『経済、文春文庫、501円~800円(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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会社というワンダーランドに迷い込んだアイドルに襲い掛かる不条理の数々!
……あなたにバカと戦う覚悟はありますか?
握手会で起こった事件のせいで、アイドル活動ができなくなっていた河野ささら。
そこに降って湧いたのが、ある大企業からの社外取締役のオファー。
たまたまテレビを見ていた社長が、ちょっと気の利いた発言をしたささらを気に入って、思いついた起用だった。
その企業、レトロフューチュリア株式会社は、アンプ用の真空管や、テープレコーダーやカセットテープやビデオテープ用の磁気ヘッド、計算尺や手回し計算機の交換部品といった古い規格の製品の隙間産業で儲けていたが、ある大学で、学生が面白半分にレトロフューチュリア社製の真空管を極低温に冷やしたところ、それが量子ゲートとして作用することが発見され、原理はわからないが、とにかくレトロフューチュリア社製の真空管を使えば、今までより桁違いに安く、量子コンピュータが実現できると、この一点において、いっきに世界規模の大企業となった会社。
「目指せ、世界一」や「売上1兆円」というあり得ない目標も、イエスマンだらけの役員会では、社長の一声で決まってしまい、研究所では、データ改ざんは当たり前、逆らった社員には陰湿ないじめが待っている……。
そんな会社で、お飾りにでなく、自分の頭で考えようとするささら。
敏腕美人秘書・菜々美とともに、ダメ会社の危機をささらは救えるのか!?
笑っている場合ではない、本当は怖い企業小説!
解説・澤島優子
※この電子書籍は2020年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
『最貧困女子』の著者、渾身の傑作小説!
戻れない。もう、やるしかない。あたしの自由を奪うものとは、とことん戦ってやる!
北関東の倉庫で育った少女・里奈。母は姉の幸恵に借金と子どもたちを押し付け出奔。里奈は幸恵のもとで小学校もろくに通わず妹弟の世話をする。金策に苦しむ幸恵が詐欺で逮捕されたのを機に、児童養護施設に引き取られる。中学卒業前に進路で揉めた里奈は街を飛び出し、夜職で生きることを決意する。最底辺で逞しく生きる少女を活写する青春小説!
※この電子書籍は2019年11月に刊行した単行本『里奈の物語』を分冊し、
第一章 倉庫育ちの少女
第二章 児童養護施設・六恩園
第三章 15の旅立ち
を収録した文庫版を底本としています。 -
どうすればお金と仲良くなれるのか?
麻雀もFXも負け続けのサイバラが、「生涯投資家」村上世彰に投資とお金について教えを乞い、
株とビットコインに挑戦。その結果は文庫特別編「3年後の収支報告」対談で!
村上世彰氏と西原理恵子氏といえば、ともに“お金好き”で知られています。しかし実態は正反対。
村上ファンドをはじめ投資で財をなした村上氏に対し、西原氏は、曰く投資もバクチも麻雀も、実はこれまで負けっぱなし。
そこで本書の前半では、村上氏が西原氏に、
「投資とギャンブルはどう違う?」「買っていい株とダメな株の見分け方」
「損切りのタイミング」「ビットコインの将来性」などについて分かりやすくアドバイス。
後半は実践篇として、西原氏が1000万円を用意し、息子とともに日経225などの株に挑戦!
それまでゲームばかりしていた息子はCNNを見るように……
誰でも投資の極意をつかめるサイバラのイラスト付き!
※この電子書籍は2019年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
「豊田織機」、「トヨタ自動車」の豊田佐吉、喜一郎父子。
「ノリタケ」、「TOTO」、「INAX」、「日本ガイシ」など世界的セラミックス企業集団の源流となった日本陶器の森村市左衛門。
日本のバイオリンを世界品質に高めた「鈴木バイオリン」の鈴木政吉。
呉服業から「松坂屋」で知られる百貨店へと発展させた織田信長の小姓、蘭丸の子孫・伊藤家の伊藤守松。
味噌・醤油製造から財を築き、紡績、鉄道車両、電気、ガスと次々と事業を拡げた、「名古屋の渋沢栄一」こと奥田正香。
木曽川に日本初のダム式発電所「大井発電所」を建設し、大規模な水力発電開発を進めて「電力王」となった福沢桃介……。
江戸期以来の豪商と外来の商人が混ざり、特異な経済発展を遂げてきた名古屋を中心とする中京圏を舞台に、幕末から昭和初期にかけて、日本の実業界を創った男たちの物語。
本名の杉浦英一名義で1956年に刊行された幻のデビュー作新装版
目次
序
●第一章 慶応年間
●第二章 明治初年代
●第三章 明治十年代前半
●第四章 明治十年代後半
●第五章 明治二十年代前半
●第六章 明治二十年代後半
●第七章 明治三十年代前半
●第八章 明治三十年代後半
●第九章 明治四十年代
●第十章 大正元年―三年間
●第十一章 大正四年―八年間
●第十二章 大正九年―十五年間
●第十三章 昭和二年―七年間
●第十四章 結びに代えて
その後の発展/中京財界の特色
あとがき/文庫版のためのあとがき/解説 楠木 建 -
あるときは普通の経理課OL、あるときは社内の不正に立ち向かう“お局美智”!
