『中央公論新社』の電子書籍一覧
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南北戦争によってアメリカは、東海岸から西海岸までを支配する合衆国USAと、メキシコ湾岸の南部連合CSAの二国に分裂。日英同盟が結びつきを強める一方、USAはドイツと接近するが、アラスカ原油もテキサス原油も失ったUSAは深刻な資源不足に直面する。この国難に、USA大統領ジョセフ・ケネディは外部に敵を求め、日本本土への奇襲作戦〈パシフィック・ストーム〉を発動! 太平洋の覇権をかけた日米激突の行方は!?
著者最後の長篇架空戦記、本篇三巻(未完)と外伝を合本した愛蔵版。超大型陸上攻撃機〈大山〉カラー口絵を再録し、著者直筆のラフスケッチと作画メモを収録する。
目次より
Ⅰ 対立要因
プロローグ 戦略哨戒任務
1 二つの家
2 原色の敵
Ⅱ 想定状況
3 会話と喧噪の日々
4 ゲーム・プレイヤーズ
5 発動
Ⅲ 可能行動
6 奇襲効果
7 アイランド・キャンペーン
8 ブルー・クリスマス
外伝
チンパンジーがシェークスピアをタイプする日
真田中佐は戦争を愛する
黄色い悪魔
かくも素晴らしき場所
そして我らが女神は死にゆく
連れ帰っておくれ、故郷へ
創作メモ――〈大山〉 -
「私の生理ってきれいだったんだ」
『おばちゃんたちのいるところ』が世界中で大反響の松田青子が贈る、はりつめた毎日に魔法をかける最新短編集。
コロナ禍で子どもを連れて逃げた母親、つねに真っ赤なアイシャドウをつけて働く中年女性、いつまでも“身を固めない” 娘の隠れた才能……あなたを救う“非常口”はここ。
〈収録作〉
天使と電子
ゼリーのエース(feat.「細雪」&「台所太平記」)
クレペリン検査はクレペリン検査の夢を見る
桑原さんの赤色
この世で一番退屈な赤
許さない日
向かい合わせの二つの部屋
誰のものでもない帽子
「物語」
斧語り
男の子になりたかった女の子になりたかった女の子
〈解説〉小林エリカ -
「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。
なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」
「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」。学校でいじめを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香。そして――荒廃していく世界の中で、人生をうまく生きられなかった人びとは、最期の時までをどう過ごすのか。滅びゆく運命の中で、幸せについて問う傑作。
〈巻末対談〉新井素子×凪良ゆう -
エンタテインメントの先駆者が伝える、本当に面白い小説の書き方と読み方とは?
ミステリイ、SF、怪談、ショート・ショート、時代伝奇……様々なジャンルの実作者・実験者として活躍し続けた著者ならではの、「これから書きたい人」へのアドバイスを網羅。定評ある名著に初書籍化となるエッセイ・対談を大幅増補した決定版。これぞまさに「エンタテインメントの書き方」という名のエンタテインメント! 没後二十年記念刊行。(解説・佐々木敦)
【目次】
1 エンタテインメント小説の書き方を伝授しよう ※
2 都筑道夫の小説指南
3 わが小説術 ※
4 対話篇
ほんとうに怖い話が好きだ!(対談/高橋克彦)
現代ミステリーの問題点(対談/佐野洋)※
