『ダイレクト出版、Newday Newlife 出版部(文芸・小説、ライトノベル)』の電子書籍一覧
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人類はいったいどこまで行ってしまうのか……? 科学と文明の過剰な発達がもたらすかもしれない様々な「そののちの世界」の出来事を描きます。
いつもと同じように始まった朝、低い唸り声を発して恭一の目の前を飛び去った二羽のカラス──。
ごみ捨て場に向かう右手が、急に重くなったような気がした。青い袋に顔を向けると、その上には一羽のカラスが陣取っていた。まるで、この荷物は自分のものだと主張するかのように。
SNSではカラスの話題ばかりが投稿されていた。
<なんで最近のカラスはいつまでも民家の側にいるんだ──>
<雀はもちろん、メジロもヒバリもモズも、とんと姿を見せない──>
一方、家に帰ると、真夜中だというのに娘がベランダでスズメに餌をやっている。なぜ、こんな時間に??
壊れ始める日常と、非日常がいつの間にか日常になってしまう違和感。そして、更なる非日常の連鎖が、あり得ない出来事を招く──。
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KDP、KWLで好評の淡波作品が、いよいよBWインディーズにも登場!
作者ならではの独特な味わいを持つ短編集です。
・エロティックでちょっと不気味で美しい不思議なサスペンス短編『光を纏う女』
(『月刊群雛2015年8月号』に掲載され、好評を博した作品です)
こんな調子で始まります。
“金糸銀糸を纏う女が、俺を誘惑していた。ダブルオーセブンのゴールド・フィンガーで見たような金箔まみれではない、有機的ななまめかしさを感じさせる不思議な光りかただった。まさに、肉体に直接刺繍を施したように、女の肢体はキラキラとしなやかに煌めき、揺らめいていた。
そうだ、間違いがなかった。女は俺を、誘惑しているのだ。俺は身を乗り出して………”
続きは本編にて!
・シュールレアリスム的な掌編『波』
こんな調子で始まります。
“砂浜を歩く私の足下には白く泡立った波が渦巻いて、私の角張ったかかとをさらおうとしていました。私は沖へ向かって、少しずつ歩いていたのです。黒っぽい重い砂に少しだけつま先をめり込ませながら、私は歩いていました。
数歩進んだとき、私は感じました。ゆるゆると動く水の屈折を通して見える私のゆがんだ足先が、波のその下へと抜けていたことを。
その下? その下は砂のはずでした。けれども……”
続きは本編にて!
・SFミステリー風味の短編『瞳』
“右足、左足、右足、左足、右足、左足、右足、左足!
左手、右手、左手、右手、左手、右手、左手、右手!
ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!
フッ、フッ、フッ、フッ、フッ、フッ、フッ、フッ!
飛べ! 無理だ! 曲がれ! 滑るな! 転ぶなアアッ!
真っ暗だ、真っ暗じゃないが、真っ暗だ!
目が合っただけだろう、いや、目すら合ってないだろう、なんなんだ、この男、いや、男かどうかも分からない。サングラスをしてた、帽子を被ってた、俺を見てた、そうだ、俺を見てた!”
何とも、スリリングな始まり方ではありませんか!
続きは、本編にて!
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