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『アドレナライズ、ホラー、ファンタジー』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全66件

  • シリーズ3冊
    495(税込)
    著:
    友成純一
    レーベル: ――

    はてしなく繰り広げられる凌辱と殺戮の戦慄!

    “地獄の堕天使(ハルマゲドン)”と名のる五人組が、東京・渋谷で最大規模を誇るデパートを襲撃。中にいた四百人の客を人質として篭城し、政府に渋谷区全域の解放を要求した。
     犯人達の真意を掴めぬ捜査本部を嘲笑うかのように、犯人達は見せしめとして、人質の首を吊り八階の窓からぶら下げた。そして中に残った女だけの人質に繰り広げられる、異常な凌辱と血飛沫の殺戮!
     超近代都市に現れた狂える彼らの真の目的とは、いったい何なのか!?

     血と精液がほとばしるバイオレンス・アクション第1弾! 「電子版あとがき」を追加収録。

    ●友成純一(ともなり・じゅんいち)
    1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • シリーズ3冊
    495(税込)
    著者:
    葛西伸哉
    イラストレータ:
    うなじ
    レーベル: ――

     高校に入ってハッピーなはずのオレ、水町玄は悩み多い日々を送っている。頭痛のタネは姉貴、藍のこと。美人だが迷惑放射性物質を笑顔でまきちらす危険なオンナだ。突然社長をやると宣言し、アホなビジネスを実現させてしまう。例えばメイド寿司。味の研究といって大量の出前を食わせたり、同級生の若奈や従妹の未瑠を引き込んでメイドをやらせたり。こんなだめあねの店が流行るなんて、世の中絶対おかしいよな!? 刺激的メイドフル・ハートフル・ラブコメ! 電子版あとがきを追加収録。
  • シリーズ4冊
    495(税込)
    著者:
    葛西伸哉
    イラストレータ:
    オダワラハコネ
    レーベル: ――

    「お兄ちゃんっ!!」平凡な高校生・圭一の恋の告白は急な乱入者のせいで中断した。彼を拉致った超天才科学者にして超ブラコン体質の妹・舞美が言うには、女同士の愛しか認めない「地底百合帝国」が攻めてきたのだという。禁断の兄妹愛を守るため(?)強引に戦わせられることになった圭一。超文明を誇る敵に勝てるのか? そしてもつれる人間関係の中、愛しい祐衣との恋の行く末は?
     大爆笑間違いなし! 変身ヒーローアクション&コメディ第1弾。電子版あとがきを追加収録。

    ●葛西伸哉(かさい・しんや)
    1965年、青森県木造町(現・つがる市)生まれ。92年『ソードワールド短編集 スチャラカ冒険隊、南へ』収録の「かくもささやかな凱歌」でデビュー。98年から本格的な作家活動を開始し、シリアスからコメディまで多彩な作品を手がける。岸杯也(きし・はいや)の名義で手がけた『しゅらばら!』(MF文庫J)は全11巻を重ねるヒット作。
  • シリーズ2冊
    495(税込)
    著者:
    葛西伸哉
    イラストレータ:
    ゆきうさぎ
    レーベル: ――

     漫画家に憧れながらどこか諦めモードの聡史は、ある日幼なじみの春香をかばって事故に遭い、キャラの故郷・〈キャラふる〉に飛ばされた! 手帳にこっそり描いた美少女、絵本に出てきた犬の紳士など色々なキャラが暮らすその町では、大勢の〈新人〉が現実デビューを夢見ていた。現実で愛されるため頑張る彼らを不思議な気分で見つめたのもつかの間、〈新人〉の“美少女探偵”キャラ・光子に現実世界から来たことを見抜かれて……。キャラパワー満開ぱられるコメディ、第1弾。電子版あとがきを追加収録。

    ●葛西伸哉(かさい・しんや)
    1965年、青森県木造町(現・つがる市)生まれ。92年『ソードワールド短編集 スチャラカ冒険隊、南へ』収録の「かくもささやかな凱歌」でデビュー。98年から本格的な作家活動を開始し、シリアスからコメディまで多彩な作品を手がける。岸杯也(きし・はいや)の名義で手がけた『しゅらばら!』(MF文庫J)は全11巻を重ねるヒット作。
  •  満月は人を狂気にいざなうという。その恐怖の事件もやはり、満月の夜に起きた。横浜に住む華僑、〈風〉一族の若者がつぎつぎに何者かに拐われ、殺害された。犯人の狙いは、〈風〉一族が持つ秘宝“風の天宝輪”。そして魔の手は風一族の娘、瀧沢暁子にまで及んだ。謎の一団に襲われる暁子。その時、魔的なまでに妖しい美貌を持つ少年、劉アモンが彼女を救った。“風の天宝輪”をめぐる闇の戦いが激化する中、暁子はアモンに魅かれていく。横浜を舞台にくりひろげられる死闘の行方は……。
     ミステリアス伝奇ロマン「月鬼(ムーンデビル)」シリーズ、第1弾。電子版あとがきを追加収録。

    ●六道 慧(りくどう・けい)
    東京の下町・本所生まれ。今も長兄が実家で小さな小さな町工場を営んでいる。1988年、朝日ソノラマから『大神伝(1) ムーの大神』でデビュー。以来、ライトノベル、時代物、そして警察小説とジャンルを変えながら挑戦してきた。「継続は力なり」が信条。
  •  マニア垂涎の『うる星やつら』レーザーディスク全50枚、33万円をウハウハと購入した映画評論家・友成純一が、アニメ映画のカルトな話題から巨匠・手塚治虫について、さらにスピルバーグからキューブリックまで、大衆映画、文芸映画、実写映画、A級B級C級D級……のありとあらゆる映画を懇切丁寧に大評論。1987年~1992年まで『キネマ旬報』に連載されたエッセイを中心に採録、驚きと興奮のシネマ・ワールド。電子版あとがきを追加収録。

    ●友成純一(ともなり・じゅんいち)
    1954年福岡生まれ。1985年『肉の儀式』で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を執筆。『漂流家族』『殺人の勧め』『爛れ』『暴虐の痴図』『蔵の中の鬼女』『邪神の呼び声』『死の影を追って』『黒の女王』『闇の王国』『髑髏町の魔道師』『怪物団』『色魔』など電子オリジナル作品も多数発表している。映画評論、特にホラー/スプラッターの分野で活躍し、各映画誌に寄稿している。
  • 109(税込)
    著:
    鈴木光司
    レーベル: ――

    『リング』『らせん』の恐怖が再び! トイレで読むホラー小説

     水気の多い閉ざされた空間は、怖い話の舞台に合う。
     狭い空間に籠った怨念が、水という媒体によって熟成され、伝播されやすくなるからだ。古井戸ほど怪談の舞台にうってつけのものはないのだが、近ごろはめったにこれを見ない。
     古井戸ほどではないにしても、似たような条件を兼ね備えた空間は、いたるところにある。
     そう、トイレだ。

     映画化され、社会現象を起こした『リング』の著者・鈴木光司が贈る、最高に怖いホラー短編小説!
     15点の挿し絵とともに、日本語版・英語版を同時収録。
     本書を読めば、あなたはもう夜中にトイレに行くことは出来ない……。

    ●鈴木光司(すずき・こうじ)
    1957年、静岡県浜松市生まれ。慶応義塾大学文学部仏文科卒。1990年、『楽園』が日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞して作家デビュー。『リング』『らせん』『ループ』『バースディ』のシリーズが計800万部のベストセラーとなり、ハリウッドで映画化される。著作は世界20ヵ国語に翻訳され、欧米を中心に積極的に講演活動を行う。高校教師であった妻に代わり、二人の娘を育て上げた経験から、政府の諮問機関「少子化への対応を促進する国民会議」委員をつとめる。
  • 495(税込)
    著:
    米山公啓
    レーベル: ――

    脳を破裂させる殺人ウイルスが発生? 異色のバイオホラー!