都筑道夫に教えてもらったこと(対談/鏡明)※
ポオさん、お顔を見せて見せてください!(架空対談/エドガー・アラン・ポオ)
(※は書籍[ほぼ]初収録) -
埼玉と神奈川で、連続無差別通り魔事件が発生。それぞれの犯人は逮捕直後に急死したが、身に着けていたデバイスにより遠隔操作を受けていた痕跡が見つかった。
その頃、米中ソでは、政府高官や軍のトップに対し核攻撃を匂わせる脅迫状が届いていた。受信経路とその内容からAIの暴走が疑われ、デフコン3が発令。世界に緊張が走った。
そして21世紀末の火星――。ロゼッタ渓谷の底で発見されたのは、溶岩チューブを利用した正体不明の遺跡だった。入念な準備の末、内部調査で見つかったのは……。
謎が謎を呼ぶ怒濤のSF開幕! -
埼玉と神奈川で、連続無差別通り魔事件が発生。それぞれの犯人は逮捕直後に急死したが、身に着けていたデバイスにより遠隔操作を受けていた痕跡が見つかった。
その頃、米中ソでは、政府高官や軍のトップに対し核攻撃を匂わせる脅迫状が届いていた。受信経路とその内容からAIの暴走が疑われ、デフコン3が発令。世界に緊張が走った。
そして21世紀末の火星――。ロゼッタ渓谷の底で発見されたのは、溶岩チューブを利用した正体不明の遺跡だった。入念な準備の末、内部調査で見つかったのは……。
謎が謎を呼ぶ怒濤のSF開幕! -
正体不明の人工知能コロッサスは、核兵器を搭載した最新鋭ステルス戦闘機NGADを極東へと向かわせていた。標的は北朝鮮か中国か、あるいは日本か。撃墜はおろか追跡すら困難なNGADの脅威に対し、米ペンタゴンのM・Aは、サイレント・コア部隊に協力を要請。折りしも、司馬光一佐を乗せた海上自衛隊の護衛艦もがみが日本海を航行していた。
23世紀初頭。火星のロゼッタ渓谷遺跡では、第4室と呼ばれる部屋の調査が始まろうとしていた……。
世界を滅ぼす「パラドックス」の真相やいかに! -
「毎日会社に行くたびに思うんです、わあ、なんだ、このおっさん地獄は、って」。
会社に追いつめられ、無職になった三十女が、女性アイドルに恋して日本の絶望を粉砕!? 新米ママや会社員も連帯し、「地獄」を変える賭けに挑む。世界幻想文学大賞受賞の著者がおくる、最強レジスタンス小説。
〈解説〉松尾亜紀子 -
理想社会実現の真相、武器を凍結させる人間の存在、警視庁最高機密「シールド」の正体……。
警察小説史上、最も壮大な謎が今、明かされる。
ついに明かされる世界連邦成立の真相。人類の楯となったフットボーラー、不世出の物理学者、そして「トゥルバドール」と呼ばれた男――。命がけで"戦争根絶"という奇蹟を起こした人々の遺志を日本警察は継いだ。史上最大規模の戦争を止めるため、刑事たちは「武器を持たず」戦地へ向かう! 書き下ろしシリーズ堂々完結。 -
都知事選候補者殺害は《能力者》によるものだった。実行犯と目される伊沢は、過去に起こった凄惨な殺人事件の真犯人とも考えられる。尾島、閑谷ら特殊八係は伊沢の所在を追うが、現行法で裁けないことや社会への影響を恐れた警察庁が、《能力者》の逮捕を禁じてしまう。
超常現象のような犯罪に対し、警察は、尾島たちは何ができるのか!? -
渾身の二大パニック・ホラー巨篇、待望の復刊。
「凶鳥〈フッケバイン〉」
一九四五年、敗色濃厚なドイツ第三帝国。総統の元に、謎の飛行物体が墜落したとの報が。それこそヒトラーが恐れ、求めた〝宇宙機〟凶鳥〈フッケバイン〉であった。だが、回収を命じられたドイツ陸軍降下猟兵部隊の前に、異形の群れが立ちはだかる!
