セーフサーチ設定を変更しました
ページの先頭です

『栗本薫』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全299件

  • 660(税込)
    著:
    栗本薫
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    栄光のホームズ賞授賞式会場で起きた殺人事件。薫クンの推理は? ――ぼく、栗本薫。ぼくが書いた「ぼくらの時代」という推理小説が、かの有名なシャーロック・ホームズ賞をもらうことになったんだ。ところが、こともあろうにその授賞式の会場で、薫クンの担当編集者が殺された。トイレのドアに残されたのは「XY」の文字……。ユ-モア感覚にあふれた、待望の長編青春ミステリー。〈「ぼくらの時代」PART3〉
  • 「猫の年、青の月、サイロンを襲った黒死病の猛威は一気に全土を覆いつくした――」。豹頭王グインが治める大国ケイロニアの都サイロン。だが繁栄を謳歌していたはずの都の民たちは黒死病への恐怖に我を失い「患部に人の生き血をかければ病が癒える」という血なまぐさい民間療法に頼って親が子を殺すような地獄絵図が繰り広げられていた。災厄を払うべく魔導師や魔術師たちの集まる『まじない小路』に旧知の魔導師イェライシャを探しに行ったグインだが…。青の月の最後の日…六百年に一度という星々の配置により星の力が集まる日、強大な力を求める黒魔導師たちに狙われたサイロニアとグイン…。そしてその魔の手は、王女シルヴィアにも伸びていた――。栗本薫の大河ヒロイック・ファンタジー小説『グイン・サーガ』シリーズの外伝第1巻『七人の魔道師』をコミカライズした、剣と魔法の本格ヒロイック・ファンタジーコミック!
  • 「猫の年、青の月、サイロンを襲った黒死病の猛威は一気に全土を覆いつくした――」。豹頭王グインが治める大国ケイロニアの都サイロン。だが繁栄を謳歌していたはずの都の民たちは黒死病への恐怖に我を失い「患部に人の生き血をかければ病が癒える」という血なまぐさい民間療法に頼って親が子を殺すような地獄絵図が繰り広げられていた。災厄を払うべく魔導師や魔術師たちの集まる『まじない小路』に旧知の魔導師イェライシャを探しに行ったグインだが…。青の月の最後の日…六百年に一度という星々の配置により星の力が集まる日、強大な力を求める黒魔導師たちに狙われたサイロニアとグイン…。そしてその魔の手は、王女シルヴィアにも伸びていた――。栗本薫の大河ヒロイック・ファンタジー小説『グイン・サーガ』シリーズの外伝第1巻『七人の魔道師』をコミカライズした、剣と魔法の本格ヒロイック・ファンタジーコミック!
  • 「猫の年、青の月、サイロンを襲った黒死病の猛威は一気に全土を覆いつくした――」。豹頭王グインが治める大国ケイロニアの都サイロン。だが繁栄を謳歌していたはずの都の民たちは黒死病への恐怖に我を失い「患部に人の生き血をかければ病が癒える」という血なまぐさい民間療法に頼って親が子を殺すような地獄絵図が繰り広げられていた。災厄を払うべく魔導師や魔術師たちの集まる『まじない小路』に旧知の魔導師イェライシャを探しに行ったグインだが…。青の月の最後の日…六百年に一度という星々の配置により星の力が集まる日、強大な力を求める黒魔導師たちに狙われたサイロニアとグイン…。そしてその魔の手は、王女シルヴィアにも伸びていた――。栗本薫の大河ヒロイック・ファンタジー小説『グイン・サーガ』シリーズの外伝第1巻『七人の魔道師』をコミカライズした、剣と魔法の本格ヒロイック・ファンタジーコミック!
  • ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎と、多彩なジャンルの演劇に取り組んだ、栗本薫の脚本集!

    幼い頃から歌舞伎に親しみ、高校時代にはケストナー作『ふたりのロッテ』を脚色した栗本薫にとって、演劇は常に身近な楽しみであった。1979年に脚本と作詞で参加した『ロック・ミュージカル ハムレット』を皮切りに、脚本家、作曲家、あるいはプロデューサーとして携わった舞台は生涯で55本にのぼる。自作小説の舞台化、脚本のノベライズなど縦横に活躍し、ミュージカル作品では自ら作詞作曲も手がけるなど、マルチな才能を存分に発揮した55本の舞台から選りすぐった代表作20本と、貴重な未発表作品3本を収録する。

    未発表作品の目玉は、銀座・セゾン劇場のこけら落とし公演で大島渚プロデュース、やまもと寛斎演出で上演されるはずだった、モラヴィア原作の『仮装舞踏会』。関係者の不幸な事故によりお蔵入りとなったが、初の活字化をした。また、歌舞伎座で上演された歌舞伎作品『彦三太鼓』は、演出の宇野信夫によって大幅に手を加えられたため、栗本によるオリジナル版をこちらも初めて公開する。

    さらに今巻が電子全集の最終巻ということで、監修者が総力を上げて作りあげた、小説、評論、エッセイなどの著作物はもちろん、単行本化されなかった雑誌掲載記事まで、すべてを年表形式でまとめた「栗本薫・中島梓 全著作リスト」は、ファンならマストアイテム。

    夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)は、栗本没後に残された膨大な自筆原稿や創作ノートなどをまとめて葛飾区立中央図書館に寄贈した、その思いを語る。実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。高校最後の年の大学受験秘話も必見。

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 2つの未完成作品を含む、伊集院大介シリーズ最終期の作品群。「伊集院大介年譜」も必見!

    本来の本格推理物に立ち返った「伊集院大介」シリーズから、『逃げ出した死体』、『六月の桜』、『木蓮莊綺譚』、『樹霊の塔』の長編4作品をはじめ、「伊集院大介の追跡」、「月光座」など生前には単行本化されなかった短編5本も収録。さらに、未完に終わった「スペードの女王」、「天国と地獄」など貴重な作品まで網羅。付録として、本シリーズに多大な影響を与えたレジェンド横溝正史との対談やエッセイのほか、ファンクラブ「薫の会」が全力でまとめあげた「伊集院大介年譜」を、今回、大幅に改定し収録する。また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)は、栗本薫がのめり込んだ舞台製作についての想いを初めて赤裸々に綴っている。実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。栗本薫の中学校生活が始まる!

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 矢代俊一、今西良、伊集院大介など人気主人公総登場の「東京サーガ」から絶筆「トゥオネラの白鳥」まで!

    著者の代表作「グイン・サーガ」と並ぶ栗本作品の柱の一つで、著者自ら命名した「東京サーガ」シリーズ。ここには、現代の東京を舞台に、今西良と森田透、矢代俊一、伊集院大介など、人気作品の主人公たちがジャンルを越えて登場する。その「東京サーガ」シリーズから、『流星のサドル』、『ムーン・リヴァー』、『嘘は罪』を収録する。
    あわせて同シリーズの未発表作品「リラのワルツ」、絶筆となった未完成作品「トゥオネラの白鳥」、および同人誌でのみ発表されたAV俳優・真柴克郎を主人公とする「セルロイド・ヒーロー」シリーズなど貴重な作品も多数! 
    さらに『流星のサドル』で表紙イラストと挿絵を担当した漫画家・定広ミカとの対談など、栗本薫の耽美世界をとことん満喫できる。
    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)、実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。いよいよ中学受験だ!

