『歴史、文芸・小説 コイン45倍キャンペーン、徳間文庫、1円~(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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深川元町に居を構えてはや五ヶ月。生花の道で花月庵蒼生といえば江戸市中に知らぬ者はいないほど名が売れていた。界隈ではもっぱら「蒼さん」の通り名で呼ばれる浪人の本名が、松平蒼二郎であることを知るのは、ごく限られた世界──江戸の闇に生きる住人たちだけ。今回、その仲間の一人、医者・丈之介を通じ、深川の質屋を舞台とした凄惨な押し込み強盗と関わることとなり……。
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浅草寺参詣の帰途、老舗料理屋の娘が何者かに連れ去られてしまう。一緒にいた母親は無事だったが、お供の下働きは袈裟がけに一刀のもとに斬り捨てられていた。亡骸を検(あらた)めた岡っ引き銀次は、ひと月前に和泉橋のたもとで呉服屋の娘が攫(さら)われ、お供の丁稚が斬り殺された事件との類似性に気づく。江戸を恐怖に陥れる凶悪犯を、銀次の一角流まろほし十手が追いつめる。書下し長篇時代剣戟。
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花月庵蒼生と名乗り生花の宗匠として深川に暮らすのは世を忍ぶ仮の姿。実は時の白河藩主松平定信の隠し子である松平蒼二郎は、徳川の天下に仇為す者どもを闇に葬る人斬りを生業とする。宿縁で結ばれた元渡世人辰次、武家の美女澄江、医師丈之介の三人と共に、巨悪を滅ぼす闇仕置を請け負う日々。そんなある日、鞍馬流奥義を極めた能役者の兄弟が蒼二郎を襲った。剣豪小説の傑作第二弾!
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紀州雑賀(さいか)は宮郷の太田左近の末娘・蛍は、鉄砲に魅せられ射撃術の研鑽に生涯をかける。雑賀衆は、すぐれた射手を輩出する鉄砲集団だ。武田の侵攻に対し織田信長が鉄砲三千挺を揃えたと聞いた蛍は、左近に無断で実見に赴き、三州長篠で武田騎馬隊が粉砕される様子を目の当たりにした! 信長、家康を助け、秀吉、雑賀孫一と対立。戦国を駆け抜けた蛍はじめ四姉妹の活躍を描く歴史時代冒険活劇。
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葵慎之助がかつて住職を務めた浅草唯念寺では、宝暦の大飢饉で奥州から命からがら逃げてきた流民を保護していた。慎之助が炊き出しの場を訪ねると、派手な格好の若い女たちが流民に粥(かゆ)を配っていた。その時、銃声が鳴り響き、椀を抱えた流民が即死。炊き出しの場ではこのような狙撃が頻発しているという。その鉄砲の腕前に、慎之助はある心当たりがあった──。人気シリーズ、完結篇!
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常の如く斬り尽くせ。一人たりとも討ち漏らすな。将軍家斉公お抱えの隠密集団、相良忍群の殲滅を命ずる五十がらみの男は、かなりの家柄の大名らしい。そしてその男を父上と呼ぶ浪人姿の三十男――蒼二郎は、いったんはそれを諫めるも、亡き母の仇こそ彼らであると聞かされ、“隠密狩り”を決意する。後日、洲崎の浜には、相良忍群、二十四体の骸が横たわっていた。剣豪小説の傑作!