「黙示の島」
日本政府は高齢化問題を一挙に打開すべくロングライフ計画に着手。洋上の孤島・鼎島の島民に対し医療措置として皮膚下にバイオチップを埋め込む実験を開始する。しかし、大型台風が島を襲った後、島民がフナムシに食い殺される事件が発生した。ありえない状況の死体に底知れぬ不安を抱く島民たちだったが、やがて自らが異常な活力と暴力性を発揮し始め……。
さらに、歴史シミュレーション短篇「如水上洛」、自衛隊ルポ「二隻の護衛艦」、大藪春彦追悼エッセイ「伊達邦彦は一人きり」を増補し、小泉悠氏による特別寄稿「我が佐藤大輔史」を収録。
【収録一覧】
『凶鳥〈フッケバイン〉』
『黙示の島』
短篇「如水上洛」
ルポ「二隻の護衛艦」
エッセイ「伊達邦彦は一人きり」
特別寄稿「我が佐藤大輔史」小泉悠 -
「この世界は、失敗続きの人類がようやく辿り着いた正解だ」
世界中を震撼させる、これがエンタメの最先端。
NYで軍事蜂起が発生し国連本部が包囲された。警視庁の吉岡冬馬たちもモスクワで軍隊に拘束される。世界秩序の危機を知った冬馬たちは脱出を試みるが、そこに再びテロリストの魔の手が迫る。最高機密「シールド」の正体、世界連邦成立の真相――全ての答えを持つ謎の存在「トゥルバドール」とは? 物語は佳境へ迫る。 -
大戦末期。東京から宮城の田舎へ集団疎開した浜野清子は、そこで那須野リツと出会った。対立する「海」と「山」の呪縛か、無意識に忌み嫌い合うふたりの少女。だが、戦争という巨大で最悪の対立世界は、彼女たちから、大切な存在を奪ってゆく……。宿命に抗いはじめた少女たちが願う、美しき未来とは――。
特別書き下ろし短篇収録。〈解説〉瀧井朝世
【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みを読むことができます】
※〈螺旋プロジェクト〉とは――
「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画
〈螺旋〉作品一覧
朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』(本作)
天野純希『もののふの国』
伊坂幸太郎『シーソーモンスター』
乾ルカ『コイコワレ』
大森兄弟『ウナノハテノガタ』
澤田瞳子『月人壮士』
薬丸岳『蒼色の大地』
吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』 -
この国にはもう、抵抗する力がない。
人種差別、AI裁判、民間刑務所、洗脳教育――
俺たちは、求められるようにしか生きられないのか。
2050年。日本の国力は低下し、海外資本が大量に流入。人口も減少し、かつて栄えた都市も今や廃墟と化していた。刑事である谷悠斗は池袋で発生した外国人拉致事件を追ううち、中国資本「未来集団」が経営するカジノに潜入することになる。これが地獄の始まりだった。
不当逮捕された悠斗は民間刑務所に収監される。洗脳とも言える教育の果てに「未来集団」の一員として、日本国土の買収を繰り返すことになる――。
悠斗に、この国に希望はあるのか? 荒廃が待つ未来の中に微かな光を示す傑作長編。 -
エスピオナージからミステリ、ミリタリー、ポリティカルフィクションまで、著者の現代小説を集成した合本愛蔵版。長篇三作と、短篇「幻虎の吠える丘」を収録。
一等陸佐のもとに届いた、かつての上官である退役陸将補の訃報。彼はその死に、存在を秘匿された対敵諜報部門の関与を疑うが……。(『東京の優しい掟』)
ゲーム・ディベロッパーの僕は、勤めているゲームソフト会社の社長から、独立を目論む者を突き止めて欲しいと頼まれる。何かが会社に起きている。裏切り者は誰なのか? ゲーム業界の中で新たな〝ゲーム〟が始まった。(『虚栄の掟 ゲーム・デザイナー』)
内憂外患に煩悶する青年将校が、母国再生のために叛乱を決意。果たして首都占領は成功するのか?(『平壌クーデター作戦』) -
上司のクサナギ大尉やトキノと戦闘機に乗り、空を駆けるクリタ・ジンロウ。地上ではすべてが粘土みたいに溜まって腐っていくように思えてうんざりしている。だが、クサナギの幼馴染みの科学者や、彼女を追う新聞記者と出逢ったことから――永遠を生きる子供たちの物語、急展開!〈解説〉荻原規子
巻末著者インタビュー〈聞き手〉清涼院流水 -
16歳での衝撃デビューから5年。この才能は、誰も予想しなかった進化を遂げた。
世界の中心に聳える巨大な〈木〉。人々は枝の上に家を建て、各地から人が集まり、やがて国ができ、文明ができた。だが、他国から〈木〉のもとを訪れた学者は気がつく。
「こんなものは本来、地球に存在しえない」。
この〈木〉はいったい何なのか?
