方は法廷で若手敏腕検事・真生と対峙しながら事件の裏に隠された真相を手繰り寄せていく。やがて7年前に起きたある交通事故との関連が明らかになり……。
  • 528(税込)
    著者:
    森村誠一
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    鬼才が誘う、ミステリー・ワールドへご招待!

    超高層ホテル「渋谷プラザホテル」に泊った脇村益美の部屋から、2カラットのグリーン・ダイヤの指輪がなくなった。彼女はこのホテルで絶対の権力を握っている脇村一族の三女、事は重大であった。そして、容疑は、当然その部屋での係りであった時子にむけられたが…(単位の情熱)。ホテル、山、企業。人間のいるところにあふれた犯罪を、巨匠が描く短編集! 本書は集英社文庫「失われた岩壁」(87年5月25日刊)、「魔性ホテル」(87年1月25日刊)の短編のなかから5編を選び、再編集したものです。
  • シリーズ2冊
    396462(税込)
    喜多嶋隆
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    プールの救助員兼探偵の僕が出逢った、少しせつない6つの恋物語

    ワイキキビーチの東のはずれ――南十字星ホテル。プールの救助員兼探偵、それが僕の仕事だ。僕の前に現れる女の子たちは、輝く肢体と意志的な瞳を持ってるけれど、心は波立つ海の様に揺れている。結婚前夜、まだ迷っている女の子。想う人を待ち続ける地元の娘(ロコ・ガール)。この熱い島ではみんな、装いを脱ぎ捨て、本当の自分を見つけることができる。僕の胸に、鮮やかな想い出と、真夏の香りを残していった彼女たち。海辺のホテルで僕が出逢った、少しせつない6つの恋の物語。
  • 本格推理からサスペンスまで8篇を収録。初期傑作集

    〈当雪見ホテルはオープニング記念として 貴方を無料招待致します〉突然届けられた招待状が、5人の招待客の運命を狂わせた!!雪に閉ざされ、人里離れたホテルで次々と起こる血の惨劇。招待客同士の間で湧きあがる疑惑と殺意。惨殺者の狙いは何か?人間の運命を狂わせたある出来事を描く、「雪は死の粧い」他7編を収録した、切れ味鋭い推理傑作集。
  • 506(税込)
    著者:
    森村誠一
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    殺人現場から消えた女。ランの花粉を手がかりに牛尾刑事が謎を追う!

    新宿の超高層ホテルの一室で、男性の死体が発見された。被害者は女性と宿泊する予定だったらしいがその形跡はない。かわりに見つかったのは“カタセタム”という日本では珍しいランの花粉だった。奇妙な手がかりをもとに女性の行方を追う新宿署の牛尾。だが、事件当夜にホテルで起こった幾重もの人間模様がさらなる迷宮へと誘う……。もつれた因縁の糸を、敏腕刑事牛尾正直が丹念に解きほぐしてゆく白眉の社会派推理。
  • 814(税込)
    著者:
    宮木あや子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    笑いも涙も謎もあり!『校閲ガール』著者が贈る極上の”航空”お仕事小説!

    外資系ホテルで敏腕ホテルマンとして働いていた入社5年目の高橋治真。彼には、長年胸に秘めていた夢があった。「パイロットになりたい」――。その夢に近づくべく、治真はNAL(ニッポンエアライン)のCA採用試験を受ける。CA配属ではあるが総合職としての募集で、数年勤務した後、希望の部署へ異動できる可能性に賭けたのだ。見事試験に合格した治真は、同期の女性たちと共に訓練期間に入る。
    しかし、実は治真には秘密があった。治真の父は、かつてNALで航空事故を起こし引責したパイロットだったのだ。けれど、その事件にはおかしなところがあった――。素性を隠し、有能な「男客」としてスタートを切った治真だったが……。
    『校閲ガール』の著者が贈る、笑えて泣ける、新たなお仕事エンタメ小説!
  • 憧れの会社で、ツンデレ上司と事故物件調査!? 新入社員、頑張ります!

    東京、丸の内。
    本命の一流不動産会社の最終面接で、
    大学生の澪は唖然としていた。
    理由は、怜悧な美貌の部長・長崎次郎からの簡単すぎる質問。
    「面接官は何人いる?」正解は3人。
    けれど澪の目には4人目が視(み)えていた。
    長崎に、霊が視えるその素質を買われ、
    澪は事故物件を扱う「第六物件管理部」で働くことになり……。

    イケメンドSな上司と共に、憑いてる物件なんとかします。
    元気が取り柄の新入社員の、オカルトお仕事物語!

    本当に、面白いんです!!!
  • シリーズ84冊
    253814(税込)
    著者:
    西村京太郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    十津川は逮捕された部下・西本を救えるか。傑作長編

    ハネムーンで殺されてしまった新妻との思い出の地、十和田湖で、西本刑事は亡き妻と瓜二つの女性、みな子と出逢う。しかし、彼女は猪苗代湖からの手紙を最後に姿を消してしまった。必死の思いでみな子を探す西本。だが、彼女は何者かに殺害され、西本刑事が殺人の容疑者として福島県警に逮捕されてしまった! 部下の窮地を救うべく捜査を開始した十津川警部は、解決したはずの新妻殺害事件に隠された謎を突き止める。長編トラベル・ミステリー!
  • 人生を狂わす悪魔の『コルト45』を、手にする者の運命は?

    二流のサラリーマン問題評論家・河合清重は、講演にでかけた先のホテルで、『コルト45口径』という一挺拳銃を見つけた。拳銃に魅せられた河合は、密かに銃を持ち帰るが、その日を境に仕事の依頼が急増していく。人生を狂わす悪魔の銃は、さまざまな人間たちの人生を変えていくが!? 悪魔の銃に魅せられた人間たちを描く、連作傑作集!
  • 616(税込)
    著者:
    森村誠一
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    森村誠一が描く、前代未聞の殺人プロジェクト!

