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『Classics&Academia(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~13件目/全13件

  • 1941年6月22日、ペルーの古代灌漑水路を調査する過程で、ポール・コソックはナスカの地上絵を「発見」した。コソックの旅はペルー海岸地帯の渓谷群からアンデス高地にもおよび、ペルー最高峰ワスカラン山を望むカエホン・デ・ワイラス、皇帝アタワルパがピサロに殺害されたインカ帝国終焉の地カハマルカ、まばゆいばかりの黄金で知られるシカン王朝のランバイエケ渓谷へといたった。


    この一連の旅のなかでポール・コソックは、ナスカの地上絵を「発見」しただけでなく、ナスカの線が冬至線に重なること、一般には知られていなかったランバイエケ渓谷などの海岸地帯の渓谷を踏査したこと、円形劇場をもつ神聖都市カラル=スペを「発見」したことなど、古代ペルーの新たな一面を明らかにしていった。


    ポール・コソックはペルーからの帰途、メキシコのチチェン・イッツァやホンジュラスのコパンなどマヤ文明の遺跡に立ち寄った。ペルーの巨大な日干しレンガのピラミッドとは異なる石組みのピラミッド。やがてミシシッピ川河口のニューオーリンズに着いたポール・コソックは、カホキア墳丘群(ミシシッピ文化)を築いた古代のマウンドビルダーとアメリカの古代文明に想いを馳せる。「私たちはどこから来たのか?」。思索をめぐらせながら、ニューヨークに戻ったポール・コソックはこの書物『ナスカ地上絵の「発見」(Life, Land, and Water in Ancient Peru)』を記しはじめた。


    ※本書は、1965年に発刊された『Life, Land, and Water in Ancient Peru』(Paul Kosok/Long Island University Press)を『ナスカ地上絵の「発見」』として翻訳出版したもの。また本書上巻のなかの章『ナスカに刻まれた「謎の徴」』は『The Mysterious Marking of Nazca』(By PAUL KOSOK with the collaboration of MARIA REICHE/Natural History)のポール・コソック執筆箇所を翻訳した。


    【下巻収録部分】
    Section D THE NORTHERN ZONE OF THE CHIMÚ EMPIRE チムー王国北方領土
    Chapter12/王朝と文化の十字路 ~ヘケテペケ渓谷
    Chapter13/アンデスの同盟者 ~カハマルカ
    Chapter14/砂漠に水路を求めて ~パンパ・デ・サーニャ
    Chapter15/つながる環 ~サーニャ渓谷
    Chapter16/統一と多様と ~ランバイエケ-レチェ-モトゥペ渓谷群


    Section E THE SOUTHERN ZONE OF THE CHIMÚ EMPIRE チムー王国南方領土
    Chapter17/孤立した小さな渓谷 ~ヴィルー渓谷とチャオ渓谷
    Chapter18/可能性を秘めた巨人 ~サンタ渓谷
    Chapter19/サンタ川上流をめぐる ~カエホン・デ・ワイラス
    Chapter20/モチェ文化、南の果て ~ネペニャ渓谷
    Chapter21/謎の遺跡(チャンキーヨの天文考古学遺産群) ~カスマ渓谷


    Section F THE SOUTHERN EXTENSIONS OF THE CHIMÚ EMPIRE チムー王国南方外地
    Chapter22/南の知られざる遺跡(神聖都市カラル=スペ) ~パティビルカ渓谷、スペ渓谷
    Chapter23/付記しておくべき他の遺産 ~ワウラ渓谷、そしてその南


    Section G THE RETURN HOME 帰還
    Chapter24/ペルー、最後の日々
    Chapter25/はじまりの時を懐って


    【ポール・コソック(1896―1959)】
    「ナスカの地上絵」の発見者にあげられるアメリカ人学者、ロングアイランド大学教授。その業績は、科学、ペルーの灌漑から音楽まで、幅広い分野におよぶ。1941年、コソックはペルーの灌漑水路の調査を行なう過程で、ナスカ・ラインズのなかに、ナスカ文化の土器に描かれた動物に似た地上絵があることを「発見」した。そのきっかけとなった6月22日は冬至の日であり、太陽がナスカの「線」上に沈んでいくところを見て、「ナスカの地上絵は、世界最大の天文書である」と唱えた。
  • それは、1941年6月22日のことだった。古代灌漑水路の調査のためにペルーを訪れていたアメリカ人学者ポール・コソックは、ナスカ地方でペルー政府のトラックに乗って、まっすぐに伸びる「インカ道(線)」の痕跡をたどっていた。その線は、台地の上まで続き、やがて途絶えていた。そこでポール・コソックが見たのは、それまでに知られていたナスカの線や幾何学図形とは異なる「図像(地上絵)」だった。