宗教の長となった少女、天文学に人生を捧げる青年、革命組織に身を置く男――
数奇な運命に巻き込まれた人々の叡智と苦悩が積み重なり、やがて壮大な謎が解き明かされていく。
これは力ではなく、知性で世界を変えようとした人たちの、幾千年の物語。 -
村山由佳氏、おすすめ!
「作家・中江有里の真摯な声が聞こえてくる。人生からは逃げられない、けれど人は変われる、と」
30歳の大倉玉青は、人材派遣会社に登録し大手通信系企業の受付として働いている。大学時代は、演劇サークルに所属していた。愛読書の『走れメロス』をバッグに放り込み、苦行のような満員電車に乗り職場へ通うのは、ただ生活のためだけだ。その生活が空虚で、何のために生きているのかわからない。彼女は、5年前の自らの選択が生んだ「秘密」を抱え、それに関わる者の存在を「希望」と感じながら、ただ日々を過ごしていた。
そんなある日、劇的な邂逅から生活が急転。玉青は思う。この出会いを、わたしは信じていいのだろうか――。
女優・作家・歌手として多彩な才能を見せる著者が、二人の女性の交錯を軸に現代的テーマに迫った、温かでミステリアスな物語。
『トランスファー』改題。
【目次】
同じ夢
極夜
世界は広い
振り向かない男
話してくれて嬉しかった
おやすみ 洋海
再びの夢
まだ、生きている
まだ死ねない
痕跡
〈巻末対談〉松井五郎(作詞家)×中江有里
歌手活動の再開は、この小説がきっかけだった -
父の書斎で見つけた奇妙な本。『あなたの本』と題されたそれを開くと、自分の誕生から現在までが、なに一つ違わず記されていた。このまま読み進めれば、未来までもわかってしまうのか。先のページをめくるか否か、悩みぬいた男の決断は――。人気作家の多彩な作風を堪能できる七つの物語に加え、あらたに五つの掌篇を収録。〈解説〉瀬木広哉
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「聞けや、者! 前右大臣ここにあり!」
本能寺の変から生還し、関ヶ原合戦で柴田勝家を下し、天下獲りを目前にする信長。だが、密かに伊達政宗、上杉景勝と手を組み力を蓄えた家康が、ついに叛旗を翻す!
異貌の戦国史長篇(未完)、待望の合本版。
短篇時代小説「葉桜」を収録。
【目次より】
信長伝
Ⅰ 本能寺炎上
緒言
転換点
序 本能寺炎上
一 その日まで
二 猟狗たち
三 第一次関ヶ原合戦録
Ⅱ 天下普請
一 築城
二 大海の彼方で
三 叛逆
四 要塞
Ⅲ 家康謀反
一 城塞
二 到着
三 衝突
葉 桜 -
凶悪犯罪を防ぐため、日本警察は世界へ。
警察小説史上最大スケール。圧巻のシリーズ第二弾。
日本を襲った軍事蜂起を鎮圧した警視庁。現場から逃亡したテロリストが謎の地下兵器産業の一員であることを知った刑事たちは足取りを追って世界へ飛ぶ。一方、国連事務総長のソフィアは世界各地の軍事指導者の横暴に頭を悩ませていた。囚われた仲間、世界中で続発するテロ行為。全ての鍵は「平成」に起きた事件に隠されていた。 -
今、生物としての爆発的進化が人間に起きている――。
医療の発達などにより人が死ななくなった現在、新たな《能力》を獲得した者が現れ、それが犯罪に使われる。この《能力者》による女性連続不審死事件を解決した尾島警部補と相棒の閑谷が、今度は都知事選に絡む候補者の交通事故死を捜査。
法で裁けない新たな悪を追い詰める! -
警察小説史上最大スケール、圧巻の新シリーズ、始動。
21世紀末。全ての国家の軍隊は解体。国連は「世界連邦」として機能し、平等で民主的な理想社会が実現した……はずだった。一方でテロリストたちも過激化。警視庁の刑事・吉岡冬馬は日本を拠点とする地下組織「イザナギ」メンバーの変死体を発見する。これが日本を襲う、壮大なテロ計画の入り口であった――。
徹底した非武装・非暴力で犯人を投降させることから、「説教師」の異名を持つ冬馬。最先端の兵器を保持するテロリストに、彼はどう立ち向かうのか? -
※この電子書籍は合本版にも収録されます※
超々弩級〈ヒンデンブルグ〉と超々々弩級〈播磨〉が激突!――戦艦が主導する最後の海戦を描く「戦艦〈ヒンデンブルグ〉の最期」をはじめ、「標的は〈大和〉」など全27篇を集大成。著者インタビューを併録。
ミリタリー、サスペンス、エスピオナージ、風刺、ホラー、ユーモア……佐藤大輔ワールドの多彩な魅力を堪能せよ!
