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『ハーレクイン40周年キャンペーン(文芸・小説、マンガ(漫画))』の電子書籍一覧

61 ~120件目/全744件

  • ギリシア大富豪が見つけた、間に合わせのシンデレラ。

    「僕と結婚してくれ」清掃スタッフのキーラは掃除に入ろうとした客室のドア口で息をのんだ。最高級の部屋にたたずむスーツ姿の美しい男性から突然求婚されたのだ。聞けば、家庭人としか契約しない古風な取引先を説得するため、独身貴族の彼はやむなく形ばかりの結婚相手を探しているらしい。父を亡くし、借金を抱えた母を懸命に支えるキーラにとって、報酬をはずむという彼の提案は救いの手だった。だが、その魅力的な男性が名乗った瞬間、雷のような衝撃が走った――クリスト・キリアカス、この巨大ホテルチェーンを支配するCEO。答えを迫る彼の真剣な瞳に内心震え、キーラは思わず背を向けた……。■亡き父が生前気にかけていたギリシアの親族の消息を尋ねるためにアテネで働き始めたキーラ。雲の上の人である大富豪クリストから見せかけの花嫁になってほしいと請われ、愛なき結婚はすべきではないと考える彼女は……。共感を呼ぶ珠玉のシンデレラストーリー!
  • 家政婦の娘はシンデレラになれない。たとえ、王子様の子を宿しても。

    貧しい家族の窮地を救うため、ポピーは夢をあきらめて、母の奉公先の領主館で家政婦として働いていた。だがある日、金目当てに母が領主館の醜聞を売り、激怒した主のガエタノから、即刻立ち退きを命じられる。ポピーは初恋の彼に許しを請うが、取りつく島もなかった。すると翌日、ガエタノに呼び出され奇妙な要求を突きつけられる。「きみの家族を救う代わりに、ぼくの偽の花嫁になるんだ」そんな……。でも、これは期限付き。長くは続かない。ポピーはやむにやまれずうなずくが、新婚初夜に純潔を捧げ……。■言わずと知れたハーレクイン・ロマンスの最重鎮リン・グレアムの作品をお贈りします。さえない容姿が原因で、御曹司ガエタノに淡い初恋の想いを打ち砕かれた過去を持つポピー。いま、美しく成長した醜いあひるの子を前にし、求婚してきたガエタノの思惑は……。
  • ナニーの仕事ではとどまらず、彼女は妻になる“契約”を結んだ。

    ナニー派遣会社から紹介され、マギーは瀟洒なペントハウスを訪ねた。現れた物憂げな黒い瞳のジェイスン・ギャレットは、息をのむほどハンサムなシングルファーザー。生後6カ月の息子の世話を彼女に頼みたいと言う。父親そっくりのつぶらな黒い瞳。マギーはたちまち赤ん坊の虜になった。やがて迎えた6週間の契約満了日、ジェイスンから驚くべき提案が――。「ぼくと結婚して息子の面倒を見てくれるなら、君に100万ドル支払う」それだけ莫大なお金があったら、私の育った児童養護施設を経営危機から救うことができる……。マギーは悩んだすえ、結婚を承諾した。■数々の受賞作を誇る作家、テレサ・サウスウィックのナニーがヒロインの物語をお楽しみください。「この世に金で買えないものなどない」と豪語する尊大な億万長者と、恩人のために愛なき結婚をしたヒロイン。はたして、その選択は正しかったのでしょうか?
  • 年上のドクターへの淡い恋心は、いじわるな横やりに翻弄されて……。

    看護師長のフィービーは、結婚退職を決めた看護師の妹に泣きつかれ、彼女になりすましてオランダの病院に勤務することになった。ボスで名医のドクター・ルシウス・ファン・ソメレンは、妹の話では少しぼんやりした仕事の虫ということだった。ところが、対面した相手は青く輝く瞳が印象的な男性で、すぐにフィービーが妹の替え玉であることを見抜いた。怒ることなく事情に耳を傾ける彼は、包容力のある大人そのもので、まだ本当の恋を知らないフィービーはかすかに胸をときめかせた。けれど、招待されて訪れた彼の家には、反抗的な幼い息子と、敵対心をあらわにした若く美しい家庭教師が待ち受けていて……。■奇跡的に発掘された、ベティ・ニールズの幻の未邦訳作品をお届けします! 好きな人のそばにいる美人の存在がヒロインの胸を波立たせるのはロマンスの定番ですが、なかでも本作の美人家庭教師の毒心は想像を超えて……。年上の紳士と純真な乙女の恋の行方は?
  • 8歳年下の継母――彼に蔑まれても、屈辱さえ甘いのはなぜ?

