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GWコイン大還元祭
文芸

日々ごはん(7)

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あらすじ・内容

窓から見える空を眺め、心地よい風に吹かれながら、季節の移ろいをかみしめる。大切な友人の死に出会い、料理も人とのつながりも、少しずつ変わってゆくことを味わいながら過ごす、春から夏への日々。2005年3月~8月までの日記を収録。

さまざまな出会い、別れとともに日々は続きます。『日々ごはん』(1)~(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。

<ある日の日記より>
家族とか、暮らすとかいうことは、毎日だらだらと、なあなあで過ごしてきているようだけど、固くて安心だと思っている地面は、あんがいと柔らかいのに、毎日ごはんを食べたり、親戚やら集まるたびに、毎年恒例のご馳走を作ったりもする。笑ったり、泣いたり、大人たちに囲まれて愛されて、親と喧嘩したり、おばあちゃんにひどいことを言ってしまったり。そんな毎日、子供のころからの、ふとした瞬間に見たどうでもいいようなシーンが、見えた時のまま、私の体に残っている。
こんなもんだよなぁと思う。スローライフとか、今流行っているけどさ。畑からひっこ抜いてきた葱と同等に、カラオケやヘルスセンターや演歌やら猫のうんこやらがある。毎日って、なんて図太いんだろう。

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作品情報

シリーズ
「日々ごはん」シリーズ
著者
レーベル
――
出版社
アノニマ・スタジオ
カテゴリ
文芸・小説
ページ概数
239
配信開始日
2015/10/3
底本発行日
2006/8
対応端末
  • PCブラウザ
    ビューア
  • Android
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シリーズ最新刊

文芸 日々ごはん(12)

著者: 高山なおみ

散歩に出かけたり、DVDを何度も見たり、仕事に没頭したり、いつものようにごはんを作ったり。実感を真っ直ぐに確かめながらの日々は続きます。『日々ごはん』(1)~(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。

<ある日の日記より>
私が電車を乗り継いで出掛け、暗くなって駅につき、買い物をたっぷりしてタクシーもなかなかつかまらなく、バスも混んでいて、やっと家にたどり着いた時。
うちの中にはスイセイがいて、鍵を開けてくれたり、お腹をすかしてごはんを待っていたり。ごはんが終わって、畳の部屋でだらだらとテレビを見ながら今日あったことを話したり。使い込んだ毛布みたいな匂いのするスイセイが、ちょっと頭のボケた調子(ずっと家にいたから)でいてくれることが、なんと自分を助けてくれることよ。そして、簡単なものでも、夜ごはんをしつらえ、いつものようにあと片づけをして、まっさらな台所に戻す。道具や器は、何年も何十年もそこにあり続ける。目に見える物たちが育む単調な繰り返しの、なんと確実なことよ。

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「「日々ごはん」シリーズ」シリーズ作品一覧(全13冊)

550円〜605(税込)

  • 文芸 日々ごはん(1)

    新しい日記文学『日々ごはん』、はじまりの第1巻です。(1)~(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。

    <ある日の日記より>
    夕方、昨日の残りのカレーが鍋に半端に残っていたので、そのまま水を入れてのばし、だしの素とみりんと酒と醤油を加えて、カレーうどんを作っておいた。
    私がお椀一杯食べて残しておいたら、次に見た時にはうどんがなくなってお汁だけになっていた。そしてまた次に見たら、りうが残りのお汁を温めてよそっているところだった。家族三人で一食分のカレーうどんを食べたことになる。
    それからも『黒い雨』を読み続けた。
    夜ごはんは、南瓜の天ぷらと焼き茄子(六本も焼いた)と、鶏のソテー、バルサミコ酢ナンプラー味。椎茸と三ッ葉の味噌汁、玄米。南瓜の天ぷらは卵を入れない白い衣の。酢醤油で食べるのが人気だった。

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  • 文芸 日々ごはん(2)

    変化しながら、日々は続きます。『日々ごはん』(1)~(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。

    <ある日の日記より>
    ベランダのいちばん近くの木に、めじろが来ていた。
    ほとんど毎日家にいるので、季節の微妙な移り変わりをしっかりと感じられるようになった今日このごろ。今まで私は何十年も店の中で働いてきたから、外の変化にうとかったなーと思う。どんどん日が短くなる感じなんか、この年になるまで知らなかった。本当にすごいんだ。毎日少しずつ変わっていって、自然界では同じ日なんてまったくないのだと分かる。紅葉が輝いていることに気がついたあの日は、すでにあの日でしかなくて、もうすっかり葉が落ちて裸になった木に、この間は雪が積もった。そして今日はちょっと暖かく、めじろがその木にとまっていた。

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  • 文芸 日々ごはん(3)

    毎日の食卓とともに、日々は続きます。『日々ごはん』(1)~(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。

    <ある日の日記より>
    家族の毎日のごはんの世話をするのは楽しいことだけど、つまらなくもある。日々の落ち着いた暮らしというのは、私にとってかけがえのないものではあるが、それを一週間にいちど壊したくなる。だから軽く飲むんではなくて、朝帰りするくらいに、長々と、体がくたびれてへろへろになるまで飲まないとならない。誰かといっしょに飲んでいても、最後はひとりでてろてろと景色を眺めながら帰ってくる。そういう時、たとえば自転車に乗っていて転ぶ時、「あぁ、こんなに幸せで、もう私は死んでもいいやー」なんて思いながら無防備に転ぶ。毎日穏やかに暮らしている一週間に一回、もしかしたら死ぬことに近づくような感じかも、なんてふと思った。

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  • 文芸 日々ごはん(4)

    はじめての場所、なつかしい場所。さまざまなところで、日々は続きます。『日々ごはん』(1)~(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。

    <ある日の日記より>
    夜中に小腹が減って、階段をコツコツと降り台所に行くと、お皿に鍋のフタがしてあった。フタを開けると、なんでこうなるんだろうというくらいに、麺が二センチ長にちぎれて炒められている焼きそばだ。おいしくないんだろうな、と思いながらもぼそぼそと食べる。醤油ともソースとも言えない薄味で、桜海老とおかかと紅生姜が混ざっている。そう、まさにこれが、子供のころさんざん食べ飽きた母の焼きそばの味だ。私はこの味をすっかり忘れていた。というか、どこかに押し込まれていた味覚が、食べた途端にずるっと出てきた。とてつもなく懐かしく、涙が出るほどおいしかった。

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  • 文芸 日々ごはん(5)

    たくさんの人に会ったり、ときには籠ったりしながら、日々は続きます。『日々ごはん』(1)~(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。

    <ある日の日記より>
    レミさんはいつも、大人っぽくとり繕ったり、媚びたり、どんな人にもぜったいにしない。誰にでも同じ態度で接する人だ。どんなに有名な偉い人にも、天皇陛下にだってきっと媚びない人だと思う。レミさんのそういう所のことを、私はずっと先生だと思っていて、今日もそのことを思い出した。自分の感覚に嘘をつかない人というのは、はたから見ると大人げなく見えたり、どんくさく見えたりするかもしれないが、そういうことをどこまでも大事にすることこそ、私の生きる道だ。と、実物のレミさんにひさしぶりにお会いして、また私は思ったのだ。夜ごはんは、駅ビルのスーパーで駅弁みたいなお寿司をいろいろ買って帰った。

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