    航空写真を使い、上空を飛んで全体像を把握していくと、「図像(地上絵)」は、古代ナスカ文化の土器に描かれた鳥のような動物の巨大な絵であることがわかった。こうしてナスカの地上絵「El Colibrí de Kosok(コソックの鳥)」は「発見」された。以来、古代のナスカ人によって描かれた、ハチドリやサル、フラミンゴなど、さまざまな動物の巨大な地上絵がナスカ地方で見つかっていった。そのきっかけとなった6月22日は、冬至の日でもあり、沈んでいく夕陽とナスカの線の重なりを目のあたりにしたポール・コソックは、ナスカの地上絵を「世界最大の天文書」と呼んだ。


    上巻では、ペルーへの旅立ち、リマの街や人々の様子、古代チムー王国の都チャンチャン、太陽のワカや月のワカ、古代ペルーの歴史、そしてナスカの地上絵などが描かれる。コソックは航空写真を使い、ジープに乗って、また大地を歩いて、神秘の国ペルーを縦横無尽に駆けぬけていく。世界中を驚かせたポール・コソックによる知的冒険。The Discovery of Nazca Lines ! 『ナスカ地上絵の「発見」』。


    ※本書は、1965年に発刊された『Life, Land, and Water in Ancient Peru』(Paul Kosok/Long Island University Press)を『ナスカ地上絵の「発見」』として翻訳出版したもの。また本書のなかの章『ナスカに刻まれた「謎の徴」』は『The Mysterious Marking of Nazca』(By PAUL KOSOK with the collaboration of MARIA REICHE/Natural History)のポール・コソック執筆箇所を翻訳した。


    【上巻収録部分】
    Section A INTRODUCTION 旅立ち
    Chapter01/なぜ古代ペルーなのか?
    Chapter02/旅支度
    Chapter03/ペルーへ!


    Section B PRELIMINARY WORK IN PERU 新しい地図、そしてナスカの地上絵
    Chapter04/過去そして未来 ~リマとペルー
    Chapter05/航空写真が、過去の姿を映し出す
    Appendix /ナスカに刻まれた「謎の徴」
    Chapter06/世界最大の天文書 ~古代ナスカの新たな地平
    Chapter07/トルヒーヨへの旅


    Section C THE CENTER OF THE CHIMÚ EMPIRE チムー王国首都圏
    Chapter08/古代ペルーについて、私たちが知っているいくつかの事柄
    Chapter09/チムーの王都 ~モチェ渓谷
    Chapter10/アンデス山脈のほうへ ~カチカダン
    Chapter11/モチェ文化の中心地 ~チカマ渓谷


    【ポール・コソック(1896―1959)】
    「ナスカの地上絵」の発見者にあげられるアメリカ人学者、ロングアイランド大学教授。その業績は、科学、ペルーの灌漑から音楽まで、幅広い分野におよぶ。1941年、コソックはペルーの灌漑水路の調査を行なう過程で、ナスカ・ラインズのなかに、ナスカ文化の土器に描かれた動物に似た地上絵があることを「発見」した。そのきっかけとなった6月22日は冬至の日であり、太陽がナスカの「線」上に沈んでいくところを見て、「ナスカの地上絵は、世界最大の天文書である」と唱えた。
  • 沖縄県首里市は、首里城正殿の取り壊しを決定した。これを知った鎌倉芳太郎は東京帝国大学教授伊東忠太に相談。伊東忠太は沖縄に向かい、首里城を訪ねてその建築を調査した。


    「この数奇な運命にある首里城正殿保存のために、暖かい手をさしのべてくださることを強く願う。これは決して私ひとりの私情ではない。沖縄だけの問題でもない。私たちの国……いや世界の芸術のために大切なことなのだから」


