卒業まで残りわずかとなり、6年1組では坂口先生へのサプライズ・プレゼントとして、クラス全員の写真をはったアルバムを作ることに。みんながお気に入りの写真をもってくるなか、宙がさし出したのは亡くなった双子の兄・海といっしょに写った一枚。宙の気持ちに思いをめぐらせ、萌はキュンとせつなくなる。そして、いよいよ迎えた卒業式。卒業証書を受け取る萌たちのまえに、奇跡がおこる――。涙なしには読めない感動の最終巻!
648円〜679円(税込)
小5の夏休み、新しい町に引っ越してきた白石萌は、子犬のソラと散歩中に、同い年の男の子に出会う。犬と同じ名前だという宙(そら)くんは、ムッとしてるかと思えば、急にやさしく接してくれたりして、不思議な感じ。新学期に入って宙と同じクラスになった萌は、宙の過去を知り――。洋館風のステキな図書館、クラスメイトや司書の先生、そして愛犬とともに、萌の新生活がはじまる!
ステキな洋館の図書館がある小学校に転入してきた萌。土曜日に開放された図書館で、同じクラスの女の子を見かける。その子、香川成美は、教室に通えずに「図書館登校」をしている子なのだ。萌は絵のじょうずな成美を、写生遠足に誘おうとするけれど……。また、図書館には「開かずの部屋」とよばれる部屋があり、司書のひとみ先生は、なにやら秘密を持っているようで!?
3学期に入って、萌は司書のひとみ先生に、転校してきてからずっと抱えていた秘密を打ち明けた。萌が、二年前に亡くなった宙の双子の兄、海の姿が見えることを聞いたひとみ先生は、図書館の奥から一冊の本を萌に手わたす。『霊能少女サキ』というその本の内容は、驚くほど萌の体験と似ていたのだ。そんなある日、ひとみ先生との秘密の会話を、クラスメイトの奈津に聞かれてしまう。
放課後の図書館で、萌は宙と亮介に、みずからの秘密を打ち明けた。3年前に亡くなった海の姿が見えるようになったこと。崖から落ちかけた宙を海といっしょに助け、その後、海が消えていったということ……。萌の話をじっと聞いていた宙と亮介はショックを抱える。そのとき萌は、図書館に男の子がいることに気づく。声をかけようとした矢先、萌は発熱のため倒れてしまい、気づくと男の子はいなくなっていた。
萌は、金曜日に図書館の前で同年代の女の子と着物姿の女の人を見かける。しかし、いっしょにいた奈津は、「女の人など見てはいない」という。翌週の月曜日、萌が図書館へ行くと、金曜日に見かけた女の子がひとみ先生と話をしていた。その子は、転校生の加賀雅。両親の離婚で、母の実家に引っ越してきたのだった。プライドが高く、弱みを見せないように虚勢をはる雅に対して、萌はどう接したらいいのかとまどう。
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