漱石の心身の「葛藤」に刮目し、読者の共鳴を誘う、鮮烈な集中講義全5講。
そのデビュー作から絶筆までを五感を駆使して「読み証し」「読み明かす」。2019年3月「夏目漱石スペシャル」に大幅に加筆。
*電子書籍版には一部収録していない画像がございます。あらかじめご了承ください
【内容】
はじめに─夏目漱石と「出会う」ために
第1講『吾輩は猫である』の「胃弱」
第2講『三四郎』と歩行のゆくえ
第3講『夢十夜』と不安な眼
第4講『道草』とお腹の具合
第5講『明暗』の「奥」にあるもの
あとがき
770円〜1,210円(税込)
いま私たちに必要なのは、
“老孫”の思想だ!
片や「あるがまま」の姿勢を貫き、じっくりと時間をかけよと説く『老子』。片や「智略」を用いてスピード重視で臨めと説く『孫子』。対極とされがちな両書だが、理想の生き方はずばり「水」という点で一致する。この二つの思想を携えれば鬼に金棒。人生に迷いを抱く人に贈る、「心の処方箋」。
[目次]
はじめに──「老孫」思想への招待 湯浅邦弘
第1章 基本理念
第2章 生きるための哲学
第3章 人との関わり方
第4章 人生の歩き方
おわりに──不安な時代を生きる指針として 蜂屋邦夫
私たちは、どこから来て、
どこへ向かおうとしているのか―
好評のNHKテレビ番組『別冊NHK100分de名著』ムックのテーマは「日本人論」。多様な価値観が噴出し、日本人のアイデンティティが揺らぐ昨今、美意識・感受性・心理・宗教観の4つをキーワードに、先人たちの遺した名著に立ち返ることで、私たち日本人の基層・根源へと迫る。
[内容]
はじめに──これまでにない「日本人論」を!
第1章 日本人の美意識 九鬼周造『「いき」の構造』 松岡正剛
第2章 日本人の感受性 折口信夫『死者の書』 赤坂真理
第3章 日本人の心理 河合隼雄『中空構造日本の深層』 斎藤 環
第4章 日本人の宗教観 鈴木大拙『日本的霊性』 中沢新一
ユダヤ教・キリスト教の正典であり、イスラム教の啓典にも含まれる、一神教宗教の根幹をなす『旧約聖書』。そこには「民が罪の状態にあるから、神は恩恵を与えない」という独特な世界観があった。二千年以上の時を経て、いまなお終わることのない宗教対立、そのルーツと謎に迫る。
Eテレで放送された特番「100分de平和論」のムック化。フロイト『人はなぜ戦争をするのか』、ブローデル『地中海』、井原西鶴『日本永代蔵』、ヴォルテール『寛容論』という4冊の名著を読み解きながら、平和のために「いま私たちができること」を考える。
[主な内容]
第1章 心理学から考える フロイト『人はなぜ戦争をするのか』 斎藤 環──平和のためにできることは、対話である
第2章 経済学から考える ブローデル『地中海』 水野和夫──平和のためにできることは、よりゆっくり、より近く、より寛容に
第3章 江戸文学から考える 井原西鶴『日本永代蔵』 田中優子──平和のためにできることは、信頼を作り出し、それを持続すること
第4章 哲学から考える ヴォルテール『寛容論』 高橋源一郎──平和のためにできることは、Pray, and think
幸福とは、最高の善である。――アリストテレス
幸せになりたい。でも幸せではない。どうしたら幸せになれるのか?――有史以来、人間は常にこの難問と向き合ってきた。本書では、文学・経済学・哲学・心理学の4分野から、それぞれ代表となる名著を紹介し、「幸せ」の正体へと迫っていく。『NHK100分de名著』初の別冊シリーズ。
[内 容]
はじめに 名著から「幸せ」を考える
■文学の章 井原西鶴『好色一代男』『好色一代女』(島田雅彦)
―幸せとは、断念ののちの悟りである
■経済学の章 アダム・スミス『国富論』(浜矩子)
―幸せとは、人の痛みがわかることである
■哲学の章 ヘーゲル『精神現象学』(西研)
―幸せとは、ほんとうを確かめ合い、自分の生を肯定することである
■心理学の章 フロイト『精神分析入門』(鈴木晶)
―幸せとは、愛する人が幸せでいることである
付与コインの内訳
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