    金めあての強欲女――初めて会ったときからキャスリンは、イタリア人実業家ルカ・カステリからそう思われてきた。この2年間、彼女はルカに嫌われる一方だった。キャスリンが年老いた大富豪の夫を埋葬した日でさえも、義理の息子であるルカは彼女を軽蔑し、嘲るのをやめなかった。「次の標的は僕だろうが、そうはいかない」と言って。キャスリンが否定すると、ルカは突然彼女を抱きしめる。唇を奪われた瞬間、キャスリンは思った。この人がファーストキスの相手になるなんて、と。■ハーレクイン・ロマンスの中心的存在であるケイトリン・クルーズ。R-3176『幻を愛した大富豪』の関連作をお届けします。義理の息子との禁断の恋。でもそれは、ヒロインにとっては初めての本当の恋でした。
  • 愛してくれぬ夫の罠にかけられた私は、ひとりぼっちの籠の鳥。

    リカルドとの結婚はリリーにとって夢そのものだった。貧しい農場育ちの地味な娘が、大実業家の彼と結ばれたのだから。だが、仕事第一で妻を顧みない夫に孤独を強め、彼女は家を出た。1年後、夫から、離婚を発表するので家に戻れと連絡が来る。意を決し訪ねると彼は言い放った。あと6か月結婚を続ける、と。父から会社の経営権を譲られる条件が、妻との和解だからという。離婚の決意は固かったのに、眼光鋭く見つめられると抗えない――リリーはやむなく条件をのんだ。そのときはまだ、彼への消せぬ想いに身を投じ、妊娠するとは思ってもいなかった。■『眠れぬ夜の情熱』で華々しい日本デビューを飾ったジェニファー・ヘイワード。今作は再燃する夫婦の愛がテーマです。離別を前提とした復縁劇のゆくえは? 続く関連作は、リカルドの次弟ゲイブの物語。ビジネスから発展する恋の駆け引きをどうぞお楽しみに。
  • さよなら、愛しの大富豪……。記憶が戻れば、私なんて必要ないから。

    グレースは亡き父の跡を継いで保安官として懸命に働いてきたが、今日を最後に仕事をやめ、新しい人生を歩むつもりだった。その夜、彼女は記憶喪失に陥った魅力的な男性を保護した。何か思い出そうとするたび頭痛に襲われる彼を放っておけず、献身的に世話をするうち、いつしか特別な想いを寄せるようになった。ところが、やがて衝撃の事実が判明する――彼の正体はとてつもない大富豪実業家だったのだ!それでもグレースは、いまだ記憶の戻らない彼を支え続けることにする。記憶が戻った瞬間、自分は“用済み”になると知りながら……。

    ■記憶喪失の男性の力になりたくて、献身的に尽くすグレースですが、住む世界の違う大富豪の彼が記憶を取り戻すことは、すなわち別れを意味するという、あまりにもせつない状況にあるのでした。心優しきヒロインを応援せずにはいられない、感動必至の純愛物語です。
  • クアマール王国の王族の愛人だった従姉が事故死した。フレディは彼女の遺児を自分の手で育てたいと願うものの、定職を持たないので生計を支える手段がない。思案に暮れるフレディの前に、ある日、見知らぬ男性が現れた。彼はクアマール王国の皇太子で、甥の父親の弟だという。フレディを従姉と勘違いしたジャスパーは、彼女を見下すなり、「売春婦を母親と呼ぶ筋合いはない。きみは母親失格だ」と告げ、甥を国に連れて帰ると言い放った。傷つきながらも子供と引き離されたくない彼女は、ある奇策を思いつく。
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 偽装結婚の期限はたったの1年。親密になんてなるはずもない……。

    「おまえはテオ・デ・アンジェリスと結婚することになった」突然父からそう告げられたとき、アレクサは初め冗談だと思った。実業家のテオは大金持ちなうえ、とびきりのハンサムで、つねに美女に囲まれている有名なプレイボーイだ。一方アレクサは、地味な容姿で内気な性格。恋愛経験も当然ない。父と、仇敵であるテオの父親との間でどんな取り引きがあろうと、釣り合っていないふたりの結婚なんて虚しいだけだわ。だが意に反して、初対面したテオは魅力的でアレクサは動揺する。すると彼が耳元で言った。「僕は野生の猫を手懐けるのが得意でね」

    ■地味で内気で、女性らしさとはまったく無縁の26歳のアレクサは、父親の勝手な都合でプレイボーイのテオと1年限りの結婚をすることに。C・ウィリアムズが贈る、切ないシンデレラ・ストーリー!
  • 年上の彼によみがえる熱い想い。でもあの日の約束が邪魔をして……。