     各地で突然の失血死が連続して発生する。死亡した人間には死因となる疾患も認められず、また死者たちを結ぶ接点もない。
     関東医科学研究所に勤務する医師・若勢将洋は、死者たちを調べ始める。脳神経細胞の異常な繁殖に気づくが、脳細胞そのものは破壊されておらず、細菌も検出されない。見えない原因、とどまることのない死。しかし、やがて若勢のもとをおとずれた二人の人物から、真実は明らかになる。
     意志を持ち、感染する恐怖の殺人ウイルス。それは、人間自らが作り出してしまった最悪の敵だった…。

    ●米山公啓(よねやま・きみひろ)
    1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、著書多数。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。
  • 495(税込)
    著:
    友成純一
    レーベル: ――

    不気味な洋館に怪しげな家族が越してきてから、行方不明者が多発して…

     現代においてなお、河童の目撃例が後をたたない熊本・国見村。東京から越してきた正樹は、初めて暮らす大自然を探索中、村外れに巨大な洋館を発見した。不気味な佇まいに興味を覚えた正樹は、村人に由来を尋ねるが、何故か皆口ごもる。一体この屋敷には何が隠されているのか。
     そこへ、ある一家が入居してきた。その直後から村では不思議な出来事が…。

    ●友成純一(ともなり・じゅんいち)
    1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 495(税込)
    著:
    菊地秀行
    レーベル: ――

    世界の薄皮を一枚剥げば、異形のものどもが蠢いている

    「風邪ひくぞ。連れてってやるよ、家はどこ?」
     私はいらついて少年の肩をゆすった。こっちも遭難しそうなのだ。
     やっと小さな……紫色の唇が開いた。
    「道に迷っちゃった……木下くん家へ行く途中だったの」
    「君の家はどこ? 名前は?」
     答える代わりに、少年はふり向いた。それまでの反応の鈍さからは想像もできない迅速な身のこなしだった。
    「来る!」
     短い叫びが私の耳に灼きついた。小さな身体は私のかたわらをすり抜け、通りの反対側へと水を跳ねとばしつつ走り去った。雨のせいでよく見えなかったが、横町でもあるらしい。
     追いかけながら、異常だ、と思った。巻き込まれるのは真っ平だ。
     私のやってきたのとは反対側の奥から、足音と人影が近づいてきた。(「雨の町」より)

     現実の向こうに息づく怪異幻想の誘惑。怪奇SFホラーの第一人者が1年半にわたり「異形コレクションシリーズ」に書き下ろした10篇を、本人の解説と共に収録。

    ・貢ぎもの
    ・雨の町
    ・姉が教えてくれた
    ・断頭台?
    ・水の記憶
    ・ちょっと奇妙な
    ・去り行く君に
    ・欠損
    ・指ごこち
    ・踏み切り近くの無人駅に下りる子供たちと、老人

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 385(税込)
    著:
    上之屋幸永
    レーベル: ――

    この恐怖からは、死んでも逃れられない

     あなたは霊の存在を信じますか?
     心霊現象を見たことがありますか?
    「見たくても見えない」という人もいれば、「見たくないのに見てしまった」という人もいます。
     本書に収められている16の体験談。これらを信じるも信じないも、あなた次第です。しかし、この本に関わったがために、人生が狂ってしまった人間は、確かに存在します。
     ……覚悟がなければ、この禁断の書を読んではいけません。

    ・招く手
    ・どこから音が?
    ・便利な案内
    ・憧れの東京?
    ・彼はもう死んでいる
    ・百発百中
    ・憑いてますよ
    ・ラブホにて
    ・雨の家
    ・警備の友
    ・机の花瓶
    ・夏祭りのおもひで
    ・乗ってきたのは
    ・夢に出てくる顔
    ・古い器
    ・残された原稿

    ●上之屋幸永(かみのや・ゆきなが)
    1972年生まれ、千葉県出身。学生時代は江戸川乱歩にはじまり、菊池秀行、栗本薫の愛読者として、恐怖・猟奇ものに目覚める。その後、クトゥルフ神話に傾倒し、ホラー小説を乱読。大学時代はホラー映画ファンとしてマニアックな趣味に没頭。卒業後、広告代理店、出版社勤務を経てフリーライターに。携帯サイトにてホラー短編の執筆を開始。他に、ホラー映画評論なども行ないつつ、心霊実録などを収集。現在では、神話、民間伝承、など興味が広がっている。
  • 495(税込)
    著:
    友成純一
    レーベル: ――

    凌辱鬼と化した男の怪異! 舞台は魔窟として名高い九龍城砦から東京へ

     香港の阿片窟で魔物に取り憑かれた男が日本に戻ってきた。その晩、男は妹を犯し、射出の快楽がムズムズと高まってゆく瞬間、妖怪じみた声を聞く。直後「ぐふ、ぐふふ、ぐふふう」という声を発し、射精と同時に男は意識を消失した。魔物が顕現したのだ。
     男の異常な行動を偶然目撃した魔術研究家は、女霊媒師とともに男を追い求める。生命エネルギーが最も集中する超高層ビルの地下で、魔物と霊媒師との凄絶な闘いが始まった…!

     スプラッター・ホラーの第一人者が放つ、快心の長篇スプラッタ・バイオレンス! 「電子版あとがき」を追加収録。

    ●友成純一(ともなり・じゅんいち)
    1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • シリーズ2冊
    385(税込)
    著:
    友成純一
    レーベル: ――

    飛び散る脳漿、溢れる体液、地上は瞬く間に阿鼻叫喚の地獄と化した

     突如あふれるように現れた殺戮“鬼”たち。なんの理由も理解も与えられず、ただ嬲られ殺されるのを待つしかない人間たち。
     ヒューマニズムなど嘲笑するかのように繰り返される大量虐殺、精密なスプラッター描写で地獄を描ききり、まさに神がかった著者・友成純一の『凌辱の魔界』と並ぶ世紀の傑作。「電子版あとがき」を追加収録。

    ●友成純一(ともなり・じゅんいち)
    1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 770(税込)
    著:
    友成純一
    レーベル: ――

    全編グロテスクな拷問シーンが繰り広げられる伝説の奇書

     反逆者ダミアンの公開処刑に沸きかえるパリの大広場。興奮する群集の渦の中に若きあのサド候爵がいた。ダミアンに科せられる拷問の光景に見入りながら、侯爵は、これから自らを待ちうける荒波を前にして、短かいながらも数奇な自分の人生を振り返るのだった。彼に快楽を教えてくれた叔父サド神父、人を肉体から解放するために活動をした破戒同盟、異端の教えを口にするアンブレ師……。1757年3月28日、くい入るように拷問を見つめるサド侯爵は興奮に酔いしれていた。

     “サディズム”という言葉の語源となったサド侯爵ことマルキ・ド・サドを主人公に、苛烈で残虐極まりない拷問スプラッタシーンが次々と繰り広げられる衝撃の作品。「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊!

