『KADOKAWA作品、KADOKAWA、津本陽(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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勝敗の7割は情報で決まる! 信長の情報戦略が歴史を変えた――。
戦国の世を生きぬくには、敵よりも早くたしかな情報を集めなければならない。織田信長は戦いの勝敗の7割は情報で決まると考えていた。例えば桶狭間の戦いは、これまで雷雨の天候を利用した奇襲作戦にすぎないといわれてきた。だが信長は、事前に今川方の情報を徹底的に収集し、偽の情報を流し込んでいた。周到な情報・謀略戦が勝利へと導いたのである。信長の情報第一主義は、「備中返し」の秀吉、関ヶ原の家康へと継承されてゆく。この三人が戦国三英傑といわれるのは、情報戦略において他者の追随を許さない才能を発揮したためでもあるといえるであろう。
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西域探検という国家的大事業に全身全霊で打ち込んだ、偉大なる国士の波瀾万丈の行動の軌跡!
西欧列強のアジア侵略が激化し始めた20世紀初頭、インド仏跡の巡拝と海外における宗教活動の視察のためロンドンに赴いた大谷光瑞は、ヨーロッパの各国が国を挙げて東洋学に取り組んでいるのを目のあたりにし、衝撃を受ける。「キリスト教徒が仏教の遺跡を探検しておるというのに、われわれが坐視するわけにはいかん」国家的大事業である西域探検を西本願寺という一教団の力で押し進め、世界を驚嘆させた浄土真宗第二二代門主、大谷光瑞の波瀾万丈の行動の軌跡を描く。 -
俺はお殿さまのためなら、命もいらぬ――。若き薩摩隼人の撃剣が、幕末乱世を駆け抜ける!
世情騒がしい幕末。幼少の頃から人並みはずれた剣の才能をあらわした薩摩藩士・三原林太郎は、御前試合で藩主・島津斉彬の目にとまり、江戸での剣術修行を仰せつかる。千葉周作率いる玄武館道場での激しい鍛練、剣技はますます研ぎ澄まされていく――。やがて、斉彬の隠密となって奉公することとなった林太郎を待ちかまえていたのは、反斉彬派の刺客たちとの凄まじい争いの日々であった……。剣一筋に生きる若き薩摩隼人を描く傑作歴史小説! -
信長より早く鉄砲軍団を率いた男、津田監物。弾丸で戦国の世を切り開く、鉄砲傭兵たちの生き様を描いた歴史小説!
1543年、鉄砲伝来。紀州根来の津田監物は種子島領主、時堯より譲り受けた鉄砲を量産するとともに日本最初の鉄砲集団を形成した。その数、三千。精鋭たちの弾丸は、轟音とともに他を凌駕する。機を見るに敏、主をかえ、金銀財宝をほしいままにしつつ、凄絶な戦いの日々を生きた傭兵たち。群雄割拠の乱世に圧倒的な軍事力を持ちつつ、天下統一の野心よりも、思いのままに生きることを選んだ男たちの、自由奔放な生きざまを描く渾身の歴史小説。 -
信長が勝つか、顕如が凌ぐか――?! 群雄割拠の時代を舞台に、両者の激しい対立を描いた歴史長編。
尾張統一にむかいつつあった織田信長は、桶狭間の戦いに勝利を収めたのち、ながいあいだ、一向宗の勢力に悩まされていた。当時、諸国一向一揆を結集した本願寺教団の威力は将軍に匹敵し、盟友徳川家康も、領国三河の一向宗を弾圧しようとしてあやうく敗北するほどの苦戦を喫していた。「一向一揆を平均(征伐)いたさねば、大名分国は成りたたぬだわ」――顕如上人率いる石山本願寺と織田信長の戦いを描いた長編戦国歴史小説。 -
なぜ書きつづけるのか? 歴史文学の第一人者が告白する自伝小説。
日本民族は、なぜ没落しても、再び繁栄を取り戻すことができたのか。その理由を確かめ、あとに残った日本人に自信を持たせ、先に旅立った先祖たちに報告したい。己の文学への矜持とその原点を明らかにする自伝小説。 -
虚構のゲームのからくりをあばき、欲に駆られた人間の本質に迫る、現代経済小説!