    有名人の家族がいるせいでマスコミから四六時中つけ狙われ、ミランダは疲れ果てていた。そんな彼女を見かねてか、兄の親友でミランダの憧れの人、レアンドロが訪ねてきた。南仏の壮麗な屋敷と絵画や骨董品を相続したばかりの彼は、美術に造詣の深いミランダに遺品の整理を手伝ってほしいという。救いの手を差し伸べてくれたレアンドロの優しさに感謝しつつ、海辺の屋敷でふたりきりの親密な時間を過ごし始めたミランダは、自分の中に彼への深い愛情が育っていることに気づき動揺する。絶対だめよ。16歳で交わしたあの約束を破ることはできないわ。

    ■兄の親友レアンドロと南仏で過ごすうちに、彼がずっと隠してきた心の傷に触れ、みずからの心の傷もさらけ出すことになったミランダ。過去に縛られ止まった彼女の時間は動き出すのでしょうか?
  • 660(税込)
    著者名:
    ダイアナ・パーマー
    翻訳者名:
    泉智子
    レーベル: ハーレクイン

    彼は知りもしない。私が今も純潔であることを。

    18歳のベットは町の小劇団で出会った年上の男性カルと惹かれ合い、身を捧げようとしたが彼に制止された。“きみはバージンだ”と言われて。ほどなく彼への想いが無残にも打ち砕かれる日がやってきた。カルが芝居の演出のためにひとりでニューヨークへ行くと宣言したのだ。わたしは捨てられたのよ……。涙がかれるまで泣いたあと彼女は決心した。“小劇団止まりの女優”という彼の蔑みの言葉が間違いだと証明するわ!カルのあとを追うようにニューヨークに来て6年、ベットは舞台女優として成功をおさめ、権威ある賞にもノミネートされた。そんな折、どうしても主役の座を射止めたい芝居のオーディション会場に、突然カルが審査員として現れ言い放った。「この芝居は僕が演出する!」

    ■1988年に出版されたダイアナ・パーマーの名作『恋愛劇場』を新訳版でお届けします! かつて心から愛した男性と驚愕の再会を果たしたヒロイン。ずっと守ってきた純潔を彼に捧げて妊娠したものの、残酷な言葉を浴びせられ……。
  • 貧しきよるべのない娘を拾った公爵は、小鳥を襲う危険な鷹、それとも……?

    “けがれを知らない娘を堕落させる美貌の放蕩公爵”司書のジュリエットはそんな悪名高き公爵に雇われることになった。雨露をしのぐ家もない彼女にとって住み込みの仕事はありがたく、雇い主が噂どおりのふしだらな人物でないことを願った。あいにくの大雨に降られながらも公爵邸に到着すると、そこでは公爵ドミニクと貴族の友人たちが談笑しているところだった。破れたマントを引きずり、びしょ濡れのみすぼらしい彼女の姿を見て、友人たちは冷笑し、哀れな娘をあからさまに物笑いの種にした。顔を真っ赤にして恥じ入るジュリエットに、公爵が追い打ちをかけた。「女らしさのかけらもない。畑のかかしさながらだな」

    ■冷たい雨に打たれ、高熱で倒れてしまうジュリエット。最初こそ侮辱的な言葉を放ったドミニクでしたが、彼女が病気と知るや心配で居ても立ってもいられなくなります。やがて周囲の貴族も、彼女が身なりを整えればとても美しい娘だと気づいてざわめき始め……。
  • 純潔を捧げた人との4年後の再会が、許されざる愛に火をともした。

    父の再婚により、ジョディは10代の頃から、ギリシアの財閥アントニウ家で暮らすようになった。多感な少女は、義理の兄で御曹司のステリオスに憧れ続け、18歳のとき、ついに誘惑に落ちて彼と一線を越えてしまう。それを機に、ジョディは半ば追いだされる形でアメリカへ渡るが、4年後、ステリオスの従弟の結婚式に出るため帰国する。義妹は復讐心から一族の祝典をめちゃくちゃにしに来た――そう確信したステリオスは、式へのジョディの参列を阻もうと、自らが所有するエーゲ海の孤島に彼女を幽閉する。

    ■まるでギリシア悲劇を思わせるような、ドラマティックな義兄妹のロマンスをお届けします。とくにシーク物に高い評価を得ているスザンナ・カーの新境地をご堪能ください。
  • 国王の“元愛人”それほど屈辱的な呼び名があるかしら?