    伊東忠太の働きかけは、内務省を動かし、首里城は国宝へ指定されて、その姿は守られることになった。この話は、今から1世紀も昔の1923年から1925年の出来事だった。


    2019年10月、首里城正殿、火災で消失。


    ニュースが伝わってのち、2022年3月までのあいだに、日本中からさしのべられた「首里城火災復旧・復興支援寄附金額」は55億円もの額に達した。それは私たち日本人の、首里城への想いを示すようでもあった。


    沖縄の誇り、日本の誇り、伊東忠太によってあらためて見いだされた琉球王国の至宝。


    よみがえれ! 首里城。


    The Discovery of Ryukyu Architecture
    首里城を求めて


    ※本書は、1942年に発刊された『琉球:建築文化』(伊東忠太/東峰書房)を『首里城を求めて』として出版したもの。新たに章立てを行ない、現在、一般的に使われていない言葉や表現は現代語訳した。


    首里城や琉球建築はもちろん、料理、信仰から琉歌、神話までを縦横無尽に記載したオキナワの「超」入門書。豊富な図版と写真で、読みやすい。旅行ガイド「伊東忠太と旅する琉球建築」を併録。


    首里城を求めて/伊東忠太
    第1章/沖縄へ
    第2章/那覇のあらまし
    第3章/琉球の信仰
    第4章/首里城
    第5章/琉球の建築
    第6章/続・琉球の建築
    第7章/郊外の旅
    第8章/沖縄の出合い
    第9章/琉球神話
    第10章/沖縄を離れて
    あとがき
    伊東忠太と旅する琉球建築【前篇】首里城
    伊東忠太と旅する琉球建築【中篇】琉球八社と寺廟
    伊東忠太と旅する琉球建築【後篇】城(グスク)
    見出された琉球アーキテクチャ

    伊東忠太(1867―1954)
    山形県米沢生まれの建築家、建築史家。東京帝国大学教授。日本建築の源流を求めて、中国、インドなどを踏査し、日本建築史を切り開いた。また1924年に沖縄を訪れ、首里城保存のために尽力した。平安神宮(1895)、明治神宮(1920)、築地本願寺(1934)は伊東忠太による設計。西欧の「Architecture(アーキテクチャ)」に対応する「建築」という言葉は、それまでの「造家」に代わるものとして伊東忠太が生み出した。
  • 【旅を愛し、旅を渇望する、すべての旅人に捧げる】



    かつてペルーを中心とする南米に広がる文明をもった帝国があった。アンデス山中のクスコを都とするインカ帝国。インカの人たちは文字を知らないが、結縄キープの結び目を使って意思伝達し、飛脚チャスキが帝国全土に張りめぐらされたインカ道を駆けまわっていた。そして、美しい石組みの神殿をもつ都市を築いて、その頂点にインカ皇帝が君臨していた。



    16世紀、大航海時代を迎えたスペインの征服者コンキスタドールは、このインカ帝国のまばゆいばかりの黄金に魅せられ、インカ皇帝を捕らえて殺害、帝国を制圧した。インカ帝国の一部の人々は、ペルー山岳地帯のビルカバンバに逃れて亡命政権を樹立、抵抗を続けるが、やがてスペインに征服される。人里離れたペルー山岳地帯、文字をもたなかった文明の特徴などから、インカ帝国「最後の都」ビルカバンバは放棄され、忘れ去られてしまっていた。



    そして、数世紀が過ぎた。



    1911年、アメリカ人探検家ハイラム・ビンガムは、イェール大学の探検隊をひきいて南米ペルーへ旅立った。その目的は、失われたインカ帝国「最後の都」ビルカバンバを探すこと。ビンガム一行は、ペルー高原地帯を旅するなかで、悪魔の出現する白い岩、太陽の処女、占い師や神官のいる大学、催眠状態を引き起こす麻薬性あるウィルカの種子と、次々にインカ帝国の謎にせまっていく。



    そして、その旅の過程において、メルチョール・アルテアガに導かれ、山中の尾根に展開する都市遺跡マチュピチュを「発見」。インカの都市の姿を、ほとんどそのまま残したマチュピチュを紹介し、世界中を驚かせた。