    ●友成純一(ともなり・じゅんいち)
    1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 495(税込)
    著:
    米山公啓
    レーベル: ――

    未来の医療を予言(?)した医療系ショートショート

     南百合ヶ丘クリニックの鷲峰先生の診察室には、問題を抱えた患者が次々と訪れてくる。高齢化社会の中で、あくまで元気な老人たち。不健康になりたがる女子高生たち。遺伝子に合わせたテーラーメイド治療薬。街頭でもできる寿命予測などなど…。
     医学が進歩していけば、必ず起こるであろう医療の最前線を、医師でもある著者がユーモアたっぷりに描く。はたして将来の医学は、私たちの生活をどう変えていくのだろうか…?

    2010年
     カネ子は怒っている
     異業種病院
     八十八歳の約束
     饒舌電脳患者
     CM強化の時代
     ギャンブル医療保険
    2030年
     今日の診断率、78.5%
     優良健康管理者の悩み
     成長するマシン
     体にいい野菜
     健康予測器
     情報公開
     口の中の情報
     思い出し装置
     思い通りの薬
     気のせい病
     声変わりの季節
     医療事故防止装置
     不健康ブーム
     年齢改善薬
     医者に必要なもの
     ロボット介護犬
     Dモード
     癒しの公園
     ツボシン
     最適な薬
     リモコン万能時代
     究極の識別法
     俺だけ細胞
     なま一丁
     骨董クリニック
     疑惑内科
     最強のワクチン
     通販健康生活
    2050年
     高齢社会の青年健診
     決定するのは誰だ
     契約医療
     究極の治療法
     老人の楽園
     頼みの翻訳機
     よみがえる細胞
     クレジット治療
     白熱、医療ライブ
     永遠の命
     再生休日
     コンタクト
     最後の診療

    ●米山公啓(よねやま・きみひろ)
    1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、著書多数。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。
  • 蒐集家、獣人、魔地図、お化け屋敷……「異形」の恐怖に心が粟立つ

     風の音を聴くたびに、私はあの家と親子のことを憶い出す。
     風は鬱蒼たる森と黒土の大地を渡らねばならない。
     そして、冷たい寂蓼の調べを奏でながらも、そこに生きる数々の生命のきざはしの声を運ばなくてはならない。
     あの親子は、今も達者でいるだろうか。(「さいはての家」より)

     妖かしの名匠が贈る絶品奇譚集。「異形コレクション」で連載された12本の短篇と、単行本のための書き下ろし1本を収録。

    ・思いつづけろ
    ・通行人役
    ・筆致
    ・さいはての家
    ・6分の1
    ・蒐集男爵の話
    ・ニッケル・オデオン
    ・嫁ぐ娘へ
    ・開かずの間
    ・二流
    ・残された地図
    ・二階の家族
    ・“幽剣抄” さらば、一刀流

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 495(税込)
    著:
    友成純一
    レーベル: ――

    精密なスプラッター描写で地獄を描ききったホラー小説の金字塔

     戦闘機械・鬼道の仕事は、新宿区のT町研究所に生身の人間を斡旋することだった。そこでは遺伝子工学の名の下、狂気の人体実験が行われていた。
     グロテスクに口を開ける肉塊から流れ出る血と体液、蠕動する腸や胃袋、飛び散る肉片の放つ生臭い光……異常を極めた設定で地獄を描ききり、空前絶後の残虐性に抒情すら漂うホラー文学の一大傑作が、「電子版あとがき」を新たに追加収録して待望の復刊!

    ●友成純一(ともなり・じゅんいち)
    1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 495(税込)
    著:
    友成純一
    レーベル: ――

    ナチ・オカルト班がトランシルヴァニアに見たものは!?

     ルーマニア・トランシルヴァニア地方の小さな村、ゲスプレングベルク。村に入った日本の学術調査隊は、森の奥で、錆びついた二輛の戦車を発見した。ナチ・ドイツ軍のものと思しきその戦車は、いかなる理由でそんな森の奥に残されたのか。
     しかし、奇妙な発見と時を同じくして、村では、全身の血を抜かれた娘の死体が発見されていた。戦車との関係は、そして村人が恐れる“吸血鬼伝説”とは…?

     ナチと吸血鬼が全面対決するオカルト伝奇アクション。「電子版あとがき」を追加収録。

    ●友成純一(ともなり・じゅんいち)
    1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • ノスタルジックに幻想的に、吸血鬼をメインテーマに描く

     さつきが悲鳴を上げた。
     葦の間から、何か、霧みたいな白い煙が立ち昇るや、勿然と、ひとりの娘の姿が現れたのである。
     美人だった。
     月みたいな女だ、とおれはぼんやり考えた。
     白いワンピースを着ているのに、それが目立たない。肌の色が透き通るようなのだ。
     それよりも何よりも、おれをすくませたのは、その娘の全身から漂う、ぞっとするような雰囲気だった。(「青い旅路」より)

     伝奇バイオレンスの第一人者が描く、ノスタルジックで幻想的な、吸血鬼をメインテーマとする青春ホラー短篇集。

    ・帰還
    ・夏のうた
    ・夕映えの女
    ・薔薇戦争
    ・青い旅路
    ・白い国から
    ・大海

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • シリーズ3冊
    495(税込)
    著:
    友成純一
    レーベル: ――

    東京霞ヶ関の中央官庁が魔の教団に支配されて…!?

     一見さえない超能力(サイキック)青年・村雨正人。どこかおっちょこちょいの週刊誌記者・額田希美子。ひょんなことからコンビを組んだ二人の企画は“東京怪奇スポット探訪”!?
     しかしいかにも週刊誌的なその記事は、極東支配を狙う〈地獄の炎(ヘル・ファイア)〉教団の陰謀を突き止めてしまったのだ。

     エロスと伝奇アクションが融合した好評シリーズ第1弾。「電子版あとがき」を追加収録。

    ●友成純一(ともなり・じゅんいち)
    1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • シリーズ2冊
    495(税込)
    著:
    飯野文彦
    レーベル: ――

    読み進めるごとに、恐怖が増していく

    「ご自由にお持ちください。ただしいかなることがあろうとも、返本は不可。何が起ころうとも当店は一切責任を持ちません」
     怪奇作家・井之妖彦はある日、ぶらりと入った古書店のカウンターで一冊の本と出合う。黒い革張りの表紙、タイトルも何も記されていないその本には、店主による奇妙な但し書きだけが付いていた。いわくありげな文句につられた井之は早速その本を持ち帰り、最初の一話を読みはじめるのだが……。
     フランス綴じになったページを切り裂けば、そこは奇々怪々な世界。現実と虚構が交錯する不気味な短編の最後には、「それ以上読むな」という万年筆の書き込みが…。
     果たして「黒い本」の正体は何なのか? 黒い本の魔力にとりつかれた井之の運命は?

    ●飯野文彦(いいの・ふみひこ)
    1961年、山梨県生まれ。早稲田大学卒業。1984年、『新作ゴジラ』(講談社)のノベライズ作品にてデビュー。『オネアミスの翼』(朝日ソノラマ)、『アークザラッド』(エニックス)などノベライズ作品を数多く手がける。『怪奇無尽講』(双葉社)や『ハンマーヘッド』(ティー・オーエンタテインメント)など個性的なホラー作品ではマニアックな評価が高い。その他には『「超」怖い物語』シリーズ(竹書房)、『影姫』シリーズ(角川書店)などがある。
  • 魔物、妖怪、物の怪が人間を襲い、肉体を破壊しつくす!