    六本木のラブホテルで若い女性の扼殺死体が発見された。行きずりの犯行とみられるなか、容疑者として鮫島保之が浮上した。その頃、二件のホステス殺人事件が別の場所で起きた。石野和枝は絞殺死体で発見。また山岡明子は鈍器で頭を殴られ殺されていた。だが、意外なことに二人には高校の友人という不思議な“縁”があった――。蘇る過去の出来事と怨念とは?
  • 550(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    リアル笹沢左保が名探偵。文壇が舞台の異色長編

    推理小説界の大物新人・大野木冬彦の出版記念パーティーが都心のホテルで盛大に開かれていた。しかしその会場には、大野木に悪意を抱く何人かの場違いな男女も顔を揃え、パーティーは不吉な予兆を感じさせていた。はたして10日ほど経ったある夜、就寝中の大野木が何者かに刃物で刺されたのだった――。著者自らが作家・笹沢左保として登場し、華麗な推理を披露する異色長編ミステリー。
  • 戦争に裂かれた悲恋。横溝賞受賞のミステリーロマン

    敗戦間近い軽井沢で、ソ連人スパイが殺害された。ノルマンディ上陸作戦の陰で世界史を決した殺人事件! 事件の鍵を握る2人の男女、ドイツ大使館付武官ハンスとのちの法相夫人・敦子は、50年後に再会の約束をして別れるのだが……。そして半世紀ぶりに軽井沢のホテルで、秘密を胸にひめた2人は再会。抱擁する2人だが、思いもかけない運命の裁きが迫ってくる。半世紀の悲恋を描いた横溝正史賞受賞の国際ミステリーロマン。
  • 550(税込)
    著者:
    椰月美智子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    いくつになっても、人は恋をする。

    高校生の真奈美は、カレと入ったラブホテルで、自分の父親が同じマンションに住むOLの葵さんと一緒に歩いているのを目撃してしまう(「葵さんの初恋」)。元カレと逢瀬を繰り返す主婦、人生最後の恋に落ちた会社員、壮絶な過去を持つ管理人の老夫婦……。ある川辺に建つマンションを舞台に繰り広げられる反道徳の恋。愛憎、恐怖、哀しみ……様々なフリンの形を通じて、人と人の温かさ、夫婦や家族の関係性を描ききった連作短編集。
  • 297(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    小林久三
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    婚約者の死に隠された恐るべき真実。長編ミステリー

    結婚式を3日後に控えた由紀子が、札幌のホテルで死体となって発見された。同じ化粧品会社に勤める婚約者の津川は、警察からの連絡で現場に駆けつける。遺書が残され、自殺と断定された。しかも、彼女は失踪直前、1000万円もの会社の金を持ち逃げしていたという。だが津川は“自殺”の背後に強い疑惑を感じた。その夜、謎の男から奇妙な電話が――〈由紀子は殺された、その真相は……〉。女性に美のイメージを売りつづける華やかな化粧品会社を舞台に描く、長編ミステリー・ロマン。
  • 748(税込)
    著者:
    鳴海章
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    カリスマ女子高生、公安警察、そしてハロウィン。渋谷で何かか起こる!

    渋谷の円山町のラブホテルで高齢の男性の性交死と思われる死体が発見された。男の身元は間もなく、近くの介護ホームに住む元校長の藤村と判明。そして、防犯カメラには現場を立ち去る制服姿の少女が映っていた。数日後、警察上層部からの指令によって事情聴取されたのは、絶大な支持を集めるカリスマ女子高生の神子だった。藤村と神子の関係を追う刑事たちの背後で、動き始める公安特殊課。驚愕の結末が待ち受ける長篇警察小説。
  • 528(税込)
    森村誠一
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    小説家をめざし取材をかねて売春をした純子。だが報酬の代わりに男から小説を受け取ったことが思わぬ結果に

    カルチャースクールで小説の勉強を始めた純子は、受講生仲間から“取材をかねた売春”を勧められた。好奇心に負け、指定された新宿のホテルに行くと、高見友一が待っていた。情事の後、金銭を拒否する純子に高見は自分が書いた「山の屍」という小説を託す。純子はこの小説を自分の作品として懸賞小説に応募し、新人賞を受賞してしまう。ある日、純子を仰天させる電話がかかってきた。それは高見が登山中に転落死し、純子を「一億円の保険金」の受取人に指定しているという内容だった。
  • 237(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    夏樹静子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    パリ郊外で運命的に出会った二人の男女。長編ロマンミステリーの傑作!

    雷鳴とどろく、晩秋のパリ郊外。フォンテーヌブローの森を見おろす深い闇のなかの古いホテルで、宿命的に出逢った日本人男女の決定的な恋の啓示。そして、交し合ったある黙契が、ロマンの香気あふれる、ドラマの幕開けだった――。第1の殺人事件は初冬の福岡、つづいて第2の殺人事件は、早春の箱根で起こる。だが、それぞれの事件の最有力容疑者には、完璧なアリバイを有していた……。人生のすべてを賭けた男と女の、美しくも哀しい愛がひき起こす、長編ロマンミステリーの傑作。
  • 880(税込)
    著者:
    藤野可織
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    幽霊探しに余念のない著者。芥川賞作家が蒐集した怖い話

