『歴史、上野誠(新書、実用)』の電子書籍一覧
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一神教とは異なり、日本人にとって神は絶対的な存在ではない。山岳や森林をはじめ、あらゆる事物が今なお崇拝の対象となり得る。遠くさかのぼれば、『古事記』に登場する神々は、恋をするばかりか嫉妬もし、時に寂しがり、罪さえも犯す。独特の宗教観や自然観はどう形成され、現代にまで影響を及ぼしているか。「カムナビ」「ミモロ」などのキーワードを手がかりに記紀万葉の世界に分け入り、古代の人びとの心性に迫る。
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温故知新、それは歴史を知ること
まれびと、姿の見えない神さま、ご先祖さまを知ることが、自らの足元を見つめることになる
折口信夫没後70年――今読みたい教養の書
古典学者、民俗学者、歌人として全国を旅し、
日本人の魂のありようを見つめ直した知の巨人
【目次】
第一章 神と人との関係こそ文化だ
・他界への憧れ
・日本の踊りは宗教のみなもと
・「やしろ」とは何か ほか
第二章 いのちのみちしるべ
・「たま」と「たましい」
・魂と肉体
・「消える言葉」と「残す言葉」と ほか
第三章 男と女とお客さま
・お客さんが文化をつくる
・「いはふ」
・神と神の嫁 ほか
第四章 精霊との対決
・「もののけ」とは何か?
・「たたり」は神さまのデモ
・かっぱ ほか
第五章 年中行事があるからこそ
・ひな祭りと人形
・魂とお正月
・月見になぜ花を供えるのか ほか
第六章 歌と語りと日本人
・「かたり」と「うた」と
・日本の恋歌の特徴
・俳句と短歌の違い ほか
第七章 日本の芸能のかたち
・ものまね
・「かぶき」とは何か
・隠者文学 ほか
第八章 折口信夫が目指したもの
・民俗学の目的
・万葉びと
・もうこれ以上、日本を悪くしてはならぬ ほか -
天平五年の遣唐使は苛酷な運命を辿った。朝貢国中最下位扱いされながらも、多くの人士や書物を満載し帰国の途についた四隻の船団。だが嵐に遭い、判官の平群広成率いる第三船は遙か南方の崑崙国へ漂着する。風土病と海賊の襲撃で、百人を越える乗員はほぼ全滅。軟禁されていた広成ら四人だけがふたたび長安へ向かう惨状ぶり。さらには新羅との関係悪化で、北方の渤海国経由での帰国に賭けることに。天平の「外交官」の見たものは?
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畝傍山・耳成山・天香具山にこめられた思い。特定の場所に堆積する神話、伝説、物語、歌。日本人の心の原郷・大和三山を介して共有される土地の記憶やイメージを万葉歌から読み解く、刺激的な古典研究の冒険。(講談社現代新書)
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