『楽園殺し(ガガガ文庫)、501円~800円』の電子書籍一覧
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その塵は人の想いを力に変え、災いを呼ぶ。
人に異能を授ける砂塵が舞う偉大都市。
荒廃した世界で、楽園とさえ呼ばれる偉大都市には、そんな砂塵を力に変え、様々な能力を発現する人々が集う。
そして、その能力を犯罪に使う者たちを取り締まる精鋭部隊<粛清官>が、この街の秩序を守っている。
粛清官ーー射撃の名手シルヴィ・バレト。そして寡黙な黒剣士シン。
とある事件を通じてコンビを組むことになった二人は、人を獣に変貌させるドラッグの捜査を任されていた。
だが、そのドラッグの流通には、粛清官たちの作った悪しき過去が潜んでいた。
現代に蘇った巨大な悪意が、獣の牙となって偉大都市に大きな傷を刻もうとしている。
粛清官に立ちはだかるは、屍者を操る能力者。熱線を放つ能力者。
そしてーー凶悪な獣人を作り出す、異端の能力者。
暴虐の限りを尽くした能力者たちによる死闘の末、最後に立っているのは……
「わたしは、なんとしても完璧を目指さなければならない」
「今回のテロ事件。獣人事件首謀者の協力者と見なしてーー」
「ーー貴方たちを、粛清するわ」
吹き荒れる砂塵のなか、マスクをまとう能力者たちの物語が幕を開ける。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
わたしは完璧を目指したーー。
「ひさしぶりだな、バレト候補生」
「狼士会首領、ルーガルー……粛清するわ」
ついに砂塵兵器を稼働させたルーガルー。
その計画の完遂を防ぐため、シルヴィは決死の粛清戦に臨む。
かつて近接戦最強と謳われた強敵を前に、シルヴィの立てた戦略はーー
「さようなら、チューミー」
「あのとき、本当はなんて言うつもりだったの?」
ーー交錯する白と黒。2人の少女、1つの運命。
獣人麻薬を巡る至高の復讐劇は、思いも寄らぬ最終局面(クライマックス)へ。
「嘘をつくとき、そっと目を伏せる。あなたの仕草が、大好きだったの」
その日。渇いた夜空を割るような、最後の銃声が響いた。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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