    私は幽霊を見ない。見たことがない。さらに目が悪い。心眼でも見えないし、知覚する脳の器官も機能しない……。だけどいつでもどこでも怖がっている筋金入りの怖がりだ。そんな著者は怪談専門誌で怪談実話を連載することに。そこで小学校時代からの恐怖体験を紹介。築百二十年の小学校の女子トイレには、“四時ばばあなる老怪女”や“病院で死んだ三つ子の霊”が出現すること。大学時代の友人たちから怖い話を聞き取りしたこと。友達の友達のお姉さんがイギリスのホテルで胸苦しくて目覚めると、金髪の白人女性がなにかをまくしたてながら首を絞めてきた話や、所属していたカメラクラブの部室の廊下を首のない女が走るという話などを思い出す。芥川賞を受賞し、上京した際には、編集者や出会った人たちからの聞き取りを怠らなかった。タクシー運転手が背負った自殺者の霊の話、マン島で見た妖精のような小さい人と目が合うとウインクしてどこかへ消えた話、自分が殺される夢を見たその夜に殺人事件が起こった話、深夜誰もいないトイレで鳴らされたナースコールなど。心霊体験をしたいがために、徳島県の廃墟ホテル訪問したり、レジデンスで訪れたアメリカで出ると言われているホテルに泊まったが幽霊には出会えず。幽霊には会えていないけれど、幽霊とは何かという問いの答えは知っている。“幽霊とは、生きているときに上げられなかった声”だ。私たちは誰であれ今でも、上げられない声を抱えながら生きているから、こんなにも幽霊を追い求めるのだろう。著者の幽霊探しの旅は続く。文庫化にあたり、書下ろし収録。【解説】朝吹真理子 【カバー絵】アンジェラ・ディーン
  • ひとり旅が趣味の独身男が出会った謎の美女……。「危険な道づれ」ほか、切れ味鋭い、華麗な十一のサスペンス

    二十五歳になる中西は、官庁に勤めている平凡な独身男だ。彼の唯一の趣味は、ひとり旅だ。今回は京都に行くのに、奮発してグリーン車にしたところ、隣に二十七、八歳の素晴らしい美人が座った。うまくいく時はうまくいくもので、京都駅に降りる頃には、二人はすっかり恋人気分だった。だが、二人で泊ったホテルで思わぬ出来事が……。「危険な道づれ」他、嫉妬深い女のたくらみ、平凡な男の変身願望、突然声の出なくなった女性歌手などを描いた、切れ味鋭い華麗な十一のサスペンス。
  • 704(税込)
    著者:
    森村誠一
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    文壇の内幕を抉る、社会派ミステリーの大作!

    銀行員の津村豊和は雑誌の懸賞小説に応募、幸運にも新人賞に入選した。入選後は会社も辞め、取材の依頼や講演が殺到し「時の人」となった。だが、それも一時期だけで、原稿依頼もとだえ、妻の則子は温泉街の芸者になり生活を支えることに。ある日、津村は泊まっていたホテルで殺人事件に巻き込まれ、“容疑者”として取調べられた。皮肉な事にこれをきっかけに津村の小説は急に売れ出した。一方、捜査線上には、意外にも流行作家のMが浮かんだが、Mには鉄壁のアリバイが―――。文壇の内幕を抉る、社会派ミステリー!!
  • 506(税込)
    著者:
    森村誠一
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    大胆なトリックと巧妙な展開の傑作。乱歩賞受賞第1作

    小田原付近を通過中のひかり号車内で、検札の車掌が若い女の死体を発見!死因は青酸中毒で、目撃者の証言から、東京駅発車寸前に降りた男の犯行との見方が強まった。そして三か月後、こんどは都内のホテルで男の刺殺体が。2つの事件の重大な共通点が捜査本部を緊張させた。被害者は二人とも同じ会社の社員だったのだ。ただちに綿密な聞き込みが行われ、その結果、ある海外旅行社の営業部長が重要容疑者として浮かび上がった。だが彼には、両事件ともに完璧なアリバイがあった。巧みなストーリィの展開と意表をつくトリック、著者会心の本格長編推理小説。
  • 253(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    一つの物語に死体が二つ。愛憎の臨界を描く、8篇

    札幌のホテルで女性が殺された。しかも不倫の相手・加賀の目の前で。死因は青酸カリによる中毒死。青酸カリといえば、加賀の妻・則子が、東大紛争の頃、右翼の少年が自決用に持っていたものを預り、結婚後も処置に困っていた。警察の疑いの眼は、加賀の狙い通り則子へむけられた。が、一方則子も……(「夫と妻」)。ほかに、教師と学生、投手と捕手、夫と夫、父と娘、被告と証人、父親と 愛人、作家と編集者など8篇を収蔵した短編集。1つの物語にふたつの死体。人間の心の奥底に潜む憎悪と愛情、そしてそれが殺意に変わった時の恐怖を見事に描いた連作ミステリーの傑作。
  • 880(税込)
    著者:
    京極夏彦
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    「それは、安全な殺人なんだ」常軌を逸した不可解の連続。その先には——?

    厭なのに、ページを捲らずにはいられない——

    「厭で厭で厭で堪らなくって、それでみんな逃げ出したんだ。会社から、人生から、日常から、人間から——」

    職場と家庭の人間関係に苦悩する私の家に現れた、巨大な顔に山羊のような瞳を持つ子供らしきもの。
    永遠の幸福をくれるというホテルで、安全な殺人を行うこととなったホームレスの男。
    何故か僕が厭だと思うことだけを繰り返す、異常な彼女——。
    あなたに擦り寄る戦慄と驚愕。世にも奇怪な、7つの物語。

    解説・平山夢明 「京極夏彦が都会と現代を部品にして組み立てた妖怪譚なのではないか」
  • 418(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    不意に湧き上がり体を貫く思い…文学の香り高い7篇

    春、娘が高校を卒業したので、母親と娘はスペイン旅行をした。母親と娘が起きてから眠るまで、片ときも離れず一緒にいるのは娘が生まれてから初めて。母親は仕事と恋愛にかまけて暮して来た。娘に初潮が訪れた時を母親は知らない。雨にふりこめられたマドリッドのホテルで、母親ははじめて娘の裸身を見た。弱々しいなりに描いている下腹部のカーブの果てに、太い陰毛が密生して萌えたつように盛り上っている。母親は息を呑んだ。未熟な娘の身体の中でそこだけが燃えていた。娘は未来に向って輝いていた。母親は老いを感じた。表題作ほか「梅が散る」「ひちふく」「電話の中の皿の音」「生き残りの記」「訪ねてきた男」「靴」。“性”をテーマにした短編集。
  • シリーズ3冊
    528(税込)
    泡坂妻夫
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    爆破を予告された飛行機の着陸を待つ空港に挙動の不審な美青年が。名探偵亜愛一郎の事件簿

