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『文芸3DAY!コイン33倍、コスミック時代文庫(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全65件

  • 将軍の怒りを買い、家を勘当されてしまった柳生十兵衛……。だがその内実は、父である将軍家兵法指南役・柳生宗矩の考えにより、市井にひそんで悪を退治するという重大任務を帯びていた。そんな十兵衛が、父・宗矩撃たれるの報せを聞いて、急ぎ駆けつけてみると、当の宗矩は無事で、傷はない。騙されたと怒る十兵衛に、宗矩は、幕府の中枢における重臣たちの権力争いを説明し、そこにひそむ奸計の探索を命じた。十兵衛とて、柳生新陰流きっての遣い手ではあるものの、今回の密命は勝手が違う。戸惑う十兵衛に対し、敵はとんでもない策謀をめぐらすのだが……。大好評のシリーズ第二弾!
  • 佐賀藩の名門に生まれた現北町奉行・鍋島内匠頭は、名家のあるじでありながら、若きころに町場で女火消しと運命的な出会いを果たし、子をなした。だが、生まれた子どもの幸せと、身分の違いを考えた女火消しは、みずから姿を消した……。そして月日は流れ、及川余一郎と名付けられた男児は、長屋の貧乏暮らしながらも、まっすぐな心根の若者に育っていた。暇と金さえあれば、悪友の草吉・珠代と遊び歩いてしまうが、そこは女だてらに火消しの頭をつとめる母親・巴が黙っていない。息子の余一郎に、さまざまな厄介事や難問をつきつけ、まじめに働くよう尻を叩くのだが…!? まさに痛快活劇!シリーズ第二弾。
  • 江戸の治安を守る町奉行所には、お馴染みの北町と南町があった。だがこの二つの奉行所は、お互い競争意識と縄張り意識が極めて強く、互いに扱った事件は囲い込み、過失、失態は隠蔽する有様だった。そこで、事件の早期解決と治安向上を強く願っていた老中・三枝正弘は、信頼を置く服部梅三郎を、両奉行所に籍を置く姓名掛同心として送り込み、風穴を開ける特命を託す。双方の取り調べに立ち入った梅三郎は、今までは検挙が困難であった事件も解決。しだいに信任を得ていった。そんな折、奉行所の御用箱は盗まれた。下手人はすぐに割れたが、犯行の裏にかつての南北の確執が明るみに……。しがらみのない梅三郎がまたしても真相に迫っていく!異色の同心シリーズ、好評の第二弾!!
  • 病弱だった藩主の娘・小夜姫の危篤を知らされ、蘭方修学のため留学していた長崎から急遽江戸藩邸に戻ることになった長塚藩の下級武士・浅見順吾。だが、途中数人の山賊に襲われ、逃げるうちに迷い込んだのは青梅の山中だった。そこで出会ったのは、二百六十年先の世から来たという謎の女刀鍛冶・美百合。事情を聞いた美百合は、流れ星の隕鉄で作られた[冥王丸]と、和合によって授けられる人智を超えた力を順吾に与えてくれた。流星刀の妖力に導かれ、小夜姫の命を救った順吾。だが、本復までの治療を続けるうち、姫にせがまれた順吾はついに一線を越えてしまう。さらに、主君の正室・和泉までも娘の恩人である順吾に執着して……。好評シリーズ第二弾!
  • 罪ある者に必ず報いを受けさせる──それのみを願い、日々探索を続ける定廻り同心・浅羽啓次郎にとって、それは決して背を向けることができない事件であった。ある夏の帰り道、臨時廻り・横瀬儀右衛門が男に匕首を向けられていた。男を取り押さえるも、こいつは兄貴の仇だ、という叫びに、ただの狼藉者ではない、と啓次郎の心の釣竿がしなる。「あとで、俺を訪ねて来い。話を聞いてやる」──男にそっと耳打ちした啓次郎。数日経って現れた男の口から、三年前に起きた塗物問屋の後添い殺しに関する真実の一片を聞き出す。だが、これが奉行所や大店の大物をも書き込む事件の発端に……。闇の真相の果ては、有罪か、冤罪か。旗本出身の若さま同心が、正義の剣で悪を獄へと導く!
  • 江戸の町に、妖艶な半裸の女剣客が颯爽とあらわれ悪をこらしめた。深紅の頭巾に黒マント、顔は隠して躰隠さず――人呼んで緋牡丹頭巾。江戸の庶民は、その勇姿に拍手喝采、その活躍に狂喜した。そして、彼女は忽然と行方をくらました……。それから半年後、緋牡丹頭巾が突如として姿をあらわしたのは、江戸湾に浮かぶ船の上。西国のとある大藩が幕府の目を欺き、ご禁制である南蛮渡来の品を積んでいたのだ。いわゆる抜け荷だった。彼女は動かぬ証拠を掴み、刃向かう敵は肌もあらわに斬りまくる。ところがそこに思わぬ強敵があらわれ、さすがの緋牡丹頭巾もかなわず海へと脱出したが……。正義の味方、緋牡丹頭巾の活躍に乞うご期待!
  • 時は太平の世、為すこともない旗本御家人の次男三男たちは、いわゆる厄介者と呼ばれ、中には憂さ晴らしに町人をいたぶる輩まで出る始末。だが、相手は武士ゆえに町人たちは泣き寝入りするほかなかった。そんな折に現れた赤い頭巾に黒マント、半裸の女剣客。誰ともなく緋牡丹頭巾と呼ぶようになった女剣客は、悪事を働く厄介者たちを次々にこらしめ、江戸の庶民は拍手喝采、その活躍に狂喜する。旗本たちに圧力をかけられ、緋牡丹頭巾の探索に動かざるを得ない町方だが、南町奉行所の同心・西島慎一郎は探索の途中で巨大な権力の存在に遭遇した……。悪か正義か、敵か味方か。緋牡丹頭巾は誰なのか?これぞ痛快無比の時代官能エンタテインメント!