     今から五年前、日本全土を襲った大地震。誰もが“感じた”地震だったが、不思議なことに何も被害はなかった。幻覚地震と呼ばれるその地震の後、今まで目に見えなかったものが、日本各地に出現するようになる。魔物、妖怪、物の怪などが現実の世界に現れたのだ。あるものは、徒党を組んで人を襲い、あるものは、人に憑依して人肉を喰らう。
     妖怪と人間の怪異な世界を描く、長篇スプラッター・ホラー。「電子版あとがき」を追加収録。

    ●友成純一(ともなり・じゅんいち)
    1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 獣人に追われる少女の前に、謎の転校生が登場して…

     東京都立流(ながれ)高校。その学区では、猛獣のしわざとしか思えない悲惨な殺人事件が続発していた。
     夜の校舎。画壇期待の逸材と讃えられる2年生、故里やよいは、顔のない肖像画を前に、ひとり、制作を続けていた。やがて迫りくる黒い影。だがそれは、謎の転校生との出会いの夜でもあった。
     血に飢えた獣たちを操るのは誰か? ついに、最終戦争が始まった…!!

     クトゥルー神話の世界観がふんだんに作中に盛り込まれたバイオレンス・アクションの傑作。

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • けっしてお子様には読ませないでください!

     鬼が島へと民族浄化に出かける「桃太郎」、マッチを擦らずにいると禁断症状が出る「マッチ売りの少女」、北の国から南の町へ亡命する「冷麺の音楽隊」、巡航ミサイルが若者に恩返し「敦賀女房」、窓際セクションでセクハラ三昧「北風と太陽」、アヒル離れした風格を持つ超エリート「すごいアヒルの子」、平気で臼をつく人たち「さるかに合戦」、みんなで不正に精を出す「大きなかぶ」、酸化することに意義がある「すっぱいぶどう」…。
     世界で一番笑える、伝説のトンデモ童話集がついに復刊!
     単行本から内容を大幅に加筆・修正し、さらに新作3本を加えての登場です。

    ・敦賀女房
    ・しきたりすずめ
    ・冷麺の音楽隊
    ・アリとキリギリス
    ・アリとブルース・ウィリス
    ・笠親爺
    ・ねずみの婿選び
    ・裸の大政
    ・森は生きている
    ・北風と太陽
    ・媚びとりじいさん
    ・大きなかぶ
    ・三枚のお札
    ・桃太郎
    ・圧縮版桃太郎
    ・きこりと神様
    ・かぐや姫
    ・すっぱいぶどう
    ・すごいアヒルの子
    ・さるかに合戦
    ・ルンペルシュティルツ・アットマーク・ドットコム
    ・エンゲルスとグレーテル
    ・マッチ売りの少女
    ・美女で野獣

    ●植木不等式(うえき・ふとうしき)
    サラリーマン、大学客員研究員などを経てフリーランスのサイエンスライター(愉快な原稿の場合はお笑いサイエンスライター)。著書に『悲しきネクタイ-企業環境における会社員の生態学的および動物行動学的研究』(地人書館/日本経済新聞社)、『スピリチュアルワールド見聞記』(楽工社)、共著に『トンデモ本の世界』(洋泉社)、訳書に『イスラームと科学』(パルヴェーズ・フッドボーイ著、勁草書房)など。
  • 770(税込)
    著:
    友成純一
    レーベル: ――

    肉を裂く処刑の饗宴! とどまるところを知らず暴走する地獄絵図

     シュバルツバルトのどす黒い森。そこは半獣人の群盗どもの棲家となっていた。その中に〈疾風(はやて)〉と名乗る一団があった。首領の名はグラーフ。容貌魁偉(ようぼうかいい)にして凶暴極まりないこの男は、実は名門刑吏アングスト家の後継者たる道を捨てた身であった。そして、その弟フランツ。彼は悪魔と恐れられる死刑執行人として君臨していた。ある日彼は、兄グラーフの持ち去った印章を求めて修業遍歴に出る。2人を結ぶ運命の糸は……。

     実在した死刑執行人フランツ・シュミットをモデルした長篇グロテスク・サスペンス小説。前作以上に凄まじい拷問スプラッタシーン、究極の鬼畜変態の狂宴がひたすら続く。「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊!

    ●友成純一(ともなり・じゅんいち)
    1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 495(税込)
    著:
    友成純一
    レーベル: ――

    悪魔と超人の熾烈な戦いが「肉汁の海」と化した東京で繰り広げられる!

     人類を滅ぼそうと魔手を伸ばす“魔族”、人々を守るために応戦する結社“地の塩”。その戦いは、歴史の随所において繰り拡げられてきた。
     そして、近未来の東京。“魔族”は総力をあげて、再び人類への牙を剥いた。戦士としての超人を作るべく実験をしていた“地の塩”は焦る。新島博士は、自らが被験体となり、超人として甦ったが…。

     スプラッター・ホラーの第一人者が放つ、スーパー伝奇バイオレンス! 「電子版あとがき」を追加収録。

    ●友成純一(ともなり・じゅんいち)
    1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • シリーズ6冊
    385(税込)
    著:
    藤井青銅
    レーベル: ――

    NHK-FMでドラマ化された“笑える読み物”が登場!

     一見したところ、どこにでもある私鉄沿線駅前の風景だ。だがここは、並の駅前商店街ではない。それは、この街に住んでいる俺が一番よく知っている。
     俺の目の前に、真赤なハッピ姿の男があらわれた。
    「社長。寄っていかない?」
    「い、いや……あの……」
     俺がしどろもどろで答えると、男はたたみかけてくる。
    「ね。社長! ウチは可愛いコ、いっぱいそろってるよ。みんなこの春、看護学校を出たばかりのピチピチギャル。どうせ脈をとられるのなら若いコのほうがいいでしょ。八時までに入れば追加料金なしのポッキリで定期健康診断ができるから……」
    「結構です!」
    (「恐怖の駅前商店街」より)

     NHK-FM青春アドベンチャーでラジオドラマ化され、絶大な人気を誇った伝説のショートショート集が、電子書籍でついにリニューアル復刊。巻末には、オリジナルの「単行本あとがき」に続いて、新たに執筆した「電子版あとがき」が収録されている。

    ・恐怖の駅前商店街
    ・新聞が来た日
    ・ドラマチックな恋
    ・ヨセ・オブ・ドリームス
    ・南関東大地震

    ●藤井青銅(ふじい・せいどう)
    「第一回星新一ショートショートコンテスト」に入選。以降、放送作家兼作家になり、「夜のドラマハウス」「オールナイトニッポン・スペシャル」をはじめ、書いたラジオドラマは数百本にのぼる。元祖「ヴァーチャルアイドル・芳賀ゆい」を伊集院光と共に創ったり、腹話術師いっこく堂の脚本・演出を担当して衝撃的なデビューもプロデュース。日本の国語辞書にはじめて「東洋一」の項目を載せた男、でもある。
  • 日本とスリランカに残る、共通した宗教儀式とその暗号とは?

     天照(あまてらす)神話の原型をもとめてインドに渡った中藤麻理子が、謎の手紙を残し、何者かに暴行・惨殺された。唯一の手掛かりは手紙に記された“燃える火”と“古代忍冬唐草文様の秘密”であった。
     事件の真相を必死に追う加持伴彦の前に、忽然と現れる拝火教集団、そしてCIA、KGBの不気味な影……。死の瞬間、彼女は何を見、何を知ったのか?