    人けのない宮前空港で、折からの驟雨にずぶ濡れになって、約二時間も佇んでいる中年男がいた。宮前署の羽田刑事だ。彼はまもなく到着予定の旅客機を待っていた。この機の離陸直前、何者かが爆破を予告したのだ。ふと目を転じた羽田は、写真機のそばを動き回る三人の男に気がついた。中でも、長身の美青年の奇妙な動きが……。隙のない服装と端麗な顔立ち、だが、その挙動は常におどおどして落ち着きがない。ユニークな名探偵亜愛一郎が次々と難事件に挑戦する傑作事件簿!
  • シリーズ4冊
    308374(税込)
    著者:
    赤川次郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    名作映画からインスピレーションを得て描いた趣向に満ちたミステリー短編集

    ヨーロッパから帰国した婚約者の様子がおかしいことに気がついた中神は、何があったのか調べてみると……(「血とバラ」)。「忘れじの面影」「自由を我等に」「花嫁の父」「冬のライオン」の全5編収録。
  • あさのあつこ、作家デビュー30周年記念 ミステリアスなキャラクター「白兎」の物語が合本で、一気に読める!

    ホテルで行きずりの女を殺してしまった吉行は、車で逃げる雨の山中で少年と幼女の二人連れに出会う。和子という幼女の家に帰る途中だという。近くまで乗せることになった車内で、和子の無邪気な話を聞きながら、ふと吉行は自分の過去を振り返る。夜の闇が迫り、ひどい疲労感に襲われた吉行は親子と偽り宿をとる。穏やかな夕食と温泉。まるで本当の親子のようだ。そう独り言ちる吉行が目にしたのは、和子の首に残る、一筋の赤い線だった(『緋色の稜線』)。他に『藤色の記憶』『藍の夜明け』『白磁の薔薇』と、シリーズすべてが収録。謎の少年「白兎」の時を超えた旅路の中で描かれる、男と女の運命のほころび。物語の名手が紡ぐ大人のサスペンス・ミステリ―、シリーズ4作合本で、一気読み!

    ※本電子書籍は『緋色の稜線』『藤色の記憶』『藍の夜明け』『白磁の薔薇』全4冊を1冊にまとめた合本版です。
  • シリーズ46冊
    484748(税込)
    著者:
    赤川次郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ユニークな推理と鋭い冴えで人間を翻弄する三毛猫、その名も『ホームズ』。名探偵ホームズの活躍をスリリングに描く

    体つきは優雅で上品、きりっとした顔立ちの三毛猫。手術で子宮をとったせいか、時々“物思い”にふける癖がある。だがひとたび事件がおこると、ユニークな推理と鋭い冴えで人間どもを翻弄する。その名も『ホームズ』。そして、コンビの片山は、血を見るのは大きらい、アルコールはダメ、女性恐怖症と三拍子そろった独身男性。“一応”刑事だ。売春、密室殺人、女子大生連続殺人事件と二人(?)のまわりには事件がいっぱい。ノッポで童顔の片山と名探偵ホームズのスリリングな活躍を描く、ベストセラー「三毛猫シリーズ」ついに電子化!!
  • シリーズ12冊
    528660(税込)
    喜多嶋隆
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ワイキキのビーチサイドバーで、麻里が作るカクテルは特別な味がする。ちょっとホロ苦い恋愛&探偵ストーリー

    私がつくるカクテルは、特別な味がする。なぜなら、〈人を愛する心〉をかくし味につかっているから……。ワイキキ・ビーチに面したホテルのビーチサイドバーが私の仕事場だ。沢田麻里。25歳。ホノルル生まれの日系5世。得意なカクテルから〈ブラディ・麻里(マリー)〉と呼ばれている。水彩絵具で塗ったようなビーチ。人それぞれが持つさびしさの中に、ハワイの渇いた風が吹き抜けていく。ひとりの女の子の青春の断片を海色に彩っていく、ちょっとホロ苦い恋愛&探偵ストーリー。
  • シリーズ2冊
    352374(税込)
    著者:
    夏樹静子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ロンドンでの運命的な恋と、発見される女性の死体――。華麗な愛のミステリー長編、今、開幕!

    ロンドンに赴任した貿易会社常務・倉内優二は、取引きを始めた陶磁器メーカーの女性オーナー社長マリアンヌと運命的な出会いをした。優二は、青年時代から憧れていた『嵐が丘』のヒロイン、キャサリンを彼女に投影し、会う度ごとに思いを募らせていった。その頃、彼女の会社のマネージャーの死体が立木に囲まれた静かなホテルで発見された……。北イングランドの荒野に展開する華麗な愛のミステリー。
  • 冒険小説の新しい可能性に挑戦したノンストップ・アクション。上下合本、新装版!

    覚醒剤に替わり、日本全土を脅かすようになった新型麻薬「アフター・バーナー」。元締である「クライン」を牛耳る君国辰郎の愛人・神崎はつみが逃亡した。組織内部のことを知りつくしたはつみが、警察に保護を求めてきたのだ。極秘指令を受けた女性刑事・明日香は、はつみとホテルで接触するが、ヘリからの銃撃を受けはつみもろとも瀕死の重体に。だが、奇跡は起こった。脳移植により、脳死したはつみの体に明日香の精神が宿ったのだ。彼女は「アスカ」として決死の囮を演じる。組織は警察内部の通報者を使い、次々と殺戮の罠を仕掛けてくる。彼女を守るのは、元恋人の仁王こと古芳ひとり。だが、古芳ははつみの体に宿るのが明日香であることを知らない。一方、アスカは古芳が組織の内通者である疑いを捨てきれない。不協和音が生じた二人にさらなる刺客が……。
    ※本電子書籍は「天使の牙 新装版(上)」「天使の牙 新装版(下)」の2冊を合わせた合本版です。
  • 全く新しい『女』の警察小説!新宿歌舞伎町と二丁目で発生の猟奇事件に挑む

