『ビジネス、マイナビ出版、渡邉義浩(新書)』の電子書籍一覧
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中国を理解するために通史で中国文明を語ろう!
中国史を学ぶことで、中国が西欧と異なる独自の歴史によって、世界第二位の国となった理由がわかります。西欧史とアメリカのあり方が世界の指標となって久しく、中国も「近代中国」でそれを目指しましたが、挫折が続きました。なぜなら、中国は独自の文明の素型を持っており、その強烈な影響が現れていたからです。本書では、「古典中国」としてその素型を紹介し、中国史の各時代を理解していきます。
序章 中国史の時代区分
一章 原中国(殷周、春秋・戦国)
二章 古典中国の形成(秦漢)
三章 古典中国の完成(魏晉南北朝、隋唐)
四章 近世中国の形成( 宋元)
五章 近世中国の展開(明清)
六章 近代中国(中華民国)
七章 現代中国(中華人民共和国)
1962年、東京都生まれ。早稲田大学理事、同大学文学学術院教授、三国志学会事務局長。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了。文学博士。専門は古典中国学。著書に『三国志 演義から正史、そして史実へ』『魏志倭人伝の謎を解く 三国志から見る邪馬台国』『漢帝国 400年の興亡』『始皇帝 中華統一の思想』など著書、監修書多数。また、新潮文庫版の吉川英治『三国志』において、全巻の監修を担当した。 -
中国で魏、蜀、呉の三国が覇権を争った「三国志」は、日本人が大好きな物語です。
日本で「三国志」が広く浸透しているのは、歴史小説や漫画、最近ではアニメやゲームの影響が大きいでしょう。
日本でも中国でも、教養としての「三国志」の中核になっているのは『三国志演義』です。
したがって本書では、基本的に『三国志演義』に基づいて解説を行います。
ただし、『三国志演義』と歴史書の『三国志』の違いを知ることでより深い教養が身につくため、歴史書の『三国志』との比較も加えています。
「三国志」は、学問としてだけでなく、娯楽や処世訓としても多くの人々に愛されてきました。
だれもが興味を持つ多様なコンテンツを備え、エンターテイメントにもよくなじみます。
小説、映画、ゲームなどさまざまな媒体を通して、熾烈な時代を生きた英雄に想いを馳せることができるのです。
「三国志」には、人それぞれの感受性をもとにさまざまな受け取り方ができる懐の深さがあります。
また、いろいろな形で三国志に触れ、その物語を知っていくと、中国の価値観や思考様式、深い知恵が散りばめられていることに気づかされるでしょう。
中国の文化を学ぶという観点でも「三国志」は有益です。
本書では、国や時代を超えて愛され続ける「三国志」の魅力を解説します。
序 章 三国志を教養として学ぶ意味
第一章 三国志のなりたち―正史と演義の違い
第二章 三国志演義とはどういった物語なのか
第三章 代表的な英雄たち
第四章 代表的な戦い
第五章 なぜ三国志は日本で人気になったのか
第六章 中国での三国志演義の人気・影響
第七章 三国志が社会・世界に与えた影響
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