目次より
戦艦〈ヒンデンブルグ〉の最期/勇者の如く倒れよ/予備士官/塹壕にて/新戦艦建造に関する往復書簡/少し遠い場所/九九九艦隊計画概論/ある中尉の戦死/戦艦/標的は〈大和〉/飛鳥の征けぬ空はなし/交戦規則/海底戦隊〈隼〉/七二七高地の争奪/市民討論/法務大佐かく語りき/フリードリヒ大王最後の勝利/主力戦闘戦車論・断章/喪失第一号/宇宙英雄ヴァルター・ケーニヒ/ルール・ブリタニア/最後の一人まで/夜桜は散った/乗艦命令/オデュッセウスの霊廟/看過せず/ペリカンはいつも血を流す//(インタビュー)佐藤大輔、仮想戦記を語る/解説 高梨俊一 -
クラゲが好きだったあの子は、どうして死んだんだろう?
殺人、傷害、交通事故、違法薬物、違法労働、虐待、自殺者がゼロの海上コロニー――通称《楽園》。
その七つのゼロをはじめて「自殺」で破った少女・ミサキ。
彼女の死に疑問を抱いた僕は、彼女の行動を探りはじめる。そこには、七日前に現れた新種のクラゲが関係していた?
気鋭作家・渡辺優の描く、新世界。 -
ヒューゴー賞受賞作「折りたたみ北京」の郝景芳が描く〈中国×1984年〉。
一九八四年、春。天津市の工場でエンジニアとして働く沈智は、半年後に第一子の誕生を控えていた。ある日、友人の王老西から起業の計画を持ちかけられ、一度は断るが、自分が間もなく三十歳になること、毎日同じことを繰り返す日々を過ごしていることにふと気がつき愕然とする――
二〇〇六年、春。〈私〉は父・沈智の暮らすプラハに来ていた。大学卒業を控え、十年以上会っていなかった父に留学の相談をしに来たのであった。父は優しく背を押すが、結局〈私〉は覚悟を固められない。友人たちが目標に向かって邁進していくなか、〈私〉は留学申請に失敗、祖父のコネで地元の統計局に職を得る。ところが、毎日同じことを繰り返す日々を過ごすうち、鬱を発症してしまう……
時代の大転換に翻弄され、ついには家族を置いて国を出る決断をした父・沈智。現代中国で自分の生き方を見失う〈私〉。選択しなかったもう一つの人生への憧憬。二つの時代の中国で、人生の分岐をさまよい続けた父娘の物語が描く円環の先に、衝撃の結末を迎える! -
2246年、「上級労働者」の試験に落ちたサカキは、親友のトミーとふたり、奪った惑星探査機で幻の石・ブルーガーネットを探す旅に出る。目指すは惑星プレメテシオの第六衛星。女ばかりが地下に暮らす星ルージュ、自殺志願者たちが危険な仕事に従事する“ナナメ”の星シロドランなど、奇妙奇天烈な星を経由しつつ、サカキたちは旅を続けるが、トミーは途中の星で水牛女に肉体を乗っ取られてしまい……。
ほろ苦く、笑えて切ないSFラブコメディ。『はるかかけら』収録作、オリジナル電子書籍化。 -
一九八六年、中曽根内閣は懸案の自主憲法制定を成し遂げた。自衛隊は改称され国軍へ昇格。また日銀は絶妙の金融政策でバブル経済を軟着陸させ、日本は好景気のまま発展した。だが今、その社会は危機に瀕している。「シンク」という謎の穴がすべてを飲み込み、同時に感染症も流行。政府が隠蔽する世界の崩壊を阻止する鍵を握るのは、一人の日本人学者だった。彼を探し保護せよとの命を受けた土門康平陸軍中将は、この任務を遂行し、日本を、この世界を救
うことはできるのか――?