    歌舞伎町、新宿二丁目、三丁目を管轄する「新宿特別区警察署」。その担当区域の地図上の形から、「新宿L署」と呼ばれている。その「L署」に本日着任の新井琴音警部は、小3の息子のインフルエンザで初出勤すら危ぶまれていた。夫の敦は警視庁本部捜査一課の刑事だが、琴音のほうが階級は上で、夫婦仲はぎくしゃくしている。大幅に遅刻しつつも琴音がなんとかL署に到着した途端、個性的な服装の女性部下・堂原六花巡査部長から管内で殺人事件が発生と聞く。歌舞伎町のホテルで全裸の中年女性の遺体が発見され、その女性の息子がノコギリを持ち逃走中というのだ。琴音は、レズビアンであることをカミングアウトしている六花から、L署が管轄するこの独特な界隈の歴史や情報を聞き、捜査に入る。その夜、二丁目のショーパブで六花に会った敦だが、上階のイベントスペースで無差別殺傷事件が発生。犯人はその場で自殺したが……。母であり妻であり警察署幹部である琴音と、レズビアンの異色捜査官として男性中心組織の中で闊歩する六花。
    L署の他の面々と共に、事件解決に向けて奮闘する!
  • シリーズ10冊
    594704(税込)
    著者:
    木原浩勝
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    「新耳袋」を超える新シリーズ第1弾!

    友人から久しぶりに電話があり、大学時代の仲間と同窓会をやろうと言う。当日、懐かしい顔が集まったが、肝心の友人が来ない。そのとき電話が鳴って……。自分でも気づかないうち、学校のノートに「のんちゃん」とびっしり書いていた。のんちゃんって誰だ? 初めはまったく思い出せなかったのだが……。累計100万部を突破した怪談のベストセラー「新耳袋」の木原浩勝が放つ現代百物語の新スタンダード、待望の文庫化!
  • シリーズ4冊
    7921,056(税込)
    著者:
    大沢在昌
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    脳移植により蘇った女性刑事の孤独な戦い。ノンストップ・アクション!

    覚醒剤に替わり、日本全土を脅かすようになった新型麻薬「アフター・バーナー」。その元締である「クライン」を牛耳る君国辰郎の愛人・神崎はつみが逃亡した。組織内部のことを知りつくしたはつみが、警察に保護を求めたのだ。極秘指令を受けた女性刑事・明日香は、はつみとホテルで接触するが、ヘリからの銃撃を受け、はつみもろとも瀕死の重体に。だが、奇跡は起こった。脳移植により、脳死したはつみの体に明日香の精神が宿ったのだ――。冒険小説の新しい可能性に挑戦したノンストップ・アクション。
  • シリーズ3冊
    396440(税込)
    半村良
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    我が国の歴史と政治を動してきた謎の集団“嘘部”が現代日本で活動を再開した

    天才的な嘘つき浅辺宏一の前に、そんな彼の才能を必要とする秘密組織があらわれた。それは古代より日本の歴史を陰からあやつる謎の一族“嘘部”の集団〈黒虹会〉だった。そして彼もまた闇の中につづく血筋の一人であることを知らされた。――現代によみがえった“嘘部”の活動が開始され、日本の永続的繁栄を目指した雄大な嘘が、いまや国際的なスケールで展開されていった……。日本の歴史と政治の暗部にするどく切りこんだ、著者会心の嘘部シリーズ第1弾!

    カバーイラスト/杉本一文
  • シリーズ7冊
    209253(税込)
    吉村達也
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    留守電に残されたデートの誘い。つい出かけてしまった寂しいOLを待っていたのは上司の死体だった!

    地味な性格で友人もおらず、寂しいひとり暮らしのOL山添亜希子の留守番電話には、伝言が入っていた例しがない。メッセージ有りを示す赤いランプの点滅が見たくて、亜希子は自分の留守TELに自分で伝言を吹き込む、むなしい一人二役の行為を繰り返していた。ところがある日、亜希子をデートに誘う謎の男の声がテープに録音されていた。不安と期待で胸が高鳴る。が、甘い夜を夢みてホテルに向かった彼女を待ち受けていたのは上司の物言わぬ死体だった!
  • 聖夜のホテルを舞台にしたミステリーイベントはそこに集う人々の運命を巻き込み意外な展開に

    クリスマス・イヴの夜、恋人たちで賑わうSホテルが企画したイベント〈ミステリー・ナイト〉。ホテルを舞台に推理劇が演じられ、宿泊客がその謎を解いていくというゲームだ。推理劇に出演する俳優、人目を避けてイヴの夜を過ごす大女優、ホテルの従業員、婚約中の恋人たち……。ホテルに集う人々の運命が複雑に絡み合い、ゲームは思わぬ方向へ転がりはじめた! 聖なる夜に繰り広げられる、ロマンチック・サスペンス。
  • 1,342(税込)
    著者:
    サラ・ピアース
    訳者:
    岡本由香子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    閉ざされた雪山、サナトリウムを改装した豪華ホテルを過去の因縁が襲う時。

    アルプスの山岳リゾート、豪華ホテル〈ル・ソメ〉。古いサナトリウムを改装し話題になったが、地元では反対運動も起きていた。弟アイザックの婚約パーティのため、恋人とホテルを訪れたエリン。雪の降りしきるなか、アイザックの婚約者が失踪、ゴムマスクをはめられた死体が発見される。休職中の警官であるエリンは捜査に乗り出すが、彼女の前にサナトリウムの、そして自身の過去が立ち塞がる。スリリングなノンストップミステリ!
  • 594(税込)
    著者:
    黒岩重吾
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    人間の宿業の深淵を悽愴な筆致で描いた、傑作6篇

    夜の墓地に雪が降り始めた。積った雪を手にすくうと、それは妻の浪江が流す涙のように溶けていった。飛田ホテルの貧しい部屋で、刑期を終える有池の帰りを心待ちにしながら、ただ一度の誤ちを犯し、自ら死を選んだ妻…。有池の頬を熱い涙が濡らし続けた。大阪飛田を舞台に哀しい男女の宿業を描いた名作「飛田ホテル」他5篇収録。
  • シリーズ6冊
    572792(税込)
    著者:
    五木寛之
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    激しく加速度を増した情報社会における、現代人の恐怖と苦悩を描く衝撃の現未来小説!