  • 純粋培養で性知識は皆無、ところが、将軍家息女・桜姫との初夜の失敗を糧に一念発起した、ご存じ、松平竜之介──。旅で出逢った女性に性の手解きを受けるが、その優しさと逞しすぎる巨根を武器に、いつしか女悦を教え込む絶倫若殿へと変貌を遂げる。三人の妻を引き連れ江戸を出立、小田原の地に落ち着いたある夜、御家・鳳藩の存亡に関わる危機を知ることになった。さまざまな女を手玉に取りながら再び江戸に向かった竜之介。果たして悪の首魁を叩き斬ることができるのか!現在、好評発売中の漫画「若殿はつらいよ!」シリーズ(ぶんか社コミックス)の原作小説! 今回も新エピソードとなる書下ろし「甲府に咲く毒の華」を加えた、大人気シリーズ第三巻!!
  • 湯屋の二階に居候する謎の侍、十兵衛。いかにもいわくありげな武士だが、なにを隠そうこの男こそ、幕府総目付にして、将軍家兵法指南役・柳生宗矩の嫡男、柳生十兵衛その人であった。柳生新陰流きっての遣い手として知られる十兵衛であったが、将軍・家光の怒りを買い、家を追い出され、今はだらだらと遊び歩く身分……というのは、世間をあざむく表向きの姿。じつのところ、江戸の市井にまぎれ住み、隠れた悪党どもを成敗せよという、父・宗矩からの密命を受けていたのだ。ひたすら敵を倒すことのみを修練してきた十兵衛の剣が、市井の人々の厚い情に触れ、じょじょに人間味を取り戻していく!待望の新シリーズ。
  • 湯島の裏長屋に住まう貧乏侍・及川余一郎。その男ぶりと剣の腕から、仲間うちで『若さま』などと呼ばれているものの、その実態は、ただの遊び人。女だてらに火消しの頭領をはる母の巴に叱られ、しかたなしに日雇いの雑用仕事に出かけるありさまだ。そんななか、ひょんなことから余一郎は、旗本屋敷の火事の現場に出くわす。その屋敷の主は、佐賀藩の名門・鍋島家につらなる現北町奉行の鍋島直孝であった。以来、気楽に遊び暮らす余一郎に、なにかと接触をはかろうとする直孝。それもそのはず、余一郎こそが、直孝の実子……家を継ぐべき、本物の若さまだったのだ。江戸の快男児がさっそうと活躍する、時代活劇の新シリーズ!
  • 江戸八百八町の治安維持に努めていた町奉行所。北町、南町の二カ所があり、一月交替で職務を担当していたが、この両奉行所、実は昔から競争意識が強く、長い間、縄張り争いが続いていた。その深い確執によって、検挙率が下がっていることを懸念していた老中・三枝正弘は、両奉行所に風穴を開ける特命を、一人の同心に託す。“おっとり梅三郎”こと、服部梅三郎──。北町の姓名掛であったこの男の才覚を見込み、南町の同職をも兼ねることを命じたのだ。かくして二つの奉行所に立ち入れる役得の同心となった梅三郎は、双方の調べ書きに目を通し、互いの人事を活用して事件を捜索。町の安泰のため、江戸を駆け巡る! かつてない異色の捕物シリーズ、待望の開幕!!
  • 関ヶ原の合戦で西軍に与したため家康の追及を受け、国許から逃れた常陸国麻生藩の真奈姫と数名の家臣たち。逃亡のさなか一行とはぐれた雑兵の山中耕太は、武蔵国青梅の山中で不思議な女と出会う。山小屋で刀を打つ彼女は不思議なからくりを使い、類いまれな剣技をもつ神仙のような美少女だった。美百合と名乗った少女から流星刀[冥王丸]と妖しい力を授かった耕太は姫たちと再会し、お家再興の道をめざす。そんな耕汰に手を貸す美百合だが、はたしてその正体は?耕太は彼女の不思議な力と美貌に惹かれるが、一方で真奈姫に藩の跡取りを産ませるという大役を仰せつかって…。待望の江戸あやし官能、新シリーズスタート!
  • 橋廻り同心という閑職をいいことに、日々を飲み歩く服部半四郎。だが、ひょんなことから御庭番という大役に任じられ、副業としていた素っ破抜き…いわゆる、悪党の弱みにつけこんだ強請りたかりも、開店休業というありさま。その日の飲み代にも困る窮状ではあるものの、本人にしてみれば、それどころではない事情もある。想い人、真鈴との祝言が控えていたのだ。だが、肝心の真鈴は、どうにも浮かない顔。それもそのはず、真鈴の過去となにやらかかわりのある男が現れて……。ぐうたら同心・服部半四郎と、時の将軍・徳川家斉のおかしくも奇妙な縁。痛快娯楽時代の大人気シリーズ、ここに感涙の大団円!
  • 柿沢琢馬は御家人の次男、いわゆる厄介者である。四月前、辰巳芸者・珠樹の手ほどきで男になったばかり。それ以来、幼馴染みの小雪、美貌の女剣客・澪とも肉の関係を持ち、さらに同心に追われる美貌の女盗賊・八重を匿った御礼に下半身を奉仕されたりと、女運はこのうえないが、金も仕事もないのが玉にきずだった。そんな折、五万石の姫君・菊乃の警護役を務めることになった琢馬。お家騒動のもつれから姫は命を狙われており、しかも敵の刺客・剛次郎はかなりの凄腕らしい。迫る剛剣の嵐に危機一髪の琢馬。果たして琢馬は、美貌の女剣客とともに姫の身を守ることができるのか――?怒濤の時代官能エンターテインメント! 待望のシリーズ第三弾。
  • 二十八歳という若さで町方同心の花形、定廻りに抜擢された浅羽啓次郎。旗本の名家に生まれ、剣術遣いというわけありな同心ではあったが、ものを見てとることが好き、という性分を活かした観察力と洞察力は、南町奉行・松波筑後上でさえも認めているという、期待の新鋭であった。その啓次郎が、とんだ“拾い物”をした。記憶を無くしてしまった一人の女性である。言葉や態度からは武家女、しかも江戸者ではない、と判断した啓次郎だが、その脳裏には、腰元など国元の者がわざわざ出てきた、すなわち「お家騒動」という語が浮かんでは消える……。その危険な探索に、町奉行は三日の猶予を与えた。さて、非番となった啓次郎、いかなる推測を閃かせるのか!同心の剣捌きも冴える異色の捕物シリーズ!!