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • ごく普通の人々の、ごく平凡な日常を、小さな棘がじわじわと蝕んでゆく、とめどない恐怖の物語集!

    警視総監までもが頼りにする名探偵や悪の化身のごとき犯罪者、国を背負って戦うスーパーヒーロ-、誰もが目を奪われる美少年、天才的ジャズプレイヤー……などなど、「特別な人々」ばかりを書いてきた著者が「面白いのは『普通の人』を書けること」と語ったホラー小説集を一挙収録。敬愛するアガサ・クリスティの『春にして君を離れ』を思わせる『家』のほか、日常に潜む小さな棘が捕らえようのない恐怖をじわじわと引き寄せる長篇6作――『町』、『顔』、『壁』、『指』、『鬼』、『闇』と、短篇3作を集めた。また、別名義・城戸草太郎で書いた短篇「侏儒」は未発表作品で初公開。これは絶対見逃せない。
    エッセイは、現代人が抱える孤独と混沌に迫った「最後の荒野」、「混沌コミュニケーションの世紀へ」、「孤独な脳の終身囚」の3本。また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)は、意外と数少なかった夫婦二人での旅行の思い出について。あわせて少女時代から晩年までの旅行先での貴重なスナップ写真を集めたミニアルバムを収録。実母・山田良子氏の日記から、栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 『吸血鬼』、『地獄島』から未発表作「無明塚由来」まで、伝奇色の強い時代小説を一挙収録!

    歌舞伎と東宝時代劇映画、それに『神州纐纈城』の国枝史郎から強い影響を受けたという、破天荒な魅力がいっぱいの栗本薫の時代小説。そのなかでも伝奇色が強い「お役者捕物帖」シリーズの『吸血鬼』と『地獄島』、それに『神州日月変』、『魔剣』を加え、さらに「お役者捕物帖」のエピソード0的短篇「離魂病の女」までを一挙収録。そのほか、著者が20歳で書き下ろした未発表作品「無明塚由来」を史上初めて公開する。

    エッセイは、「お役者捕物帖」にちなんで歌舞伎特集。幼少時から母に連れられ歌舞伎座を訪れていた著者らしい、歌舞伎への思いと深い考察がうかがわれる5編をまとめて収録。いずれも演劇専門誌や公演パンフレットなどに書き下ろされたもので、短文ながら貴重な作品ばかり。

    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイや、実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。学校の作文で「父母の好きな点、嫌いな点」を書くことになった栗本薫。はたして、その中身とは――?

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 748(税込)
    著者:
    栗本薫
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    「サックスが俊一の酒で、麻薬で、女だ」栗本薫が描く青春ハードボイルド!

    音楽の神に愛された美青年、矢代俊一。
    恵まれた家庭、一流大学。その全てを捨て彼が選んだのは、場末のキャバレー。
    本物の音楽を知りたい、その欲求に突き動かされ演奏する俊一に、
    暴力団幹部の滝川は魅了される。
    俊一の音楽がいかに好きかを告白する滝川に、次第に絆されていく俊一。
    しかし仲間の裏切りにより、俊一は滝川の組からその身を狙われることに。
    殺せばいいと強がる俊一に、葛藤する滝川は……。

    天才への憧憬とどうしようもない現実をその筆であざやかに切り取って見せた、栗本薫の名作!
  • 女子高生と新撰組の超時空の出会いから、地球が見る最後の夢まで、ファースト・コンタクトと滅びの物語集!

    伝奇SFから青春小説、激しい恋の物語まで、さまざまなタイプのSFを書いてきた栗本薫がもっとも多く扱ってきたのが、ファースト・コンタクトと滅びをテーマとする作品群である。

    『ゲルニカ1984年』、『滅びの風』、『さらば銀河1』、『まぼろし新撰組』、『さらしなにっき』、それに短篇集『幽霊時代』から「幽霊時代」、「時計台」、「水の中の微笑」、さらに幻の第2作となった未完成の作品『さらば銀河2』も収録する。

    エッセイとして、著者の商業誌デビュー作である「パロディの起源と進化 悲壮な不まじめさ、献身的な不謹慎」のほか、未発表の「豊田有恒――整頓された物語性」、「横田順彌の不思議な世界」、「情念の溶岩流‐狼男の魅力」など、さまざまな雑誌に発表された単発のエッセイ、評論も完全収録。

    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴る、連載エッセイのテーマは「栗本薫とSF」。「SFマガジン」編集長を務めた今岡氏ならではの視点で栗本を分析している。実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 著者のSF代表作で青春小説の傑作としても語り継がれる2大長篇『レダ』と『メディア9』を同時収録。

    遠い未来の地球では、人類が宇宙船で恒星間宇宙を旅するスペースマンと、地球を離れず生涯を送る市民とに二分化しつつあった……。この地球を舞台とする[未来史シリーズ]から、『レダ』と『メディア9』を収録する。

    SFとは未完成なものが成長してゆくプロセスの美しさと苦さを備えた物語であり、その本質は青春小説に他ならない、と考えた栗本がその力量を十二分に発揮した長篇SF小説である。

    また、雑誌「奇想天外」で1978年4月~1979年6月にかけて中島梓名義で連載し、光瀬龍、山田正紀、田中光二、星新一、筒井康隆、手塚治虫、平井和正を論じた「SF作家ノート」を作家別に整理・再編集(番外編「ヒロイック・ファンタジー・ノート」のみ第4巻に既収)した。気鋭の評論家として知られた著者の鋭い分析が光る貴重なSF作家論集となった。さらにムック本『ベスト・オブ・光瀬龍』所収の対談を再録!

    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)は、運転免許証をめぐる秘話。実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 2年の不在を経て、名探偵・伊集院大介が帰ってきた! 新たな時代の犯罪に立ち向かう!

    『天狼星』事件から2年……、芳沢胡蝶の死後、伊集院大介が姿を消していた間に、世の中は大きく変わりつつあった。パソコン通信が普及し、やおい文化や、ゲイ・バー、レズビアン・バーといった性的少数者の文化が急速に広まり、これまでにないタイプの犯罪もまた芽をふいていた。新時代ならではの未知のタイプの犯罪者に対峙する伊集院大介を描く『仮面舞踏会』、『魔女のソナタ』、『タナトス・ゲーム』のほか、若き日の大介が活躍する『青の時代』、『早春の少年』を収録。
    また、雑誌「幻影城」に発表された探偵小説をめぐるエッセイ「夢見る権利」、「幻影の党派」、「ぼくの探偵小説・新十則」、公式ウェブサイト「神楽坂倶楽部」で2000年から2006年までの長きにわたって連載されてきた人気コラム「伊集院大介事務所」を3回に分けてすべて掲載、第22巻では、1回~24回まで収録する。さらに、『早春の少年』の舞台となっている架空の町、平野市についての詳しい設定情報や作品の誕生秘話など、関連エピソードも見逃せない。
    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)は、東京・赤坂での新婚時代の思い出を語る。実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • ジャズ、着物、美しい男と女……、栗本薫が愛した人気の主人公たちが濃密に絡み合う、伊集院大介の「東京サーガ」!