大石英司が描く世界滅亡の書。 -
《能力》って、そんなに役に立つものじゃないんですよ。
物を持ち上げたければ手を使えばいい。
誰かと意思疎通したければ、その相手と話せばいい。
でも、あることに限り絶大な効果があるんです。
それは――犯罪です。
三鷹の賃貸住宅で若い女性が死亡した。当初は急性心臓死と思われたが、尾島警部補と相棒の閑谷巡査は過去にも同じ部屋で女性の突然死があったことを突き止める。だが怪しいと睨んだ大家・水田をいくら調べても、証拠は出てこない。感じたことのない奇妙な感覚を抱く中、尾島はこの事件の鍵を握る青年と出会い……。
虚ろな瞳が見つめる先には、若い女性の標的が。
常軌を逸した犯罪者を、黒ずくめのクールな刑事が追う! -
国が推進する電子マネー。企業が覇権争いを繰り広げるキャッシュレスサービス。近年世間を騒がせた仮想通貨。浸透し始めたブロックチェーン。2019年、フィンテックという言葉のもとに、あらゆる場面の根幹にある「お金」のあり方が変わり始めた。インターネットと社会の関係を長年研究してきた著者は、この先「貨幣経済が衰退する可能性は高く、その未来にニューエコノミーが立ち上がる」と主張する。そこでは従来の貨幣文化のみならず、人類が構築してきた専門性や労働、さらに国家までも解体される対象になりうるという。お金が消えるのと同時に消滅する職業や学問とは? 「お金」が消滅した先でも変わらず価値を持つものとは? その先で私たちは何を歓びに生きるのか? この本を手に、混沌たる世界を進め!
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長野の山奥で起こった住民消失事件。それを解決するため派遣された陸上自衛隊特殊部隊サイレント・コアの土門康平一佐は、その現場でひとりの少女を保護する。彼女の体内には見たこともないメモリ機器が埋め込まれており、そこには動画データが――この世界にはもういない人物から、司馬と姜を名指しして「自分たちを助けてほしい。われわれが全滅したら、この被害は拡大するだろう」というメッセージが記憶されていた。検証を重ねた結果、土門は最強コマンド・司馬は残し、原田&姜小隊を連れ、《彼》の救出を決意するが……。
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誰か、私を留めて。どこかへ跳び去ろうとする私を――世にも奇妙な「量子病」を発症して以来、自らの意志と関係なく世界中をワープし続ける稀。一瞬後の居場所さえ予測できず、目の前の人と再び会える保証もない。日々の出会いは儚く、未来はゆらぐ。人生を積み重ねられない彼女が、世界に爪痕を残すためにとった行動とは?
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東京オリンピックからさらに十年後。仕事は、恋愛は、科学は、そしてこの国はどのように変わっているのだろう。空間を超えて他人と認知を共有できる新技術「RR」。意識上で集った三人が奇妙な事件に挑む「逍遙」(恩田陸)など八つの短編を収録。それぞれジャンルの異なる豪華作家陣が紡ぎだす、日本の明るい未来!
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中国軍が南沙に建設した滑走路が一晩で消滅した。怒る中国はフィリピン軍、その背後に米軍の関与を疑うが、偶然見つかった当時の映像には驚くべきものが映し出されていた。それは、滑走路を攻撃するある戦艦の姿――しかも日本人なら誰もが知る、だが絶対に《存在しない》戦艦だ。調査を命じられた特殊部隊《サイレント・コア》が見たものは?