    ローレンはニューヨークからベーラートへやってきた。目的は、最愛の恋人ザフィルを悼むためだ。そこでローレンが目にしたのは、予想外の光景だった。ザフィルは生きていたのだ――国王として。彼と関係を持ったローレンは連行され、尋問を受ける。そしてその際、ザフィルが彼女を束の間の遊び相手としか考えていなかったと知り、悲しみと怒りで意識を失ってしまう。宮殿で目覚めたローレンは、見知らぬ女性から事務的に告げられた。「あなたは妊娠しています。今日からここで暮らしていただきます」

    ■本国での評価も高い期待の新人タラ・パミーの新作は、砂漠を舞台に繰り広げられる激しい愛憎劇です。思いがけず国王の後継ぎを身ごもってしまった看護師ローレンの運命は……?
  • シリーズ6冊
    660(税込)

    ボスの恋人になれるのは夢の中でだけ。貴族の彼と私では住む世界が違いすぎる……。

    マリアは上司とともに、マイアミの最高級ホテルを訪れ、紺碧の海に臨む豪華なパーティ会場で、富豪モントロ一族と対面していた。目的は地中海の国アルマの王制復活のため王家の末裔たちを呼び戻すこと。だが先ほどから上司のアレックスは、一族の一人に口説かれる胸元のあいたドレス姿のマリアを渋い顔で見ている。でも、どんなハンサムな王子様にも大富豪にも私は惑わされない――初めてアレックスの秘書になって以来、ずっと彼に夢中だから……。貴族の彼をどんなに想っても、この恋が報われることはない。タキシード姿の今夜の彼は、いつにもましてセクシーだけれど。ところがロマンチックな曲が流れだすと、彼はマリアの手を取って……?

    ■皆様を夢の王国へご案内する、作家競作6部作〈地中海のシンデレラ〉。寝耳に水の依頼に翻弄される王家の末裔たちは、はたして幸せをつかめるのでしょうか? 続く2話目は、王家の血を継ぐ“秘密の命”を宿したエミリーがヒロインです。お楽しみに!
  • 660(税込)
    著者名:
    サラ・モーガン
    翻訳者名:
    森香夏子
    レーベル: ハーレクイン

    やがて打ちのめされる恋に、溺れるわけにはいかない……。

    やむにやまれぬ事情から生活苦にあえぐアリーは、姉の遺児を引き取って育てながら、毎日病院で懸命に働いている。ある日、気晴らしに登った山で魅力的な男性ショーンと出会い、二人で協力して、遭難していた少年たちを救った。緊迫した状況で的確な判断をくだすショーンの姿を見て、アリーは胸のときめきを抑えることができなかった。だが一方の彼は、悪天候のなか一人で山歩きをしていたアリーを責め、いかにも男性至上主義者といった傲慢な言動で彼女を戸惑わせる。良くも悪くもアリーの心を独り占めにしたショーンが、なんと翌日、彼女の勤める病院の新任医師としてやってきて……。■切羽つまった過酷な環境下で、すばやい決断と処置を行う救命救急の世界――“医者の中の医者”とも言えるヒーローのかっこよさが際立つ作品をお贈りします。翻訳家の森香夏子さんも絶賛の、理想的で完成度の高いロマンスをご堪能ください!
  • どんなしがらみも嫌う彼。愛も子供も、きっと拒まれてしまう……。

    “定められた期限までに、結婚しなければならない”養父を亡くし悲しみに暮れるエヴァに、奇妙な遺言が突きつけられた。10代の頃に判明した疾患で出産も結婚もあきらめていたが、身寄りのない彼女を救ってくれた養父の望みなら、従うほかない。だが、花婿探しは養父の血縁で初恋の大富豪カイルにことごとく邪魔される。そして期日が目前に迫ると彼は言った。「仕方ない。僕が結婚してやろう」ただし、子供は作らないのが条件。本気なの? かつて私を捨てた彼が?でも、彼の逞しい身体も透き通る青い瞳も、初めて恋を知った時のまま――エヴァはカイルへの想いに抗えず、結婚を承諾し純潔を捧げた。まさか妊娠が現実となるとは考えもせずに……。■高い人気を得たF・ブランドのミニシリーズ〈ギリシアの恋人〉の関連作をお贈りします。天涯孤独の悲しい宿命を背負って生き抜いてきたエヴァ。初恋の相手カイルのことを忘れられずにいましたが、彼は愛など信じないからと、簡単に便宜結婚を持ちかけてきて……。
  • 愛も信頼もない結婚なのに、なぜ、夫への想いと欲望は消えないの?

