男爵家の娘に生まれながら、父の死後、歌劇団へと売られてしまったエリナ。天使の歌声を持つエリナは、音楽家ペトロフの指導の下、国民的歌姫に成長した。ところが、スワンドールの皇太子・ジャンクロードが彼女に一目惚れ！　王宮内に巨大な鳥籠を作ってエリナを閉じ込めてしまった!!　怒ったペトロフが謎の騎士・ブルムにエリナの救出を依頼するのだが、ブルムは「夜の女王」の城に作った鳥籠に、エリナと皇太子の2人を閉じ込めてしまい──!?

青と緑の瞳を持つ少女・エマは、医術に長けた異端集団――通称「白魔女」の一員。外界との交流もなく、他の白魔女とともに静かに暮らしていた。そこへ突然現われたのは、スワンドール王国の第二王子・マルケシュ。「奇病」に侵された兄の第一王子・ガイルを目覚めさせてほしいという。そこでエマはマルケシュとともに、どんな病も治すという吸血鬼「夜の女王」の血を分けてもらいに行くことに……。ところが道中は、思わぬハプニングだらけで――!?　スワンドール建国時代の、魔女と人間の恋物語！

スワンドール王国の第一王子・ガイルの奇病を治すため、第二王子のマルケシュと一緒に旅を始めた魔女見習いの少女・エマ。ガイルに一目惚れしていたはずが、なぜかマルケシュが気になって仕方ない。そしてマルケシュもまた、エマに魅かれていく。そんな二人が辿りついたのは「狼族の村」。彼らの血をガイルに与えれば、奇病は治るはずなのだが、なんと二人は捕まってしまい、牢獄へ――!!　「夜の女王」に必死に祈るエマだったが――!?