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南沙に現れ、次々と中国軍を襲撃していた敵戦艦に乗り込んだ《サイレント・コア》司馬三佐たちは、その正体を知る。彼らは、並行世界に存在する――それも、太平洋戦争を回避したことで、経済力と科学技術を数倍発達させた日本からやってきた者たちだったのだ。なぜ、こちらの世界に干渉してきたのか? 歴史を変えかねないこの戦いの行方は――。
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※収録作品(単行本に収録したインタビューや文庫解説等は含みません)
レイテ海戦の大戦果はソ連軍の北海道侵攻を招き、日本は南北分断国家となった……。激動の時代を戦艦〈大和〉そして超大型護衛艦〈やまと〉として戦った一隻の艦と、歴史に翻弄されながらも未来へと歩み続ける軍人一族・藤堂家を軸に、日本の戦争と戦後を描く戦記巨篇。
急逝した著者の初期代表作三巻を合本、初期短篇「晴れた日はイーグルにのって」を併録。
※収録作品(単行本に収録したインタビューや文庫解説等は含みません)
征途
I 衰亡の国
II アイアン・フィスト作戦
III ヴィクトリー・ロード
晴れた日はイーグルにのって -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
逢坂剛さんと月村了衛さんが、愛してやまない「西部劇」について語り合った。逢坂剛さんの「西部劇ベスト10」には何が入っているのか? 月村さんの「マカロニ・ウェスタントップ10」は? そして、西部劇に復活の可能性はあるのか? ファン必読。 -
「いらっしゃい。地獄へようこそ。ここはなにもかもが楽しくなってくるほど腐ってますよ」
開発途上の植民惑星に降り立った学術調査団が、内戦激化を理由に保護を要請してきた。地球連邦宇宙軍は、近傍にいた嚮導駆逐艦〈島風〉から国場大尉率いる陸戦隊を救出に派遣する。だが、その惑星には想像を絶する〈人類〉の姿が。そして、正統人類連合と自由生態党との間で、恐るべき異形の“戦い”が繰り広げられていた……。
後に連邦首相となる国場の若き日の“血塗られた歴史”を描く、待望の新作。『地球連邦の興亡1』所収の短篇「救難任務/泥森の罠」を全面改稿・大幅加筆した衝撃の長篇!
書き下ろし短篇「攻撃目標G」を併録。 -
「蛇不老〈シャブロウ〉だ、捕まえろッ」火星辺境の町で素密素〈スミス〉は荒くれ者から逃げる娘を助けるが……(第一話「火星の白蛇伝説」)。金星に降り立った怪人・達達(ダダ〉の目的を突き止めて欲しいとの依頼を受け、素密素は謎の古代遺跡へと潜入する(第二話「金星〈ミン歌城〉の秘密」)……雷杖片手に星から星へと渡り歩く謎の男・素密素の、スリルとロマンに満ちた幻想SF冒険譚!
短篇「〈嵐〉エンジン開発秘話」を併録。 -
赤色戦線戦士同盟の幹部が爆薬満載のトラックで警視庁に突入! 首都警察の要衝が自爆攻撃によって潰滅した。赤色戦線一党は、なおも帝都焼尽計画を完遂せんと凌雲閣――浅草十二階に立て籠もった。急行した未来装備の自衛軍精鋭は、AT飛行船艦長の大西瀧次郎大尉、米海軍シェナンドー飛行船座乗のハルゼー中佐との共同作戦を敢行、ついにテロリストを制圧する。一方、帝国陸海軍、警察・消防の奮闘で延焼火災は鎮火、東京市の危機は去ったかに見えた。だがその時、凌雲閣とともに紅蓮の炎に包まれたはずのテロリストの魔手が発動。炎の竜巻「火災旋風」が避難民を襲う!! 果たして全てを灰燼に帰す業火から帝都を救えるか!? 「帝都鳴動」堂々完結。
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僕に科せられた課題、それは『適切な状況下で《暗殺》される』こと!? 予科院――諜報員養成機関にある才能を見込まれ、強制的に送り込まれた僕の運命は? 名前も顔も全てが偽り。周囲全てが敵という状況下で、僕は、いつ、誰に、どうやって暗殺されなければいけないのか? 手に汗握るスパイゲーム開始!