     欲望渦巻く国際政治の謀略に、引きずりこまれた拝火教徒の悲劇を描く、長編伝奇推理小説。

    ●志茂田景樹(しもだ・かげき)
    静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。
  • 転院を迫られた患者と家族、医者が直面する「医療の現実」

     病院とは無縁だった高齢の父親が、突然倒れた。救急車でD大学病院の救命センターに運ばれ、命だけは助かったが意識は戻らずじまいだった。
     命の危機が去った患者は、次々と運びこまれる重症患者のため救命センターを出て、一般病棟に移らねばならない。だがその時期はどの病棟も満床で、父親はD大学病院のなかで行き場を失ってしまった…。(「高度医療の陰に」より)

     限りのある病院のベッド。もっといたくても、置いてはくれない。大学病院の中で行き場を失った患者たちはどうなってしまうのか。
     病院を舞台に、患者・家族・看護師・医者のそれぞれの本音がぶつかりあう。そこには、日本の医療問題が透けて見えてくる。
     現役医師によるシミュレーション・ストーリー4話を収録。

    第1話 高度医療の陰に
    第2話 さまよえる老人
    第3話 変わらぬ日々
    第4話 やすらかな死

    ●米山公啓(よねやま・きみひろ)
    1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、著書多数。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。
  • すべての酒好きに贈る、緊迫の酩酊ホラーサスペンス

     爛れた神経を癒す唯一の方法が、私にとっての飲酒だ。私だけに見える“ヤツ”の存在から逃れるため、私は痛飲せざるえない。ヤツは、殺人を、その罪を、すべて私に押しつけてきたのだ。
     或る日、ヤツの暴力に怯え、酩酊を繰り返す私の前に、彼女が現れた。青葉と名乗った女は、私が怯えるものの姿が見えるという。唯一の理解者を得て、私の世界は変貌を遂げた。やがて、視界に入るものすべてが、とめどなく溶けだしていく…。

    ●飯野文彦(いいの・ふみひこ)
    1961年、山梨県生まれ。早稲田大学卒業。1984年、『新作ゴジラ』(講談社)のノベライズ作品にてデビュー。『オネアミスの翼』(朝日ソノラマ)、『アークザラッド』(エニックス)などノベライズ作品を数多く手がける。『怪奇無尽講』(双葉社)や『ハンマーヘッド』(ティー・オーエンタテインメント)など個性的なホラー作品ではマニアックな評価が高い。その他には『「超」怖い物語』シリーズ(竹書房)、『影姫』シリーズ(角川書店)などがある。
  • 495(税込)
    著:
    菊地秀行
    レーベル: ――

    日常生活の隙間からしのびよる怪しい影

     引いている。何かが、僕の身体を……後ろへ引き倒そうとしているのだ。
     それは、ダッフルの裾にくっついていた。
     顔を右へねじ向けて、眼を開けた。
     真っ白い女の顔が見えた。眼ばかりが洞みたいに黒く、唇がひどく紅い。口紅じゃあない、あれは血だ。
     女の人は白い着物を着ていた。同じ色の手が袖口からのびて、ダッフルの裾を掴んでいる。(「オータム・ラン」より)

     怪奇小説の名手がおくる幻想ホラー短篇集。

    ・黒丸
    ・サラ金から参りました
    ・化粧(メイク)
    ・オータム・ラン
    ・安住氏への手紙
    ・漬物ならぬ
    ・曲がり角
    ・求婚者たち
    ・風の十文字
    ・娘の正体

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 495(税込)
    著:
    飯野文彦
    レーベル: ――

    自殺の名所・樹海の奥深くに隠された禁断の地

    「これまで人が行かなかった奥地に、新たな樹海が発見されたんだよ。まあ、奥樹海とでも言っておこうか」
     と言われたとき、売れない作家・佐久間正次は、さらなる不安を抱いた。怪奇雑誌の編集長・安東が依頼する取材先が、まさか、あの場所とは。だが、好条件であるのと“ある事情”からくる後ろめたさから仕事を受けた正次は、カメラマンの小沢と共に、樹海の中に分け入った。
     遭難の名所、自殺の名所として名を馳せているA樹海…。そこで出会った聞こえるはずのない声、見えるはずのないもの。それは失踪したはずの…? 現実を歪ませ、真実を顕わす“異界”とは。

    ●飯野文彦(いいの・ふみひこ)
    1961年、山梨県生まれ。早稲田大学卒業。1984年、『新作ゴジラ』(講談社)のノベライズ作品にてデビュー。『オネアミスの翼』(朝日ソノラマ)、『アークザラッド』(エニックス)などノベライズ作品を数多く手がける。『怪奇無尽講』(双葉社)や『ハンマーヘッド』(ティー・オーエンタテインメント)など個性的なホラー作品ではマニアックな評価が高い。その他には『「超」怖い物語』シリーズ(竹書房)、『影姫』シリーズ(角川書店)などがある。
  • 見てしまった人の恐怖体験をあなたに

     心拍数が上がる、恐怖の心霊現象を徹底取材。
     ふとしたきっかけで「見えてしまった」話が多く、案外、霊感などまったくなかった普通の人が多いようです。
     しかし、その“きっかけ”が何なのかは、人それぞれ。
     そう、例えばあなたにとってはこの電子書籍がきっかけである、という可能性も否定できないのです。
     ……本書に収められた短編16本を読み終えた時、あなたが立っているのは、もはやこの世ではないかもしれません。

    ・握りしめたその手
    ・扉の向こう
    ・穴二つ
    ・常連客
    ・DVDの記憶
    ・本当の家族に
    ・パチンコ屋奇談
    ・足に残ったアザ
    ・夢の中の憎しみ
    ・近づく影
    ・消失
    ・雨宿りの傘
    ・手術室の前
    ・壁の向こうに
    ・肝試し 仕込み編
    ・肝試し 始末編

    ●上之屋幸永(かみのや・ゆきなが)
    1972年生まれ、千葉県出身。学生時代は江戸川乱歩にはじまり、菊池秀行、栗本薫の愛読者として、恐怖・猟奇ものに目覚める。その後、クトゥルフ神話に傾倒し、ホラー小説を乱読。大学時代はホラー映画ファンとしてマニアックな趣味に没頭。卒業後、広告代理店、出版社勤務を経てフリーライターに。携帯サイトにてホラー短編の執筆を開始。他に、ホラー映画評論なども行ないつつ、心霊実録などを収集。現在では、神話、民間伝承、など興味が広がっている。
  • 歴史に埋もれたはずの悪魔的な軍事技術が現代に甦る!

     敗色濃い日本を後に、一隻の潜水艦が盟邦ナチ・ドイツに向けて旅立った。
     乗員は、陸軍特一養成部によって招集された四十余名の天才少年集団。が、第二次世界大戦は日・独の敗北に終わり、三十五年の歳月が経過した。
     国連職員・加治繁は職を辞して日本に帰国し、流行作家鷲井の妻・久子と再会、ベッドを共にしたが、その時、失踪した夫の久之の行方を探すことを依頼された。これが米ソ二大国を震憾させる事件の発端となってしまう…。

     旧日本軍の命令により特命を受けた少年兵たちのその後、そして恐るべき陰謀・Z計画とは? 長編伝奇推理小説。

    ●志茂田景樹(しもだ・かげき)
    静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。
  • 日本を浸食する奇怪な宗教団体とは?

