『ノンフィクション、その他(レーベルなし)』の電子書籍一覧
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80~90年代、少女小説を中心に活躍し、再評価の機運も高まる作家・氷室冴子。少女小説研究の第一人者が丹念な調査と取材から、その全貌に迫る。作家や編集者に追加取材を行い増補刊行!
少女小説の革新、「女性作家」としての活躍と葛藤、新たなジャンルへの挑戦――
80~90年代、エンタメ小説の最前線で戦い続けた、
いま、最も再評価すべき作家の全貌に迫る。
『クララ白書』『雑居時代』『なぎさボーイ』『なんて素敵にジャパネスク』などの少女小説、ジブリアニメにもなった青春小説『海がきこえる』、エッセイ『いっぱしの女』『冴子の母娘草』などで絶大な支持を得、今も人気女性作家たちがその影響を公言する作家・氷室冴子(1957-2008)。少女小説研究の第一人者が丹念な資料調査と取材から、その功績と志に迫る。
若木未生氏、桑原水菜氏や各社担当編集者のインタビューを増補。
未完の傑作『銀の海 金の大地』第二部についての証言も収録! -
「俺は国際的の居候」と嘯く大正時代の作家,大泉黒石.ロシア人を父に持ち,複数語に堪能なコスモポリタンだった.『中央公論』連載の『俺の自叙伝』で一世を風靡するが,才能を妬まれ,虚言家だと罵られ文壇追放,忘れられた作家となる.国家も民族も飛び越え,人間性の普遍へと向かおうとした異端の文学者が,今,蘇る.
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カナダでがんになった。
あなたに、これを読んでほしいと思った。
これは、たったひとりの「あなた」への物語ーー
祈りと決意に満ちた、西加奈子初のノンフィクション
『くもをさがす』は、2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された著者が、乳がん発覚から寛解までの約8 ヶ月間を克明に描いたノンフィクション作品。
カナダでの闘病中に抱いた病、治療への恐怖と絶望、家族や友人たちへの溢れる思いと、時折訪れる幸福と歓喜の瞬間――。
切なく、時に可笑しい、「あなた」に向けて綴られた、誰もが心を揺さぶられる傑作です。
● 『くもをさがす』へ寄せられた声
思い通りにならないことと、幸せでいることは同時に成り立つと改めて教わったよう。
――ジェーン・スーさん(コラムニスト)
読みながらずっと泣きそうで、でも一滴も泣かなかった。そこにはあまりにもまっすぐな精神と肉体と視線があって、私はその神々しさにただ圧倒され続けていた。
西さんの生きる世界に生きているだけで、彼女と出会う前から、私はずっと救われていたに違いない。
――金原ひとみさん(作家)
剥き出しなのにつややかで、奪われているわけじゃなくて与えられているものを知らせてくれて、眩しかったです。関西弁のカナダ人たちも最高でした。
――ヒコロヒーさん(お笑い芸人)
読み終わり、静かに本を閉じても心がわさわさと迷う。
がんの闘病記という枠にはとてもおさまらず、目指す先はまったく別にあることに気づかされた一冊。幸せいっぱいのときに、それを失う恐怖心が同時に存在するパラドックスに気づくと、上手くいったとしてもイマイチでも、自分なりに納得できる瞬間の積み重ねが人生なのだとあらためて知る。
――高尾美穂さん(産婦人科医) -
★広島県知事・湯崎英彦氏推薦
一瞬にして多くの生命と暮らしを奪った原爆投下。
しかし、その広島から時代や国籍を超えた
人間愛の物語を生み出す
『作家の想像力に心が震えた』
■広島の二人 友情を無慈悲に打ち砕く戦争と原爆の悲劇
脚本家・菊島隆三から未発表脚本「広島の二人」を託された保坂延彦が、
脚本の後日談となる「ミツ子の物語」も加えて小説化。
「8.6」を心に刻み、