    『キャバレー』の矢代俊一、『魔女のソナタ』の藤島樹、『早春の少年』の及川徹……、人気の主人公たちが他作品に登場して関係を深める、作者自ら「東京サーガ」と呼んで愛した作品群のうち、伊集院大介シリーズの『真夜中のユニコーン』、『身も心も』、『聖者の行進』、それに着物を愛した栗本薫ならではの異色作『女郎蜘蛛』をまとめた。栗本薫が愛したジャズ、着物、美しい男と女が詰まった、濃密な1巻。
    エッセイとして、雑誌「幻影城」に発表された「都筑道夫の生活と推理」、「ラプラスの鬼」、「27年後のタイムカプセル」と、公式ウェブサイト「神楽坂倶楽部」で連載されてきた人気コラム「伊集院大介事務所」の25回~48回を収録。付録として、矢代俊一、藤島樹などの他作品の主人公が伊集院大介シリーズに登場することになった経緯など、「東京サーガ」の誕生秘話をはじめ、「栗本薫・中島梓ミニアルバム」として、エッセイにも登場する秘蔵の着物写真を掲載する。
    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)では、栗本薫の墓についての興味深いエピソードも語られる。実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。恋に興味を持ち始めた栗本薫の「パパとママは好き合って結婚したんでしょ」に、ママはたじたじ!

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 埴谷雄高、筒井康隆、つかこうへい……、純文学からSF、演劇まで、痛快に切りまくる文芸評論集!

    安部公房、大江健三郎、サルトル、筒井康隆、つかこうへいらを論じ、恩師である早稲田大学教授・平岡篤頼に激賞された卒業論文「想像力の構造」をはじめ、中島梓としてのデビュー作である『文学の輪郭』、『道化師と神』、『夢見る頃を過ぎても』、『魔都ノート』など、文学や小説、演劇をテーマとする評論作品を収録。
    『文学の輪郭』は、文庫化の際に省かれた、作家・三田誠広との幻の対談「われらの時代と文学」も復活した。特別寄稿は同作の担当編集であった宮田昭宏氏。中沢けい、見延典子と共に「音羽キャンディーズ」と称せられた中島梓の当時を振り返る。
    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)では、中島梓を知る人々の間では伝説の料理となっている「魔味マグロキムチ」のオリジナル・レシピほか、料理にまつわるエピソードを紹介。実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中!

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 拒食症からやおい、ベストセラー、戦隊モノまで、初代「腐女子」が社会現象に鋭く切り込んだ問題評論集!

    文芸関連の評論作品を集めた【評論I】とは趣を変え、中島梓自身が腐女子の先駆けであったからこそ持ち得た視点から、拒食症、やおい、ベストセラー、マンガ、戦隊モノといった社会現象を鋭く看破した長編評論4作、『ベストセラーの構造』、『わが心のフラッシュマン』、『コミュニケーション不全症候群』、『タナトスの子供たち』と、関連エッセイを収録する。特別寄稿は、【評論I】に収録した『文学の輪郭』で中島梓と対談を行った、作家の三田誠広氏。早稲田大学文学部の先輩にあたる氏が、初めて会った中島梓に驚かされたこととは!?
    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)、実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。小学2年生になった中島梓に、なにやらよからぬ変化のきざしが……?

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 未発表原稿発見!『天の陽炎』[完全版]を史上初収録。江戸っ子・栗本薫が描く、江戸~明治・大正の愛憎劇。

    ロックやジャズでバンド活動を行い、ミュージカル作者でもあった栗本薫は、その一方で着物や長唄、歌舞伎といった日本の伝統文化に幼い頃から触れ、精神的なルーツとしてこよなく愛した。その栗本が江戸を舞台に、学生時代から書きためた時代小説集『女狐』をはじめ、『好色屋西鶴』、『狂桜記』、『天の陽炎』、関連エッセイやインタビューをまとめて収録する。特に、著者自身の手違いによって原稿の一部が未掲載となっていた『天の陽炎』は、遺品のパソコンから未掲載の原稿、6700文字分が発見され、今回史上初めて[完全版]が収録。本人も出来に満足していたという同作の全容がついに明らかになる。
    そのほか、中学3年で書いた短編「太郎沼の伝説」や、飛鳥時代を舞台にした歴史小説、柳沢吉保、間部詮房を主人公とした時代小説の未発表作品3本を含めた超お宝作品が満載。
    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)、実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。小学生になった娘の優等生ぶりにホクホクの両親だが……。

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 「正史・乱歩の徒」を自認した著者が、自らの居場所を求めて彷徨う女たちを描く本格的ミステリー作品集!

    「明治47年」という架空の時代の浅草を舞台に、[地球生まれの銀河人]と称した主人公に絡む「宿命の女」……、著者が理想とする大正浪漫の世界をきらびやかに描いた『魔都 恐怖仮面之巻』。ミュージカル作品として企図し、著者自ら小説化したこの作品は、彼女のミュージカル作家としてのスタイルも確立した、いわば「第2のデビュー作」である。

    このほか、栗本自身「ミステリーを書くのがとても困難な時代であった」と語る1980年代に執筆した作品群を中心に編んだ、極上ミステリー集。入手困難な『ネフェルティティの微笑』、『アンティック・ドールは歌わない』、『グルメを料理する十の方法』をはじめ、『ハード・ラック・ウーマン』、『あなたとワルツを踊りたい』のほか、ミステリーやグルメをテーマとしたエッセイやインタビューを収録。

    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)では、『魔都 恐怖仮面之巻』の誕生秘話が明かされる。実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 「少年派宣言」から『元禄無頼』まで……、ボーイズラブの聖典「JUNE」に刻まれた栗本薫の軌跡!

    中島梓のみならず、竹宮惠子、木原敏江、青池保子、大島弓子など、絢爛たる才能を集めて創刊された、ボーイズラブのバイブル的雑誌「JUNE」。著者が同誌に発表した小説のうち、『元禄無頼』、『元禄心中記』、『蝦蟇/蜥蜴』、『恋ヶ淵心中』、『逃げ水』などの時代物を収録。
    さらにエッセイ「少年派宣言」、「花の美赤児学入門」、別名義・円城寺麗花で発表した詩「黄昏詞歌館」に加え、榊原姿保美(現・榊原史保美)、森内景生、江森備などJUNE作家との座談会、「JUNE」の当時の編集長・佐川俊彦氏による回想エッセイなど、「JUNE」の魅力を丸ごと凝縮した貴重なラインアップ。
    このほか、盟友・木原敏江を語り尽くした「木原敏江論」、高校時代の文芸部部誌に発表した「ぬくもり」を収めた『接吻――栗本薫十代短編集』など、栗本薫・中島梓の耽美な世界を集大成した。
    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)、実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。今回は栗本薫と歌舞伎の、初めての出会い!

    ※この作品の容量は、28.0MB(校正データ時の数値)です。

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • バラバラにされ継ぎ合わされた4つの死体、そして彼らを虜にした謎の「ゾディアック・カード」とは!?

    ミュージカル俳優として新たなスタートを切った竜崎晶の身辺で起こる奇怪な事件の数々……。『新・天狼星ヴァンパイア』(本電子全集第8巻収録)では晶の視点で描かれたヴァンパイア事件を第三者的視点から描き直すとともに、事件のさらなる深層へと迫った衝撃作、『真・天狼星 ゾディアック』シリーズ全6作品を完全収録。伊集院大介は二都をまたいだ猟奇的連続殺人事件の謎を解くことができるのか? 大介が恐れる、シリウスの復活とは……!?
    付録には、本作の執筆にも影響を与えたオウム真理教事件や幼女連続殺人事件、パソコン通信とインターネットの発達などをテーマに、夢枕獏、笠井潔と論じた座談会「仮想現実に征服された僕らの時代」や、栗本が敬愛し、多大な刺激を受けた大先輩・横溝正史との対談「探偵小説への見果てぬ夢」、横溝正史死去に伴う追悼エッセイなど、栗本薫の探偵小説への思いをひもとく貴重な資料も満載!
    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴る連載エッセイ、実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。今巻では幼稚園児の栗本薫がラジオ出演や文化祭で大活躍する!