    「たのむ。どんな事態が起ころうと警察には絶対しゃべるな!」
     加奈絵理也(かなえりや)は、謎の言葉を遺して何者かに拉致された。
     加奈の行方を必死に追う海部保(かいべたもつ)は、次々と起きる殺人事件に巻き込まれる。事件の背後に浮かび上がる謎のユダヤ人グループと秘密結社“飼魚留(しおる)”の暗闘は、激しさを増す。
     日本の政財界に暗躍する“飼魚留(しおる)”とは何か?
     そして、真相に迫った海部の目前に、事件の鍵を握る美貌のピアニスト・柴崎瑶子(しばさきようこ)が現れた…。

     ユダヤ民族の悲劇と栄光。日本各地に点在する新興宗教。そして、悲しい運命に翻弄される男女の恋を描いた、長編伝奇推理小説。

    ●志茂田景樹(しもだ・かげき)
    静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。
  • 大観音像で起きた密室殺人事件の謎を追う!

     高原に建てられた23メートル余の大観音。その開眼供養式前夜、観音像内で殺人が起きた。
     殺されたのは、建立者の岩本大作。大作は秘書の香田やよいとともに内部に入り、彼女の目の前で刺殺されたのだ。
     だが、奇怪なのはそれからだった。逃げのびたやよいの証言で警察は現場へ向かったが、死体はどこにもなく、血痕もない。しかも大観音入口には鍵がかかり、封印されたままだった……。大観音は、完璧な密室だったのだ!

     密室殺人、死体消失の大トリックを展開する本格推理の力作。

    ●志茂田景樹(しもだ・かげき)
    静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。
  • 垂れ流すアルコールとアンモニアの妄想の果てに

     自称・Bワン探偵の私が事務所兼自宅マンションで目にしたのは、新宿のピンクサロンで知り合った加奈子の死体だった。頚から下の皮を剥かれた遺体を部屋へ運び込んだのは誰か? 私の直感は、私をマンションの管理人へと導く。だが、遺体の処理は問題だった。私は、物言わぬ彼女の熱い想いに応えてやることにした。
     剥きたての桃にまぶされる自称・Bワン探偵の精液。私は彼女をユニットバスで洗い清めてあげることにした。立ちこめる蒸気の中、茹だった彼女の肉。そして、私の手には、包丁の白銀の輝き。それは地獄の始まりだった……。

     飛散する血液、ぶちまけられる精液、滴る愛液、におい立つ吐瀉物と大小便。
     エログロの極みを描き切った最下流文学の傑作が、ついに電子で復刊!

    ●飯野文彦(いいの・ふみひこ)
    1961年、山梨県生まれ。早稲田大学卒業。1984年、『新作ゴジラ』(講談社)のノベライズ作品にてデビュー。『オネアミスの翼』(朝日ソノラマ)、『アークザラッド』(エニックス)などノベライズ作品を数多く手がける。『怪奇無尽講』(双葉社)や『ハンマーヘッド』(ティー・オーエンタテインメント)など個性的なホラー作品ではマニアックな評価が高い。その他には『「超」怖い物語』シリーズ(竹書房)、『影姫』シリーズ(角川書店)などがある。
  • シリーズ3冊
    495(税込)
    著:
    友成純一
    レーベル: ――

    人肉が花火のように弾ける! 淫夢と悪夢の万華鏡!

     新宿のKプラザにオカルト教団が出現。それとともに東京はポルターガイスト、電車事故、さらに駅、地下街、家庭において全身が突如ザバッと爆砕する超カマイタチが続発する街と化していった。教団のもつ教義、そして“土竜(ドラゴン)の心臓”とは何か? Kプラザには今日も狂信者となった女性が消えて行く…。
     教団を探る中央調査隊のパワー溢れる男・陣内。さらに内調の切れ者・氷室。彼らの前に出現する阿鼻叫喚の地獄絵図。“土竜の心臓”のエネルギーが極限に達する日が近づく!

     世紀のスーパー猟奇アクション第1弾! 「電子版あとがき」を追加収録。

    ●友成純一(ともなり・じゅんいち)
    1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 495(税込)
    著:
    菊地秀行
    レーベル: ――

    鬼才が技芸を凝らした最上級怪奇小説集

     船の前方の空は緋色に染まりつつあった。
     その彼方から何かが飛んで来る。
     半透明の膜に包まれた白っぽい形……焼き捨てたあの船の積み荷と瓜ふたつの、人間そっくりで人間ではないもの。なり切っていないものが、その数……無数。……天を圧して飛翔して来るのだ。
     私たちには二度と戻れぬ私たちがやって来た方角へと飛んでいく姿は、この上なくグロテスクなのに生の歓びに満ちていた。天のどこからか、それらを讃える世にも美しい合唱さえ聴こえてくるような気がした。(「帰還」より)

    「HORROR」とは恐怖小説ではない、「怪奇小説」のことだ。正統にして異端の鬼才が技芸を凝らした短編10本を、本人の解説と共に収録。

    ・帰還
    ・保が還ってきた
    ・不敗剣
    ・女の館
    ・雪女のできるまで
    ・切腹
    ・渡し舟
    ・祭りにはつきものの…
    ・ある武士の死
    ・夢魔製造業者

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • シリーズ7冊
    495(税込)
    著:
    志茂田景樹
    レーベル: ――

    黄金の埋蔵地をめぐって闇の死闘が始まる!

     横浜と神戸で華僑の大物二人が殺され、時を同じくして平凡な主婦が二人蒸発した。
     蒸発人の調査を依頼された弁護士・加西浩一は手がかりを求め、九州国東(くにさき)半島へ飛ぶ。
     そこで加西は、秘宝探しのグループに出会い、謎の詩篇を見せられる。詩篇に隠されている国東の寺院を解明すると、一つの星座が浮かび上がり、黄金の埋蔵地がわかった。
     その秘宝と華僑殺人、蒸発妻は一筋の糸でつながっていた……。

     呪術を操る怪人・東王子善鬼、全身が毛に覆われた獣人・熊王など、登場するキャラクターも個性的。スケールの大きいエンターテインメント作品である。

    ●志茂田景樹(しもだ・かげき)
    静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。
  • 495(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     父が消えた理由について、信次はすこしずつ周囲の噂を知るようになった。正確に言えば父は消えたのではなく「死んだ」のだが、信次はそういう言葉を遣いたくなった。「警察では、わからなかったそうだ」村の誰かがそんな話をした。何かが父を奪ったのだとわかる年齢になってきた。その何かが誰なのかというより、どうしてそんなことをしたのかを知りたかった。(「赤い竹蜻蛉」より)
     昭和の古いおもちゃを題材に、少年の成長を葛藤を描く。十篇のファンタジック・ロマンを収録した作品集。

    *赤い竹蜻蛉
    *蒼い喧嘩凧
    *星空の缶蹴り
    *淡い影絵
    *白い日光写真
    *燃え尽きた逆さ面
    *ぱっちん
    *永久影踏み
    *だるまさんが転んだ
    *遠い糸電話

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  •  知名度ワースト、陸の孤島、と本社の人間から軽んじられていた福井県。ところが、怪異を引き寄せてしまう体質の山本くんにとっては、無数のモノノケが蠢く魔境だった!? 昔からの「ふるさと」の姿を守りたい鉄拳女上司・経塚部長と、「まちおこし」に躍起になるNPO法人・ビタミンのキュートな女性・夏井さんとの板ばさみになってしまった山本くん。さらには地霊がすり寄ってきて大騒動に! 
     名所・旧跡・珍スポット、歴史・伝説・逸話、外部の人間にはわからないフクザツな県民感情まで。ありとあらゆる北陸福井の要素を盛り込んだホラーコメディ。文庫版から大幅に加筆修正の上、巻末には郷土愛あふれる「取材ノート」を追加収録。

