『思想、奥野克巳(実用)』の電子書籍一覧
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〈世界と向き合い、「つくる」ために〉
人類学とアートの刺激的な出会い。
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現代の人類学を牽引する思想家が随筆、批評、寓話、詩などさまざまな形式を駆使して、アート、建築、デザインを論じる。
火、樹木、山、飛行、地面、時間、石、絶滅、線、糸、言葉、手書き、頭字語、色……創造と想像を刺激する思考の集成。
訳者・奥野克巳による詳細な解説を付す。
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【目次】
◆序と謝辞
◆招待
森の話
■はじめに
■北カレリアのあるところで……
■真っ暗闇と炎の光
■樹木存在の影の中で
■Ta, Da, Ça, !
吐き、登り、舞い上がって、落ちる
■はじめに
■泡立った馬の唾液
■登山家の嘆き
■飛行について
■雪の音
地面に逃げ込む
■はじめに
■じゃんけん
■空へ(アド・コエルム)
■私たちは浮いているのか?
■シェルター
■時間をつぶす
地球の年齢
■はじめに
■幸運の諸元素
■ある石の一生
■桟橋
■絶滅について
■自己強化ための三つの短い寓話
線、折り目、糸
■はじめに
■風景の中の線
■チョークラインと影
■折り目
■糸を散歩させる
■文字線と打ち消し線
言葉への愛のために
■はじめに
■世界と出会うための言葉
■手書きを守るために
■投げ合いと言葉嫌い
■冷たい青い鋼鉄
◆またね
◆原注
◆訳者解説 -
《話題の人類学者による初のノンフィクション!》
──まるで小説のようなフィールド体験記
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日本を飛び出し、ボルネオ島の熱帯雨林に生きる狩猟民「プナン」のもとで調査を始める「K」。
彼らは、未来や過去の観念を持たず、死者のあらゆる痕跡を消し去り、反省や謝罪をせず、欲を捨て、現在だけに生きている。
Kは、自分とまるで異なる価値観と生き方に圧倒されながらも、少しずつその世界に入り込んでいく……。
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【目次】
■プロローグ……森を撃つ
■多自然
▶インタールード──ジャカルタのモエ・エ・シャンドン
■時間性
▶インタールード──見失い
■無所有
▶インタールード──明石先生のこと
■人類学
■エピローグ……ロスト・イン・ザ・フォレスト -
もうすぐ絶滅する人類のために
狩猟に疲れ、ボルネオの闇夜の森で微睡(まどろ)む人類学者は、寝袋を這うアリたちの足音を確かに聴き、自分がアリの世界の一員となったと感じる……。
「この世界は人間だけのものではない」という深い実感から出発し、動物、死者、そして生命そのものへと向かう全く新しい人類学の探求が幕を開ける。
ボルネオの森から、多種的世界とアニミズムを経て、「生命とは何か」という根源的な問いへ。
インゴルド、コーン『森は考える』、ウィラースレフ『ソウル・ハンターズ』、アナ・チン『マツタケ』ら最新の人類学の議論を積極的に吸収しつつ、人類学の新たな可能性が展開される。
――世界の覇者を自認してあらゆるものを食い尽くし、絶滅の淵に立つ人類に、世界観の更新を迫る、壮大な「来たるべき人類学」の構想。
【目次】
序論 平地における完全なる敗者
第1部 アニマルズ
■第1章 鳥たち
■第2章 リーフモンキーの救命鳥
■第3章 2でなく3、 そして4
■第4章 ネコと踊るワルツ
第2部 スピーシーズ
■第5章 多種で考える――マルチスピーシーズ民族誌の野望
■第6章 明るい人新世、暗い人新世
■第7章 人間以上の世界の病原体
■第8章 菌から地球外生命体まで
第3部 アニミズム
■第9章 人間だけが地球の主人ではない
■第10章 科学を凌ぐ生の詩学
■第11章 ぬいぐるみとの対話
第4部 ライフ
■第12章 考える森
■第12章補論 考える、生きる
■第13章 記号生命
■第14章 バイオソーシャル・ビカミングス――ティム・インゴルドは進化をどう捉え、どう超えたか
■終章 人類の残された耐用年数――厚い記述と薄い記述をめぐって
■あとがき
■参考文献 -
ウイルスは「敵」なのか? それとも――?
