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戻り舟同心 あらすじ・内容
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多忙を極める南町奉行所は、増え続ける未解決事件に対処するため、元定町廻りの二ツ森伝次郎に再出仕を要請した。御年六十八、隠居暮らしは御免と市中の揉め事に首を突っ込む毎日を送っていた伝次郎、早速、往年の腕利き連中を集める。一癖も二癖もある伝次郎たちについた仇名が“戻り舟”。そんな折、九年前に商家の娘殺しを疑われた男の探索を依頼されたが…。元同心・腕利き爺の事件帖。
「戻り舟同心」作品一覧
(7冊)682円〜770円(税込)
上方の大盗賊・夜宮の長兵衛は、斬首覚悟で江戸へと潜入した。十六年前、泣く泣く手離した娘に一目会いたくなったのだ。余命僅か、必死に捜す長兵衛。一方、迷宮入り事件を専門に追う二ツ森伝次郎ら戻り舟に、多忙の奉行所から長兵衛捕縛の命が下る。どんな悪も許さぬ伝次郎だが、大盗賊の子への想いを知ると一肌脱ぐ決意をする――。待望の新シリーズ、感涙の幕開け。
元研ぎ職人の栄七は六十歳を超え、静かに暮らしていた。だがある日、捨て子を助けようとして、拐かしを疑われ捕縛される。栄七は二十七年前、弟弟子を誤って殺し遠島となったが、大赦で帰還していたのだ。御用聞きの横暴に、戻り舟の二ツ森伝次郎は激昂する。人を過去で判断するなと解き放つが、栄七を狙う不審な影が――。老同心の粋な裁き、人情沁み入る熱血捕物帖。
万能薬で財を成した薬種問屋“讃岐屋”の皆殺しが永尋になり十一年が経った。ある日、戻り舟の二ツ森伝次郎は窩主買(けいずかい)から押収した盗品の中に、偶然、讃岐屋の根付を発見、悔恨の情を蘇らせる。引退直前まで追ったが捕縛できなかったのだ。ついに解決の糸口を掴んだかに思えたその矢先、根付を持ち込んだ盗人が惨殺された!? 伝次郎は、あの日の雪辱を果たせるのか。