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師走も半ば、京都鷹ヶ峰の藤林御薬園では煤払いが行われ、懸人(かかりうど)の元岡真葛は古くなった生薬を焼き捨てていた。慌ただしい呼び声に役宅へ駆けつけると義兄の藤林匡(ただす)が怒りを滲ませている。亡母の実家、棚倉家の家令が真葛に往診を頼みにきたという。棚倉家の主、静晟(しずあきら)は娘の恋仲を許さず、孫である真葛を引き取りもしなかったはずだが……(表題作)。人の悩みをときほぐす若き女薬師の活躍。
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『国史』が成らねば水戸藩は天下の笑いもの。一向に進まない編纂作業に業を煮やした前水戸藩主・徳川光圀公(実在)は、書物問屋の隠居に身をやつし、遅筆揃いの不届き執筆者どものもとへ原稿催促の旅に出た。お供は水戸彰考館の覚さん(実在)、介さん(実在)をはじめ、鬼机(デスク)のお吟など名編修者たち。まずは下田を訪れた御老公一行は、なにやら不可解な陰謀にぶち当たる! 痛快時代エンターテインメント。
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尼崎藩江戸家老・塩谷隼人は、馴染みの船宿『海ねこ』で、お琴に給仕を受けていた。七年越しで互いに憎からず想いあう二人。願わくばお琴を娶(めと)り、共に余生を大事に過ごしたいと考える隼人であった。ある日、色好みで知られる将軍家斉公がお忍びで市中に出掛け、偶然会ったお琴を見初めてしまう。そして、お琴を大奥に迎え入れると高らかに宣言。思いも寄らぬ騒動が始まった。
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わけあって町方役人に追われ、私塾〈雅や〉を閉めた京ノ介。花売りに扮し、幕府の密偵だった母麻衣の行方を探っていた。ある日、京から下向してきた二人の公家が、京ノ介の父である桜町帝は、幕府の手によって暗殺された可能性があると伝えてきた。討幕を画策する勢力が京ノ介を取り込もうとする中、討幕に賛同する諸藩の連判状の存在が明らかとなる。思惑が入り乱れるシリーズ第三弾!
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名人と言われる四代目松井源水を父にもつ曲独楽(きょくごま)師「ひらがなげんすい」ことお駒は、おきゃんで一本気な十五歳。前髪を垂らし、茶筅形に束ねた総髪の男装で舞台に立つ。ある日お駒は、怪しい二人連れに後を尾けられる。折しも江戸では香具師(やし)殺しが立て続けに起きていた。狙いは母の形見の鬼の根付らしい。生前掏摸(すり)の名人だった母親譲りの鮮やかな手口で男から巾着を盗んだが……。(『疾風独楽つむじ風お駒事件帖』改題)
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〈どんな穴でも開けます 開けぬのは財布の底の穴だけ〉という珍商売「穴屋」佐平次。ある日、高橋荘右衛門と名乗る武士が訪ねてきた。吉原の花魁に入れあげた信州上田藩主・松平忠学を諫(いさ)めるため、相合傘に穴を開けてほしいという。依頼は無事成功したが、再び荘右衛門がやってくる。幕府大目付の早坂主水之介が、先祖が真田家に打ち負かされたことを逆恨みしているという……。
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揉め事の内済を生業とする九十九九十郎(つくもくじゅうろう)を地酒問屋《三雲屋》の女将が訪ね、七雁新三(ななかりしんざ)という博徒の素性を調べてほしいと大金を預ける。新三は岩槻城下の貸元に草鞋(わらじ)を脱いでいるらしい。三雲屋も女将も岩槻の出身だった。九十郎は貸元を訪ねる。二十一年前、藩勘定方が酒造の運上冥加を巡る不正を疑われ、藩を追われた。三雲屋が藩御用達になったのはそれからという……長篇時代剣戟、シリーズ第四弾。
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老中土井利勝の奸計を砕いたものの、すぐさま江戸城惣堀浚(そうぼりざら)いを命ぜられ、力を削がれていく信州松代真田家。執拗に纏わりつく公儀隠密に業を煮やした神祇衆(じんぎしゅう)の霞(かすみ)は、斬馬衆仁旗伊織を餌に探りを入れるが……。身内であるはずの沼田真田家御使者番までもが草と知れた。誰が敵で誰が味方なのか──。度重なる暗闘で鞘が割れ曲がってしまった伊織の大太刀に、藩存亡の命運が懸かる!
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老中土井利勝はまだ安泰とはいえない徳川将軍家を盤石にすべく、外様大名の勢力を削ぎつつあった。次に狙うは関ヶ原の恨み残る信州松代真田家。取り潰しに追い込もうと策謀する。真田家では、老齢の信之から藩政を任された信政が老中の動きを察知し、斬馬衆、仁旗伊織(にきいおり)へ命を下す。「公儀隠密へ備えよ」。老中、伊賀組、戦陣坊主らの権謀術数蠢くなか、刃渡り七尺の伊織の大太刀が閃く!