  • 上物の黒羽二重を纏い、おっとりした品の良い面影を漂わせる三十がらみの男――。おおよそ庶民の街にふさわしくない侍が、ここ深川の居酒屋に居候していた。だが、徳田宗之助を名乗るこの男こそ、御三家筆頭、尾張藩九代藩主で従二位大納言・徳川宗睦であった。町歩きの楽しさが忘れられず、いつもこうして上屋敷を抜け出していたのである。ある日、そんな宗睦を近衛家の鞠姫が訪ねてきた。奥州北里家との婚儀が整ったのだが、花嫁行列を抜け出したという。実はこの姫、討幕派の中枢であり、尾張家に残る「朝廷と幕府が争うことにならば朝廷に味方せよ」という家訓を頼みとしていた。幕府と尾張が争乱となる危機に、宗睦が下した決断とは!?尾張の名君が活躍する人気シリーズ、第六弾!
  • 「塩をかけられたなめくじ」──生真面目な遠州鳳藩十八万石の嫡男・松平竜之介は、花嫁となった将軍・徳川家斎の息女・桜姫と、唐突な初夜に挑むも失敗、うなだれた股間をこう嘲笑された。そこで男女の奥義を極める旅に出た若殿。出逢った女性に性の手解きを受けるうち、どんな女をも悦がらせる絶倫に成長する。だが、江戸へやって来た竜之介を待っていたのは、謎の刺客たち……。しかもこれを指図していたのが想像を絶する人物だとわかった若殿は、驚きの決断を下すことに!現在、好評発売中の漫画版「若殿はつらいよ! 風雲! 江戸騒乱編」(ぶんか社コミックス)の原作小説に、今回も新エピソードとなる書下ろし「善光寺の娘盗賊」を加えた、待望のシリーズ第二巻!!
  • 奉行所でも悪名高いぐうたら同心・服部半四郎。橋廻りという閑職に身を置き、小遣い稼ぎの強請り稼業にいそしんでいたところ、ひょんなことから御庭番の大役をおおせつかることに。その裏には、半四郎の同心長屋に住まう、謎のご隠居・徳山斉之助の働きがあった。それもそのはず、この斉之助こそ、将軍・徳川家斉その人だったのだ。半四郎にとっては恩人であり、また仕事仲間でもあり、なにより大切な友人であったが、その斉之助が、なんと殺しの容疑で捕えられてしまった!幕閣の陰謀も絡み合うなか、半四郎たちの決死の救出劇がはじまったのだが…手。大人気シリーズの第六弾。
  • 脇差の鞘に宿る九十九神・沙耶が数十年ぶりに目覚めたのは、神田にある刀屋「備前屋」の土蔵の中だった。沙耶を見つけたのは奉公人の純吉。見習い程度の扱いしかされていなかった純吉だが、沙耶と情を交わしたおかげで運気が一変する。刀屋としての腕前が上達したのみならず、男女のまぐわいの力が増し、さらには武芸の力まで会得してしまったのだ。
     折しも巷では辻斬りが横行。若い娘ばかりが殺され、その陰戸を貫かれるという事件が起きていた。偶然、辻斬りの現場に出くわし、下手人と相対した純吉。一旦は撃退するものの、相手に憑いていた刀の本身の九十九神が目覚めてしまい……。大好評シリーズ第二弾!
  • 小塚伊十郎は父の後を継ぎ、将軍家の甲冑を管理修理する具足奉行を拝命したばかり。そんな伊十郎が、初めて入った具足蔵の鎧櫃の中で見つけたのは女物の鏡だった。それは、神君家康の正室・朝日姫の心を宿した魔鏡で、鏡の邪気に操られた伊十郎は、上役である留守居の娘・桔梗を凌辱してしまう。下級旗本である伊十郎の狼藉が知れれば切腹もの。だが、そんな伊十郎の窮地を救ったのは、ひょんなことから手に入れた脇差の鞘に宿る九十九神の沙耶だった。
     魔鏡の正体をつかみ、その力を封印すべく埋葬しようとする伊十郎たち。だがその矢先、鏡は何ものかに盗まれ。直後から、武家娘が手籠めにされる事件が立て続けに起こった! 大好評シリーズ第三弾!
  • 町方同心の花形、定廻り──奉行所で年功を積み、一目置かれる者が任命される重職である。だが、そんな慣例を打ち破る男が現れた。浅羽啓次郎、二十八歳。だれが見てもまだ若造である。ただし、育ちが好さそうな出で立ちに剣術遣いという、どこかわけありな同心であった。実は啓次郎、出自に秘密を抱えていたのだが、人並みはずれた観察力と洞察力を持ち、強力な他薦を得て定廻りに抜擢されていたのである。しかし、そんな啓次郎でも難儀する事件が勃発する。目明かしが続けて襲撃されたのだ。探索上には、主犯の逃亡に手を貸す影の存在が明らかに……。しかもそれが意外な人物と知り、一か八かの決断を下して敵を驚かせる! 剣客同心の八面六臂の活躍を描く待望の新シリーズ!!
  • 常陸にある越貫藩一万石の藩主・曾根隆徳は、ある日の江戸城内で、些細なことからとんでもない試合の約束を交わしてしまう。それは、越貫藩と水戸藩が、たがいに腕自慢の藩士を五名ずつ選びだし、藩の名誉をかけて戦うといった剣術試合であった。相手は徳川御三家の大藩、かかえる剣士も猛者揃い。それにひきかえ越貫藩は、ようやく見つけた候補者も、剣を知らぬへっぽこ藩士ばかりというありさま。困り果てた江戸家老の梶原は、酒浸りでやる気のない藤堂雄馬という男に、なかば自棄で指南役を頼むのであったが……。この酒好き師範と駄目藩士たちが、誰もが予想しえなかった奇跡を起こしていく! 著者渾身の読み切り痛快長編!
