『女性向け、パルプライド、北沢きょう、0~10冊(ライトノベル)』の電子書籍一覧
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「ええっと……今日は何をするんだっけ」
イルカナ公爵領当主ミシェルには憂鬱な時間があった。
それは、寝る前に書いた日記を見返すこと。
イルカナ公爵領はそれまで人と獣人が共存する珍しい土地だった
――15年前までは。
ある事件ををきっかけにその平和な共存関係は終わりを告げた。
ミシェルは事件の影響で記憶を失い、その後ところどころ記憶の欠落が見られるようになった。
自分が何者であるかわからなくなってしまう恐怖に襲われていたミシェルにとって、
過去の自分を知る国王の言うことが唯一すがれるものだった。
それが、民に対してどんなに厳しい政策を行っていても逆らうことができなかった。
しかし、そんな日常はある出会いをきっかけに変化していく――。
国境付近で不審者を捉えたと報告を受け確認に行くと、
そこにいたのは美しい白い耳と尾を持つ半獣人の男アランだった。
本来であれば、半獣人は処刑しなければいけない。
けれど、ミシェルは初めて会ったはずのアランを不思議と殺すことができなくて、
出した答えは――。
美しき半獣人と記憶を失った青年の儚くも美しい愛の物語……。 -
王子・アミルカルは眠れぬ日々を過ごしていた。それは、彼の持つ異能、『読心』のせいだった。
『読心』とは、周辺にいる人の心の声が聞こえてしまう能力である。
常に誰かの本音が聞こえるアミルカルは、その能力のせいですっかりやさぐれてしまっていた。
しかし、ある日図書省事務官・エリクのそばにいるときだけ、周囲の心の声が聞こえないことに気づく。
心の声から逃れるためにエリクを秘書にしたアミルカルだが、エリクの優しさに徐々に安心感を抱き始め──。
人を信用できなくなってしまった不器用王子の心に、優しいスパダリ秘書官が寄り添う、温かな物語。
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