『哲学、原武史(実用、新書)』の電子書籍一覧
1 ~2件目/全2件
-
「空間」こそ、日本の思想を生んでいた――。もう一つの「歴史」が眼前に!
「空間」こそ、日本の思想を生んでいた――。もう一つの「歴史」が眼前に!
なぜ、上皇(皇太子時代)一家はある「岬」を訪ね続けたのか?
なぜ、「峠」で天皇制と革命思想は対峙したのか?
なぜ、富士の「麓」でオウムは終末を望んだのか?
なぜ、皇室の負の歴史は「島」に閉ざされたのか?
なぜ、記紀神話は「湾」でいまも信仰を得るのか?
なぜ、陸軍と米軍は「台」を拠点にし続けたのか?
なぜ、「半島」で戦前と戦後は地続きとなるのか?
7つの「地形」から日本を読み解く。
「空間」こそ、日本の思想を生んでいた――。
日本の一部にしか当てはまらないはずの知識を、私たちは国民全体の「常識」にしてしまっていないだろうか?
人間の思想は、都市部の人工的な空間だけで生み出されるわけではない。地形が思想を生み出したり、地形によって思想が規定されたりすることもあるのだ。
七つのテーマと共に、独特な地形と、伝説を含めてそこに滞在ないし生活する人々の間にきわめて強い関係がみられる場所を実際に歩く。
すると、死角に沈んだ日本の「思想史」が見えてくる。
風土をめぐり、不可視にされた「歴史」を浮き彫りにする原思想史学の境地!
【目次】
まえがき
第一景 「岬」とファミリー
上 下
第二景 「峠」と革命
上 下
第三景 「島」と隔離
上 下
第四景 「麓」と宗教
上 下
第五景 「湾」と伝説
上 下
第六景 「台」と軍隊
上 下
第七景 「半島」と政治
上 下
あとがき
新書版あとがき
主要参考文献一覧
※本書は2019年12月に小社より刊行された単行本を加筆修正のうえ、新書化したものです。 -
鉄学者と作家、平成の終わりに皇室、小説をアツーく語り合う。
あるとき、会議中に原さんが猛然としゃべりだした。とある鉄道の本について、熱く熱く語っているのである。「いや、そんな細かい部分、ここにいるだれもわからんがな」と呆気に取られつつ、私は深く納得した。
なーんだ、ただのオタクだ!
そこからなにがどうなって対談をすることになったのか、いまいち記憶が定かではないのだが、小説や天皇制や鉄道について、二人で好きなようにしゃべったのが本書だ。
私と同様、門外漢のかたにも、肩肘張らずにお読みいただける内容になったのではないかと思う。
――三浦しをん(「まえがき」より抜粋)
*
三浦さんが女性作家として、時にびしっと本質を衝く意見や質問をされることに、思わずはっとさせられた。
「社会全体の中で女の人をどう位置づけるかは、学校教育も政治家も何も考えていないような気がします。」
「アマテラスは女性の神様ですが、その子孫であるとされる天皇家は、なぜ女系を採用しなかったんでしょうね。」
学者でない人々、とりわけ女性との対話を積み重ねることで、自らの学問が鍛えられてゆくことの大切さを、改めて思い知らされた次第である。
――原 武史(「あとがき」より抜粋)
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。