  • 遠州鳳藩十八万石の跡取りである松平竜之介は、「清く正しく逞しく」を信念に育った純粋培養の若殿だった。ところが突然、将軍・徳川家斎の息女・桜姫が花嫁としてやってくる。そこでにわか仕込みの性知識で、初夜を迎える羽目に。が、結合を急いで失敗。平手打ちをくらった挙げ句、うなだれた股間の道具を、「塩をかけられたなめくじ」と嘲笑されてしまう。武士として、男としての誇りを傷つけられた竜之介は、固く決意。男女媾合の術の奥義を極めるため、城を飛び出し、“女体修業”の旅に出たのであった。果たして竜之介に、どんな女難が待ち受けているのか!?ぶんか社コミックス「若殿はつらいよ!大波瀾!東海道編」の原作に、新エピソードの書下ろし「女親分と女壺師」を加えて、待望の刊行!!
  • 「北町奉行~、遠山左衛門尉様、御出座ぁ~」──今日も奉行自らが裁く公事が開かれようとしていた。ただしここは、奉行所ではなく江戸城の吹上御庭である。これは、将軍が公事を御覧になる「公事上聴」と呼ばれる行事であったが、当代の徳川家慶は殊の外これに関心を示し、吟味に不満があれば、必ず口出しをして遠山を困らせていた。そしてこの日も例外ではなかった。妖怪が店に押し入ったとの判例であったが、家慶はすぐに看破。見事な種明かしをする。だが、続けて不可解な殺しが起きる。目撃者が下手人は幽霊だというのだ。江戸を震撼させる大店の奇怪な事件……。町で真相を追う家慶と遠山の相棒はその種を明かせるのか!将軍が天の裁きを下す評判作、待望の第二弾!!
  • 浅草で大道芸人をしながら、よろず揉め事解決の「お助け屋」を営む「だるまの旦那」こと、樽間大吾郎。ずんぐりとした見栄えながら、神変樽間流の豪剣で悪を斬り、そびえ立つ“巨砲” でいかなる美女も虜にする絶倫無類の豪傑である。そんな大吾郎が、凄まじい破壊力の鎖分銅に襲われた!恨みを持つ者の襲撃らしいが、その裏に美女の淫影が……。「今度ばかりは危ないかも知れん」──危機を抱きながらも、誘惑する美女を哭かす大吾郎、果たして鎖鎌破りの奇手を繰り出せるのか!?
  • 痩身長躯、目もと涼しく苦み走った二枚目。墨染めの着物の背中に描かれた髑髏は、人間いずれこうなるという覚悟の徴だという。船宿『茂登美』の居候・室賀竜之介は、人呼んで『一丁咬(いっちょかみ)の旦那』。一丁咬とは、何にでも首を突っ込まなければ気が済まない質のことだ。備前国佐神藩の世継ぎでありながら、ゆえあって浪人に身をやつしているが、その事情はわからない。腹を滅多刺しにされた屍体が大川に浮いた。事件の発見者になった竜之介は、このところ同様の殺しが続いていることを知り、北町奉行所定町廻り同心・香取榮之進の事件探索に首を突っ込むことに…。鞍馬撃心流の遣い手が迫る下手人どもの正体とは? 書下ろし時代活劇。
  • 仕事への熱意や義務などどこえやら、奉行所随一のひま同心・服部半四郎は、毎日をのんべんだらりと過ごし、夜は夜とて飲み明かす、まことぐうたらな男。ところがこの半四郎、意外にも心の奥底には正義と熱血が眠っており、ひょんなことから御庭番という大役を仰せつかった。そんな半四郎のまわりには、奇怪な友人や知り合いばかりがいる。そのなかでも特別なのが、謎のご隠居・徳山斉之助。なんと斉之助は、政治に飽いて市井に下ってきた、時の将軍・徳川家斉その人であった!落ちぶれ同心の半四郎と、正体を隠した将軍家斉が、庶民を助けて悪を斬る、人気シリーズの第五弾。
  • その男は黒紋付に黒の袴という身形の浪人であった。五尺七寸はあろうかという長身で、襟元からは厚い胸板が覗いている。手にしていたのは豪剣、同田貫。これから向かう宿場に何か当てがあるわけではない。街道の先に宿場があるにすぎなかった。同道するわけでもなく、若侍の七郎太、僧侶の抜山と、風の吹くまま旅をする日々であったが、不思議なことに、この浪人の過去や名前を知る者は、誰もいなかったのである――。三人が向かう先々では、蔓延る悪に苦しむ者たちがいた。所詮、俺にできることは、彼らの背を押す風にも及ばぬ……。そう嘯く浪人であったが、気づけば同田貫の鞘を払う、頼もしい“用心棒”と化するのであった!無名の旅の浪人が正義の豪剣を振るう、異色の用心棒シリーズ、開幕!!
  • 自宅の縁側でうたた寝をする中年侍、犬飼兵士郎……。南町奉行所与力という要職にありながらも、そのぐうたらぶりを息子にまで叱咤される情けない男であるが、その裏に隠された姿は、奉行じきじきに秘密の指令をくだされた、特命与力であった。おのれの本性すらひた隠しにして捜索するのは、鬼平こと長谷川平蔵が遺した『黒の犯科帳』。あらゆる犯罪者とその縁者の調査情報がくわしく記された、まさに門外不出の書類である。裏社会の闇に消えた犯科帳を、執拗に追う平士郎……。その前にあらわれたのは、最凶の盗賊団と謎の女であった。凄腕与力と凶賊の死闘を描く、著者渾身の長編時代小説。
  • 火盗改め長官・長谷川平蔵と鶴屋南北の目の前で、醤油問屋〈伊勢屋〉の主人を殺し、まんまと逃げた外道・英次郎。南北は平蔵の隠密として、この男の行方を追った。だが英次郎は、自分の手下や情婦をつぎつぎと殺害して行方をくらませる。そんな折、吉原〈湊屋〉の花魁・志乃太夫が、英次郎によく似た男の毒牙にかかった。この一件で、下手人の殺しの目的をようやく知った南北は、彼を慕う美貌の女剣士・志津の腕を借り、捕縛の罠を仕掛けるが……。志津に伝授された新当流の極意、南北の〈一の太刀〉が悪を斬り裂く!大好評、痛快時代活劇の傑作シリーズ第三弾「恋の闇絡繰り」の改題リニューアル版。
  • 「これにて、一件落着」──北町奉行・遠山景元が発しようとした時、将軍がいる御簾の内から、その声を遮る咳払いが聞こえる。ここは江戸城吹上御庭。将軍が裁判を上覧する「公事上聴」が行われていた。十二代将軍・徳川家慶は、殊にこの行事に関心を持ち、裁きに不信を抱いた折などは、こうして自ら裁定に待ったをかけたのであった。庶民の冤罪の疑いを晴らし、その命を守ることこそ将軍の使命と心得る家慶はしばしば、遠山と密かに町に出て事件を追うことに。遊び人の慶次郎と金次に扮したふたりは、冴える推理を駆使して調べ直しを行い、真相の究明に挑む。何人(なんびと)も逆らえぬ天下人の裁き、その驚きの結末に一同が唸る、痛快時代小説の決定版、ついにシリーズ開幕!
