『ホラー、同人誌・個人出版、granat、101円~400円(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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あの日、願いと引き換えにした全て
「八人の願いが願い」が叶うまじない、八方様の存在を土屋湖子が知ったのは、親族である土屋由可奈の三十三回忌。彼女の本に挟まった紙片に「ツチヤココ」と書かれていたのを見つけた時だった。 幽霊となって現れる由可奈。自分と由可奈の手首に現れた赤いリボン。由可奈の霊と共にかつて行われた八方様の秘密を探っていくが、見つけた参加者は次々に蜘蛛にまつわる奇妙な死を遂げていく。命が尽きる刻限までに湖子は真実に辿り着くことができるのか──
邪教に翻弄されるカウントダウンホラー。 -
あなたの声が命を削る恋の結末
妖怪伝承の残る夜待島に住む少年、旋(せん)は他島の学校に通う中学生。流れてくる声に惹きつけられ、波止場で出逢った『あの人』にほのかな思いを寄せた。しかし彼女と出逢うたび衰弱していく。旋がヨブコ除けの刺青を彫られた後、彼女の声も姿も思い起こすことができなくなった。
しかし島々は穢れで満たされ、ついには身近な存在にまで惨劇が起こってしまう。
旋の出逢った『あの人』は本当にヨブコなのか。自分は何を彼女に問おうとしているのか。
ずっと聞こえていた声が導く初恋惨劇。 -
暗がりを浸し流れるわたしの血だけが惨劇の海への道標だった
平凡な四人家族が惨殺される事件。十二歳の誕生日に起こった『最初の事件』でただ一人残った少女、万里はそれ以前の過去を全て失っていた。
犯人が万里の体に刻んだ逆三角形の印。悪夢を見るたび、塞がったはずの傷から血が流れる。
少女が養親の家で穏やかな日常を取り戻した頃、『マリ事件』と呼ばれた四人家族の連続殺人が起こり始め、その現場には必ず万里へのメッセージが残されていた。あの夜に起こったことは何か、自分が失ったものは何なのか。万里が失ったあの夏の夜の欠落を埋められる日は訪れるのか──
痛みを抱える少女のための青春サスペンスホラー。 -
ただ恐怖していたあの日に戻ることができればいいのに
自分が恐怖を抱いているのは『ここ』だ。ヒヅメ坂だ──
もうすぐ秋の祭を迎える頃。閉鎖的な集落、ヒヅメ坂に住む少年、来(きたる)は何の理由も兆候もなく強い恐怖感が起こり、外に出ることが困難になった。
大切な四人の幼馴染み達と共に、何に恐怖しているのかを探ろうとするが、その合間にもヒヅメ坂は刻々と異様な場所へと変わりつつあった。その頃から徘徊しているらしい不審な女。家庭訪問に来た担任教師が体を引きちぎられて死亡した頃から、自分の周囲の人々が変化しつつあることに気付く。
このヒヅメ坂で何が起こっているのか。少年は自分の恐怖の根源を知ることができるのか?
クトゥルー神話をモチーフとした青春怪異譚。
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