『歴史、角川文庫、南条範夫(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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伝説、怪異、心裡など超自然に材を採る異色短篇集
洋の東西を問わず、世にいわれのある奇岩は多い。だが、美しく哀しい伝説に魅せられて現地を訪ねてみると、多くはただの岩塊である。ところが飛騨の山中奥深くにある「屈み岩」は違うというのだ。失恋の悲しみから石化した美女の形姿を、そのままにとどめているという。主人公は、早速飛騨へ出かけた……。美しい姉妹の姫が恋人をとり合った悲恋の伝説、だが、これには微妙に異なる四つの説がある。いったいどの説が本当なのか? 表題作ほか、異色短編「月は沈みぬ―戦国妖怪譚」「おらんだ鏡」「緑の谷の孫康」「義親見参」「蓬莱島」「森の茂みを抜けて」を収録。 -
優れた着眼で著者の多才・多能を示す6編の傑作集
「あたし、呉服屋さんが好き!」。運命の女と心に決めたお喜和のこの一言に、安次郎は自分の将来を賭けた。抜群の計算能力から“鬼算盤”の異名を持つ安次郎は、愛する女のため江戸でも有数の呉服商・越後屋に入店した。だが、そこで彼は、一芸に秀でただけでは決して出世できないことを身にしみて感じた。巧みな話術を身につける一方、贈り物の効果的な使い方なども覚えた。やがて、彼の実力を発揮する絶好の機会がやってきた。江戸の豪商組合に、幕府から膨大な御用金が命ぜられたのである……。表題作ほか、著者の代表的短編「乞食会社と泥棒会社」「閨房禁令」「戦国外方滅方党」「天保瘋癲族」を収録。
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