    女性なら誰もが羨むハンサムな富豪の夫を持つアダラは、度重なる流産を経験し、さらに夫の不倫疑惑が持ちあがったことですっかり自信を失い、とうとう離婚を申し出た。もともと双方のビジネスのための結婚ではあったが、アダラはいつの間にか、夫を愛し始めていたのだった。だがギデオンのほうは名ばかりの妻を手放すつもりはないようで、アダラは愛も子も得られぬ結婚のつらさに絶望する。そんな折、妊娠が判明――。今度こそ、と希望が芽生えかけたとき、アダラが知りもしなかった夫の過去と正体が明らかになる。■ギリシアの富豪一族マクリコスタ家の愛と謎を、HQロマンスの若手作家ダニー・コリンズが意欲的に描きます。『パリ、背徳の一夜』『懲らしめの口づけ』の関連作にあたる今作は、夫と妻が秘密を抱えたまま夫婦になった便宜結婚の物語です。
  • エミリーは名門モンテイロ家の屋敷の家政婦だった。秘かに憧れていた当主のデュアルテから突然求婚されたとき、彼女は天にも昇る心地でイエスと言った。だがじきにエミリーは、自分が2人目の妻であることを知る。さらに、ポルトガルの本邸に移った彼女を待っていたのは、屋敷中に飾られた前妻の肖像画と、前妻の母親の憎悪――。孤独と惨めさに打ちのめされていたある日、エミリーは夫からあらぬ不貞の疑いをかけられてしまう。もうたまらず、エミリーはイギリスに逃げ帰った。夫に妊娠したことも告げず、その子と二人で生きていくつもりで。■ロマンス界のスーパースター、リン・グレアムの人気作です。ポルトガルの名家に嫁いだものの、貧しい環境で虐げられて育った劣等感の塊のようなエミリーは、夫の家族とうまくやるすべも闘うすべもなく、夫の愛すら信じられずに苦しみます。
  • ローラは、弁護士の夫ダークと別居中だ。ある法廷で偶然出会い、すぐに恋に落ちた二人は、ローラの母親の反対を押し切って強引に結婚した。ところがなかなか子宝に恵まれず、夫婦関係は悪化。ローラも体調を崩し、結局離れて暮らさざるをえなかったのだ。ところがダークは別居早々から女性たちと遊び歩き、もはや二人の関係を修復する気などさらさらないように見えた。ついに離婚を申し出たローラに、夫は衝撃のひと言を浴びせた。「君に僕の愛人になってもらいたい」
  • 心のない富豪の求婚。子どものため、彼女は愛を隠して受け入れた……。

    背の高い、全身黒ずくめの男性が振り返るより早く、メイジーには誰が現れたのかがわかり、はっと息をのんだ。5年前、旅行先で一夜をともにしたイタリア人富豪のロメオは、私の名前以外、なにも知らないはず……。どうして彼は、私がダブリンにいるとわかったの?まさか、あの夜で妊娠したのを知った?突然現れたロメオの要求は、息子との面会だけではなかった。なんと、すべてを捨てて僕と結婚しろとメイジーに迫ったのだ。「その子は命を狙われている。僕にしか守れない」と言って。■狙われた息子を守る唯一の手立ては、その父親であるイタリア富豪の妻になること――彼は息子の存在すら知らなかったのに? 貧しいシングルマザーのヒロインが究極の選択を迫られます。深く胸を打つドラマティックなロマンスを贈り続けるマヤ・ブレイクの最新作。
  • 忘れられない初恋の男性。片思いはいつまで続くの?

    私の人生、失敗だらけの情けない女だわ。ルーシーが親友3人で立ち上げた会社プレタ・パーティーは元夫の横領のせいで経営の危機に瀕していた。管財人であるマーカスに相談することだけは避けたい。なぜなら彼女は初めて会ったときから彼を愛していたが、ずっと甘やかされた子供扱いされていたからだ。結婚も彼への反抗心のため。ある日、パーティーで会ったマーカスに強引に送られる途中、突然キスをされる! そのまま熱い一夜を過ごすが、翌朝の彼は冷たく…!?
  • 偽りの夫を愛しているふりは難しくない。なぜなら彼を本当に愛し始めているから。

