『私たちには壁がある。、エッセイ、1週間以内(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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★第6回「書店員が選ぶ今年の本」選出(自己啓発・経営、経済、科学部門/韓国書店組合連合会発表)
★寄せられた賛辞
“女性の経験と共にあるさまざまな議論が複雑に入り混じった科学の話を読んでいるうちに、私自身も、科学と女性が出合うことで、目の前の壁を飛び越えられる日が来るかもしれないと夢見るようになった。”――キム・チョヨプ(韓国SFの俊英)
“我々が今まで男性の立場から科学をしてきたことに気づかされた。(…)女性が参加し、女性の観点で創造されるフェミニズムと科学技術の研究は人類の希望だ。”――チャン・ハソク(科学史・科学哲学者/ケンブリッジ大学教授)
★本書の内容
受精は、能動的な精子が受動的な卵子を捕獲する過程ではない。
卵子凍結はあるのに、男性のための精子凍結がないのはなぜ?
アシスタントロボットが「女型」である理由とは?
本書は、かつて科学者になる夢をあきらめた著者が、フェミニズムと科学技術社会論に出合い、憎んでいた科学と「和解」し、女性の観点から科学を見つめ、科学の観点から女性の体と経験を理解しようとした思索の軌跡をまとめたものだ。
“私は、科学と分かり合えなかった経験のある人たち、そのせいで科学の本にはなかなか手が伸びないという読者を思い浮かべながら本書を執筆した。ほかでもない、私がそういう人間だったからだ。”(「はじめに」より)
本書の探究は、「子どものような純粋無垢な好奇心」からばかり出発するわけではない。その出発点は、卵子凍結について悩むことかもしれないし、高校を卒業してすぐに受けた二重手術かもしれない。うつ病になること、摂食障害になること、妊娠とキャリアについて考えること、無責任な父親について考えること、かもしれない。さまざまな要素が混ざり合う、複雑な個人の暮らしから、本書は話を始めていく。
客観的で普遍的で価値中立的であることを装いつつ、じつのところ女性について無知だった科学にかけられた「呪い」を解き、「よき友」として付き合っていくためのエッセイ集だ。同時に、理系への進学を検討している学生や、その子らを見守る大人たちにもおすすめしたい。
“科学が本当の意味で変化するためには、賢い女子学生ではなく、平凡な女子学生こそもっと必要なのだ。(…)科学者や工学者になりたいという女の子や青少年が周囲にいたら、めいっぱい励ましてあげてほしい。(…)「実力さえあれば女でもなんだってできる」といった言葉の代わりに、「今までそこそこしか勉強してない男子学生だって科学者になれたし、科学界の80%に所属できているんだよ」と付け加えてあげてほしい。”(「おわりに」より) -
筑摩書房のPR誌です。注目の新刊の書評に加え、豪華執筆陣によるエッセイ、小説、漫画などを掲載。いよいよ充実の2017年1月号!■〈ちくまさん Vol.1〉回転扉ガール 西村ツチカ/〈遠い地平、低い視点 31〉自己承認欲求と平等地獄 橋本治/遠い星でおなかがすく 河野聡子/「母」という役割の大切さ 森田展彰/自由な空気に満ちた場所 古屋美登里/ちくま文庫になった月刊佐藤純子のこと 佐藤ジュンコ/娘がつなぐセン教授との交流 松本保美/若者よ 過労で死ぬより、老化で死のう! 三好春樹/〈情報生産者になる 1〉上野千鶴子/〈世の中ラボ 81〉斎藤美奈子/〈風と双眼鏡、膝掛け毛布 19〉梨木香歩/〈おまじない 13〉オーロラ(1) 西加奈子/〈本日快晴、お片づけ 13〉出ているけれど片づいている 伊藤まさこ/〈いづみさん 17〉髪 今日マチ子・青柳いづみ/〈世界史を一望する 2〉日本人の世界史を 岡本隆司/〈ネにもつタイプ 179〉フィナーレ 岸本佐知子/〈帝国軍人は何を書き残したか 7〉河邊虎四郎『市ヶ谷台から市ヶ谷台へ』を読む 保阪正康/〈絶叫委員会 111〉憧れの「あるいは」 穂村弘/〈最果からお届けします。 9〉年の瀬をお届けします。 最果タヒ/〈パートタイム・デスライフ 13〉中原昌也/〈3Bと付き合ってはいけない!? 3〉偏見とともに生きるということ トミヤマユキコ
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