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『ノンフィクション、同人誌・個人出版、ゆるり(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~1件目/全1件

  • 小脳梗塞で半身不自由になった女がウィンドサーフィンをするまで

    30歳の女がある日突然脳梗塞で倒れた。
    「脳梗塞」なんて言われてもピンとこなくてすぐに良くなるのだと思っていたが、左半身の自由を取り戻すには並大抵のことではなかった。
    当然、風邪を引くのとはわけが違った。脳梗塞で脳の一部の神経細胞は壊死し、左半身は不自由になった。
    運動失調症という麻痺で、身体を動かすことはできるがコントロールすることが難しい。普通に歩くことはできなくなり、ご飯茶碗も持てない。細かい作業であればあるほど手足は震える。生まれたばかりの小鹿の足のイメージだ。
    「無意識」の動作はできなくなった。全ての動作で意識をすることが必要になった。
    30歳の女の寿命がどれほどかはわからなくても、不自由になった身体で今後の人生を生きていかなければならないなんて、想像しただけでゾッとした。
    「死にたい」と何度も思った。
    何度だって涙は止まらなかった。
    自由な身体になりたくてリハビリに励んだ。
    突然半身を失ったことによるいくつかの後悔と人や命への感謝はそれまでの考え方を変えた。そして笑顔でいられる時間をつくることに励んだ。
    倒れて一年後、半身不自由ながらウィンドサーフィンをはじめた。元々泳げない女が、半身不自由な女が、ウィンドサーフィンをはじめた。
    「いつ何が起きるかわからない」から、「やりたいことはやりたいと思ったときにやろう」と思った。
    明日健康で生きている保証なんてどこにもない。1時間後何が起こるかもわからない。
    いかにして「今」を楽しく生きるか。そんなことが最優先となった。
    ウィンドサーフィンは楽しかった。血液サラサラの薬の服用で内出血をすぐする身体はあざだらけだった。あざだらけになりながら、海に何度も落ちながら、ウィンドサーフィンを続けた。
    鬱々とした日々を送っていた女は笑顔になれた。悲しい時間を減らすことができた。
    女は「今」を大事にすることを強く思うようになった。
    女は3つの大事なものを守っている。「今」と「人」と「自分」、この3つを大事にしている。
    そんな女の脳梗塞で倒れてからのその後について書き綴る。

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