    辣腕実業家サントスのオフィスを訪ねたジョージナは、開口一番に言った。「ビジネスとして私と結婚してほしいの」初対面の相手にこんな大胆な提案をするなんて、人生初の快挙だ。サントスの弟と結婚の約束をしているジョージナの妹の話では、彼ら兄弟の亡父の遺言で、家業を継承するのは先に結婚した者のみ。サントスが弟の結婚に猛反対しているのは、そのせいだという。大切な妹のため、姉として便宜結婚を申し出るのは自然なことよ。思いつめた様子のジョージナを品定めするように眺めていた彼が、不敵な笑みを返した。「僕に必要なのは偽ではない“真の妻”だ」■大切な妹のため、初対面の大富豪サントスに便宜結婚を申し込み、図らずも真の結婚をすることになったジョージナ。じつは例の遺言には、彼女には知らされていない続きがあったのです……。
  • 列車で向かいに座った女性を見て、セシリーは、似ていると思った。高級な毛皮のコートを着て、身なりこそ違うけれど、目鼻立ちも、すみれ色の瞳も、ライトブラウンの髪も、わたしと同じ。――とその時、列車が轟音とともに急ブレーキをかけ、激しく揺れた。病院で目を覚ました彼女は、記憶を失っていた。彼女の名前は“ジェシカ”といい、亡くなった父親の遺産相続のため、町に向かう途中の事故だったと、亡父の従弟ジェイムズが教えてくれた。ジェイムズの屋敷で静養することになったが、なにか腑に落ちない。スーツケースにあった服はどれも派手な高級品で好みではないし、ジェイムズがわたしを訝しむようなまなざしで見るのは、なぜ……?■伝説の作家アン・メイザーの、ミステリアスな記憶喪失ロマンスをお贈りします。列車事故と記憶喪失がもとで、別の女性と入れ替わってしまったセシリー。数奇な運命によって引き寄せられたジェイムズと、記憶という迷宮の中で恋に落ちてゆきますが……。
  • 「なぜ、おとなしく彼の言いなりになっているんだ?」イヴがその声に振りむくと、見知らぬハンサムな男が立っていた。彼はどうやらパーティで、婚約者がイヴをほったらかしにして、ビジネスの話にうつつを抜かす様をこっそり観察していたらしい。イヴは腹をたてたが、男の名前がアダムだと知って驚いてしまう。――アダムとイヴ。まるで運命のいたずらみたい……。後日、アダムは、またパーティにやってきた。そして今度は、婚約を解消するように、自分の子供を産むようにそそのかすのだった。彼は何をたくらんでいるの?
  • 政略結婚に見いだした淡い初恋は、思いもよらぬ運命に打ち砕かれて……。

    政略結婚を目前に控え、シェルダーナを訪れたオリヴィアは不安だった。父の決めた未来の花婿がどんな人か、ほとんど知らないのだ。プリンス・ガブリエル・アレッサンドロ――礼儀正しく親切な婚約者だけど、私を愛してはくれないわよね。しかし、ガブリエルは気高く麗しい金色の瞳でオリヴィアを見つめると、宮殿の庭へ連れ出し、優しく情熱的なキスをしてきた。この胸の高鳴りが、恋なのかしら。やがてオリヴィアは彼に純潔を捧げ、情熱の甘い波に身を任せる。ところが、突然の腹痛が彼女を襲った。まさか、過去の病気が再発したの?どうしよう。世継ぎを産めなければ、彼に見放されてしまうのに……。■RITA賞新人賞を受賞したキャット・シールドの日本デビュー第2作は豪華絢爛なヨーロッパの宮殿が舞台です。幸せな婚約をしたはずのオリヴィアは、さまざまな障害に翻弄され……。関連作第2話は、ガブリエルの弟ニックと一夜の恋人との予期せぬ命の物語。
  • 落ちぶれた令嬢を買ったのは、かつての貧しき恋人だった。

    父は行方不明、貯金も底をつき、さらに火事に見舞われて、サブリナはついに代々受け継いできた屋敷の売却を決意した。そんな折、意外な人物が屋敷を訪ねてきた。クルス・デルガド! かつて父に雇われていた貧しい青年は、その後仕事で成功を収め、今では大富豪として名を馳せている。10年前、二人は恋人同士だった。だがサブリナが妊娠し、その後流産したことがきっかけで、いつしか心は離れていった。いまサブリナの窮状を聞き、クルスはすぐに資金援助を申し出た。彼女が半年間の愛人契約に従うなら、という非情な条件つきで。■互いに愛し合いながらも障害を乗り越えられず、離ればなれになったサブリナとクルス。奇跡的な再会とクルスからの思いがけない愛人契約の提案が、サブリナの心を激しく揺さぶって……。
  • シンデレラは“偽り”なのに、夜も眠れず彼を想ってしまう……。