  • 引き締まった体躯に、聡明そうな凛とした顔立ち。くっと口角が上がった口元から覗く白い歯が眩しい若侍は、浜御殿に住む金平として誰からも慕われる若様だった。だが、彼の本当の身分は、畏れ多くも三代将軍家光の三男にして、四代家綱の弟である徳川綱重であった。腕白育ちで江戸の街を闊歩しながらも、甲府藩主で参議を賜る身であったのだ。綱重は、豊臣秀頼の正室で大阪落城を見届けた千姫に育てられたが、その養母から豊臣家の血を引く侍女を側室としてあてがわれる。徳川と豊臣を結ぶ子の誕生こそ、天下泰平を為す――千姫の意図を汲んだ綱重だったが、幕閣の中に強かな陰謀を企む奸臣の存在が明らかに!名君として名を残す甲府宰相の若き日の躍動を描く、期待の新シリーズ!!
  • 愛嬌のある風貌で、ずんぐりむっくりとした巨漢の素浪人、その名も「だるまの旦那」こと、樽間大吾郎──。ふだんは浅草寺の奥山で大道芸人をしているが、裏ではよろず揉め事解決の「お助け屋」を営んでいる。この大吾郎、見た目は冴えないが、神変樽間流の達人で、しかもどんな美女をも虜にする“巨砲”を持つ絶倫無類の豪傑であった!今日も純真な娼婦の依頼を受けた大吾郎。全裸の死美人の謎をめぐり、悪党と対決、豪剣で叩っ斬り、彼に抱かれた美女は甘い陶酔に溺れて哭き濡れる!「プレイコミック」で漫画化、「コミック乱ツインズ」に読み切り掲載、コンビニ・コミック本も刊行されて好評を博する<美女斬りシリーズ>の名篇を収録。新たに書下ろしの番外編も加えた、待望の艶色時代小説!!
  • 柿沢琢馬は御家人の次男、いわゆる厄介者である。ふた月前、辰巳芸者・珠樹の手ほどきで男になったばかり。それどころか幼馴染みの小雪、類い希なる美貌の女剣客・澪とも肉の関係を持ってしまった。ある日、大川に女の水死体が上がった。女の内腿に彫られた龍の刺青、琢馬はそれに見覚えがあった。前夜、偶然助けた女の背中にも同じものがあったのだ。同心の娘である小雪は女の身投げに不審をいだいて探索をはじめ、琢馬もそれに加わることになる。一方で、澪が師範代を務める道場が卑劣な道場破りに襲われ、澪の身にも危険が迫っていた。果たして琢馬は事件を解決し、澪の身を守ることができるのか……? 待望の書下ろし時代シリーズ第二弾!
  • 柿沢琢馬は御家人の次男、いわゆる厄介者である。二十歳になるが女は知らない。ある日、男になろうと深川に来たところ、辰巳芸者の珠樹が三人の浪人者に襲われているのに遭遇した。疾風のごとき剣捌きで相手を退散させた琢馬は、その腕前を買われ用心棒を依頼される。そして、その日から珠樹の色仕掛けに翻弄されることに……。ある夜、珠樹の家が襲撃された。相手のうち二人を斬り捨てた琢馬は、残り一人の顔を知ることから町方の探索を手伝うことになる。幼馴染みの小雪と探索するうち、事件の背後に巨大な権力の存在を知った琢馬は類い稀なる美貌の剣客、澪とともに巨悪にたちむかうことを決意した。これぞ痛快無比の時代官能エンターテインメント!
  • 人はまったく見かけによらないものである。朽木光三郎は、いつも湯屋の二階で酒を呑んでいて、周囲に無役の旗本だとばかり思われていた。が、実は大名、高家などの、いわゆるお殿さまを監視して、その不正を取り締まる大目付職を将軍から拝命している、おっかない男であった。その光三郎が、将軍が放ったお庭番三人が帰ってこないことを知る。しかも彼らが送り込まれた先は、日本最大の大大名、加賀前田藩であった!事は重大なれど、相手が相手だけに、戦々恐々とする幕閣たち……。だが光三郎は、上様直々の探索命令に忠実に従い、下屋敷や蔵屋敷に潜入、本家も分家も巻き込んだ恐るべき騒動の実態を掴む。ついに、百万石の太守捕縛へ向かうのか!人気シリーズ、波乱の第五弾!!
  • 黒羽二重を端正に着こなした侍が、深川の居酒屋で馴染み客に囲まれて談笑している。この男、店の居候で名を徳田宗之助という。尾張藩の下級藩士の次男坊などと恍けているが、藩の重臣や姫も訪ねてくる、理由ありの侍であった。それもそのはず、彼こそ上屋敷を抜け出した、尾張家九代藩主にして従二位大納言・徳川宗睦、その人であったのだ。ある日、太閤秀吉にまつわる千成瓢箪が、料理人・吉蔵を通して手に入った。しかもこの瓢箪、豊臣埋蔵金の在り処が描かれていると睨んだ奸計が強奪を狙っているという。そんな折、太閤の亡霊が現れ、尾張藩主に瓢箪の無事とある願いを告げる。宗睦は天下人の重宝を守り通せるのか!? 次期将軍候補の殿が町で奔走する人気シリーズ、第五弾!