クールなヒロインが活躍する、新感覚「お仕事エンタメ小説」が誕生!
中堅企業「NOMURA建設」に勤める佐久間美智。普段はごく普通の経理課OLだが、彼女には誰も知らない秘密の顔があった。社内にはびこる不正やスキャンダルを未然に防ぐため、ハイテク盗聴システムを駆使し、社員の会話を傍受する──。そんな特命を、ご意見番である会長から負わされていたのだ。
セクハラ常習犯の役員にパワハラ上司、社長の愛人問題や不正会計、労災事故隠しなど、NOMURA建設はトラブルが続出。さらに、吸収合併を企むライバル企業まで現れた。“お局美智”は果たして、会社の危機を救えるのか?
投稿サイト「エブリスタ」発、第1回「週刊文春小説大賞」受賞作。『花咲舞が黙ってない』や『これは経費で落ちません!』を上回る面白さと、ネットの世界では大評判! クールなヒロインが活躍する、新感覚「お仕事エンタメ小説」の誕生です。
※本作は、電子オリジナル作品『お局美智』、『お局美智2 姿なき愛人』、『お局美智3 You’re fired!』、『お局美智4 キャット・パニック!』、『お局美智5 緑中央銀行の錬金術師』を一冊にまとめたものです。 -
変態リストラ部長にこの世の地獄を!
会社を食い物にする極悪人に、ボランティア仕置き人が鉄槌を下す痛快エンターテインメント。
業界大手のパシフィック電器は、人事部労務担当部長の江間を中心に大規模なリストラを進行中。江間の極悪な追い込みに、ついに自殺者が出てしまう。
クビ切りを押しつけられた課長代理の大岡は耐えかねて、三国が代表を務めるNPOで、「プロボノ」として社会貢献活動をすることに救いを求める。
江間の悪辣な行状を知った三国は義憤にかられ、江間を「嵌める」べくハニートラップを仕掛けた。しかしこれは、三国が仕掛けた罠の序章にすぎなかった……。
「ぷろぼの」とは、「公共の利益のために(pro bono publico プロボノ プーブリコ)」という意味のラテン語。
解説・村上貴史
※この電子書籍は2017年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
充たされぬ魂の行き先は、破滅か、新天地か?
芸術家たちの理想郷「唯腕村」を舞台に繰り広げられる、絶望郷のごとき愛憎劇!
理想社会の実現を目指し、東北の寒村に建設された唯腕村は、もはや時代遅れとなったユートピア思想の残滓である。村の人間関係に倦み、強烈に女を求める青年・高浪東一は、謎の男と村に流れ着いた美少女・マヤを我がものにしようともがき、自らの運命を狂わせてゆく。
ユートピア思想の崩壊、性の乱れ、高齢化――様々な問題を抱えた村は、徐々に綻びを見せていき……。
※この電子書籍は2011年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版(上)を底本としています。 -
天才・田中角栄がもっとも畏れた男とは?
「財界鞍馬天狗」の生涯を描き出す決定版!
日本興業銀行頭取、経済同友会代表幹事を歴任した中山素平。
新日鉄発足、NTT民営化、国鉄分割、東京ディズニーランド開園……。
時代を画する案件の向こうには、必ずこの男がいた。
格差社会が叫ばれる今日、つよく温かいリーダーの実像を描き出す。
「文藝春秋」連載時から話題沸騰、待望の文庫化!
【目次】
第一章 総理来たる
第二章 石油危機
第三章 二つの大事件
第四章 国鉄分割化異聞
第五章 アメリカから来た女性研修生
第六章 魔法の国への扉・こころの産業
第七章 中国プロジェクト
第八章 “興銀ますらお派出夫”たち
第九章 募金行脚
第十章 尾上縫事件
第十一章 さらば興銀特別顧問室
第十二章 大統合の行方
解説 加藤正文(神戸新聞姫路支社編集部長) -
検察、宇宙、陰謀――真山仁の真骨頂!
日本が誇る宇宙開発技術をアメリカに売り渡す「売国奴」は誰だ!?
検察官・冨永と若き研究者・八反田遙。陰謀渦巻く骨太社会小説。
テレビ東京系ドラマスペシャル
『巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲』(出演 玉木宏 仲代達矢ほか)原作。
気鋭の特捜検事、冨永真一。
宇宙開発の最前線に飛び込んだ若き女性研究者・八反田遙。
ある汚職事件と、親友の失踪が二人をつなぐ。
そして炙り出される、戦後政治の闇と巨悪の存在。
正義を貫こうとする者を襲う運命とは!?
雄渾な構想と圧倒的熱量で頁を捲る手が止まらない!
真山仁の超弩級謀略小説。
解説・関口苑生 -
玉突き衝突事故で、激しく燃えあがる3台の車。死者6名、重傷3名。A新聞の「読者のニュース写真年間最高賞」に輝いたのは、東名高速での凄惨な自動車事故を写した1枚の写真だった。夜景を撮影に来て事故に出くわした、という受賞者・山鹿恭介。“十万分の一”と評された奇跡のシャッターチャンスは、本当に偶然なのか? より迫力ある作品を残したいというアマチュア・カメラマンのエゴイズムを軸に「作られた報道写真」問題を深くえぐる社会派ミステリー。
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