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豊臣秀吉(1) あらすじ・内容
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尾張中村の鼻たれ小僧日吉は負けん気の強い暴れん坊。だが心やさしく頭もきれる。百年うち続く戦乱に奪われ焼かれ、犯され殺される庶民の地獄絵を見て、戦いのない日本を作ろうと大志をいだく。自ら元服して木下藤吉郎と名乗り、諸国修行の旅に出た彼を待ちうける難関の数々。痛快! 天下取り物語の始まり。
「豊臣秀吉(山岡荘八歴史文庫)」作品一覧
(8冊)792円〜815円(税込)
高松城攻めの最中、織田信長、本能寺に死すとの報をキャッチした秀吉は、巧みに毛利方と和を結び、一目散に京をめざす。世にいう“中国大返し”。主君を斃した明智光秀を討った者こそ、次代のリーダーなのだ。天王山の麓、山崎の合戦で光秀に勝った秀吉は、天下人への確実な第一歩をしるしていた。
新しい時代の旗手たらんとする秀吉と織田家第一の猛将柴田勝家の対立がついに火を吹いた。だが旭日と斜陽の力の差は歴然、賎ヶ岳では鬼小姓加藤清正らが”七本槍”の巧名をあげる。三人の幼い姫(のちの淀君ほか)を秀吉の手にたくした勝家は、お市の方(信長の妹)とともに、北国のぐれんの炎のうちに滅んだ。
上洛一番乗りを果たした信長だが、周囲は敵ばかり。越前朝倉攻めの最中には妹お市の婿浅井長政にも背かれ不覚の退却。殿軍で名を挙げた秀吉は、続く朝倉浅井攻めの功で十四万石の大名に大出世。だが、一向宗徒二万の焚殺、比叡山焼打ちで信長の悪名は高まる。その頃、秀吉は備中高松城水攻めの最中……。