『空の風景 3、角川文庫(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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旅はついに自身の心の淵源に至る。秀抜な紀行文集
たとえば、スペインの闘牛を見物して、マタドールの芸に修羅物を演じる能役者を想い浮かべる冒頭の「闘牛とゴヤ」。さらに、この闘牛から宗教的な省察まで誘い出し、「日本は神なき社会だといわれているが、考えてみると、この水と緑の豊かな風土でどんな神が必要なのだろう」と、日本の古代人の心の原点を著者は振り返る。他に、イタリア、ギリシアなどの南欧の紀行と、生れ故郷の朝鮮を旅した珠玉の二篇。そして最後に、日本の伊勢路と信州塩田を訪れた折の文章など。このエッセイ集は、13篇からなるすぐれた紀行文学でありながら、同時に、日本の外側から眺めた、秀抜な日本文化論と文明批評の書である。 -
街へ出る、季節の移ろいを感じる。つれづれエッセイ
八百屋の店先に泥つきの筍が並ぶ季節、青いミカンが出回る季節。草花の芽吹き、季節の移ろいを感じさせる空の色。沈丁花の微かな香り、雨の匂い。住み慣れた町の見慣れた町角の心なごむ風景――そんな暮らしのなかのささやかなモノやコトに心ときめかせ、目を釘づけにする。ほのぼのと切ない、風のそよぎのような心の揺れをつづるエッセイ集。
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