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 平安時代から続く名門・大導寺家。古いノートの束とともに、恐るべき連続殺人事件が現代に甦る!

    「六道ヶ辻にいくたびこの身は迷うとも、六道能化の導きはいらぬ。儂は幾度なりとも畜生道に踏み迷い、天上界へは成仏せぬ」

    美貌の男女を数多くの輩出してきた平安以来の旧家・大導寺家を舞台に綴る、絢爛たる大正浪漫ノベル「六道ヶ辻」シリーズ、そのI。
    一族の末裔である大導寺静音は、家系図に名前のない謎の人物が記した「探偵記録」なるノートを発見、80年前に一族滅亡を目論む殺人鬼がいたことを知る。
    その直後から静音の周辺では次々と怪事件が起こり出す……。

    シリーズ第1作『大導寺一族の滅亡』をはじめ、 『ウンター・デン・リンデンの薔薇』、『大導寺竜介の青春』と、短篇「紅椿」、「硫黄泉」を収録。
    また、ジャンル別に小説執筆の具体的なコツを著者が語る、貴重な講演記録「小説のショは初心のショ」はファン必読!
    夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ「栗本薫との日々」や、実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も、大好評連載中。今回は栗本薫と母がピアノと出会う!

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 旧家に生まれ育った幼馴染み同士の恋は、開戦前夜の上海で思わぬ終局を迎えるっ!

    「僕は何回でも生まれかわります。何回生まれかわっても、あなたを――あなただけを愛しています」

    平安時代から続く旧家・大導寺家を舞台に綴られる、絢爛たる大正浪漫ノベル「六道ヶ辻」シリーズ、そのII。
    一族の末裔である大導寺静音は、幼馴染みの藤枝直顕とともに、亡き大叔父・乙音の婚約者であった妙連院笑子を訪ねる。60年前に上海で横死した乙音に瓜二つの静音を前に、笑子はこれまで心に封印してきた事件のすべてを語り始める……。

    シリーズ最高傑作の誉れ高い『墨染の桜』のほか、『死者たちの謝肉祭』、『たまゆらの鏡』、さらにこのシリーズ誕生のきっかけとなった著者唯一の短歌集『花陽炎 春之巻』を収録する。

    さらに、1993年に開催された公式ファンクラブ「薫の会」の10周年記念イベントでの座談会では、膨大な執筆量を支える創作秘話も披露。
    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ「栗本薫との日々」や、実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。今回は家にピアノがやって来た!

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 『キャバレー』、『黄昏のローレライ』……、天才ジャズプレイヤーとヤクザ者の奇妙な友情の物語。

    『真夜中の天使』で登場し、『朝日のあたる家』で存在感を増した天才ジャズプレイヤー・矢代俊一を主人公に、ジャズマンの世界を描いた名作『キャバレー』と、その続編『黄昏のローレライ』や、
    さらにその関連作品『死はやさしく奪う』、「あの夏」を中心に、栗本薫のハード・ボイルド作品を収録。

    栗本が「私にとっては、最大の分身のひとり」と語るように、矢代俊一のあとを追って、栗本自身もジャズにのめり込み、ジャズ・ピアニストとしてライブを中心に活躍するようになった。

    多重人格障害を取り上げたサイコ・ホラー『いとしのリリー』のほか、月刊誌「小説怪物」に連載された「実験的創作講座」(単行本未収録)や、ジャズをテーマとしたエッセイ、著者のジャズ・ピアノの師匠であった嶋津健一氏による書き下ろしの特別寄稿などお宝も多数。

    夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ「栗本薫との日々」、実母・山田良子氏の日記から、栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も、大好評連載中。
    暁テル子の歌を聴いて「ねえママ、コイって何なの?」。 無邪気な幼稚園児・栗本薫の活躍も是非お読み下さい。

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 「JUNE」史上最高の人気作を上下2巻で完全収録! 二葉と竜一、傷だらけの2人はどこへ向かうのか!?

    「JUNE」で人気を博した連載小説『終わりのないラブソング』。下巻にあたる【終わりのないラブソングII】では、
    文庫本の6~8巻と『TOMORROW』、番外編となる短編や、中島梓による「新・やおいゲリラ宣言」も収録。
    見どころは、「JUNE」誌で使った変名5つのうち、神谷敬里名義の短編全5作を復刻。
    これらはいずれも現在では入手が困難で、稀代のストーリーテラー栗本薫の面目躍如といえる佳品揃い。
    付録には「JUNE」と題された創作ノートの内容を紹介。
    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ「栗本薫との日々」(連載)、
    実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した、『栗本薫の育児日記』(初公開)も、大好評連載中。栗本薫の幼稚園生活が始まる!

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 「JUNE」史上最高の人気作を上下2巻で完全収録! 二葉と竜一、傷だらけの2人から目が離せない!

    中島梓が雑誌「JUNE」で連載していた「小説道場」で、「学園もの」の作品の手本として第1話が掲載された『終わりのないラブソング』。
    発表されるや大きな反響を呼び、やがて同誌にて連載が始まった人気作を、上下2巻で完全収録する。
    上巻にあたる【終わりのないラブソングI】では、文庫本の1~5巻を収録。目玉は、「JUNE」誌で使用した栗本薫の5つの変名のうち、
    ジュスティーヌ・セリエ名義の4作とアラン・ラトクリフ名義の1作、計短編5作を復刻。いずれも入手困難な貴重な作品ばかり。
    作者や翻訳者のプロフィールまで作り込み、名義ごとに作風やテーマも自在に変えていた栗本の豊かな才能に驚嘆せずにいられないだろう。
    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ「栗本薫との日々」(連載)、
    実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した、『栗本薫の育児日記』(初公開)も、大好評連載中。栗本薫のおしゃまぶりに悶絶必至!

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 筋金入りのSFファン栗本薫の、『セイレーン』ほか初期SF作品を完全収録!

    小学生時代に武部本一郎氏の美しい挿絵に惹かれてSFと出会って以来、その世界、物語、作家たちのすべてを愛してやまなかった栗本薫。
    『魔界水滸伝』、『グイン・サーガ』など、ファンタジーSF作品で知られるが、本格SF作品も数多く手がけている。それら作品群のなかから、初期の6作品(『セイレーン』、『時の石』、『心中天浦島』、『エーリアン殺人事件』、『火星の大統領カーター』、短編「ケンタウロスの子守歌」)を収録。さらに、雑誌「幻影城」に京堂司名義で発表されたショートショート(単行本未収録)まで、栗本薫のSF愛にどっぷりひたれる充実の内容!

    付録として、雑誌の取材でレイ・ブラッドベリ氏のもとを訪れた際のインタビューやツーショット写真、そのときにブラッドベリ氏から贈られたサイン入り著書をはじめ、中学2年生時に初めて書いたSF小説「新天地めざして」を、貴重な自筆原稿写真とともに初めて公開する。
    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ「栗本薫との日々」(連載)では、『セイレーン』の誕生秘話が明かされる。さらに実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した、『栗本薫の育児日記』(初公開)も好評連載中。

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 栗本薫のもう一つの顔である「評論家・中島梓」が、マンガ、息子との日々、2度にわたるガン闘病までを自在に語ったエッセイ集!