    CFプロデューサー峰井透は、オーディションで知り合った新人シンガー水科杏子とともに、他人の気配を強く感じる奇妙な一夜をホテルで過ごした……。その数日後、女優の宮森陽子は峰井を誘い出し、杏子との密会が情報機関にファイルされたことを彼に告げた。そして、宮森自身、また超大物女優原江知子さえも、情報ファイルの刻印をうたれた者たちであった。峰井は陰に、プライベートの情報操作により、人々を不安と絶望に陥れる謎の人物・岸矢吾郎の存在を知り、愛と自由を求め敢然と立ちむかっていった――。激しく加速度を増した情報社会における現代人の恐怖と苦悩を描いた衝撃の現未来小説の誕生。
  • 308(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    古川春秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    第3回野性時代フロンティア文学賞受賞作!  小説『BORDER』で話題の新鋭が描く、ノンストップ追跡劇!

    裏取引で得た一億円を持ち逃げしたチンピラ・江古田。それを追う冷酷な兄貴分・船越。彼女とデート中に偶然抗争に巻き込まれたサラリーマン・次晴。彼らが行き着いたのは、山の中に佇む休業中のホテルだった。謎のフロントマン・重盛に匿ってもらった次晴だったが、新たな“刺客”が次々にホテルへやってきて……。一億円を巡る決死の争奪戦が始まった。最後に大金を手にするのは誰か? 息をつかせぬ破天荒エンタメ長編!
  • シリーズ4冊
    352748(税込)
    著者:
    あさのあつこ
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    行きずりの女を殺して逃げる男の前に現れた少年と傷ついた幼女の正体とは?

    ホテルで行きずりの女を殺してしまった吉行は、車で逃げる山中で不思議な少年と幼女に出会う。「和子」と名乗る幼女の家に帰る途中だという。なりゆきで乗せてやることになった車内で、無邪気に話す和子の声を聞きながら、ふと吉行は自分の過去を振り返る。夜の闇が迫りひどい疲労感に襲われた吉行は、親子と偽り小さな旅館に宿をとる。穏やかな夕食と温泉。まるで本当の親子のようだ、そう独り言ちる吉行の目に飛び込んできたのは、膝に乗ってきた和子の首に残る、一筋の赤い線だった。過去の記憶がよみがえり苛む……。大人のサスペンス・ミステリ!
    (※本書は、2012年9月講談社より刊行された単行本『白兎1 透明な旅路と』を加筆修正し、改題の上文庫化したものです)
  • 231(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    結城昌治
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    郷原部長刑事登場。スリの災難と意外な結末の長編

    小森安吉は、山手線の車内でヒゲの男に狙いをつけた。指先が閃き、胸の疼くような快感が疾って、仕事は終った。いつものように成功した、と思った瞬間、白い手が伸び、掏ったばかりの財布を奪われた。安吉は慌てて、香水の匂いを追った。黒い帽子に黒のワンピースを着たその女は、凄い美人だった。安吉に脅され、女は嗄れた声で言った。「明日の晩、午後9時、西銀座ホテル、3階の7号室でお待ちします」。そして、約束の時間に訪れた安吉がホテルのベッドで発見したのは、見知らぬ男の死体だった。……都会の夜を原色で彩る隠花植物にも似た、倒錯と同性愛の世界を背景に、スリリングな発端から意外性に富んだ結末まで、快適なテンポで連続殺人事件を追った長編ミステリーの傑作。
  • 704(税込)
    著者:
    桂望実
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    『嫌な女』の著者によるお仕事エンタメ。傾いた中堅ホテルの再建の秘策とは

    ○著者の言葉「働く現場でしか学べないことがたくさんあると思っています。育った環境も、考え方も、年齢も違う職場の中で揉まれることが、人として成長させてくれると思っています。しんどいけれど喜びもある、それが職場。そこにある感動を小説にしたいと考えました。」桂望実
    ○単行本時帯推薦文より 「一丸となって」でも「勧善懲悪」でもない感動的な人間ドラマがここにはある。まさに極上のエンタテインメントだ。松田哲夫(編集者・書評家)

    ○内容紹介 ある中堅ホテルを立て直そうと、外からやってきた変わり者の社長が提案したことは「総選挙」! そう、ホテル内の従業員の配置を“選挙”で決めるという斬新な人材シャッフル案でした。しかもそれだけに終わらず、管理職の選挙まで! 果たして従業員の反応は? 今の日本の働く環境の閉塞感を打ち破るお仕事小説。さまざまな年代の男女が抱え働く悩みに答え、働くことの意味、働くことで成長できる喜びを読書で味わえる、お仕事エンタメ作品。
  • 臨床犯罪学者・火村英生の推理が冴える! 火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の名コンビが謎を解き明かす本格ミステリ!