    チチカカ湖、クスコ、コロプナ山登頂から、インカ神話やインディヘナの生活、キリスト教宣教師の苦難まで、旅の醍醐味をあますところなく伝える『Inca land : explorations in the Highlands of Peru』(1922年発刊)を本邦初訳出。



    ディスカバリー・オブ・マチュピチュ、『マチュピチュの「発見」』。
  • 紀元前221年に中華を統一した始皇帝の死後、中華は再び混乱の時代を迎えていた。そして、秦の都咸陽(西安)から東に遠く離れた楚の地では、ふたりの英雄が機会をうかがっていた。項羽と劉邦。名門に生まれ、超人的な戦闘力をもった覇王項羽に対して、農民出身だが人望に優れた劉邦。彼らのそばには、それぞれ中華一の美女とたたえられる虞姫(虞美人)と、豪傑まさりの胆力をそなえた呂妃という対照的な女性がいた……。

    息をのむほどの緊張感ある駆け引きが繰り広げられる「鴻門の会」、絶体絶命の危機に追い込まれた「四面楚歌」、一度は敗れた者が再び勢力を巻き返す「捲土重来」。項羽と虞姫、愛と野心、智謀と寛大、天下をめぐってさまざまな想いがせめぎあう。後世に語り継がれた名場面の数々を生んだ物語(戯曲)が、現代語訳で読みやすくなって登場!

    (註)初版本『項羽と劉邦 : 戯曲』は1922年、新潮社より発行された。また現代語訳にあたっては1951年発行の岩波文庫版『項羽と劉邦』も参考とし、文語的語彙や言い回しを現代的表現に改めたほか、翻案を行った。

    目次 項羽と劉邦
    [序幕]
      会稽太守、殷通の館
    [第一幕]
      第一場 徐州、塗山駅の虞一公邸
      第二場 沛県にある劉邦の館
      第三場 彭城におかれた楚軍の本営
    [第二幕]
      第一場 定陶郊外、とある居酒屋の中
      第二場 咸陽の近く、新城におかれた項羽の陣
      第三場 関中、覇上にある劉邦の館の前
    [第三幕]
      第一場 関中、鴻門にある項羽の館
      第二場 韓信の館
    [第四幕]  第一場 洛水をのぞむ項羽の館
      第二場 巴蜀山中、劉邦の駐屯地
      第三場 九里山戦場、項羽の陣
      第四場 同じく九里山戦場、韓信の陣
    [第五幕]
      第一場 固陵、韓信の館
      第二場 韓信の館、その奥の一室
      第三場 垓下、項羽の城の中
    [終幕]
      烏江のほとり
  • 「中村屋のボース」が伝えたかったインドの昔がたり。
    Point 1 ボリウッドに通じるユーモアがいっぱい!!
    Point 2 ひとつずつの話が短いのでさくさく読める!!
    Point 3 全編に散りばめられたデーヴァナーガリー文字でインド的臨場感を体感!!
    「とても太刀打ちできなそうな力士(レスラー)にテナリラーマが放った技」「偽証人の嘘を暴いたマリアダ・ラーマンの名裁判」「死刑を宣告された絶体絶命のラジャ・ビルバルが見せた起死回生の一手」などなど。
    戦前、日本にインドカリーをはじめて紹介したラース・ビハーリー・ボースと、児童文学作家の渋沢青花による物語を、アミール・ホスロー(1253‐1325)の詩を主題とした中世インド絵画とあわせて送る。子どもから大人まで楽しめる114の物語。
  • 「インドの神々」を大解剖!!


    Q、インド人は本当に四本腕の神さまが実在すると思っているの?

    Q、カーリー女神寺院で、人身供犠が行われていたって本当?

    Q、インドで牛や樹木、石までが信仰対象になるのはなぜ?