    作家として数々の人気シリーズを手がける栗本薫には、「評論家・中島梓」というもう一つの顔があった。
    その中島梓が、愛するマンガ、息子との日々、二度にわたるガン闘病までを自在に語ったエッセイ5冊(『マンガ青春記』、『息子に夢中』、『ガン病棟のピーターラビット』、『アマゾネスのように』、『転移』)と、中島梓名義で生前に発表された唯一の私小説「弥勒」(「群像」掲載、単行本未収録作品)をまとめて収録する。
    さらに「早稲田文学」1979年6月号における平岡篤頼との対談で著者自身が、「弥勒」以前の駆け出し評論家時代に出版社に持ち込んだことを明かしていた、知られざる私小説「ラザロの旅」(未発表作品)を史上初めて公開! 重度の知的障害者であった実弟をめぐる自身の相剋、両親との葛藤、結婚を考えていた恋人との破局など、若かりし頃の彼女の私生活が赤裸々に描かれており、もし出版されていれば、彼女の小説家としての軌跡を変えていたかもしれない一篇である。
    付録として『マンガ青春記』、『息子に夢中』の自筆原稿、「D介日記 日々是好日」のほか、著者がマンガ家をめざしていた中学時代の自筆マンガ作品とその自評も収録する。
    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)、さらに実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した、『栗本薫の育児日記』(連載)を初めて公開する。

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 耽美、浪漫、頽廃などの栗本作品の重要な主題が短歌として表現された、創作の源泉を知るための好個の書。

    1984年に自費出版された栗本薫の短歌集。出産、育児によって活動を抑えていた1983年から84年にかけて、奔流のように湧き出した短歌が収録され、耽美、浪漫、頽廃などがキーワードとなる栗本薫の創作のモチーフが直截に表現されている。栗本薫の耽美小説群のファンのみならず、創作の源泉を垣間見させる栗本薫を知る上での好個の書。

    【著者】
    栗本薫
    1953年東京生まれ、2009年に病没。1977年に群像新人文学賞評論部門を、1978年に江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。1981年には吉川英治文学新人賞を受賞。小説は栗本薫名義で、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ始め、SF、ミステリー、時代小説、耽美小説などさまざまなジャンルに渡る400点を越える著作が刊行された。
  • 伊集院大介・最大の敵「シリウス」がついに登場!大介は美貌の天才舞踊家・芳沢胡蝶を怪人の魔手から救うことができるのか?

    美貌のファッション・モデルが次々と掠われてはバラバラ死体となって発見される、連続殺人事件が発生した。犯人は「シリウス」と名乗る謎の人物。次の標的と目される人物の身辺警護の依頼を受けた伊集院大介は、事件に深く巻き込まれていく。人の心を操って自らの手を汚すことなく、むごたらしい殺戮を繰り返すシリウスは、やがて次の標的を天才舞踊家で美貌の女形、芳沢胡蝶と定めた。大介とシリウスの死闘が始まる!

    のちに栗本薫自身の手でミュージカル化された、彼女の代表作のひとつ「天狼星」シリーズ5作(『天狼星』、『天狼星II』、『蝶の墓 天狼星III』、『新・天狼星 ヴァンパイア 恐怖の章』、『新・天狼星 ヴァンパイア 異形の章』)を完全収録。付録として、同人誌に発表された著者自身による評論、ミュージカル『天狼星』に寄せたエッセイ、CD『天狼星』のライナーノート、「伊集院大介シリーズ」創作ノートなど、『天狼星』をまるごと堪能できる資料が満載!
    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)、さらに実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した、『栗本薫の育児日記』(連載)を初めて公開する。

    ※この作品にはカラー写真が含まれています。
  • 『真夜中の天使』、『翼あるもの』は序章だった! 時を越えて真実の愛に向き合う、宿命のふたり……今西良&森田透!

    ナルシスのような妖しい美貌と甘い声をもつ天性のスター・今西良と、彼に敗れて芸能界から去った森田透。
    スターの座から転落したばかりか、恋人・巽竜二を良に奪われ、殺されて、身も心もどん底に沈んだ透を支えたのは、良への憎しみと巽への追慕の念だけ……のはずだった。しかし、7年後の巽の命日に、彼の墓の前で思いがけぬ再会を果たしたその日から、ふたりの運命の歯車が大きく回り出す! 愛に飢え、傷つき、怯えながらもそれを求め続けたふたりの、気高き魂の再生が今、はじまる……。
    少年愛小説(いわゆるBL)の分野においても先駆けであった栗本薫が、自身の作品『真夜中の天使』、『翼あるもの』の主人公ふたりのその後を、17年がかりで描いた意欲作で、「東京サーガ」と呼ばれて熱烈なファンの多い作品を1巻に収録。
    付録として、現在閉鎖されている自身のウェブサイトに書き下ろした「『朝日のあたる家』第5巻発売&シリーズ完結記念特別エッセイ!」、愛とセックスを掘り下げたエッセイ3本と、フランス文学者で評論家の北岡晴一氏との対談「セクシーとは?」のほか、『朝日のあたる家』自筆原稿、創作ノートなど、見どころが満載!
    また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)、さらに実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学卒業までを記した、『栗本薫の育児日記』(連載)を初めて公開する。
  • 新シリーズの舞台は宇宙――そこでは科学と機械が支配する第一帝国と、超能力を操る第二帝国が「千年戦争」を繰り広げていた!

    クトゥルーの神々による地球侵略と、地球古来の神々との戦い、そして神々の圧倒的な力の前に滅びゆく人類の危難を描いた著者の代表作、『魔界水滸伝』。その5千年後の宇宙を舞台に描かれる第三部「銀河聖戦編」では、科学と機械が支配する第一帝国と、超能力を武器に第一帝国に抵抗する第二帝国が繰り広げる「千年戦争」の時代の物語。

    突如としてブラック・ホールが出現し、また忽然と消えた謎の宙域「クランベル・ポイント」と、そこから発生した108の彗星雨。次々に起きる非科学的な現象に、第一帝国の王子セイ・グランヴァルドは密かに調査開始を指示した。ちょうどそのころ、宇宙服などの装備をいっさいつけず生身のまま宇宙空間に漂っていたところを第一帝国に救助された禍津神・安西雄介は、彼の参謀・加賀四郎とともに是非なく千年戦争に巻き込まれてゆく――。著者の死去により未完に終わった、壮大なスケールで描かれるスペース・オペラ!

    付録として、鏡明氏、野田昌宏氏とともにスペース・オペラの魅力を語り尽くした座談会「ビバ! スペース・オペラ」、著者による少女マンガとSFを論じたエッセイ2篇や、「クトゥルー神話」の暗い魅力を語ったインタビュー、さらに、自称「あとがき作家」の面目躍如といえる『魔界水滸伝』のあとがきを一挙収録。また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)、さらに実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した、『栗本薫の育児日記』(連載)を初めて公開!
  • クトゥルーの神々の侵略は、戦国時代に始まっていた! 織田信長に姿を変えて邪神を迎え撃つ北斗多一郎の孤独な戦いを描く!

