『歴史、シエスタブックス(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧
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★久坂玄瑞は高杉晋作と並ぶ松下村塾の双璧であった-
・藩主の許可を得て、九州へと久坂は向かうのだが、未完の志を、いかに実現させていくのか・久坂玄瑞という、心の葛藤に悩む人の青年を、九州遊学を通して描写する.
・久坂玄瑞の心を精緻に描写していく
・久坂玄瑞に見る青年心理の動向.
・旅は志士を詩人にした.
■久坂玄瑞の脱走劇
・久坂玄瑞は、神社に訪れ、旅を占う竹ひごを引いたが、それには予期せぬ暗示が記されていた.
・乗り込んだ漁師船が遭難して、たどり着いたところは、長州と対峙する薩摩の海岸であった.
・かがり火を焚く薩摩の関所が見えてきた.
・関所破りを実行する玄瑞.
・一目散に逃げたが、今、自分がどこにいるのかわからなくなったので、星を見て、自分の位置を確かめる玄瑞
・ようやく農家らしき家を見つけるが、そこから現れたのは・・
・肥後に向かって脱出、ようやく薩摩を抜ける.
■登場人物
・久坂玄瑞、高杉晋作、桂小五郎、吉田松陰、神主、毛利公、皺がれた道を横切る老婆、巻き上がる龍、薩摩藩の奉行、薩摩藩の兵士たち、蛸漁の人たち、薩摩の大富豪、馬車を曳く人、長崎を行きかう西洋人たち、その他大勢. -
■織田信長は、大うつけ・大たわけ、と言われながら、天下布武に立ち向かう覇気力を立てたのか.
・信長はスポーツマンのタイプであり、スッパ、ラッパと呼ばれていた忍者まがいの盗賊らと、毎日のように野山を走り回り、山道を迷うことのない土地勘を鍛えた。そうして勘の良さを鍛えた. 体力も鍛えられた. 水泳も得意であった.
・天麩羅発想が織田信長の覇気力を支える原動力である.
・信長の「狂」気は天下布武への野望を位置づけた.
・武士に言う狂とは、狙った目標に立ち向かう一筋の気力であって、頭が変になるという意味でない.
◆覇気力は目標に向かって構えるだけでは立ち上がらない。覇気力を織田信長のような、うつけ・たわけ魂から学んでいく.
・それ故に奇人変人である必要はないが、こだわり・過去・経験・教養の四つのKを自分の生活環境から排除しよう.
・覇気力は猪突猛進に壁に立ち向かうものではなく、壁を打ち破る柔軟で冷徹な強い気力。日本のドン・キホーテになるな.
・覇気力は冷徹な判断力に支えられ目標を狙い定めた、柔軟だが闘争心の気力である.
・斉藤道三の娘・濃姫が信長に寄り添ったフィクサーとしての影響力.
◆織田信長は常識とエリート、そして、こだわりが大嫌いであった.
・織田軍は文鎮型の組織であって、信長は先兵たちとも目線の高さを同じくして、親しんだ.
・先兵たちも信長に親しみ、織田軍は、最先端にある情報をスピーディに取得していた.
・信長は大胆なリストラを実行したが、対象になったのは、信長に近いエリートな家臣たちであった.
・信長は常識を嫌うことで、合理的な施策を考え付く天才でもあった。
・ルイス・フロイスと濃姫が、信長に与えた影響力.
・信長の戦略は、他の武将たちが利用した陰陽道や占いの効果を信ぜず、その逆手を取る策を優先した.
・「楽市楽座」にはケインズの近代経済学に近い考え方がある. -
本書は現代にも通じる、幕末期から伝わる多くの志士たちの話題を今に少し引き寄せて、125のエピソードにまとめたものです。多くの志士や市井の人たちが幕末社会を駆け抜けた。彼らの姿を、私たちと同じ目線の高さで、描いてみました。ひとくちにエピソードとはいっても、抱腹絶倒の大笑いもあるでしょうし、また、なるほどそうだったのか、とナットクできる部分もあることでしょう。たかが150年まえの幕末維新です。幕末の志士たちが演じてくれた大舞台を観察すれば、私たちにも学ぶところ、共感できるところが、たくさんあるはずです。幕末は2つの正義が放物線を描いて、その頂点で交わり火花を散らした時代です。何か事を成す者には、弁舌や才智よりも、その者に備わった人間の魅力があります。本書のエピソード125は彼らの人間的な魅力から描いていきました。幕末維新が見えてくる本なのです。
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