    インドの神さまやインド人の信仰の「なぜ?」「どうして?」に答える『神々たちのインド』。ヴェーダの神々から、破壊神シヴァ、維持神ヴィシュヌ、英雄ラーマやクリシュナ、象頭のガネーシャといったヒンドゥー教の神々、また聖なるガンジス河から神聖な動物、悪魔(鬼神)まで、縦横無尽に記述。


    「インドの不思議」解明の手がかりになる1冊が登場! 全編を彩るインド絵画(The Metropolitan Museum of Art所蔵)もあわせて。


    (註)初版本『印度の神々』は1916年、向陵社より発行された。今回の新版にあたって、旧字体を現代仮名遣いに改めたほか、文語的語彙や言い回しを現代的表現に修正し、翻案を行った。


     目次 神々たちのインド

    第1章 インド神話の展開

    第2章 ヒンドゥー教の聖典

    第3章 天父ディアウスと地神プリティヴィー

    第4章 火神アグニ

    第5章 太陽神スーリヤ、サヴィトリ

    第6章 全能の宇宙主神ヴァルナ

    第7章 司雨の神インドラ

    第8章 酒神ソーマ

    第9章 冥府の主神ヤマ

    第10章 『ヴェーダ』の小神

    第11章 ヒンドゥーの三大神

    第12章 創造神ブラフマーと学芸の女神サラスヴァティー

    第13章 維持神ヴィシュヌと運命の女神ラクシュミー

    第14章 ヴィシュヌの十種化身(マハー・アヴァターラ)

    第15章 ラーマとシーター(『ラーマーヤナ』)

    第16章 クリシュナとラーダー

    第17章 仏教の創始者ブッダ

    第18章 世界の主ジャガンナート

    第19章 愛の神カーマデーヴァ

    第20章 托鉢神チャイタニヤ

    第21章 破壊神シヴァ

    第22章 シヴァの妃パールヴァティー、ドゥルガー、カーリー

    第23章 象頭神ガネーシャと軍神スカンダ

    第24章 鬼神・動物・聖樹・女神・聖者などへの信仰

    第25章 五人兄弟の物語(『マハーバーラタ』)

    第26章 聖河信仰

    第27章 動物信仰

    第28章 聖樹や聖石信仰

    第29章 女神信仰

    第30章 英雄、聖者信仰

    第31章 祖先崇拝

    第32章 鬼神、悪魔崇拝

    第33章 惑星信仰

    第34章 聖者と北斗七星信仰

    第35章 ジャイナ教と仏教の神々
  • ヨーロッパ全体に匹敵する、広大な大地、ばく大な人口、多様な文化や言語を有するインド亜大陸。20世紀以前、この亜大陸には英領インドと別に、500を超す半独立状態の藩王国があった。


    それらの国を統治するのは「マハラジャ」や「ナワーブ」と呼ばれた絶対君主(王)たち。泥酔の挙句、舞姫と領土半分の賭けに興ずる「王」。イギリス渡航にあたって六か月分のガンジス河の水を携行する「王」。領土にダイヤモンドの産地をもち、あふれんばかりの富で知られた「王」。


    イギリス植民の進む近代インドにあって、昔ながらの生活に固執する王族、イギリス紳士とマハラジャの交流、近代化、世界大戦など、時代はうねりを見せながら、やがてガンジー、ネルーらの登場を迎える。


    1947年のインド・パキスタン分離独立にいたる以前の、インド各地にあった国々や王たち(Princes of India)の様子を生き生きと描いた『印度藩王国』。1934年に出版され、長らく衆目にふれることのなかった希少本が、現代仮名遣いで読みやすくなって登場です。