    20世紀から戦国時代にタイムスリップした北斗多一郎が目撃したのは、織田信長をはじめとする有力武将や、比叡山などの仏教拠点のほとんどがすでにクトゥルーに乗っ取られているという惨状だった。このままでは歴史は書き換えられ、日本はクトゥルーの支配となってしまう……と察した多一郎は信長に姿を変え、歴史を元の流れに戻すべく孤独な戦いを始めた!

    『魔界水滸伝』の外伝として書かれた『白銀の神話』(全4巻)は、大魔王と呼ばれた織田信長の比叡山焼き討ち、荒木村重一族の処刑など、数々の残虐行為や、安土城築城の裏に隠されていたクトゥルー神との戦いを、みづちの長・多一郎の視点で描ききった意欲作。もちろん、美貌の小姓・森蘭丸と信長の、宿命の縁からも目が離せない。

    付録の目玉は、全108柱を記した『魔界水滸伝登場人物』自筆メモ。本編には105柱の人物しか登場していないことから、残り3柱の正体がファンの間で長らく取りざたされてきたが、その3柱を含めて108柱すべてがわかるこの自筆メモは、まさにファン必見。そのほか、『魔界水滸伝シリーズ』の創作ノート、『魔界水滸伝』正伝ならびに『白銀の神話』でタッグを組んだ漫画家・永井豪氏への熱い思いを吐露したエッセイとインタビューを収録。また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)、さらに実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した、『栗本薫の育児日記』(連載)を初めて公開!
  • 「トワイライト・サーガ」、『パロスの剣』、『魔境遊撃隊』など、「グイン・サーガ」関連のSFファンタジー作品集!

    ジェイナス神の禁忌を犯して故国パロスを追われた美貌の王子ゼフィールと、草原の国トルースの公子ヴァン・カルスの流離譚を描く「トワイライト・サーガ」が華麗に甦る!

    「グイン・サーガ」と同じ中原を舞台に、その数千年後の世界を描く「トワイライト・サーガ」(『カローンの蜘蛛』、『カナンの試練』)。栗本が大学生時代に短編「カローンの蜘蛛」を「S-Fマガジン」コンテストに応募したが落選、その後「グイン・サーガ」のヒットによって日の目を見ることとなり、天野喜孝の妖しく美しい装画とあいまって人気を得た。 舞台を同じくするほか、ジェイナスとドールの二神など、「グイン・サーガ」の世界観はここから多くを受け継いでおり、「グイン・サーガ」ファンにとって必読の書といえよう。このほか、「トワイライト・サーガ」とは逆に「グイン・サーガ」の数千年前を描く『パロスの剣』、著者の分身・栗本薫が活躍する『魔境遊撃隊』と、それに続く短篇『猫目石』まで、「グイン・サーガ」に所縁あるファンタジー作品をまとめて読める1巻だ。

    付録として、『カローンの蜘蛛』、『カナンの試練』、『パロスの剣』の自筆原稿、『魔境遊撃隊』創作ノート、著者による「ヒロイック・ファンタジー論」2篇やインタビューを収録。また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)、さらに実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した、『栗本薫の育児日記』(連載)を初めて公開!

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 栗本薫の担当編集者であり、また夫でもあった今岡清が、個人的な思い出深い作品を集めた作品集。

    栗本薫の担当編集者であり、また夫として30年以上に渡り生活を共にした今岡清が、個人的な思い出深い作品を集めた作品集。江戸川乱歩賞受賞で華々しく文壇デビューしたのち、初めてSF-マガジンに登場した「ケンタウロスの子守唄」、ふざけ散らしたユーモアSFでありながら文明批評でもある「エンゼル・ゴーホーム」、日常の会話から書き始められたものの中断していた原稿の発見された「手間のかかる姫君」、マンガ家に憧れていた栗本薫の唯一のマンガ作品「日々是好日」ほか六篇を収録。

    【目次】

    ケンタウロスの子守唄
    エンゼル・ゴーホーム
    パソコン日記
    手間のかかる姫君
    滅びの風
    日々是好日
    解説

    【著者】
    栗本薫
    1953年東京生まれ、2009年に病没。1977年に群像新人文学賞評論部門を、1978年に江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。1981年には吉川英治文学新人賞を受賞。小説は栗本薫名義で、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝22巻のグイン・サーガ・シリーズ始め、SF、ミステリー、時代小説、耽美小説などさまざまなジャンルに渡る400点を越える著作が刊行された。

    今岡清
    1948年横浜市生まれ。『S-Fマガジン』(早川書房)の元編集長。編集者として星新一、小松左京、筒井康隆らの作家の作品を手掛け、また神林長平、大原まり子らの新人を育てる。作家の栗本薫は妻。栗本薫の遺作『グイン・サーガ』の続編プロジェクト監修者。天狼プロダクション代表取締役。ジャズシンガー。
    天狼プロダクション: http://tenro.music.coocan.jp/index.html
  • 1978年に歴代最年少で江戸川乱歩賞を受賞した『ぼくらの時代』。著者と同姓同名の男性ミステリー作家にして名探偵の栗本薫と仲間たちの活躍を描く6作品をまとめて収録!

    都内のマンモス私大に通う栗本薫が、バンド仲間でもある親友・石森信、加藤泰彦とともに事件に立ち向かう「ぼくらの時代三部作」をはじめ、『猫目石』、『怒りをこめてふりかえれ』、「公園通り探偵団」(『十二ヶ月』所収)を収録する。「伊集院大介シリーズ」でもおなじみの山科正信も登場し、『猫目石』では伊集院大介との直接対決も!

    付録として、『ぼくらの時代』の自筆原稿ならびに創作ノート、栗本薫と中島梓による絶妙な「ボクとアタシの奇妙な1人対談」の他、「第24回江戸川乱歩賞授賞式における貴重な写真を多数収録。さらに、「ぼくらの時代」第2作として立案された幻の未発表作品「ぼくらの事情」(未完)を史上初めて公開する。また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)など。さらに実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学卒業までを記した、『栗本薫の育児日記』(連載)を初めて公開!

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • ナルシスのような妖しい美貌と甘い声をもつ天性のスター・今西良をめぐる衝撃作、『真夜中の天使』と『翼あるもの』を一気読み!

    探偵小説からSF、ファンタジー、ホラー、時代小説まで、ジャンルを越えて膨大な作品群を残した栗本薫。彼女は少年愛小説(いわゆるBL)の分野においても先駆けであった。当時、人気と美貌の絶頂期にあった沢田研二が主演したテレビドラマ『悪魔のようなあいつ』に触発されて、栗本が生み出した美少年・今西良。彼とそのライバル、森田透をめぐる切なくもスキャンダラスな愛のドラマは、こののちの『朝日のあたる家』、『嘘は罪』、『ムーン・リヴァー』へと繋がり、「東京サーガ」とよばれて熱烈なファンも多い。その端緒をなす2作をまとめて収録した。

    付録として、収録2作品の自筆原稿の他、両作の装画を担当した漫画家・竹宮恵子氏との対談、栗本が同人誌に発表した『悪魔のようなあいつ』のプロデューサー、久世光彦氏に宛てた熱烈すぎるファン・レター「久世光彦様お慕い申し上げております」を収める。また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)など。さらに実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学卒業までを記した、『栗本薫の育児日記』(連載)を初めて公開!