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南沙に現れ、次々と中国軍を襲撃していた敵は、なんと坊津沖で沈んだはずの戦艦《大和》だった。執拗に中国軍を敵視する《大和》に乗り込んだ司馬二佐たちは、彼らの正体を知る。乗組員らは、並行世界に存在する――それも、太平洋戦争を回避したことで、経済力と科学技術を数倍発達させた日本からやってきた者たちだったのだ。その目的は、なぜかこちらの世界の中国共産党を倒すことらしいのだが……。一方、敵の正体を知った中国軍も、すぐに手を打ってきた。理論物理学の専門家を、あちらの世界に送り込むべく、動きはじめる。歴史を変えかねない、この戦いの行方は――?
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20XX年、原子炉爆発に巻き込まれた自衛軍特殊部隊は時空を超え大正12年3月――関東大震災の半年前へタイムスリップする。事態を把握した隊員たちは元首相・高橋是清への直談判を突破口に政府首脳の信頼を獲得。震災の被害を軽減すべく、ラジオの普及、ブルドーザー開発の繰り上げ、家屋の耐震補強、警察・消防との図上演習等、技術面から法整備まで様々な対策に着手した。だが、極秘裏に進めていた活動を米政府が察知、調査のためハルゼー海軍中佐が来日する。さらに〈二銭銅貨〉を名乗る存在から「未来人の技術を解放せよ」との脅迫状が……。21世紀の知識と100年前のテクノロジーで大災害に立ち向かう男たちの闘いが始まる!!
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1923年9月1日、関東に大地震が発生! タイムスリップした自衛軍特殊部隊の主導による事前対策が功を奏し、一次被害は大幅に軽減した。だが、多くの避難民が逃げまどうなか、朝鮮独立運動結社「義烈団」と共産主義武装組織「赤色戦線戦士同盟」による破壊工作が東京市各所を襲う。彼らの最終目的は炎の竜巻「火災旋風」を発生させ、帝都を灰燼に帰すこと――。自衛軍精鋭を中枢とする関東防災総司令部は、総力を挙げてこれに対抗。山本五十六中佐を擁する戦艦「長門」、大西瀧治郎大尉の操るAT飛行船、加えてハルゼー中佐座乗の米海軍シェナンドー飛行船の協力を得て、凶悪なるテロリストと恐るべき大火災に挑むが……!?
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中国軍が南沙に建設していた滑走路が、一晩で消滅した。当初は台風被害だと思われたが、偶然海から発見された映像から、何者かに襲撃された事実が浮かびあがる。怒る中国はフィリピン軍、その背後に米軍の関与を疑うが、映像には驚くべきものが映し出されていた。それは、日本人なら誰もが知る有名な戦艦――絶対に《存在しない》日本の戦艦の姿だ。その情報を得た日本政府は、自国に火の粉がふりかかる前に調査を命じる。乗り込んだのは司馬光二佐と《サイレント・コア》の姜小隊。南沙を訪れた彼らは、謎の敵を追うことになったのだが――?
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202x年9月30日の午後。日本の某空港に各国からの便が到着した。超巨大台風の接近もあり離着陸は混乱、さらには通信障害が発生し、あらゆる端末上での通信が不可能になった。そして入国審査で止められた11人が、「別室」に連行される。この中に、「消滅」というコードネームのテロを起こすテロリストがいるというのだ。世間から孤絶した大空港内で、緊迫の「テロリスト探し」が始まる!
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「弟さんは、今、私の中に、いると思う」コミュニケーション障害とオタクを自覚している高校2年生の喚子。ある日、彼女の身体に「何か」が侵入してきた。その「何か」は「脱獄囚」を追って他の宇宙から来た「刑事」だと名乗り、30分以内に同級生の弟に触れないと喚子の人格が消えると通告。なんとか触れたまでは良かったが、「何か」は同級生の弟へ、弟の人格は喚子の中へ転移してしまう。元の身体を取り戻すため、喚子ら二年B組イレギュラーズは刑事の捕り物を手伝うことになるが……!? 規格外の大型新人デビュー! コミュ障女子+自閉症男子が地球を救う!
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