    【印度藩王国】目次



    第一章 インド人のインド

    第二章 諸藩王国とインドにおける英国勢力の発展

    第三章 諸藩王国における生活

    第四章 諸藩王国における政治

    第五章 ラージプタナ地方、中部インドおよびカティアワール地方におけるラージプート族の藩王国

    第六章 カシミール地方―ヒマラヤ山脈地帯のラージプート族藩王国およびシーク教徒の藩王国について

    第七章 マイソールおよびトラヴァンコール藩王国

    第八章 マラータ族の藩王国

    第九章 ハイデラバード藩王国

    第十章 回教徒藩王国

    第十一章 ネパール王国

    第十二章 従属同盟政策

    第十三章 インド王侯と政治部

    第十四章 インド藩王侯とインド連邦

    第十五章 インドの将来

    「付」 インド藩王国について
  • たっぷりボリュームで、まるごとインド神話。
    第三の眼から光線を発する怒りのシヴァ神、いくつもの化身で現れるヴィシュヌ神、入浴した牧女たちの衣服をとりあげるいたずらなクリシュナ神、密かに重婚して妻サラスヴァティー女神に問い詰められるブラフマー神。愛嬌たっぷり、破天荒な神さまたちが繰り広げるストーリー。
    ランカー島に奪われたシーター姫を奪還するために旅に出るラーマの物語『ラーマーヤナ』、パーンダヴァ族とクル族の一大決戦を描く『マハーバーラタ』の二大叙事詩、珠玉のラブストーリー『シャクンタラー姫物語』、賭博に敗れた王と王女の遍歴をたどる『ナラ王物語』などの王道傑作群も収録。
    インド人の考えかたやマジカルワールドの謎にせまる物語、5000年の大河が生んだインド神話をぎゅぎゅっといいとこチョイス。わかりやすい言葉でさくさく読める『インド神話譚』が登場!
    (註)初版本『印度神話』は1917年、群書堂書店より発行された。今回の新版にあたって、旧字体を現代仮名遣いに改めたほか、文語的語彙や言い回しを現代的表現に修正し、翻案を行った。
    第1篇 ラーマーヤナ物語
    第2篇 マハーバーラタ物語
    第3篇 クリシュナ物語
    第4篇 釈迦物語
    第5篇 ブラフマー(創造神)物語
    第6篇 ヴィシュヌ(保持神)物語
    第7篇 シヴァ(破壊神)物語
    第8篇 天父と、地母と、暁の女神物語
    第9篇 サヴィトリ(太陽神)物語
    第10篇 アシュヴィン(光明神)物語
    第11篇 ドルヴァ(北極星)物語
    第12篇 インドラ(司雨の神)物語
    第13篇 アグニ(火神)物語
    第14篇 ナチケータスとヤマ(死の神)物語
    第15篇 サラスヴァティー(学問芸術の神)物語
    第16篇 ラクシュミー(吉祥天=好運び女神)物語
    第17篇 マナサー天女(蛇の女王)物語
    第18篇 シャクンタラー姫物語
    第19篇 プルーラヴァスとウルヴァシー物語
    第20篇 カチャとデーヴァヤーニー(アリアンと土着民との争い)物語
    第21篇 ナラ王(ナラとダマヤンティー)物語
    第22篇 乳海の攪拌
    第23篇 ガンガー(ガンジス河)の降下
  • 性欲の衝動に苦しみ、性的に満足することのなかったひとりの婦人。ヴィヌヤダッタ王の宮廷に一糸まとわぬ姿で現れた彼女は、そこに仕えていた大仙コッコーカの手によってそれまで味わったことのない快楽と歓喜を得た。

    抱擁の種類、キス(接吻)の方法、性交体位の説明から、人妻への接し方や、性器を増大させる方法まで。

    コッコーカの説いたこの書『ラティラハスヤ―性愛秘義―』は、インドで12世紀ごろ成立し、『カーマスートラ』の姉妹編とも称される性愛の古典。

    人生の目的は解説、正義、財物および性愛(カーマ)にあり! としたインド人による、性愛の技巧を徹底的に研究した成果が、1948年に発行された『ラティラハスヤ(性愛秘義)』を底本に現代仮名遣いで復活。
  • 【The Discovery of Angkor Wat】

    19世紀、なぞに満ちたインドシナの王国の奥地。その森のなかには地元の人たちのみが知るクメール芸術の至宝がたたずんでいた。フランス人旅行家アンリ・ムオ(1826-61)は、バンコクからカンボジア海岸部、首都ウドン、プノンペン、トンレサップ湖をへて、シェムリアップに到達。そこで見たアンコール・ワットの大伽藍を詳細に記述し、世界に紹介した。

    その後、旅を続けたムオは、「冷王が森」を越えてラオスへ足を伸ばし、ついにルアンプラバンに達するが……。情熱に突き動かされて旅を続け、35歳の若さで生涯を終えた探検家の「魂の記録」が読みやすくなって3分冊で登場!!

