『歴史、東郷隆(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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尊皇攘夷の嵐が吹き荒れる幕末。半六は、若い頃に些細なことで人を斬り、藩を追われ博徒となった。別名「頼まれの半六」。文でも金子でも証文でも、恩義の依頼は必ず届ける任侠界の飛脚屋だった。自らを狙った追っ手を殺めたところ、その人物から金子と手紙を預かった。相手の元水戸藩士・佐野半弥が京都に向かったことを知り、東海道を進んだ。京都で岩倉具視の世話になっていた半六は、岩倉を襲撃した水戸浪士と戦い、そのなかにいた佐野と会う。剣を振るえばめっぽう強い半六が、渡世の義理で街道筋を駆け抜ける股旅物の快心作。 -
これが本物の「忍」だ!
剣豪に転職? 黒船にスパイ? 服部半蔵ご乱心? これが本物の「忍(しのび)」だ! 史実だから面白い!練達の筆致で描く傑作歴史小説集! 闇から闇へ――のはずが歴史の表舞台に現れた忍者の真実の姿とは!? 「現実の忍者は諜報活動の他にテロ・ゲリラ戦・偸盗のプロであり、その働き振りは決して誇れるものではなく、一般の武士たちは長く彼らを卑賤視し続けました。本書では多少なりとも史料に残る忍者たちをとりあげています。が、色も匂いも無く、闇から闇へ消え去ることを理想としてきた大多数の忍者にとって、名を残すということは決して褒められた行為ではなく、本書に登場する人々はいわば「落第忍者」のうちに入るのではないか、と思っています」――著者「あとがき」より -
これぞ歴史小説の醍醐味!
「人斬り半次郎」と怖れられた男の真実! 幕末の京都、明治の薩摩で義に生きた剣豪の生涯! 鹿児島の下級武士の家に育ち、日々抜刀稽古に明け暮れていた中村半次郎(のちの桐野利秋)は「御先師」と敬う西郷吉之助(隆盛)と出会ったのち、公武合体を画策する島津久光に従い京へと向かう。後に「人斬り」として悪名を馳せ、西南の役を引き起こした首謀者として記憶されている桐野利秋の真実の姿と生涯を鮮やかに描く、著者渾身の大作!
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