  • おなじみの湯屋の二階でいつも酒を呑んでいるご存知、朽木光三郎。酒をくらうその姿を見て、誰もが無役小普請組で、ぶらぶら遊んでいるのだと思っていた。だがこの男、実は将軍様より大目付職を拝命しており、監視、取り締まりの対象であった大名や高家などの偉い方々の噂や情報を市井で収集する、誠におっかない高級旗本なのであった。そんな光三郎が、西国大名たちの不穏な陰謀を耳にする。武家の娘が拐かされた事件の背後に、阿片、さらに鉄砲の抜け荷が明らかになったのだ。お上に矢を向けているとしか思えない悪行の数々……。十代将軍・徳川家治より厚い信頼を受けている光三郎、果たして幕政の安泰、そして上様の命を守り抜くことができるのか!好評シリーズ、第四弾!!
  • 町奉行所の閑職、橋廻り同心をのんべんだらりと勤め、小遣い稼ぎとばかりに悪党を強請って小金をふんだくってきた、ぐうたら同心の服部半四郎。立身出世なぞはなから諦め、欲望のおもむくままに生きてきた半四郎だったが、ひょんなことから御庭番の役目を与えられ、将軍直下の特命をくだされる身分となった。そんな異例の人事の裏側には、半四郎の友人である謎のご隠居・徳山斉之助――実は時の将軍・徳川家斉の思惑があったのだが……。将軍失脚の危機に、落ちぶれ同心半四郎が、男の意地を魅せる。女隠密・真鈴との仲も気になる、剣あり恋ありのシリーズ第四弾!
  • 旗本である朽木隼人正三郎頼光、通称、光三郎は、いつものように深川の湯屋の二階で酒を呑んでいた。そんなお気楽な姿を見て、周囲はみな無役で暇な役人だと思っている。ところがその正体たるや、恐れ多くも自分より石高の高い大名を取り締まる、大目付職に就く男であった。本当は誠におっかない存在の光三郎が、今日もあらゆる難事を追う──!近頃、江戸の町々で器量良しの娘たちが神隠しに遭うという噂が立った。この怪事件に大名が関わっていると睨んだ光三郎は探索を開始。ついにある公家と京都町奉行の悪巧みを掴む。だがその裏には、幕閣をも揺るがしかねない野心が……。将軍のおん為、光三郎の奮闘が始まる!上様に代わって邪なお殿様を捕縛する大捕物シリーズ、好評第三弾!
  • 一人の男が江戸の町を歩き回り、人捜しをしていた。浪人風情だが、飄々として端正な顔立ちである。実はこの男、御三家筆頭、尾張藩九代藩主にして次期将軍候補でありながら、大名暮らしを嫌い、深川の居酒屋に住まう徳川宗睦、その人であった!そして探していたのは、田沼意次邸に預けられたのち、行方知れずとなっていた十代将軍家治の娘・春姫で、上様から直に乞われて町中を捜していたのである。だが計らずも、大根を売りに来た美貌の娘が春姫であると判明。宗睦は早速、親子対面を叶えようとする。一方、楯突く田沼は姫を利用し、両替商や町奉行らを取り込み悪巧みを謀っていた。それを知った宗睦と春姫は一致団結、意外な報復法を思いつく!好評シリーズ、第四弾!
  • 橋廻りといえば、まさに奉行所の閑職。そのなかでも、もっとも悪評高いのが、ぐうたら同心・服部半四郎である。なにしろこの半四郎、起きるのは昼過ぎで、二日酔いの頭を抱えて向かうは奉行所ではなく、江戸の町をぶらぶらするばかり。しかもお役目そっちのけで、「素っ破抜き」などという強請り稼業にいそしむありさまであった。そんな落ちぶれ同心の見本のような半四郎だが、人としての矜持は捨てちゃあいない。手先の磯八や謎のご隠居・徳山斉之助とともに、庶民を泣かす悪党を成敗していくのだが……。不良同心と、身分を隠した将軍が活躍する痛快シリーズ第三弾!
  • 縁日でにぎわう深川八幡宮の甘味処で、ひとりの侍が呑気に甘いものをぱくついている。ところが、居酒屋に居候し、尾張藩の下級武士、徳田宗之助を名乗るこの浪人風情の男こそ、御三家筆頭、尾張九代藩主にして従二位大納言、しかも次期将軍の呼び声も高い徳川宗睦であった。ふだんは町歩きを楽しむ気ままな殿さまであったが、そんな宗睦を激高させる出来事が起こる。尾張家を目の敵にする老中・田沼意次が貿易商・長崎屋らと結託。宗睦の正室の蘭癖に目を付け、密貿易の疑いをかけてきたのだ。しかも長崎屋は邪教徒を利用し、江戸中に毒を撒くと脅す始末。これに尾張藩士は、幕府と一戦を交えると息巻いた。危機迫る江戸を守るため、宗睦が下した運命の決断は!? 好評シリーズ、第三弾!!
  • 深川の居酒屋に住まい、尾張藩の軽禄の次男坊、徳田宗之助を名乗る浪人風情の男──。だがこの侍、尾張は尾張でも、その大守、九代藩主で大納言、徳川宗睦であった!宗睦は、大層な身分で自由ままならぬ生活から抜けだし、江戸の町を悠々自適に闊歩していたのだった。昨今、江戸で大豆の値が高騰している事実を知った宗睦。その原因が、老中田沼意次、意知親子が両替商と結託した悪企みであると判明し、義兄弟の一橋治済と計って掃討に乗り出す。だがこの陰謀、実はもっと底が深く、尾張家を水戸家とともに御三家から格下げし、権威を奪い取ろうとする田沼の奸計であった。家康公以来の格式と庶民の安寧を守るため、次期将軍候補、徳川宗睦の剣が冴える、人気シリーズ第二弾!!
  • 深川の湯屋に三日にあけずやって来ては、ただ酒を呑んでいる男。旗本とは言っても、周りは彼のことを、どうせ無役小普請組で毎日ぶらぶらしていると思っている。が、この光三郎、実は……本名を朽木隼人正三郎頼光といい、上様から大目付職を拝命する高級旗本であった!大目付のお役目は恐れ多くも、大名や高家など、いわゆる殿様と呼ばれるお偉方を監視、取り締まること。ある日、凶悪な火附盗賊の現場に尾張藩支藩の大名火消しが出張ってくることが判明するや、即座に光三郎も探索に加担する。そして、この一件が尾張六十万石の存続をも揺るがす“大事件”の火種であったこと突き止め、ついに──!?ますます好調! 正義の大目付に殿様たちが怯える大好評第二弾!!