    ●雀野日名子(すずめのひなこ)
    石川県で生まれ、福井県と大阪府で育つ。ゴーストライターやノベライズライターから物語執筆へと移行し、『機械仕掛けのアン・シャーリー』でジャイブ小説大賞入選。『あちん』で「幽」怪談文学賞短編部門大賞を受賞し、同作で小説家デビュー。『トンコ』で日本ホラー小説大賞短編賞受賞。「雀野日名子」名義での単著に、『太陽おばば』『幸せすぎるおんなたち』『終末の鳥人間』『かぐや姫、物語を書きかえろ!』などがある。カルト映画と80sをこよなく愛する、文壇アレルギー症。
  •  享保十三年、第八代征夷大将軍・徳川吉宗が招聘したのは、巨大な「象」であった。海を越えてはるばる旅をしてきた象は、長崎の港に着いたのち、陸路、徒歩で江戸城に向かう。多くの人間を引き連れた象の行く先々は、珍獣を一目見ようとする見物人であふれかえり、さまざまな人間模様を見せる……。史実を元にファンタジックに描かれた連作短篇時代小説。

    *わらしべの唄
    *獺祭の湊
    *象鳴き坂
    *半鐘さん
    *マン・オン・ザ・ムーン
    *千日手の解法
    *エピローグ 象を引く

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 770(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     夕海子は、寒くなるとその名簿をひらく。名簿からランダムに選んで、その一人に電話をかける。家を訪ねていく。そして、泊めてくれないかと頼む。それが行き詰まったとき、夕海子は最後の手段に出る。彼女を暖かな場所に連れ戻してくれる最後の脱出装置は、いつも抱えている黒いボストンバッグの底にある……。長篇サスペンス。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  •  日本海に面した人口七十八万人のX県は、女性就業率ランキング第一位、女性の働きやすさランキング第一位、育児環境ランキング第一位。しかし、誇らしげに語る「X県しあわせ創造課」担当者の言葉には裏があったのだ。日本一の子育て県に貢献することこそ、住民の誇りと幸せ。夫の転勤や結婚などでX県に移住してきた者にとって、地方社会独特の“掟”は恐怖そのものだった……。連作短篇サイコスリラー。電子版あとがきを追加収録。

    ●雀野日名子(すずめのひなこ)
    石川県で生まれ、福井県と大阪府で育つ。ゴーストライターやノベライズライターから物語執筆へと移行し、『機械仕掛けのアン・シャーリー』でジャイブ小説大賞入選。『あちん』で「幽」怪談文学賞短編部門大賞を受賞し、同作で小説家デビュー。『トンコ』で日本ホラー小説大賞短編賞受賞。「雀野日名子」名義での単著に、『太陽おばば』『幸せすぎるおんなたち』『終末の鳥人間』『かぐや姫、物語を書きかえろ!』などがある。カルト映画と80sをこよなく愛する、文壇アレルギー症。
  •  ついに僕は、ドードー鳥の飼育係に選ばれるという幸運に恵まれた。ドードー鳥は十七世紀に乱獲のため絶滅している。絶滅した鳥を飼育するのは名誉でもあるけれど、とても難しいことらしい。僕は二十四時間態勢で動物園に泊まり込み、がらんとしているドードー舎の監視を始めた。だが鳥が見えなければ、ただの空き地の管理者みたいじゃないか。いつかは見えるようになる、同僚のナオミが言った言葉を信じる以外になかった……。
     摩訶不思議で不条理でハートフルな9つの物語を収録した短篇小説集。

    *ドードー鳥の飼育
    *東京フラミンゴ
    *箱女システム
    *A級ハムサンド
    *穴
    *ぽ・先生
    *無人駅長
    *時間喰い(タイムイーター)
    *眠れない街

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 495(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

    「……かまいません。どうぞ、お持ちになって行ってください」女は決心したようにそう言って、時計と岡崎を見くらべた。「大切にしていた時計なのですが、あなたになら。……似てるんです」「え? 誰が、誰にですか」口に出してから、無粋なことを言ったと、彼は悔やんだ。女はもう、壁の時計のところに立っている。時計の針は全速力でまわっていたが、女がそれを取り上げると、その回転がぴたりととまった。持ち上げたはずみで、ぜんまいが切れたか、歯車でもはずれたのだろう。(「枕時計の女」より)
     記憶の時空を越え、出会った男女の淡き交わりを紡ぐ十二の短篇小説を収録。

    *枕時計の女
    *鳥を捜す女
    *卒業しなかった女
    *蜩になった女
    *カモシカを追う女
    *糸桜の女
    *黒百合を食べた女
    *浜茶屋に来た女
    *露天風呂にいた女
    *喫煙室の女
    *飛翔する女
    *地下鉄の女

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 770(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     暴走族「狩人」の頭をしている妹尾樹林は、無菌の町タヒチで生まれた。塵も細菌もウイルスも漂っていない、病気も犯罪もない町。二万数千人が暮らしているこの実験都市は、ドーム型のエアウォールで覆われており、生活のすべてがコンピュータに管理されている。タヒチでは、誰がいまどこにいるか、何をどこでいくつ買ったかを中央機構が把握し、たとえばもし屋外で強い臭いのするものを飲食すれば直ちに環境局が飛んできて、罰金か、さもなければ拉致されてしまう。だが、この実験都市が生まれた本当の理由を誰も知らない。ドームは明らかに人為的なものだ。誰が、何のために? 完全無菌の世界から解放されて「外」へ出てみたい……。ある日、B25地区に幽霊が出るという噂が立った。ブルーの服を着た髪の長い幽霊だという。その正体を暴いてやろうと、樹林はワープと呼ばれる二輪駆動機に跨がった……。
     近未来ディストピア社会を描いたSF長篇小説。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  •  中学校の絵画部で一緒だった小西繁夫と、夕暮れの渋谷で偶然出会った。こいつはたしか死んだんじゃなかったのか。いや、記憶が交錯しているようだ。個展の招待状をもらったので何気なく足を運ぶと、屈強な男たちに取り囲まれ、拉致・監禁されてしまう。そして小西は私からあらゆるものを?奪した。退職、戸籍抹消、住居の撤退。そういうことを確かにやったと信じるには、この部屋の完璧さを見れば充分だった。彼は、あるいは彼らは、冗談や遊びなどではないのだろう。私はこの空間から出られるのか、元の社会に復帰できるのだろうか……。
     どこか見知らぬ地下空間へ連れ去られ、自分を見失った男による再生の物語。長篇小説。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  •  あそこへ行けば、彼女に会える。ふと、そんな気がして私はその火のほうへ歩み寄るように、一歩海へ近づいた。足元を波が洗っている。かまわずに、そのままゆっくりと海のなかへ入って行った。黒の革靴が塩水に浸っていく。海上の火は暖かく、さらに大きくなり、私を誘惑するように、ちらちらと燃えている。そのとき私は、この恋路海岸にまつわる伝説を思いだした。それは、悲恋の物語だった。(「遠い火」より)
     富山・石川・福井、北陸地方の民話・伝承をベースにして新しく生まれ変わった現代民話、三十篇を収録。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 495(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     僕は異母兄妹である京子と同居している。性的な関係はないが愛し合っているから、同時に妻だとも言える。その彼女が突然、家出をした。冷蔵庫の中に「さよなら」という手紙を残して。出ていった理由もわからず困惑した僕は、京子を追う手がかりを得るため、十六年も会っていない父親を捜すことにした……。
     次々に明らかになる二人の出生の秘密。社会規範から外れた兄と妹の恋愛は果たして成就するのか。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 495(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     彼はいきなり小さなカメラを出した。そしてトラックの助手席にいた少女に声をかけて道路に降ろすと、二人ならんで、僕にシャッターを切れと言った。そのあと少女と僕、彼と僕との写真も撮った。「嵐のなかで日本人と出会うなんて、滅多にないからな。もし俺たちが竜巻に巻き上げられたら、このフィルムを誰かが現像して、最後の写真だとCNNが放送するかもしれない、すごいな、どうだ」怯えているのか楽しんでいるのかわからない。(「チャタヌーガ・チューチューの樽」より)
     世界各地を気ままに旅する小説家ジュンジが見た風景、出会った人々、交わした想い……。ハートフルな連作短篇集。