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大坂に新幕府創設!? 密かに準備されているという情報を得た銀次郎は、そのための莫大な資金の出所に疑問を抱いた。しかも、その会合の場所が、仇敵・床滑七四郎の屋敷であったことから、巨大な陰謀のなかに身をおいたことを知る……。老舗(しにせ)呉服商の隠居斬殺事件に端を発し、大奥内の権力争い、江戸城御金蔵の破壊等々、銀次郎の周辺で起きる謎の怪事件。そして遂に最大の悲劇が!?
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尼崎藩江戸家老・塩谷隼人は、国許の農政改善への協力を求め、農学者の大蔵永常を訪ねる。永常は快諾の代わりに身辺警固を頼んできた。承知した隼人は相次いで不審な刺客と対決する。永常は幕府と薩摩の双方から狙われていたのだ。日の本の農業を向上させて民が飢え死にしない世を目指す彼が、怪しき人物であろうはずがない。隼人は薩摩藩前藩主・島津重豪の手の者と対峙することとなる。
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江戸では狐面の一味による付け火が横行していた。狐面の正体は美濃の郡上一揆のあぶれ者との噂が広がる。将軍家重に仕える公人朝夕人後見人の慎之助が、火の用心の見廻りに出たところ、美濃の庄屋の娘、澪(みお)と出会う。澪もまた狐面の一味を追っていた。一方、御側御用人の大岡忠光は、尾張藩主徳川宗勝が吉宗から託されたという遺言状の存在を知る――。人気シリーズ第五弾!
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北関東の奥座敷と呼ばれる花吹雪温泉のこの宿は、ひところの閑古鳥が鳴くようなありさまが、このところ客足がV字回復! それもひとえに女将をはじめとする肉弾スタッフの努力のたまものなのだ。実は知る人ぞ知る「エロいサービス」が大好評で……。『処女刑事』の著者がおくる爆笑温泉官能娯楽長篇。
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門前仲町の十手持ち紋三は、巷(ちまた)を騒がせている盗賊の件で、品川宿の半次親分に会いに行った。その帰り道、高輪で激しい驟雨(しゅうう)に降られ、居酒屋の軒先で雨宿りしていると、店の女将に誘われ、食事をしていくことに。出された鮨(すし)の味付けから、十五年前に紋三の地元にあった鮨屋と、ある事件を思い起こさせた。十八人の子分たちとともに、江戸の治安に目を光らせる紋三の活躍を描いた四篇! 大江戸痛快捕物帳。
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時は乱世。魔剣・櫂(かい)扇を鍛えた刀工・隠岐允(おきのじょう)の末裔、おどろ丸は乱世第一等の将となるべく、盟友・庄五郎の才知を頼りに、美濃の地に立った。粗暴にして自らの力のみを頼りにしたおどろ丸だったが、庄五郎と出会って「友」を知り、将軍家の寵臣・赤松政則の娘・松姫に思いを寄せ「恋」を知る。野生児にして純な魂の男は、魔剣を手にいかな運命を切り開くか。のちに「斎藤道三」と呼ばれた男の、修羅の人生が始まった……!
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伊達政宗の伯父にして山形の礎を築いた戦国大名・最上義光(もがみよしあき)。父との確執、妹への思い、娘に対する後悔、甥との戦(いくさ)。戦場を駆ける北国の領主には、故郷を愛するがゆえの数々の困難が待ち受けていた。調略で戦国乱世を生き抜いた荒武者の願いとは……。策謀に長けた人物とのイメージとは裏腹に、詩歌に親しむ一面を持ち合わせ、幼少期は凡庸の評さえもあったという最上義光の苛烈な一生!
