『学園、同人誌・個人出版、土居豊(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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昭和の吹奏楽部で広く用いられたメロフォン、その魅力と欠陥をモチーフとして、楽器不足の中で工夫してステージを実現していった、吹奏楽大好き高校生たちの青春を描き出しました。
『メロフォンとフレンチ』
土居豊 作
昭和の吹奏楽部で広く用いられたメロフォン、その魅力と欠陥をモチーフとして、楽器不足の中で工夫してステージを実現していった、吹奏楽大好き高校生たちの青春を描き出しました。
【作品紹介】
本作は、前作『ウィ・ガット・サマータイム!』と同じ吹奏楽部で、ホルンを担当する女子部員・谷山みすずが主人公です。
みすずは吹奏楽の初心者で、抽選に落ちてフレンチ・ホルン担当になるのですが、なかなか音が鳴らせません。厳しい先輩にびくびくしながら練習するうち、間違った吹き方で悪い癖をつけてしまいます。
1年生のはじめの頃、楽器不足のために一時的にあてがわれていたメロフォンを、2年生になってからあるきっかけで吹いてみたみすずは、フレンチ・ホルンよりもうまく音がなるように感じます。
その後、近隣の高校との合同演奏会の時、指揮者をしてくれる他校OBの大学生が、ジャズでホルンを使ったものがあるのを教えてくれたこともあって、彼女はメロフォンをジャズ演奏に使ってみることになるのです。
あらすじとキャラクター、作品背景について→ 音楽小説『メロフォンとフレンチ』土居豊 著
https://note.com/doiyutaka/n/n64f59ad3b2f3解説動画
新作の小説『メロフォンとフレンチ』は吹奏楽部の青春群像を描く音楽小説です。
現在よく売れている、大規模校が吹奏楽コンクールを目指すお話ではなく、地元密着で生徒だけの活動による演奏会づくり、地元の3つの高校が協力して合同演奏会を実現するお話です。
内容と作品背景について、作者の土居豊自ら語っています
配信https://youtu.be/OfCYRXiSqt8前作の音楽小説『ウィ・ガット・サマータイム!』解説動画をご覧ください!
https://youtu.be/ySKZY_Geh_0 -
吹奏楽好きの方、ジャズ好きの方、80年代に学生時代を過ごした方、昭和の青春群像を懐かしみたい方、あるいは、これまでの吹奏楽もの小説に不満足な方、新しい吹奏楽ものを読みたい方、ぜひ!
吹奏楽好きの方、ジャズ好きの方、80年代に学生時代を過ごした方、昭和の青春群像を懐かしみたい方、あるいは、これまでの吹奏楽もの小説に不満足な方、新しい吹奏楽ものを読みたい方、ぜひ!
(あとがきより)学生たちの音楽演奏や音楽鑑賞のあり方として、吹奏楽とモダン・ジャズは、同じ管楽器を使うとはいえ、ありようが大きく異なるジャンルです。吹奏楽は元が軍楽隊、あるいは管弦楽の亜種でもあったからか、特に学生の吹奏楽演奏は非常に規律正しいものになりがちです。大人数の学生バンドを緻密なアンサンブルに仕上げるには、管弦楽以上に規律が必要なのかもしれません。一方で、同じ管楽器を使った音楽でも、ジャズはリズムとインプロビゼーション、グルーブといったノリを重視する音楽です。この両者を融合しようとする音楽づくりと、完全にジャンル分けしようとする演奏、こういう両極端の音楽のありようを本作で描こうと試みました。これは、実は作者自身の実体験が元になっています。吹奏楽を学生時代やっていたのですが、音楽づくりの方向性で仲間と意見が合わず、ずいぶんと悩んだものです。クラシック音楽を志向していた自分は、ジャズ好きの仲間と一緒に曲を選んだり演奏していく中で、ひそかに孤立感を味わったこともあります。本作の登場人物たちも、それぞれの音楽づくりに悩みつつ、みんなで演奏する喜びを実現しようと苦闘していきます。
付け加えると、昨今の新型コロナ危機で、吹奏楽の活動を見直す空気が広がっていることも、本作を急遽、電子版で上梓しようと決めたきっかけです。音楽・文化活動全般が、感染防止の「自粛要請」(これは字義矛盾の用語だと思います)によって危機に立たされています。特に吹奏楽はその特性上、感染防止のためには演奏しないことしか選択肢がないように思います。でも一方で、学生たちにとっては今しか仲間たちと演奏する機会はない、という切実な思いもあります。また、2020年の全国吹奏楽コンクールをどうするのか? 学生吹奏楽におけるコンクール至上主義を、この感染危機をきっかけに考え直すべきなのではないでしょうか。そんなあれこれを思いつつ、80年代の、まだのどかだった吹奏楽青春模様を、ひとときの間でも共有してください。 -
この小説に描かれる吹部のメンバーたちは爽やかでも清々しくもない。だが、その分、リアルだ。
高校吹部と学校教育界を知り尽くした著者による、初の長編ミステリー。元・高校教師で吹奏楽部顧問だった著者は、この小説の中に実話に近いエピソードを多数盛り込んでいる。本作に描かれる衝撃の事件に近いようなことは、今も起きているかもしれない。
探偵役の青年が目撃する高校生たちや教育関係者たちの実態は、かなり事実に近い。小説中で描かれる吹奏楽部の姿も、かなり事実に近い。
この小説に描かれる吹部のメンバーたちは、爽やかでも清々しくもない。だが、その分、リアルである。この10代の連中はやっぱり愛すべき存在だ。
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