  • 奉行所随一の不良同心として知られる服部半四郎はひまな橋廻りという役職をいいことに、日々を適当に暮らすぐうたら男。酒に遊びにと、それだけはやたらと熱心だが、そうなると当然のこと、懐は寂しくなる。そんな半四郎が思いついたのが、「素っ破抜き」という裏稼業……つまりは、弱みを握った強請りである。強請る相手は、強欲な商人、威張りくさった武家と決め、正義の味方よろしくせっせと銭を稼いでいたが、そこに現れたのが、謎のご隠居。いつの間にやら裏稼業の仲間となり、半四郎のまわりには、奇妙でおかしな連中が集うこととなったのだが……。不良同心と隠居将軍の、痛快悪党裁き。大好評の第二弾!
  • 「おれはやさぐれ者だ。惚れれば身をもち崩す」──深川の場末の居酒屋を切り盛りするお駒に頬を寄せられ、そう囁くのは黒羽二重を着流し、徳田宗之助と名乗る浪人者。ところがその正体たるや、御三家筆頭、尾張家九代藩主にして従二位大納言徳川宗睦、その人であった!宗睦は自由の利かない大名生活に我慢できず、影武者を置いて上屋敷を飛び出していた。だがそのお陰で、附家老や作事奉行が、木曽檜の値の吊り上げに加担している事実を知る。陰謀の黒幕は幕閣にも及び、これに危機感を募らせて町に現れた一橋治斉も宗睦に協力。次期将軍候補の若き二人が、江戸のため、国のため、正義の剣をふるう!尾張藩中興の名君が市井で悪事と闘う、期待の新シリーズ、開幕!!
  • 老中から町奉行所の同心まで、江戸幕府の職制には数あれど、一番怖い権力を持つもの──それが高級旗本「大目付」であった。なにしろ、自分より禄高が上の大名を監察するだけでなく、その気になれば、将軍直訴という特権を使って、老中の首さえも飛ばすことができたのだ。そんなおっかない役職に、若き正義漢、朽木隼人正三郎頼光が着任する。彼は下城すると、無役小普請組“光三郎”に変身して町を徘徊。世継ぎ騒動、抜け荷、家老の謀反などなど、諸大名の噂や情報を収集し、お殿様たちの不正、腐敗を容赦なく暴いていった。だがその行く手に、本人も真っ青になる大物の陰謀が明らかに!大目付光三郎、果たしてどうする!!頭が高いお大名たちを捕縛する、斬新な捕物シリーズ、いざ開幕!
  • 北町奉行所の橋廻り同心・服部半四郎は、お役目にも熱心にならず、酒と遊びが大好きという、まっこと不真面目な男。しかも、怪しげな魚売り・磯八を手下に使い、「素っ破抜き」などという、弱みをネタにした強請りたかりを副業としていた。ところがこの半四郎、落ちぶれてはいるが、心まで腐っているわけではない。強請る相手は悪人と決め、日々をのんべんだらりと暮らしていたのだが、ある日、組屋敷に建てたおのれの長屋に、正体不明、謎のご隠居が引っ越してきた。このとぼけた老人、実はとんでもない秘密を抱えていて……。新鋭作家が描く、不良同心と隠居将軍の活躍、ここに開幕!
  • 平勝之進は、吉住藩江戸藩邸に生まれ育った十八歳。役職は書院番で、今は藩主在府のため、殿や屋敷の警護を務めている。この年にして無垢の勝之進には、このごろ気になる女がいた。女の名は仄香。賄い方で町方の出だが、何とか嫁に出来ないかと思い悩んでいたのだ。ある日、勝之進は井戸端にあった仄香の洗濯物に顔を埋めたことから、不思議な力を得るようになる。実は仄香はあやかしで、仄香の女の匂いを嗅いだ勝之進は無敵の力と淫気を宿してしまったのだ。仄香との情交によってさらに力を増した勝之進。その実力を買われた彼に新たな命が下る。それは盗賊が横行する千住中屋敷の警護。だが、その盗賊たちの背後には魍魎に操られ、幕府転覆を企む人物が…。
  • 鬼塚弥四郎は常陸吉住藩見廻り役の四男坊。梅雨明けのある日、弥四郎は村の視察中、家宝の名刀をうっかり谷底に落としてしまった。途方に暮れるそんな彼の前に現われたのは十七歳の美少女・千夜。ところがこの少女、鬼の里から人を食うために下りてきたあやかしだった。切腹か、鬼に食われるか、いずれにせよ死を覚悟していた弥四郎は、どうせ死ぬならその前に一度と、千夜に頼み込んで初めての情交を経験してしまう。一方の千夜も弥四郎に情が移ったのか、他の者に姿が見えないのを幸い屋敷までついてきてしまった。千夜と契ることによって次第に鬼の力が宿り始めた弥四郎。ある日、御前試合で別人のような剣術を見せた彼は、藩主の江戸行きの供に選ばれるのだが…。
  • 風采があがらず、しょぼくれて冴えない侍――亀無剣之介は、毛羽だったちぢれ毛の髷と、名前の一文字から、ちぢれすっぽんと呼ばれる北町奉行所の名物同心。その風貌と、おどおどした言動は、奉行所のみならず、町民のあいだでも馬鹿にされているが、実は頭脳明晰であり、剣は鳳夢想流免許皆伝の腕前。見かけからは思いもよらない、切れ者同心であった。 ある日、沢木屋の女主人・おさよは、やむをえぬ事情から、能登屋の弦蔵を殺してしまう。考え抜かれた殺しの計画は完璧で、おさよは、奉行所の探索の手からうまく逃れたかにみえたが……。 殺しの下手人にしつこく喰らいつく、剣之介の追及がはじまる!