    家事や雑用を代行するクララの前に、ある日、顧客の兄ラフが現れた。ろくに手がかりも残さずに姿を消した妹を捜す彼は、「妹の居場所を教えれば1万ポンド払う」と傲慢に言い放った。大手老舗百貨店の副社長であるラフは容姿端麗でセクシーだが、この手の男性にひどい目に遭わされたことがあるクララには、絶対に避けるべき存在だとわかっていた。しかしラフは彼女が家事を請け負う彼の妹の家に滞在するだけでなく、耳を疑うような契約を持ちかけてきた――心労で倒れた祖父を安心させるために、クララに彼の恋人役を演じる“恋人代行”をしてほしいというのだ!■英国人作家ジェシカ・ギルモアが綴る、温かく感動的なシンデレラストーリーをお贈りします。地味で控えめな装いのクララがじつは美しいことを即座に見抜く大富豪のラフ。恋してはいけない相手と思いつつも、彼の魅力にからめとられていくクララの運命は……?
  • 男爵との愛なき結婚。本当は、身も心も愛されたいのに……。

    伯爵令嬢スザンナは、世間知らずが災いしてロンドン社交界から締め出された。もはや良縁に恵まれる可能性は絶望的だと激怒する父に連れられ、スコットランドに滞在していたある日のこと――颯爽とした逞しい体つきのジェームズと名乗る男爵が訪ねてくる。近隣の領主だという彼が、伯爵の暗殺を企てる輩の存在を忠告すると、彼に惚れ込んだ伯爵は、初対面の彼に娘と結婚してくれと申し出た。驚くことに男爵はあっさり承諾。怖じ気づいたスザンナはある条件を出す。“夫婦がベッドを共にするのは3年に1度だけ”こうして二人の白い結婚は幕を開けたが……?!■父の決めた男爵と愛なき結婚をした、まだ恋も知らないヒロイン。けれどいつしか、無垢なままでいることに満たされぬ思いを抱き始め……? 大好評の横浜国立大学小宮教授の巻末コラム、【フリーメーソンの謎】では、スコットランド人男性の魅力に迫ります。
  • 大富豪博士と反抗的な家政婦見習い──反発するほどに惹かれ合う愛。

    ジュリアス・レーヴェンズデールは堅実な人生を歩んできた。世間の耳目を集める名門一族の御曹司で会社経営もこなす傍ら、本来の天体物理学者としての研究にも余念がない。だがそんな多忙ながらも優雅な生活は、ある日を境に一変する。家政婦見習いのホリーが来てからだ。いや、見習いと呼べるのか?彼女は「家事は大嫌い」と言い放ってジュリアスを唖然とさせ、家政婦の手伝いもせずに、勝手に庭のプールで泳ぐ始末なのだ。このまま見過ごしてはホリーのためにもならない。怒った彼は彼女に迫るが、それが予想外の反応を引き起こし……。■幼い頃に実父を亡くし、継父からの暴力に晒されて成長したホリー。不幸にも実母が自死したあと、自暴自棄なった彼女は……。ジュリアスとの出会いでホリーが変わっていく過程に心が揺さぶられます。
  • 父が戻ってくるまで、伯爵の屋敷で愛人として暮らすなんて!

    上流階級の生まれのルーシーは極貧生活を強いられている。母が亡くなる前から賭博に手を出した父があちこちで借金を作り、そのたびに夜逃げを繰り返してきたから。父が突然姿を消した今、路上でバイオリンを弾いて恵んでもらうお金だけが唯一の収入だ。ある日、ルーシーの住まいに背の高いハンサムな紳士が現れた。わたしをこんな生活から連れ出してくれる、夢の人……?だがルーシーの期待も空しく、その紳士――キャンボーン伯爵は険しい顔で彼女の父親を出せと言った。莫大な借金があるというのだ。父の居所にまったく心当たりがないとルーシーが震えながら告げると、伯爵は灰色の目を細めて、残酷な提案をした。■上流階級の娘でありながら貧しい暮らしを強いられるルーシーと、広大な屋敷で何不自由なく育った伯爵のジェームズ。本来なら出会うはずもなかった二人の間に芽生えた恋の行方は? 不遇にめげずひたむきなヒロインに涙する、エリザベス・ロールズの感動作。
  • サビーナは19歳。父が決めた婚約者のニコラスは45歳。結婚式は2カ月後に迫っているというのに、なぜか心がざわつく。一人になって考えたくて、サビーナはスコットランドへ旅に出た。ネス湖の湖畔をサイクリングしていると、にわかに濃霧が広がり、気づけば彼女は森の中にさまよいこんでいた。ようやく山小屋を見つけて安堵するが、扉を叩いても反応はない。すると窓辺のカーテンが揺れ、小さなふたつの緑の目が光って、思わずサビーナは悲鳴をあげた。「サタンはお節介やきが嫌いでね」背後からの声に振り向くと、目も覚めるようなハンサムな男性が彼女を訝しげに見ていた。
  • ケイトはブラジルの山間部の町へやってきた。大企業ミンバスコ社の社員に英語を教えるために派遣されたのだ。到着早々、彼女は驚くべき事件に巻きこまれる。まさか滞在先のホテルに血まみれの男が倒れ込んでくるなんて!なんて恐ろしいところに来てしまったのかしら。慌てて助けを呼んだケイトは、その男の兄だというルイスから突然、無礼な言葉を浴びせかけられ、ショックを受けた。どうやらケイトが事件の主犯だと勘違いしているらしい。翌日、出社した彼女は、社長を紹介されて思わず凍りつく。目の前で、まさに昨日の尊大な男、ルイスがこちらを睨んでいた。
  • 家も家族も失った私から、あなたは愛まで奪うというの?