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美濃にて乱世の梟雄たらんとしたおどろ丸=長井新左衛門尉を襲った悲運──それは、息子・破天丸の死であった。美濃一の武将となりながら狂気の淵に沈んだおどろ丸を踏みとどまらせたのは、新九郎と名乗る油屋の婿養子である。金の力で武士となり、長井家の寄騎として働き始めた凛々しい若者は、なぜか清爽の気でおどろ丸の心を癒す。この新九郎が息子であり、自らが捨てた「友」庄五郎が人生を托した「梟雄」であることをおどろ丸はまだ知らない──。
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空き屋敷を調べる明屋敷番には、裏の任務があった。それは公儀の転覆を図る者には、容赦ない鉄槌を下すというもの。此度、明屋敷番を率いることとなった旗丘隼兵衛は、青山美濃守をかどわかさんとしている者どもを捕らえるために、渋谷村の黒い家を訪れた。そこで、撓(しな)る剣を操る黒装束の男に襲われて……。相次ぐ裏切りの中、隼兵衛は任を果たすことができるのか!
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内乱が続く美濃。父・おどろ丸こと長井新左衛門尉を「美濃の王」にしようとした新九郎の目論見は、夫を盲愛するおどろ丸の妻・関の方の独断専行により破綻した。大乱続く世で将となるには、父と戦い、情を捨て、「梟雄」となるしかないのだろうか。新九郎の懊悩を断ち切ったのは、なんとおどろ丸その人だった。魔剣・櫂(かい)扇を手にした新九郎は、ついに父と対峙する!「ふたり道三」の意味がついに明らかになる涙と感動の最終巻!
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東海道の要所、箱根山。両親と兄弟を流行り風邪で亡くしたおさきは、引き取られた叔母にこき使われ、急峻を登る旅人の荷を運び日銭を稼いでいる。ある日、人探しのため西へ赴くという若侍に、おさきは界隈の案内を頼まれる。旅人は先を急ぐものだが、侍はここ数日この坂にとどまっていた。関越えをためらう理由は……(表題作)。東海道を行き交う人々の喜怒哀楽を静謐な筆致で描く連作集。
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京ノ介が姉・後桜町帝の密命を帯び、江戸に来て四カ月。私塾〈雅や〉は活況を呈していた。ある日、家来とともに自作の和歌を売り歩く京の名家久我(こが)家の夕姫と知り合い、和歌作りを手伝うことになった。しかし夕姫の挙動に違和感を覚え、京ノ介は正体を調べ始める。一方幕府では、尊皇論者山県大弐(やまがただいに)の柳荘塾の動きを重く見て、朝廷を弾圧しようとする動きが生じていた。シリーズ第二弾!
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内証苦しい尼崎藩の江戸家老・塩谷隼人。藩邸を取り仕切る一方、国許の農政に腐心する日々。その頃、加島屋正誠ら大坂の両替商たちは公儀から米切手買い持ちのための御用金調達を命じられていた。隼人は旧知の正誠に藩への融資を頼むべく大坂へ向かい堂島の米会所で面会にこぎつけるが、突如として三人の賊が乱入。正誠が連れ去られてしまった。老練の知恵と剣技で立ち向かう隼人だが……。
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徒党を組み、大店を襲っては殺戮を繰り返し、金品を奪う兇賊赤不動が江戸を去ったとの情報が入った。その探索のため、火附盗賊改方の同心・鏑木十左が御用旅に出た。しかし、その最中、旅籠に火を放ち、彼に襲いかかる者が次々に現れた。赤不動の手の者か、それても怨恨か?十左配下の岡っ引きの八十助と、老中・松平定信の命を受けた隠密の紫乃も駆けつけ、未知なる敵に立ち向かう。新章シリーズ第五弾!
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将軍家重は大奥の灌仏会(かんぶつえ)で出された甘茶を気に入り、毎日飲むようになった。だが甘茶に仕込まれたある毒が、家重の身体を少しずつ蝕み始める。同じ頃、公人朝夕人(くにんちょうじゃくにん)の土田伊織の元には、根来寺の寺紋である三つ柏と〈梅坊主〉という名前だけが記された奇妙な書付けが届く。一方、公人朝夕人後見人の慎之助は、密教寺院の灌仏会で大麻入りの酒を飲まされ……。書下し人気シリーズ第四弾!
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下野国の下級武士・由利権八は、常日頃、上級武士たちから、いじめを受けていた。彼は、溜まりにたまった不満を野心に変え、出奔する。その数年後、火付け盗賊改方の同心・鏑犬甘八兵衛が、急死した娘の死因に不審があると、相談にやってくる。探索を引き受けた十左は、本所・深川・両国の貸元の親分たちをも怖れさせる無法者たちの存在を知り…。新章シリーズ代三弾!