    「ダリの繭」
    推理作家・有栖川有栖の新作刊行と、臨床犯罪学者・犯罪学者の火村英生の誕生日を祝すささやかな宴。そこで見かけた、宝石チェーン社長で有名人の堂条秀一が殺された。しかもアリスの友人が容疑者で……。

    「海のある奈良に死す」
    半年がかりで書き上げた長編が見本になった! 神田神保町にある版元を訪れたアリスは、同業者の赤星学と遭遇。大きなバッグを肩にかけ、「行ってくる。『海のある奈良』へ」と謎めいた言葉を残した赤星は、翌日、福井の古都・小浜で、死体となって発見されて……。

    「朱色の研究」
    “2年前の未解決殺人事件を再調査してほしい”火村英生が、過去のトラウマから毒々しいオレンジ色を恐怖する教え子・貴島朱美から突然の依頼を受けたのは、一面を朱で染めた研究室の夕焼け時だった――。さっそく火村はアリスとともに当時の関係者から事情を聴取することにするが……。

    「暗い宿」
    犯人当てゲーム〈トロピカル・ミステリー・ナイト〉に参加するため、南の島のリゾートホテルを訪れた火村とアリス。バカンス気分でのんびり過ごしていた2人だったが、訳ありげな夫婦に出会って……。 (「ホテル・ラフレシア」)廃業した民宿、冬の温泉旅館、都心の瀟洒な名門ホテル――。様々な〈宿〉で起こる難事件!

    「怪しい店」
    骨董品店〈骨董 あわしま〉で、店主の左衛門が殺された。生前の左衛門を惑わせた「変な物」とは……。(「古物の魔」)ほか、美しい海を臨む理髪店で火村が見かけた、列車に向かいハンカチを振る美女など、美しくも恐ろしい「お店」を巡る謎の数々!

    ※本電子書籍は「ダリの繭」「海のある奈良に死す」「朱色の研究」「暗い宿」「怪しい店」を1冊にまとめた合本版です。
  • シリーズ7冊
    396638(税込)
    半村良
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    政財界の黒幕、UFO、遮光器土偶と火焔土器、すべてが十和田湖畔の黄金に結びついたとき……

    政財界の黒幕として君臨し、総理の首さえ簡単にすげかえてしまう怪人物栗栖重人。その彼の大邸宅から或る夜、円盤が飛び立つのが目撃された。円盤と彼の間に、どんな関係があるのか。一方、栗栖の秘密を探る人々が謎の遺物と言われる遮光器土偶と火焔土器を手掛りに辿りついたのは、十和田湖畔の山深くにある、天然のものとは思われぬ大洞窟と、そこに眠る莫大な黄金の山であった。常に人の心をとらえて離さぬ黄金伝説をテーマに、雄大な構想で描く傑作長編「伝説シリーズ」第一弾。

    カバーイラスト/杉本一文
  • シリーズ22冊
    594990(税込)
    著者:
    神永学
    装画:
    鈴木康士
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    晴香はある騒動について相談するため、霊を見たり、会話したりする能力を持つ青年・斉藤八雲を訪ね、調査を依頼する

    学内で幽霊騒動に巻き込まれた友人について相談するため、晴香は、不思議な力を持つ男がいるという「映画同好会」を訪ねた。しかしそこで彼女を出迎えたのは、ひどい寝癖と眠そうな目をした、スカした青年。思い切って相談を持ちかける晴香だったが!? 女子大生監禁殺人事件、自殺偽装殺人……次々と起こる怪事件に、死者の魂を見ることができる名探偵・斉藤八雲が挑む、驚異のハイスピード・スピリチュアル・ミステリー登場!!
  • 真に「会社とつきあう法」を鋭く描く、サラリーマンのバイブル!

    多くのサラリーマンは会社に”居る”が、会社で”生きて”いない。それはサラリーマンとしての限定と制約に屈服し、反逆の精神をもたないからだ。若き日、一介のホテルマンとして貴重な体験をした著者が語る「会社とつきあう法」とは? サラリーマン時代の生活に照らしあわせながら森村誠一が説く「サラリーマン悪徳セミナー」開講!
  • シリーズ2冊
    550(税込)
    著者:
    加納一朗
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    大丈夫なのか、この二人。ハラハラの痛快ミステリー

    無銭宿泊のカドで、ホテルを追いだされた2人組の日本人私立探偵が香港警察に逮捕された。小肥りで、顔も身体つきも円満な色黒の田尻喜悦と、長身で色白、蝶ネクタイのキザ男・小野塚常二だ。ふたりは、夫の浮気調査を依頼されて香港まで来たものの、カジノで費用を全部すってしまい、おまけに浮気調査に失敗する。その結果、送金停止を喰ってしまったのだという。薄気味悪い雑居房にブチこまれたふたりだったが、香港の実業家・張(チャン)老人の尽力で釈放された。しかも、タップリ謝礼金を支払うから、死んでしまった息子と同棲していた日本人娘を探しだしてほしいとの依頼を受けた。痛快長編ミステリー、シリーズ第1弾!
  • 506(税込)
    著者:
    田口ランディ
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    土地への畏敬が旅人の心得。さあ、追体験の旅に出よう

    宮古島の祭り、パーントゥに参加して、宵闇に異界の怪物に追い回され、泥を塗りたくられる。カンカカリャーと一緒に聖地を辿る。その土地に積み重なった歴史と人々に向き合えば、ホテルに泊まってドライブした島とは、全く違うものが見えてくる。私はずっと旅人でありたい。遠くへ、近くへ、外へ、内へ。沖縄、メキシコ、カンボジア、タスマニア、広島、旅をしながら聴いていたのは、遠くから響いてくる内なる鼓動だった。
  • 女の子の心の微妙さをモチーフに、かわいいだけではない彼女たちの日常を描いた16編

    ホテルでのお泊り、ディスコ、パーティー、学校などを拠点とし、屈託もなく楽しげな女の子たち。でも本当は、彼に言えない喜び、悲しみを胸にしまって生きている……。大好きな彼といつまでも一緒にいたいと思う半面、彼なしでもやっていける自立した女でもありたい、と思う女の子の、心の微妙さをモチーフにした、16の恋物語。奔放さと清潔さを合わせもち、かわいいだけではない彼女たちの日常をキッチリとなめらかに描いた、会心の小説集。
  • 550(税込)
    著者:
    大崎善生
    写真:
    高橋 和海
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    僕たちは欲望の坂道をただ転がっていけばいい。

