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『道化の使命(創元推理文庫)(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~10件目/全10件

  • 氷の墓から甦った黒いドラゴン。ビングタウンから飛来した青いドラゴン。二頭は蒼白の女に操られた石のドラゴンとの死闘に勝ち、勝利の飛翔をする。圧倒的なドラゴンの威力の前にフィッツらはなす術もない。すべてが終わったあとに残ったのは、破壊された蒼白の女の宮殿だった。道化の予見した未来は成就された。だが道化は蒼白の女にとらえられたまま。フィッツは道化をさがし、氷の下にある女の宮殿に踏みこむ。そこで彼が見たのは愛する友の無残な姿だった。悲嘆に暮れるフィッツは……。桁外れのスケールでおくる異世界ファンタジー遂に大団円。/解説=乾石智子
  • 予言を成就させるために、氷に閉じこめられたドラゴンを解放しようとする道化、婚約者との約束どおりドラゴンの首をとろうとする王子。古くからの友情と、一族への忠誠のあいだで揺れるフィッツ。だが、物資をとりに浜へもどる途中、氷の穴に落ちたフィッツと道化が見たのは、かつて六公国を覆った悪夢そのままに、生ける死者と化した囚人たちの姿。彼らを熔化したのは、道化を偽者と呼び自分こそが真の予言者であるという蒼白の女。女はフィッツに自分の側につくように迫る。道化と蒼白の女、真の予言者はどちらなのか。大河シリーズいよいよ佳境に。
  • 航海の末たどりついた神呪字諸島。そこでデューティフル王子一行を待ち受けていたのは、どうやら一枚岩ではないらしい、外島人の氏族間の微妙な緊張と駆け引きだった。婚約者エリアニアとの約束どおりドラゴンを討ち取ることが、彼らに何をもたらすのか? そしてフィッツを驚愕させたのは、六公国に残してきたはずのゴールデン卿こと道化が、アスレヴャルにたどりついていたことだった。このままでは予言どおり道化は死んでしまう。苦悩するフィッツをよそに、道化を加えた王子一行は、黒のドラゴン、アイスファイアを求めて氷上の旅に出る。
  • 六公国の王子デューティフルと、かつての宿敵である外島人の族姫エリアニアとの婚約。互いに根強い恨みと反感を抱く二つの国に平和を打ち立てんとするこの縁組みを成立させるためには、黒いドラゴン、アイスファイアの首を落とさねばならない。約束を守るために、王子は神呪字諸島に向け出航する。お供は王妃の顧問官シェイド、王子の従者シック、身分を隠したままのフィッツ。さらに古き血族のウェブや〈気〉をもつ貴族シヴィルも乗りこんでいる。航海の行く手に待つものは。壮大な異世界ファンタジー〈道化の使命〉最後の幕があがる。
  • 職人になるべく修業に励んでいるはずの養い子ハップは、女の子にうつつをぬかし、フィッツの忠告も耳にはいらぬ様子。王子との信頼関係は綱渡り状態。〈技〉をもつもうひとりの生徒もなかなか心をひらかない。思うにまかせぬ若者たちに、おのれのふがいなさを噛みしめるフィッツ。一方、いったんは鳴りを潜めていたパイボルドの一党もふたたび蠢きはじめていた。今度の狙いは王子だけでなく、〈気〉をもちながら、古き血族の敵ファーシーアに忠誠を尽くすフィッツと、そのあるじゴールデン卿。フィッツは王子を、そして六公国の平和を守れるのか?/解説=井上知
  • 獣と絆を結ぶ〈気〉の力。遠見をし、遠くの仲間と意思を伝えあう〈技〉の力。デューティフル王子はそのどちらをも併せもっていた。だが同じく〈技〉をもっていた父ヴェリティはすでに亡く、六公国では穢れとして忌み嫌われる〈気〉をもつことは公にできない。そんな王子を導くことができるのは、同じくふたつの力をもち、ヴェリティから〈技〉の教えを受けたフィッツだけ。王妃やシェイドに乞われ、王子の教育を引き受けたフィッツ。だが意外なところに〈技〉をもつ人間がいたのだ。フィッツは彼を、王子の仲間として一緒に訓練しようと試みる。
  • ファーシーア一族を恨むパイボルド一派から、デューティフル王子をとりもどしたフィッツ。赤船の乱で六公国に大惨事をもたらした外島人とのあいだに平和を築くべく王妃ケトリッケンがとりまとめた神呪字諸島の族姫との婚約の儀は、つつがなく執り行われることになった。バックキープにやってきた族姫エリアニアはまだ十一歳。だが並々ならぬものを内に秘めた少女だった。華やかな婚約の宴の陰に潜む外島人の思惑は? かつての暗殺者兼間諜のフィッツはなんとか探りだそうとするが……。圧倒的スケールの異世界ファンタジー〈道化の使命〉第二部。
  • 豪奢な服に身を包み、黄金色の肌に黄金色の髪をした美しい若者。すっかり変わってはいたが、それは懐かしい道化だった。フィッツの祖父にあたる王に仕えていた不思議な白い道化。十五年のあいだに彼になにがあったのか。自らを白の予言者と称し、フィッツを“触媒”と呼ぶ道化の予言を証明するように、フィッツの周囲に変化の風が吹き荒れる。外諸島との和平のための結婚を目前に行方をくらました、若き王子の捜索に招喚されたのだ。黄金卿こと道化の従僕と偽ってのフィッツの探索行が始まる。公国の希望である王子を探し出すことができるのか。本格異世界ファンタジー!/解説=石堂藍
  • ファーシーア一族の影として長年王の暗殺者だったシェイドは、今では王妃の顧問官となっていた。彼はフィッツに、宮廷にもどって若き王子にファーシーア一族に伝わる不思議な力〈技〉の使い方を教えてくれるように頼みにきたのだ。ヴェリティのいない今、教えられるのはフィッツだけ。しかし自身の〈技〉と知識に自信のないフィッツが承知するはずもない。なんとか断ったものの、訪問者はシェイドだけに終わらなかった。次にフィッツのもとを訪れたのは、豪奢な身形をした見知らぬ若者。果たしてフィッツに宿命の波を止めることはできるのか?
  • 六公国を危機に陥れた外島人の“赤い船団”が撃退されて十五年。王ヴェリティが去ったあと、王妃が一粒種の王子を守り育てながら、なんとか平穏に国を治めてきた。一方、ヴェリティの兄であった第一王子の庶子フィッツ、暗殺者の弟子で、今やファーシーア一族の〈技〉を継承する唯一の生き残りとなった彼は、絆を結んだ狼と、訳あって育てている孤児の少年とともに、隠遁生活を送っていた。だが、かつての師シェイドの突然の来訪が、彼を再び運命の渦に投げこむことに……。圧倒的なスケールの異世界ファンタジー〈ファーシーアの一族〉続編、壮大な三部作、堂々開幕。

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