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賭場で召し捕られた男の密告から、老中首座・松平定信の暗殺計画を察知した火付盗賊改方の同心・鏑木十左。長官である松平左金吾は、もう一人の長官・長谷川平蔵とともに、暗殺を阻止するべく、探索を始める。そして、十左は国元に向かう定信を守るため、隠密の紫乃らとともに奥州路へ向かった。その頃、江戸では、事件の首謀者を捜索中の平蔵が、怪しげな美女を追っていた…。新章シリーズ第四弾!
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北町奉行所の隠密廻り同心・鏑木十左は、老中・松平定信から呼び出され、火付盗賊改方への出仕を命ぜられる。急なことに戸惑いながらも、自らの気質を買ってくれる同僚たちにやりがいを感じ、かねてより巷を騒がせていた“葵小僧”という凶悪な押し込み盗賊の探索にあたることになった。着任早々、難事件に取り組むことになった十左の新たな戦いを描く。好評シリーズ、新章第一弾!
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三年前の二月から、毎年同じ時期に、立て続けて江戸の街に出没するようになった女盗賊“蜘蛛女”。必死で探索するも、その正体を掴みかね、右往左往する火付盗賊改方の同心鏑木十左たち。しかし、“蜘蛛女”に身内を殺された商人の家族たちが、復讐の一心で、手がかりを見つけた。同じ頃、十左の元職場・北町奉行所で、彼の後任で隠密廻りになった野呂助左衛門も、ある事実に気づいて…。シリーズ新章第二弾!
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陸奥国棚倉藩の藩政改革は、任された九鬼大内蔵によって成功した。しかし、九鬼は次第に悪政を布くようになり、疲弊した村々が決起すると首謀者を惨殺。そのことを知った老中・松平定信は密偵に探索を命じた。同じ頃、北町奉行所の隠密廻り・鏑木十左は家族の命を絶ってまで密命を果たそうとした浪人が女刺客に殺されるのを目撃。その真相は? シリーズ第六弾。
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小伝馬町の古着商たちから、最近開業した店が盗品を扱っている疑いがあるので、調べて欲しいとの訴えがあった。北町奉行所の隠密廻り同心・鏑木十左は、裏に大がかりな組織があると睨み、探索を始める。同じ頃、手下の岡っ引き八十助のひとめ惚れした武家女が、鉄砲洲の大番屋に入れてくれと懇願してきて…。次々と起きる事件に、十左が疾る。シリーズ第九弾。
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霊岸島浜町の大家の寡婦りつが旅から帰ってくると、家屋敷や他の不動産まで、まるまるそっくり他人のものになっていた。権利書「沽券状(こけんじょう)」を偽造して、持ち主が知らぬ間に家屋敷を売りさばく詐欺があまた横行しているのだ。事態を重く見た町年寄たちは、凄腕剣客・柏木宗十郎に探索を命じた……。欲のためには人殺しもいとわぬ外道どもを懲らしめる、時代剣戟書下し長篇第五弾。
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剣と将棋がめっぽう強い旗本の三男坊・飛川角之進。町娘と一緒になり、「あまから屋」という料理屋を営んでいる。実は彼は将軍の御落胤。そのことを知る美濃前洞(まえぼら)藩の重臣たちに頼まれ、病に倒れた藩主の養子となり、家督を継ぐことになった。名を斉俊(なりとし)と改め、領地へ赴き、親藩との諍いを治めつつ、改革を進めるべく尽力する。若さまは、江戸に残した息子と妻と暮らすことができるのか?