    小説執筆のためパリのホテルに滞在していた作家・植村は、なかなか筆の進まない作品を前にはがゆい日々を送っていた。しかし、そこに突然訪れた奇跡が彼の感情を昂ぶらせる。透き通るような青空の下で、恋が動き出そうとしていた。ポケットに忍ばせたロックンロールという小さな石ころのように、ただ転がり続ければいい。作家は突き動かされるように作品に没頭していく――。欧州の地で展開される切なくも清々しい恋の物語。
  • 550(税込)
    著者:
    飯干晃一
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    死体の数だけの欲望…〈時代〉を切り取る犯罪小説集

    大阪のドヤ街にあるホテルで、全裸の女性の死体が発見された。殺された女はグラマーな美人で心臓を一突きされ、血の海のなかに倒れていた。現場から採取された指紋から前科者リストを検証。有力な容疑者が浮かびあがり、事件は容易に解決するかにみえた。だが、数か月たっても女の身元は判明しなかった…。現代人の欲望を熾烈なタッチで描く犯罪小説集。
  • 550(税込)
    赤川次郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    都会の十字路、偶然の出会いが過去を甦らせる――仕事をバリバリこなす坂巻里加は、ある日から次々と事件に見舞われる

    広告代理店に勤める坂巻里加。仕事のオニといわれているけれど、本当は見知らぬ男とホテルに行ったりもしている。そんな里加のもとに家出をしてきた妹が現れた日、実家から一本の電話がかかってきた。妹をかばおうとした里加に、母は呑気な声で言った。「家が焼けてしまったの」――。その日を境に次々と起こりはじめた怪事件。ねらわれているのは、私? 里加は次第に追い詰められてゆく。都会の十字路、偶然の出会いが過去を甦らせる、サスペンスミステリー。
  • 418(税込)
    著者:
    佐藤愛子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    小さな冒険、大きな怒り。爆笑必至のルポルタージュ

    万博のレポーター役――4分きっちりにおさまる感想を言うために夜中の2時まで練習したが、「いいです、結構です、すみません」が口癖のテレビ局の人に2分で突然カットされ、怒り心頭!! パトカーに同乗――からんでくる酔っ払いをいい加減にあしらったら、パトカーのナンバーを控えて110番に通報される?見聞きするにつけ、おまわりさん稼業にいたく同情!! その他、美の殿堂、ラブ・ホテル、ピンク映画、お化け屋敷など軽佻浮薄な現代の世相を探訪する、爆笑ルポルタージュ。
  • 253(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    山村美紗
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    アリバイは崩せるか。小菊と沢木の推理が冴える

    有名な日本画家・沢木は、東京で活躍していたが、祇園の舞妓・小菊と親しくなり、ここ数年は京都に住んでいる。そのふたりの周辺で謎の連続殺人が起こった! 豆代の旦那で不動産会社社長の工藤が刺殺され、続いて豆代の隠れた恋人と思われる野田が爆死した。そして新たな殺人が……。土地売買が絡む激烈な京都のホテル戦争。埋蔵文化財に秘められた謎。容疑者を護る鉄壁のアリバイ。華やかな京都を舞台に、美人舞妓・小菊と沢木の名コンビの推理が冴えわたる、本格ミステリー。
  • ライン川沿いのワインロードを旅する人々の間で醸成される濃厚な殺意。ロマン・ミステリー

    ひそやかなノックの音がする。深夜、シーズンオフのライン川ぞいのホテルの部屋。綾有里子は不安に襲われた。この不安が、これから先に起きる恐ろしいでき事の予兆であるとは……。麻布のレストラン『つぐみ亭』の女主人有里子は、毎年ワインロードを旅してワインを買いつける。今年は弟夫婦と店の常連の早川教授がひきいるツアーといっしょであった。心にそれぞれの炎を秘めて人々は葡萄街道を下る。爆発のときが刻々と近づく……。
  • 440(税込)
    森村誠一
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    単身赴任による欠落をコールガールで埋めようとした男。だが、彼女が死体となって発見されると……

    まるで迷い込んだ蝶のように目の前に現れた明日めぐみに道浦良一は急速に傾斜していく。単身赴任による二重生活を続けるうち家族との絆を完全に失ってしまっていた道浦には、少女の面影を残したそのコールガールと過ごす時間が、心に鬱積したしこりを癒してくれるように思われたのである。――ところが、めぐみはホテルの一室で常連客の死に遭遇し、警察に通報したまま消息を絶ってしまった。やがて彼女も死体となって発見される……。森村ミステリーワールド。(「猫型の宇宙」改題)
  • 550(税込)
    著者:
    黒岩重吾
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    愛の深層をミステリアスな構成でいきいきと描く傑作

    世界金属工業社長秘書・真月葉子は、ある日社長から事業本部長・榊原の不意の失踪を告げられた。六甲山ホテルで榊原と過した一夜、その翌朝手渡された300万円の金。彼女の心は俄かにその行動に隠された謎への深い疑惑に包まれていった。巧みな推理的構成のうちに、成熟した一独身女性の心のさ迷いを大阪の昼と夜に描く力作。
  • 418(税込)
    原田宗典
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    黒魔術に気をつけろ……。美しい南国の海に秘められた、幻想的で不可思議な掌編小説集

    空港からホテルまで乗ったタクシーの運転手は“黒魔術に気をつけろ”と言った。なんでもこの島には黒魔術を使う魔術師が大勢いるらしい。彼らから、恨みはもちろん大金を見せたりして妬みもかってはいけないという。そして、彼らは左手の掌に不思議な模様の入墨をしているらしい。島から悪い思い出を持ち帰ってほしくないという、郷土愛に満ちた運転手の忠告を、わたしは話半分で聞いていたのだが…。(『黒魔術』より)美しい南国の海に秘められた、幻想的で不可思議な掌編小説集。

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

ページ先頭へ

本を予約しました

※予約の確認・解除はこちらから

予約済み書籍

キャンセル及び解除等

発売日前日以降のキャンセル・返品等はできません。
予約の確認・解除、お支払いモード、その他注意事項は予約済み書籍一覧をご確認ください。