人類学、哲学、批評、アート、小説、精神分析、ビッグヒストリー、妖怪、科学史……。
ジャンルを異にする俊英たちが、コロナ禍が露わにした二元論の陥穽をすり抜け、「あいだ」に息づく世界の実相を探る。刺激的な八つの対話集。
刻々と迫りくる感染症と、その対策に奔走する我々。
緊急事態宣言下の日本で行われた八つの対談は、未曾有の事態を普遍的な観点から見つめ直す、二つのまなざしが直交する対話の記録である。
【目次】
■ TALK 01 奥野克巳 × 近藤祉秋
ウイルスは人と動物の「あいだ」に生成する
■ TALK 02 逆卷しとね × 尾崎日菜子
接触と隔離の「あいだ」を考える
■ TALK 03 吉村萬壱 × 上妻世海
私と国の「あいだ」を/で問い直す
■ TALK 04 清水高志 × 甲田烈
既知と未知の「あいだ」の政治
■ TALK 05 松本卓也 × 東畑開人
心と身体の「あいだ」を考える
■ TALK 06 山川冬樹 × 村山悟郎
隔離され、画像化された二つの「顔」、その「あいだ」で
■ TALK 07 辻村伸雄 × 石倉敏明
歴史と神話の「あいだ」の実践
■ TALK 08 塚原東吾 × 平田周
グローバルとローカルの来たるべき「あいだ」へ -
未曾有の危機を前にして、私たちは「何を考えればよいのか」を見失ってしまった——。
「人間の想像力の果て」からやってきたウイルスによって、我々の日常に無数のひびが走った。
消せない不安と変化を余儀なくされた日々の営みを前に、思考の足場をどこに築けば良いのか。
生命、自然、生と死、共生と敵対。
いま浮上する課題をめぐって、三人の異才がアイディアを持ち寄り、変奏し、問いを深めていくリレーエッセイ。
【目次】
Ⅰ
・はじめに——禍の街から、生命と自然のゆくえを見つめる
・ウイルスは我々に何を伝えに来たのか
・植物の時間
・足し算的時間と合理のひび割れ
・元の日常という脅威
・人間の体と植物の体
・〈凝固した日常〉を突き刺すもの
・被造物の底
・体を失う日
・「いる」の喪失とは何か?
・死の無力さと分身の持つ力
・コロナさん
・ようこそコロナちゃん
・聖なるもの
・垂直の家族、水平の家族
・コロナとはうまくやっていけるかもしれないが、人間同士ではそうではないのかもしれない
・ヒトと人
・グラブとアンパン
・アニミズム思考のほうへ
・二つの小説
・意味の非人間性
・覚知される世界、コロナの迷い
・堆肥男
・胎盤とバースデーケーキ
Ⅱ リレーエッセイを終えて
・生の全体性を取り戻す
・帯状疱疹ウイルスと私
・想像力の果てからやってきた使者
ひび割れた日常を生きるためのブックガイド -
息苦しいこの世界からの出口は、ある。
片づけコンサルタント「こんまり」のメソッドは、
自分とモノとの純粋な対話ではなく、自分自身との対話を目指すものなのではないか。
アニミズムとは、地球や宇宙における存在者のうち、人間だけが必ずしも主人なのではないという考え方だとすれば、自分との対話を目指すのは、人間のことだけしか考えていないという意味で、真のアニミズムとは呼べないのではないか。
本書の出発点は、ここにある。
アニミズムは「原初の人間の心性」として過去のものとされてきた。
しかし、そこには、人間の精神を豊かにするヒントが隠されているのではないか。
文学、哲学の大胆な解釈とフィールド経験を縦横に織り合わせて、「人間的なるもの」の外へと通じるアニミズムの沃野を探検する。
人間が世界の「主人」をやめた時、動物、モノ、死者との対話がはじまる。
【目次】
1 こんまりは、片づけの谷のナウシカなのか?
2 風の谷のアニミズム
3 川上弘美と〈メビウスの帯〉
4 壁と連絡通路——アニミズムをめぐる二つの態度
5 往って還ってこい、生きものたちよ
6 東洋的な見方からアニミズムを考える
7 宮沢賢治を真剣に受け取る
8 まどろむカミの夢——ユングからアニミズムへ
9 純粋記憶と死者の魂——ベルクソンとアニミズム
10 記号論アニミズム——エドゥアルド・コーンの思考の森へ
11 人間であるのことの最果て——語りえぬものの純粋経験
12 人間にだけ閉じた世界にアニミズムはない
あとがき
参考文献 -
ボルネオ島の狩猟採集民「プナン」とのフィールドワークから見えてきたこと。豊かさ、自由、幸せとは何かを根っこから問い直す、刺激に満ちた人類学エッセイ!
「奥野さんは長期間、継続的にプナン人と交流してきた。そこで知り得たプナン人の人生哲学や世界観は奥野さんに多くの刺激と気づきをもたらした。この書を読み、生産、消費、効率至上主義の世界で疲弊した私は驚嘆し、覚醒し、生きることを根本から考えなおす契機を貰った。」
――関野吉晴氏(グレートジャーニー)
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