    [電子書籍版]第3巻(『アンコールワットの「発見」』の21~28章まで)では、アンコールからバンコクへ戻ってきたムオは、ペッチャブリーへ渡航、そしてラオス方面への旅に向かう。途中、行き手をはばむ「冷王が森」やさまざまな障害に足をとられながらも、ムオはラオス山中のルアンプラバンへいたった。生命を賭したインドシナの旅が完結。ラオス篇を収録。

    [電子書籍版]第3巻ラオス篇の目次
    第21章 バッタンバンからバンコクへ
    第22章 ペッチャブリーへの旅
    第23章 ラオス北東部へ
    第24章 洪水の祭
    第25章 「冷王が森」の横断
    第26章 再び「冷王が森」
    第27章 ルアンプラバンへ
    第28章 旅行家の死
    あとがき

    1939年に刊行された『シャム、カムボヂァ、ラオス諸王國遍歴記』(大岩誠訳/改造社)を改題して分冊、現代仮名遣いに変更。ムオのたどった道など、豊富な図版をあわせて。
  • 【The Discovery of Angkor Wat】

    19世紀、なぞに満ちたインドシナの王国の奥地。その森のなかには地元の人たちのみが知るクメール芸術の至宝がたたずんでいた。フランス人旅行家アンリ・ムオ(1826-61)は、バンコクからカンボジア海岸部、首都ウドン、プノンペン、トンレサップ湖をへて、シェムリアップに到達。そこで見たアンコール・ワットの大伽藍を詳細に記述し、世界に紹介した。

    その後、旅を続けたムオは、「冷王が森」を越えてラオスへ足を伸ばし、ついにルアンプラバンに達するが……。情熱に突き動かされて旅を続け、35歳の若さで生涯を終えた探検家の「魂の記録」が読みやすくなって3分冊で登場!!

    [電子書籍版]第2巻(『アンコールワットの「発見」』の11~20章まで)では、カンボジアの首都ウドンの様子、メコン河をさかのぼったベトナムとの国境地帯の森、トンレサップ湖の横断、そしてアンコール遺跡へ。クメールの至宝アンコール・ワットの姿が世界に伝えられることに。カンボジア篇を収録。

    [電子書籍版]第2巻カンボジア篇の目次
    第11章 カンボジア
    第12章 首都ウドン
    第13章 宣教師の美学
    第14章 プノンペン
    第15章 スティエン族
    第16章 太湖トンレサップ
    第17章 バッタンバン居住民と廃墟
    第18章 アンコール・ワット
    第19章 アンコール・トム
    第20章 往時のカンボジア人

    1939年に刊行された『シャム、カムボヂァ、ラオス諸王國遍歴記』(大岩誠訳/改造社)を改題して分冊、現代仮名遣いに変更。ムオのたどった道など、豊富な図版をあわせて。
  • 【The Discovery of Angkor Wat】

    19世紀、なぞに満ちたインドシナの王国の奥地。その森のなかには地元の人たちのみが知るクメール芸術の至宝がたたずんでいた。フランス人旅行家アンリ・ムオ(1826-61)は、バンコクからカンボジア海岸部、首都ウドン、プノンペン、トンレサップ湖をへて、シェムリアップに到達。そこで見たアンコール・ワットの大伽藍を詳細に記述し、世界に紹介した。

    その後、旅を続けたムオは、「冷王が森」を越えてラオスへ足を伸ばし、ついにルアンプラバンに達するが……。情熱に突き動かされて旅を続け、35歳の若さで生涯を終えた探検家の「魂の記録」が読みやすくなって3分冊で登場!!

    [電子書籍版]第1巻(『アンコールワットの「発見」』の1~10章まで)では、ムオが訪ねたバンコクの街、タイ王宮の様子、またチャオプラヤー河を遡航して着いた旧王都のアユタヤ、漁船に乗ってチャンタブリーへ向かう旅など、タイ篇を収録。

    [電子書籍版]第1巻タイ篇の目次

    第1章 航海
    第2章 バンコクの住民
    第3章 王宮
    第4章 寵妃と娘子軍
    第5章 博奕と芝居
    第6章 チャオプラヤー河の遡航
    第7章 寺とパゴダ
    第8章 バンコクへ帰る
    第9章 漁船の旅
    第10章 山の生活

    1939年に刊行された『シャム、カムボヂァ、ラオス諸王國遍歴記』(大岩誠訳/改造社)を改題して分冊、現代仮名遣いに変更。ムオのたどった道など、豊富な図版をあわせて。

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