上司の妻と不倫に陥り、大手企業を退職した善次郎は、繊維問屋を営む家族からも冷遇され、土地取引に身を投じた。金も背景もなく、ただ利殖の才能だけを武器に蓄財の階段を駆け上がる善次郎の成功物語をとおして、土地取引による利殖のカラクリ、社会悪ともいうべき地価高騰のメカニズムを描出する。土地狂騒曲に踊り、踊らされ狂奔する人間の欲望と無常の姿を描いた経済小説の傑作。
※本書は一九八一年五月、講談社より単行本として刊行され、八四年十月、同社にて文庫化された『土地に向って突進せよ』を改題して刊行したものが底本です。 -
史上最大にして最後の相場師が挑んだ大勝負!
オイルショック後の低迷市況の中で世間を驚かせた大仕手戦に挑んだのは、79歳の佐久間平蔵だった。史上最大にして最後の相場師、是川銀蔵氏をモデルに、証券界を震撼させた株式投資の駆け引きを描く経済小説。 -
いま松陰をどうか捉えるべきなのか、 新たな人物像を浮かび上がらせる
吉田松陰は、維新史において果たしてどのように位置づけられるべきなのか、また現代においてはどうなのか――。異端のリーダー、松陰の生涯をていねいに検証し、独自の視点で「新たな人物像」を浮かび上がらせる。 -
安土城天守閣の構造に信長は何を託したのだろうか
「儂はのん、この世でこのうえなき神だで。今生で儂より偉き神はあらぬゆえ、後生にてもまた、儂はこのうえなき神になるのだわ」。天正7(1579)年、織田信長は天下統一の拠点として安土城天主閣を完成させた。
この幻の名城の内部には巨大な「吹き抜け空間」があり、その中心に宝塔が安置されていた。この宗教的演出は何を意味したのか。『下天は夢か』で爆発的ブームを起こした著者が、信長の実像に鋭く迫る! -
不敗の剣を極め北辰一刀流を開いた男の苦難の生涯
陸前の生家で北辰夢想流を学んだ周作は、幼時より剣術の稀有な才能をみせていた。文化六(1809)年、周作は千葉家の期待を一身に集め、16歳で松戸宿にある一刀流浅利又七郎の道場に入門。天性の剣筋と不眠不休の荒稽古で頭角をあらわす周作に、師の姪の綾が秘かに想いを寄せる。ほどなく相思の間柄になるが、剣術の奥義をきわめるためには、諸国の道場を巡り、死に物狂いで他流試合の数をこなさなくてはならない。悲愴な想いで周作は、綾のいる江戸を後にするが…。津本剣豪小説の代表作。 -
野心なく修行僧のように戦い抜いた上杉謙信の生涯
下剋上で越後を支配した父・長尾為景の死から7年。元服した景虎は、地侍の反抗を制圧するため栃尾城に出陣した。一糸乱れぬ用兵で大勝を収め、14歳にして指揮官として非凡の才を発揮する。毘沙門天の化身と恐れられるようになった景虎は兄に替わって長尾家当主となり、春日山城に入った。名実ともに越後国主となった景虎に、宿敵・武田信玄との対決の時が迫る。乱世に、至誠を貫いた聖将・上杉謙信の生涯を描く戦国歴史巨編。 -
日本を今一度、洗濯いたし申し候。――時代を超えて、日本人を魅了し続ける坂本龍馬の実像に迫る歴史巨篇!
土佐郷士の家に生まれた坂本龍馬は、ジョン万次郎からアメリカの文明について聞かされ、まだ見ぬ世界への期待に夢を膨らませていた。嘉永六年、親友の妹と結婚の約束を交わした龍馬は一年間の江戸遊学へと旅立つ。小千葉道場で剣術修行に励む一方、佐久間象山を知るなど見聞を広めるが、折しもペリー率いる黒船が来航し、外国の脅威を目の当たりにする。土佐では、思わぬ悲劇が待ち受けていた。等身大の英雄像に挑む歴史巨篇。
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