ユーモア川柳作家として高い評価を得ている著者待望の第三句集。自ら「詠んでも」、自分や他人の作品を「読んでも」川柳は楽しいとかたる著者は一日一句を目標に掲げ、十七音を紡ぎつづけている。
著者の手にかかれば、何気ない日常の「あるある」から、他者には真似の出来ないユニークな視点で句材を拾い上げられ、あっという間にスパイスの効いた川柳が出来上がってしまう。「テレパシー」「新書体」「花見酒」の三章。
《歳聞かれ干支で答えてイケズする》
《百点を取ったらパパの子にされる》
《秋だもの髪も紅葉させなくちゃ》
《手始めにあなたの事を忘れたい》
《叱ってもいいかと孫の親に聞く》
《夕べの蚊ここで会ったが百年目》
《もう朝だ地球の裏で眠りたい》
《早寝早起き良い子になった六十路過ぎ》
《美しい指に見とれている手品》
《東京の砂漠で砂になっている》
(c)電子書籍/新葉館出版
屈折した青春期から「生きるとはなにか、死ぬとはなにか」を問い続けてきた著者。がむしゃらに走りながら、ひたすら暴き続ける己の弱さと欺瞞性。虚無感と闘いながら、自己の喪失と再生を詠い続け、いま鮮やかに浮かび上がる詩魂の軌跡。
《ガリガリになるほど野心太らせる》
《陽の当る場所で暮らそう影法師》
《生まれつき無口な訳があるもんか》
《観念の毒をあおって死に切れぬ》
《今日もまた曇り硝子を拭いている》
《コトリとも言わぬわたしの誕生日》
《足元を照らしてくれたのはお金》
《タイプよと貧乏神が絡みつく》
《瞳を上げよ 健やかなる狂人》
各880円 (税込)
「葦のように儚いわたくしの句」と語る現役の数学教諭である著者が呟くように、囁くように、時に心に秘めた情念をぶつけるように己の弱さや葛藤を吐く、魂を揺さぶる一冊。
《目の前にあるものずっと探してる》
《吹っ切れて軌道に乗った四コマ目》
《昨日なら空いていたよと断られ》
《幸せの境界線が上下する》
《もう誰も追っては来ない氷点下》
《酒池肉林きっと長生き出来ないな》
《懸案事項死んでもスマホ離さない》
《拘り消えて背骨ゆるやか》
《白い息君の答えを待っている》
時事川柳のエキスパートであり、川柳路吟社幹事、横浜文芸懇話会幹事等で活躍する待望の第4句集。
「冬の雨」「春日和」「夏景色」「秋遍路」の4章構成は「私の人生は、厳しい冬から始まった」と記す著者の人生と重ね、敢えてこの順に編まれた。
《胃に米がある幸せがイロハのイ》
《つまずいた石としばらく話し込み》
《生きざまは見られたくない足の裏》
《かあさんの顔を見たくて目をつむる》
《骨壺へもぐる最後の隠し芸》
《この指にとまって幸せだったかい》
息をするように、歌をうたうように自然と生まれる著者の飾らない17音の旋律。淡々と喜怒哀楽が盛り込まれた人生の達人が詠む川柳。つくばね叢書シリーズとして刊行。
《回り道した分 花もたんと見た》
《頬ずりをしてから孫は近寄らぬ》
《ご先祖はイケメンだった肖像画》
《親の脛齧る前歯が生えてきた》
《クラス会僕が一番若いかな》
《ヒマだからなんていうのが来て困る》
《お別れと思って来たな見舞い客》
《やわらかい手だなお金は貸すまいぞ》
《清濁を合わせ味噌して老いの味》
川柳まつやま吟社、愛媛県川柳文化連盟事務局長・理事などで活躍する著者が還暦を記念に編んだ第一句集。
易しい言葉で人生の機微を人間の喜怒哀楽を、日常生活を深く読む著者の句風は定評があり、十七音のポエムが読者の心に響く。
《息継ぎの下手な父だが沈まない》
《一本の道を人が歩いている》
《まっすぐに歩けば虹が見えるはず》
《消しゴムがあるから文字を間違える》
《三年も我慢したのは石の方》
《美人だと鏡も思うようになる》
密度の濃い社会体験、広く知り広く読み広く体験してきた男の骨格から生まれる十七音のポエム。
鋭い感性、上質なユーモアで社会をよむ、人間をよむ。待望の第1句集。
《抜け道も至るローマと書いてある》
《躓いた数もかぞえて歩数計》
《懐手影は両手を上げている》
《アニメなら描ける男の黙示録》
《豆を抱く莢の形は母に似る》
《花追えば花の都はビルの地下》
《カーナビに散骨場所も入れておく》
《七色を混ぜれば黒き虹の裏》
《冬靴に桜を見せてから仕舞い》
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