和也の勤める整備工場に新しくやって来た経理の中里。彼女はシングルマザーだった。ある日、夕飯の買い物の帰り道に和也は、中里が少年にからまれている現場に遭遇する。中里を突き飛ばし逃げていく少年……彼は中里の息子であった。離婚がきっかけで、中里の息子・裕介は不良と付き合うようになり、家にもろくに帰ってないらしい。一方の裕介は不良にひったくりを強要される。夜、ひとりで歩く女性に狙いをさだめ、一気にバッグをひったくる裕介。転倒した女性は腹を押さえ苦しんでいた……お腹に子供が！？　警察に手配されてしまった裕介を捜すべく、和也は昔の仲間を招集する……。さらに和也の母と夕香との知られざるエピソードを描いた《過去編》も収録！　これは日々、家事に子育てに奮闘し、過去に悩み乗り越えながら、少しずつ成長していくある家族の物語、第４巻（全８巻）！！

ありさとの月に一度の外食。和也はしみじみ思う。ありさの笑顔。ただそれだけで俺はこんなに温かくなれる……。しあわせなひとときを過ごし帰宅すると、アパートの前に女性が立っていた。和也の母の姉だというその女性は、和也に母・光子が入院したと話す。余命１か月。和也を捨て男と出ていったきり疎遠となっていた母の急報に、動揺を隠せない和也。しかしありさの言葉に母を見舞いに行く決心をする。いざ病室に行くとひたすらに謝り続ける母にイラ立ち、命が消えようとしている母への気遣いから和也自身は心にもない優しい言葉をかけ、さらにイラ立ちをつのらせてしまう。そんな和也に母の姉・京子は静かに語りかける……。これは日々、家事に子育てに奮闘し、過去に悩み乗り越えながら、少しずつ成長していくある家族の物語、第５巻（全８巻）！！

和也の勤める整備工場の社長は、ワルだった頃から真剣に怒ってくれたただひとりの大切な恩人だ。その社長の一人娘・千夏がアメリカから急遽帰国するらしい。帰国の理由は……妊娠！？　ひとりで産んで育てると言い張る千夏と社長は大激突。実家を追い出された形の千夏は、なぜか和也の家に押しかけてくる。社長夫妻と千夏との板ばさみに翻弄される毎日が続く中、ふとこぼしたありさの言葉が千夏の心を動かす。社長ともう一度しっかり話し合うため帰ってみると、社長にすがりつく外国人の姿が……彼こそお腹の子の父親だった。勢いに任せてその外国人を殴ってしまう社長であったが……。これは日々、家事に子育てに奮闘し、過去に悩み乗り越えながら、少しずつ成長していくある家族の物語、第６巻（全８巻）！！