受け継ぐ人々の姿を、時に切なく、時に逞しく描く。
1945年8月広島。
捕虜となった米国兵アーサーは、持ち前の反骨心により藤田軍曹と常日頃から対立していた。
一方の藤田は、捕虜生活の中でも誇りを失わないアーサーに対し、内心では秘かな敬意を抱いていた。
だが、藤田の内心を知らないアーサーは、かねてから画策していた脱走計画を実行する
アーサーの身を案じ、単身で追跡する藤田。
二人の奇妙な旅路はやがて奇妙な友情を生む。
しかし、そんな二人の頭上から、敵味方を問わない無慈悲な黒い雨が降る。
そして数十年後「広島の二人」の物語が再び始まる。
■著者 保坂延彦(ほさか のぶひこ)
映画監督・脚本家・小説家 1945年山梨県身延町生まれ。
明治大学文学部卒 「アフリカ物語」 80で監督補、総編集を経て監督デビュー。
斬新な映像感覚は80年代のヌーベルヴァーグとも評された。
(主な作品)「父と子」「愛しき日々よ」「国士無双」「そうかもしれない」「潜伏」の脚本・監督。
その他、ドキュメンタリー、アニメーション作品等を多数創作し独自の世界観に評価が高い。
■原案 脚本家 菊島隆三(1914~1989)(後にシナリオ作家協会により菊島隆三賞創設)
黒澤映画にも多数脚本を執筆し、日本映画遺産となる代表作品を生み出し海外からも高く評価されている。
菊島隆三作品は、時代や国境を超える普遍性を持っており、
国内外の映画やドラマのリメイク作品として多数製作されている。
■原案 脚本 安藤日出男 -
彼女たちは、どこへ消えたのか?
戦後、日本人女性と米兵の間に生まれた子どもたち、経済成長の陰で地を這うように生きた「女たち」はその後どんな運命をたどったのか。
敗戦直後から現在の横浜、北海道、そしてタイを舞台に、声なき者たちのブルースに耳を澄ませる。
華やかな横浜の裏の歴史を描き出すノンフィクション、20年の時を経てついに完結! -
子どもへのあたたかな眼差しから数多くの感動作を書いた灰谷健次郎だが、その生涯は激しく苛烈なものだった。作品と生涯の根源で決して揺らぐことのなかったものに迫る、初の評伝。
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戦後派作家たちの後退とともに忘れられたかのように見えた〈戦後〉という主題は、しかし現代まで繋がっていた。雑誌「文藝」から浮かび上がるその激動なる軌跡を鮮やかに描き出す。
その時、〈文学〉の現場では、何が起きていたのか!?
1933年に改造社で創刊された「文藝」は、言論統制による改造社解散後の1944年、河出書房に引き継がれた。空襲で社屋が焼かれてもなお雑誌の刊行は続き、そして戦後へ――奔流にのまれながら数奇な運命を辿った出版社と、時代と格闘する作家・編集者たちの姿を峻烈に描く、「新たなる文学史」の誕生! -
人を想う気持ちの素晴らしさや大切さを感じさせてくれる1冊。結婚してから三十三年間、あっと言う間でした。険しく曲がりくねった道も、まっすぐ平坦な道も、いつも二人で手をつないで歩きました。文字通り山あり谷あり、の人生でした。それもはるかに高い山であり、とてつもなく深い谷でした。それでも恵美子と一緒だったからこそ、辛くても苦しくても、そんな辛さも苦しさも時には楽しさに、時には喜びに、そして希望へとつないでいくことができました。
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中也の詩集や研究書は数多く出版されていますが、その「肉声」に焦点を絞った本はありません。生誕100周年記念企画として、稀代の詩人中原中也が、友人や恋人、家族などに語った言葉を集めました。日記や手紙などにも目を通し、心に染みる名言をピックアップ。この1冊で人間中原中也が浮かび上がります。
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