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 662(税込)
    著:
    栗本薫
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    艶麗な舞姿で絶頂を極める日舞の名花芳沢胡蝶。198X年、新年の挨拶がわりにシリウスからねらわれたのは、胡蝶の命。おりしも訪日中のフランス文化相をまきこんで、パリ・香港・東京と舞台はめまぐるしく暗転をくりかえす。名探偵伊集院大介と悪の化身シリウスがくりひろげる宿命の対決、第2弾!!
  • 683(税込)
    著:
    栗本薫
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    ファッションモデルが次々に殺され、バラバラ死体が発見された。死体には喰われたらしい痕跡があり、シリウスと名乗る犯人が山科警視に星座にちなんだ12人の女ともう1人、13人の殺人を予告してきた。生涯の宿敵シリウスと相まみえることになった名探偵・伊集院大介。待望の長編伝奇ミステリー。
  • 北海道の温泉町に現れた、奇妙な美女と老人。人気のない旅館に息をひそめるかのように隠れる2人を、執拗に追いつめる「敵」とは。暴走族、人間蜘蛛、サーカス……綾なす人間模様。そして、ついに名探偵・伊集院大介と、宿敵・悪の化身シリウスは、運命的対決の時を迎える。超人気シリーズ、待望の決着編!
  • 1,012(税込)
    著者:
    栗本薫
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    男達の破滅的な恋の道行きは、果たして。衝撃作がついに文庫化!

    恋人でトップスターの今西良が罪を告白し、収監された後。森田透は長年のパトロンで天才プロデューサーの島津と暮らしていた。しかしその関係は、島津がガンに侵されたことですさまじい愛へと変化して……。
  • 栗本薫が生んだ名探偵・伊集院大介。その明晰な推理と活躍を描く人気シリーズの初期6作品を一挙に収録。

    伊集院大介のデビュー作にして吉川英治文学新人賞受賞作『絃の聖域』は、長唄の家元一家を襲った連続殺人事件を描く、本格推理小説の傑作。自らも長唄の名取であった栗本の、三味線の音のように冴えわたる格調高い文体に圧倒される。ほかに『優しい密室』、『鬼面の研究』、『伊集院大介の冒険』など、宿敵シリウス登場以前の大介の活躍をまとめ読みできる。

    付録として、現在閉鎖されている自身のウェブサイトに書き下ろした連載エッセイ『日本には邦楽があるのだ』や、『鬼面の研究』などを漫画化した、まんだ林檎氏と大介の魅力を語り尽くした熱烈対談、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)など。さらに実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学卒業までを記した、『栗本薫の育児日記』(連載)を初めて公開! その他、『絃の聖域』の生原稿や伊集院大介シリーズの創作ノート、吉川英治文学新人賞授賞式の写真などなど、お宝付録が満載!

    ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • 275(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著:
    栗本薫
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    お前、私と相対死しておくれでないか――女の一言が男を出口なしの恋の地獄へと落とした。大店の若内儀・お艶との心中の仕損じから落ちぶれた伝次の、無惨きわまる恋を描く表題作をはじめ、市井に咲いた毒の花・悪女を凄艶に描いて鮮やかな時代小説デビューをかざった傑作短篇集。
  • 名門女子高校の近くでよく見かける赤シャツの不審者が、体育館内の密室で他殺死体になって発見された。推理するのは、退屈な日常に倦む十七歳の森カオルと、赴任してきたばかりの教育実習生、伊集院大介、二十四歳。名物コンビはじめての事件に挑む。著者自身の高校生活が投影されたシリーズ初期の傑作!
  • 550(税込)
    著:
    栗本薫
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    「生きている心地がしないんです」と患者は精神科医に訴えた。生きながら幽霊と化す奇病「幽霊症候群」はまたたく間に全国に蔓延し……。表題作をはじめ、透明なポエジーにみちた「ケンタウロスの子守唄」、パロディSFの傑作「エンゼル・ゴーホーム」等、著者のみずみずしいSFへの初心が結晶した短編集。
  • 550(税込)
    著:
    栗本薫
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    年収なんと2億5千万円の人気少女マンガ家が殺された。……「ぼくらの時代」のKTV殺人事件から2年経ち、ヤスヒコは今少女マンガ雑誌の編集者。彼が担当しているマンガ家が惨殺され、嫌疑は彼にかけられる。我らの薫と信の二人は親友の無実を証明すべく真相の究明に乗り出す。
  • 著者逝去の前年の作品を含め、単行本未収録の伊集院大介シリーズ5編を収めた、文字通り大介最後の推理。

    伊集院大介シリーズお馴染みのキャラクター、山科警視、森カオル、伊庭緑郎、滝沢稔ことアトムくんほか、『ほくらの時代』の栗本薫も登場する作品集。「月光座 金田一耕助へのオマージュ」では伊集院大介と金田一耕助が共演、「幽霊座」での耕助の推理をリスペクトを湛えつつ伊集院大介が新たに解き直すという趣向も。栗本薫逝去の前年に書かれた「誰でもない男??伊集院大介の秋思」など5編を収録し、伊集院大介の文字通り最後の推理を収める。

    【著者】
    栗本薫
    1953年東京生まれ、2009年に病没。1977年に群像新人文学賞評論部門を、1978年に江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。1981年には吉川英治文学新人賞を受賞。小説は栗本薫名義で、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ始め、SF、ミステリー、時代小説、耽美小説などさまざまなジャンルに渡る400点を越える著作が刊行された。
  • 地球を侵略せんとする邪神クトゥルーと、それを迎え撃つ地球古来の神々。人類も巻き込んで今、壮絶な戦いがはじまる!

    〈溶ける……溶けてしまう〉――ごく平凡な大学生・伊吹涼は連夜にわたって、からだがどろどろと溶けてゆこうとする悪夢にさいなまれていた。同じ夢にうなされる複数の人々、そしてその夢を操るあやしい女。「目覚めよ、古の者の裔よ」と囁く声と、謎の画家・葛城繁が残した奇怪な絵に導かれて彼らが集った時、古き者、クトゥルーの神々との、凄絶な戦いの火蓋が切って落とされた。左翼あがりのルポライター・安西雄介とその弟・竜二の助力を得て、不本意ながらも涼はその戦いに巻き込まれていくのだった。

    合本版だけの付録として、永井豪がイラストを担当した『魔界水滸伝1~20』単行本初版書影写真、イメージアルバム『SOUND NOVEL 魔界水滸伝』のジャケット写真、ライナーノーツなど。

    栗本薫が圧倒的な筆力で現代日本にクトゥルー神話を甦らせた超伝奇シリーズ全20巻のすべてがここにある!