    *カイザースラウテルンの眼
    *ジャルダンピュブリックの魚
    *イエローナイフの雲
    *チャタヌーガ・チューチューの樽
    *グレート・バリア・リーフの壜
    *デンパサールの鶏
    *オルガン・パイプ・カクタスの虫
    *サン・セバスティアンの霧
    *ヘッド・ハンティング・ファミリーの森
    *ウェディング・ケーキ・マウンテンの怪
    *クライマーズ・シェアの雫

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 770(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     施設から引き取られ、食品メーカー社長の御曹司となった武藤英行。彼は義父母には馴染めず、家族というものに価値を見いだせなかった。金銭さえあれば自尊心も家庭も、生きるために不可欠なものだとはどうしても思えなかった。英行は大学を卒業すると同時に家出同然でアメリカへ留学、勝つためのゲーム理論を身につける。ラスベガスのカジノで知り合った相棒と共に帰国すると、義父の経営する会社は大きく傾いていた。閉鎖的な同族経営に反発があった英行は、義理人情を切り捨ててあくまでもドライに会社再建に手を貸すことにした……。長篇小説。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  •  僕はいままで、科学は絶対だと思っていたんです。一足す一は二であり、水は水素と酸素でできている。そういうことは絶対に動かしがたい事実で疑う余地のないものだと思っていました。そういう確たる世界が心地よかったんです。でもいま、それらを一つずつ疑ってかかることからはじめようかと思っています。(「神々のパラドックス」より)
     科学に携わる人々の信じる神話とは。ハートフルな物語7本を収録した短篇小説集。

    *深い森から来た手紙
    *水色の羽衣
    *星の棲む沼
    *月へ行く道
    *錆びついた昆虫
    *氷のなかの竜宮
    *神々のパラドックス

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 495(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     検札係は、兎だった。彼は長い耳を車掌用の帽子から二本突き出して、乗客たちの切符を丁寧に検札して回っている。「乗車券を……」私のところへやって来て、兎は深々と頭を下げた。(「〈卯〉兎エキスプレス」より)
     干支に選ばれた十二種の動物をテーマにした摩訶不思議なストーリー。短篇小説集。

    〈子〉鼠たちの時間
    〈丑〉木登り牛
    〈寅〉竹林の虎
    〈卯〉兎エキスプレス
    〈辰〉トルネードお龍
    〈巳〉ヘンビニの三人
    〈午〉馬の失踪
    〈未〉羊たちの午睡
    〈申〉猿の学生
    〈酉〉音速ニワトリ
    〈戌〉正式犬の優雅な生活
    〈亥〉最後のレース

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 770(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     目が覚めたら鶏になっている自分を発見した。そして周りの動物たちからは「夜が明けないのは、貴様のせいだ」となじられた。一体どうなっているのだ? この世界はなんだ? どうして僕はここにいるのだ? 全ての記憶を失くし、深い森の奥で「自分自身」と対峙した「コケコ」の軌跡。そして物語は予想もつかない展開を見せてゆく……。悶絶必至、シュールで混沌に満ちた長篇小説。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 770(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     あのかたちを忘れはしない。校舎の時計塔の上に取り付けられて、風が来る方向を毎日眺めていた、あの風見鶏だ。学校が帰ってきた。二十年前、ダムの底に沈んだはずのあの学校が……。ダッチン、デミ、嶋本、テンドン、ナルカン、そしてトミー。これが当時、遠原村の小中学校をあわせた全校生徒だった。村役場の観光課職員として一人故郷に残っていたナルカンこと成島は、懐かしい顔に会うために同窓会合宿を計画した。しかし思い出は常に美化される。六人の子供たちは、本当に仲が良かっただろうか。思いだそうとするが、まったくわからなかった。遠い昔のことだ、親友も敵も、ごっちゃになって記憶の底に泥のように沈んでいた……。
     過疎化した村の廃学校で語られる、少年少女たちの“忘れられた約束”とは。ホラー・ファンタジー長篇。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 495(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     少年は工場のほうへ歩いていった。もうあたりは真っ暗になって、ところどころに立っている水銀灯の明かりが、工場と空き地を照らしている。闇のなかに、キリンの巨大なシルエットが見えた。少年は立ち止まった。キリンが気がついて近寄ってきた。ゆらゆらと、大きなシルエットが揺れながら近づいてくる。だめだ。近寄って来ちゃいけない。犬だって猫の子だって、見かけたらすぐに、そこを離れなきゃいけないんだ。近寄ったり触ったりすれば、絶対に離れられなくなる。(「飼育する少年」より)
     思春期の少年たちを待ち受ける深い淵、邪悪な穴、試練の丘とは。独特の世界観に彩られた短篇小説集。

    *飼育する少年
    *夜の遮断機
    *首市場
    *地下室の声
    *メメリン広場
    *僕の細道
    *月夜の少年兵
    *飛ぶ棒
    *初恋監視センター
    *漂流譚
    *路爺退治
    *旅風船
    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 770(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     フリーランスのデザイナー、カメラマン、ルポライター。気の合う者同士が寄り集まって仕事場にしていた「鮮酔館」。各メンバーの仕事に関与しない。集団としての活動は原則として行わない、あくまでもフリーの集まりだ。だが、いつまでも俺たちは若くない。大きな仕事は個人には発注されない。日本の税制は個人には不利に出来ている。このままではジリ貧になっていくだけだ。メンバーの一人が入院したことをきっかけに会社組織にしようと決心し、成り行きで代表取締役を務めることになった森田だったが、法人を作るなんて初めてのこと。戸惑いながら実際に会社経営を始めてみると、あれやこれやとトラブルが襲いかかってきて……。経営者の苦難と人間関係をユーモラスに描いた長篇小説。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 495(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     放火され閉鎖した老人ホーム。そこを飛び出した怒れる老人たちのマシンが街道を走っていく。エンジン付き車椅子、ユンボ、トラクター、バイク、マイクロバスとブルドーザー。老人たちの心は、火より熱く燃えている。老人たちは安全など眼中にない。危険だから生きられる。無謀だから希望がある。ここにいる老人たちは、行儀正しく生きてきたあげく、あえて不良の道を選んだのだ。だが、先導する皆川光一朗は気づいていた。何かがおかしい。なんだかみんなの影が薄いように感じる……。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。

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