『ライトノベル(ラノベ)、淡波亮作』の電子書籍一覧
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真のスーパーリッチ、貝塚は、今日も喰らう。弱者を──
人類はいったいどこまで行ってしまうのか……?
どんなに奇想天外な未来でも、明日にも起こり得るのではないかと変に納得してしまうことの恐ろしさ。
科学と文明の過剰な発達がもたらすかもしれない様々な「そののちの世界」の出来事を、SFタッチで、ダークなタッチで、またはユーモラスに描いた短編集です。
第七話の本作は、『サタンと呼ばれた男』
世界的な株価の暴落を一つのきっかけに、株式市場で"サタン"と呼ばれた男、貝塚剛は、そのあり余る資産を更に拡大させようとしていた。
"見渡す限りの土地建物は全て貝塚の持ち物、あるいは抵当権を押さえているものだ。
ドン、と窓を叩くと、窓全体がみしりと音を立てた。ちょうど出社してきたばかりの秘書、牧村が何事かとドアを開ける。憂いを帯びた長いまつ毛が揺れる。"
"「これが我が国最大の、そして最後の、メガファームだ!」
貝塚の低い声は、プロペラの轟音にも負けず牧村の耳にわんわんと響いた。"
"「社長ーっ!」
ヘリのパイロットが半分振り向いて叫んだ。
「何だ、栗田」
「レーダーに敵影を発見しました!」
「敵影、だと? 間違いないのか?」"
貝塚の秘書になって三年目を迎えた牧村は、エスカレートする彼の欲望の引き起こす異常な争いに巻き込まれ、翻弄されていく……。
すぐに読めて、でもずっとどこかに残ってしまう。ちょっと不思議でほろ苦い読書体験が、あなたを待っている!
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