    ※この作品はカラー画像が含まれます。
  • 自殺か他殺か?美貌の歌手の飛び降り事件解明を依頼された伊集院大介は、彼女が“現代の魔女”だったと知る。女と女、女と男と女――魔女をめぐる倒錯の性の世界と、奇怪な人間関係のもつれが次々に明かされる。だが、残された遺書の謎、容疑者全員のアリバイの存在など、伊集院の前に難関が立ちはだかる!
  • SF、ミステリー、時代小説、捕物帳など12のジャンルを書き分けた若き日の栗本薫の才気に満ちた短編集。

    未曾有の超大作グイン・サーガで知られる栗本薫が、12ヶ月にわたって小説新潮誌に連載した、12のジャンルを書き分けた作品集。
    疑惑が疑惑を呼び狂気へとひとりの男を駆り立てる心理ミステリー「犬の眼」。手練れの時代小説作家もかくやと思わせる佳品「おせん」。軽妙な文体をあやつりつつ、圧倒的な筆力でラストの哀切へと雪崩れこむ青春小説「公園通り探偵団」。そして巻末を飾るグイン・サーガ外伝など、若き栗本薫の才気が爆発する。
    【目次】
    まえがき
    一月/犬の眼〈心理ミステリー〉
    二月/おせん〈時代小説〉
    三月/保証人〈社会ミステリー〉
    四月/紅〈芸道小説〉
    五月/夜が明けたら〈青春小説〉
    六月/忘れないで〈SF小説〉
    七月/公園通り探偵団〈風俗小説〉
    八月/離魂病の女〈捕物帳〉
    九月/嘘は罪〈都会派恋愛小説〉
    十月/ガンクラブ・チェックを着た男〈本格推理〉
    十一月/五来さんのこと〈私小説〉
    十二月/時の封土〈ヒロイック・ファンタジイ〉
    十三月/あとがき
    【著者】
    栗本薫
    1953年東京生まれ、2009年に病没。1977年に群像新人文学賞評論部門を、1978年に江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。1981年には吉川英治文学新人賞を受賞。小説は栗本薫名義で、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ始め、SF、ミステリー、時代小説、耽美小説などさまざまなジャンルに渡る400点を越える著作が刊行された。
  • 領主に迫られ、天守閣から身を投げた雪姫。戦国時代の悲劇を再現したかのようなバラバラ死体が麓に流れ着く。そして一家六人惨殺事件。転校生・伊集院大介は、残虐さを身につけていく犯人に迫る。「早く大人になりたい!みんなを恐ろしい運命から救うために――」。伝説の名探偵、ほろ苦い14歳のメモアール。
  • 学園紛争が吹き荒れたあとの西北大では、カリスマ演出家率いる劇団「ペガサス」が人気を集めていた。大抜擢された新人女優花村恵麻をめぐって、不可解な連続殺人が起きた。疑いをかけられた恵麻は、早くもその才能を発揮しはじめていた上級生伊集院大介に相談する。伝説の名探偵“青の時代”24歳の事件簿!
  • アトムくんこと滝沢稔とのラブシーンが描かれた“ヤオイ本”が送られてきて、うめく伊集院大介。ボーイズラブの世界を耽溺(たんでき)するヤオラーたち。ところがHP〈薔薇庭園〉に集まる、問題のその本をつくったサークル「銀河通信社」の会員たちが、無惨な遺体で発見された。微妙に絡み合う人間関係に事件の鍵が!?
  • 「小さかった頃にはまだ町ん中に原っぱがあって……」先輩の原口さんが、呑み屋で知り合った男と思い出話に意気投合しているのを、ぼくはぼんやりと聞いていた。中年男二人の他愛ない話と思っていたのだが、その日から原口さんはおかしくなっていった――少年時代の記憶に潜む恐怖を描いた表題作ほか、130年ぶりに地球に戻った宇宙飛行士の過酷な運命を物語る「ウラシマの帰還」など、美しくも哀しい8篇を収録したSF作品集。
  • 2586年、高は《彼女》にはじめて出会った。それはスペースマンたちの伝説として語られた魔女セイレーン。そして1979年、《セーラ》は歌謡界に彗星のようにデビューを飾った。彼女はそれまでのありとあらゆる記録を書きかえつつ、まさに異常としかいえぬ人気を集めていったが……。しかし、同時に発生する狂気に駆られた人々の起こす事件は何をあんじするのか!? 表題作ほか、人類のあり方をSF的なシチュエーションにとらえ直して描いた「Run with the Wolf」を併録、江戸川乱歩賞受賞でミステリ界に衝撃的な登場をした著者のSF第1作品集。
  • 大統領選挙に破れ、失意の日々を送る元大統領ジミー・カーター。しかし、彼が気がかりな夢からさめてみると、なんとそこは火星!赤色人、緑色人がウロウロする宮殿の中で、エドガー・ライス・バロウズ描くところの火星の大元帥カーターと対面するのだった! 抱腹絶倒の表題作「火星の大統領カーター」、そして老宇宙パイロットと若い密航者の心理の襞を描く「最後の方程式」ほか、さまざまなパターンのパロディ作品をここに結集! SFを愛してやまぬ著者がおくるSFへのラヴ・レター。
  • 616(税込)
    著:
    栗本薫
    レーベル: ハヤカワ文庫JA
    出版社: 早川書房

    朝、自分のベッドで目をさましたとき、リーはその日がなぜ他の一日と違っているのか、理解できなかった。しかし、今日が特別な日であることは確かだった――魅力的な妻と愛しい息子を持つ男。その申し分のない生活にも、いつのまにか滅びの風がやってくるのだった――表題作を含む五篇を収録した連作短篇集。栗本薫が“死を見つめよ”のメッセージを核に、透徹した視点で、人類の歴史と滅亡について物語る問題作登場!
  • 「ぼくは、ゲルニカっていう本を読んだんだよ。その中に、ちょっと、おもしろい…というか、気にひっかかることがあったんだ」TVディレクターの安田修平は、ふとしたことから、日本がすでに戦争状態にあるのではないかという疑惑にとらわれた。しかし、妻も同僚も一笑に付して相手にしようとはしない。心を閉ざし、何かにおびえ、見えざる影に追われる修平。「戦争ははじまってるんだ…いまは戦時下なんだ。…皆、見ないふりをしてごまかしてる…そうなんだろう?」おそるべき感性で、見えざる恐怖を鮮やかに描き出した問題長篇!
  • テオは17歳、アリスは5歳、そして二人は出会った。しかし、スペースマンと地上人の時の流れは平等ではない。22歳のテオは18歳のアリスと結婚したのだが、二人を近づけた相対性理論のいたずらが、いつしか二人を引き離し、ついにテオを遺してアリスはこの世を去った。だが、それも恐ろしい悲劇の序曲に過ぎなかったのだ! 異様なシチュエーションの生んだ悲恋の物語を描いた表題作ほか、異星生物との心暖まる交流をつづる「遙かな草原に……」など、本格SF全7篇収録。
  • 真夜中の電話から洩れるあえぎ声。電車の中、内腿にまとわりつく指先。ねっとりとからみつくような視線。23歳の平凡な娘、はづきを執拗につけまわすストーカーの思いこみは、やがて狂気の領域へ踏みこみ、殺意へとエスカレートしてゆく。孤独な心、自己中心的な欲望、倒錯した性欲など、現代が抱えるさまざまな問題を盛りこみ、明日あなたにも起こるかもしれない、日常と隣り合わせの恐怖を描いた戦慄のサイコサスペンス。
  • 616(税込)
    著:
    栗本薫
    レーベル: ハヤカワ文庫JA
    出版社: 早川書房

    全世界がぼくの敵だった。ミラは自ら命を絶ち、ファンは永遠に去っていった。イヴとレダとの出会いに端を発した事件は、理想社会たらんとするシティそのものを巻き込み、ついには人類の存亡を左右する重大事となってゆくのだが、自己に目覚めたイヴは、レダへの愛を確かなものにしてゆく。多くのものを失いながらも歩き始める少年の成長を鮮やかに描き、人類のあり方に問題を投げかける未来SF大作完結篇。

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

ページ先頭へ

本を予約しました

※予約の確認・解除はこちらから

予約済み書籍

キャンセル及び解除等

発売日前日以降のキャンセル・返品等はできません。
予約の確認・解除、お支払いモード、その他注意事項は予約済み書籍一覧をご確認ください。