  • かつて火盗改めの鬼と呼ばれた矢沢冬馬は、江戸八丁堀で武芸指南をいとなむ凄腕の剣客。四十なかばにして家督を息子にゆずり、釣り三昧ののどかな日々を送るが、悪を追いつめる激しい気性はなかなかおさまらない。そんなある日、武芸の手ほどきを依頼された冬馬が、約束の場所に向かうと、そこには依頼人の無惨な斬殺死体があった。駆けつけた旧知の同心、須田剣一郎に事情を説明するも、殺しに使われた刀は間違いなく冬馬のもの。嫌疑を晴らすかたわら、失われた秘剣の復活という難題に四苦八苦する冬馬の前に、なんと恋の好敵手も現れて……!
  • ちぢれ毛の髷に、冴えない風貌―北町奉行所同心・亀無剣之介は、陰でちぢれすっぽんとあだ名され、奉行所内だけでなく、市井の町民にも侮られていた。しかし、しょぼくれた見かけの裏には、難事件を解き明かす明晰な頭脳と、下手人をとことん追いつめる執念、そして奉行所内でも一、二を争う剣の腕前を隠し持っていた。年明けも近い晩冬の江戸―。禅寺の崩れかけた鐘撞き堂で、大店の女主人が、鐘の下敷きになって亡くなった。女の死に不可解な疑問を抱いた剣之介は、寺の住職・雪元を疑う。しかし、雪元は、女が死んだときに別の場所にいたという、確かな証言があった……。
  • 常陸国吉住藩見廻り役の鬼塚丈助は、このところ江戸屋敷で頭角を現わしている鬼塚弥四郎の従弟。このたび弥四郎の引き立てで江戸詰が決まった丈助は、最後の領内検分に出かけた。山中深く分け入った丈助は、そこで麻緒という不思議な美少女に出会う。何ゆえにこんな山奥に? 訝しく思って素性を訊ねた丈助は驚いた。麻緒はなんと藩主の落とし胤だったのだ。だが、麻緒は名乗りを上げるつもりはなく、ともに暮らしていた母親も亡くなったので江戸に行きたいという。麻緒と江戸までの道中をともにすることになった丈助だが、神々しいまでに美しく、人にあらざるような気高さを持つ麻緒に、淫気は高まるばかり。ある夜、ついに畏れ多さを乗り越えた丈助は…。
  • 山名新九郎はすでに二親もなく、十八歳ながら手代組頭の役目に就く下級御家人。気弱な性格が災いしてか、剣の道場では旗本の次男三男にいわれなく苛められる毎日だった。今日も剣術の稽古で打ち据えられたのみならず、神社の境内で待ち伏せされて殴る蹴るの暴行を受けた新九郎。だが、うちひしがれる新九郎の前に突如現われたのは、巫女姿の美しい女だった。怪我の手当てをされるうち、彼女の淫気に誘われて新九郎は初めての情交を体験してしまう。だが、摩利香と名乗った女はあやかし。人の快楽を食べて生きる淫鬼だったのだ。摩利香に教えられた情交の喜びにのめり込む新九郎。しかし、摩利香は次第にその本性を現わして…。
  • 内藤新宿界隈で大店の娘ばかりが通り魔に犯される事件が続けざまに起こった。しかもその手口は、娘らを凌辱するのみならず、刃物で下腹に何人目であるかを示す数字を刻むという残酷なものだった。 九人目の被害者・咲が佐久間道場の女剣術師範・梢の知り合いだったことから、道場を手伝う流一朗太は岡っ引きの末吉らとともに探索に乗り出す。だが聞き込みを続けるうち浮びあがったのは自社奉行鏑木家の次男・鬼十郎だった。一朗太は町方の手に負えない相手を現場で捕えるべく、剣に秀でた梢を囮にして誘き出そうとするのだが…。 無敵の業と男女和合の力をもたらす流星刀を携えて、鬼十郎と対峙した一朗太。だが敵の手にも、もうひと振りの流星刀が…!
  • 北関東五万石の皆川藩で、膳奉行を務める大門重郎は十八歳。先ごろ父親から役目を継いだばかりの若輩だ。ある日、主君の鷹狩りの最中に事は起こった。昼餉に用意した重箱の蓋が突然のつむじ風に飛ばされ、崖下に落ちてしまったのだ。役目として、蒔絵の施された家伝の名品を探しに行くはめになってしまった重郎は、意を決して断崖絶壁から飛び降り大怪我を負ってしまう。崖下で気絶していた重郎を助けたのは、この世のものとも思われぬ美少女。彼女に蘇生させられ、人ならぬ力を貰って城に戻った重郎だったが、そんな彼を待っていたのは思いもよらぬ幸運だった。永遠の命を持つ魔少女が、冴えない若侍にもたらす淫気の力とは!?
  • 元火盗改め同心・矢沢冬馬は、釣り三昧ののどかな暮らしに飽きたらず、武芸の個人指南を始めた。この冬馬という男、凄腕の鬼同心としてだけでなく、悪党にも恐れられた武芸百般の猛者である。真冬の江戸。釣りの帰りに暴れ馬をしずめた冬馬は、さる大名家の若さまから馬術指南を頼まれた。馬を乗りこなし、ある賭けに勝ちたいという、まこと奇妙な依頼であったが……。指南に明け暮れるかたわら、火盗改め長官から賊探索の密命を受けた冬馬に、哀しきさだめを負った凶手が襲いかかった。やがて浮かび上がる、意外な黒幕……避けられぬ宿命の戦いに、冬馬の編み出した二刀の秘剣が閃く!
  • 真夏の江戸。大川が江戸湾に流れ込む鉄砲州で、日がな釣りを楽しむ四十なかばの武士──もと火盗改め同心、矢沢冬馬である。武芸百般、悪党に恐れられた凄腕の剣士であったが、大捕物の最中のある出来事により、火盗改めを引退。息子に家督をゆずり、釣り三昧のなんとものどかな日々を送っていた。命を賭す激務からは解放されたが、幾度も死線をくぐり抜けた歴戦の武者にしてみれば、やはりちと退屈。ふとした事情から、市井の人々に武芸の個人指南をはじめるのだが……!?難事件からおかしな騒動まで、あざやかな剣さばきと人情で解決する冬馬の活躍!

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