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北町奉行所の隠密廻り同心、鏑木十左は、主君の子息を疵つけた中間の探索を命ぜられた。しかしその裏には…。御定法の網の目をかい潜って生きる非道の者どもを、相役の老同心、犬甘八兵衛と、岡っ引きの八十助とともに懲らしめる。シリーズ第三弾。
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蝋燭問屋の主に狙われている武家女と偶然顔を合わすことになった隠密廻り同心の鏑木十左は、なにか不穏なものを感じ、岡っ引きの八十助を張り込ませたが……。相役の老同心、犬甘八兵衛とともに江戸の埃を払うべく、今日も正義の剣を抜く! シリーズ第二弾。
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浅草寺界隈で起きた老女殺し。犯人を捕らえるべく、尽力する北町奉行所の隠密廻り同心、鏑木十左は、彼女の遺品から、三十五年前に起きた血腥い事件を知った。老中・松平定信の命を受け、十左は事件を白日の元にさらすべく、探索を開始する。シリーズ第四弾。
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小伝馬町の牢屋敷に捕らわれていた盗っ人の巳之介は、牢抜けを唆され、恋女房の元へと逃げ出した。しかしそれは、老中・松平定信からの頼みで、同心・鏑木十左が仕掛けた探索の始まりだった。江戸城内から持ち出された大御所家康の遺品、そして、事件の背後に潜む失脚した田沼意次の配下たちはどこに? 十左は手下の八十助とお庭番の紫乃らとともに真相を暴く! シリーズ第七弾!
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元武士らしき老人絵師は、不忠の臣と呼ばれた男の末裔なのか? 島送りにされたことを逆恨みする暗黒街の顔役が巡らす罠とは? 裕福な家が抱える事情につけ込み、騙りを働く男女を捕らえた奴らの目的とは? 過激な捜査ゆえに左遷されたが、老中に見込まれ、北町奉行所の隠密廻りを拝命することになった鏑木十左。その廻りで様々な事件が…。シリーズ第五弾。
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老中・松平定信は、御台所・篤姫から呼び出しを受け、最近、将軍・家斉の様子がおかしいと相談をされた。彼は腹心の部下である北町奉行所の隠密廻り同心・鏑木十左に探索を命じる。早速、大奥に潜入した十左は、家斉を誑かそうとする女中を見つけ、追い詰めた。しかし自害されてしまい、手がかりが消えたかに見えたが、その女の身体には…。シリーズ第八弾。
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非道なことは一切せずに、盗んだ金は貧しい人たちに分け与えている“怪盗流れ星”。町方はおろか火附盗賊改め方ですら、捕まえられず、翻弄されていた。同心の鏑木十左は、独自の探索で追い詰める。しかし、そこにいたのは、盗っ人ながらも世情を憂い、正義感に溢れた若い男。おまけに彼は、加賀から江戸に出て父と暮らす娘に一目惚れしていた。そこで十左は、彼を真っ当にするべく……。
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佃新地にある女郎屋の主人からの報せで、偽小判を使った正体不明の男を追っていた北町奉行所の隠密廻り同心・鏑木十左。が、男は殺されてしまった。下手人たちが持っていた提灯に浮かび上がった丸に十文字の紋様から、現将軍の御台所・篤姫の実家である薩摩藩の影が浮かび上がる。それを老中・松平定信に報告するも、意外な返事に十左は……。
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湯島三組町の「田楽屋」という料理屋で修行中の旗本の三男坊・飛川角之進。剣も将棋も敵なしの腕前の彼の前に、結婚という難題が立ちふさがる。それは、相手が武家ではなく、湯屋の娘だったからだ。そんな彼に、またもや十手持ちの仁吉が、巷で起きた難事件を持ち込んできて……。読むとお腹が空いてくるお料理時代小説の最新作!
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深川の町外れ、〈鬼灯長屋〉に、奇妙な看板がかかった。〈雅(みやび)や──よろず、みやびごと伝授〉。立花、茶の湯、書道、蹴鞠、和歌、源氏物語などを教えるというのだが、およそ裏長屋にはふさわしからぬ習い事。この私塾を開いた浪人者・京ノ介は、女帝陛下の密命を帯びていた。京ノ介に襲いかかる朝廷転覆の策謀の裏には、意外な黒幕が──! 注目の新シリーズ、開幕!
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主人公は旗本の三男坊(実は、将軍家斉の御落胤)で部屋住みの飛川角之進。将棋が得意で、根津の湯屋の二階で町人たちを相手にその指導をしている。この快男児がさまざまな事件に巻きこまれ、ときには悪人を成敗し、またときにはともに人情に泣く。人気作家が描く、時代小説の新シリーズ開幕。
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