    ローワンの母は大富豪オリーフの愛人という立場だったが、オリーフは養父としてローワンを慈しみ、育ててくれた。そんな彼と母が飛行機事故で行方不明になって1年が経つ――ローワンは覚悟を決め、遺品を整理するために二人の屋敷を訪れた。そこにいたのは養父の息子ニコデマス――ローワンの初恋の人。二十歳の誕生日の夜、口づけの後で彼はローワンを冷たく拒んだ。きみはまだ大人の男の恐ろしさを知らない、などと言って。時を経ても、彼は冷酷でセクシーだった。ローワンに向かって、「屋敷に留まりたいなら愛人になれ。母親のように」と言ったのだ。■ローワンが初めて愛したのは、義兄ともいえる存在のニコデマス。けれど彼にとって彼女は父親の愛人の娘でしかなく、二十歳の夜、初恋は儚く砕けたのでした。報われない愛のゆくえを描いた再会ロマンスを、期待の若手作家ダニー・コリンズがお贈りします。
  • 結婚しよう……ですって?私のことを愛してなどいないのに。

    ジェシーは数年来の恋人だった大富豪ネイトの屋敷を訪れた――妊娠したことを知らせるために。ネイトとは出会ってすぐに惹かれ合い、情熱的な関係を続けてきたが、気まぐれな彼はふたりの仲が進展しそうになるたびにジェシーを遠ざけた。彼女がどれだけ傷つくかなど、まったくおかまいなしに。先日、また距離を置こうと告げられ、ジェシーの心は限界を迎えた。ところが、別れを決意した直後に身ごもっているとわかったのだ!彼はわたしを愛していないのだから、結婚はありえない。これを最後に姿を消し、ひとりでこの子を産み育てよう。しかし、ネイトは妊娠のことを聞くとすぐに結婚を迫ってきて……。■次なるダイアナ・パーマーとの呼び声高いキャシー・ディノスキーの新作は、予期せぬ妊娠がテーマです。突然の求婚に驚き、それを拒んだジェシー。するとネイトは、彼の屋敷にともに住もうと提案し……? 本作は『独身富豪は理想の父親』の関連作です。
  • 880(税込)
    著者名:
    J・T・エリソン
    翻訳者名:
    矢沢聖子
    レーベル: ハーレクイン

    残酷なる白雪姫の悪夢が、いまふたたび。C・コールターも絶賛の、手負いの女刑事シリーズ第2弾!

    被害者はみな黒髪に白肌の美しい女。冷たくなった唇には真っ赤な口紅がほどこされ――麗しき白雪姫を連想させる死体を次々と残し、世間を震撼させた通称“白雪姫殺人事件”。未解決のまま20年の歳月が流れたが、いまふたたび同じ手口と思われる他殺体が発見された。しかもご丁寧にもその体内には“白雪姫殺人事件”の当時の新聞記事の切り抜きが。これは残忍な模倣犯のしわざなのか、それとも……? 恋人のFBI捜査官ジョンとの結婚を控える女刑事テイラーはさっそく捜査に乗り出す。だが魔の手はテイラーの背後にも迫っていた。■国際スリラー作家協会の賞を受賞し、RITA賞にもノミネートされた実力派ベストセラー作家。待望のシリーズ2作目です! 本作ではテイラーとボールドウィンのカップルがついに結婚へ向けて動きだすのですが、そんなふたりに襲い掛かるのが、かつて世間を震撼させた未解決事件“白雪姫殺人事件”。難航する捜査は、ただでさえ結婚への恐れや迷いに揺れていたテイラーを追い詰め、ついに魔の手はテイラーの身にも迫り…。これぞまさにノンストップ・ロマサス。最後まで一気読みしてしまうこと請け合いです!
  • セリーナは、亡き父の弔問に訪れた人物を見て息をのんだ。ギリシアの若き海運王アリステデス・サラントス!彼は父の宿敵として、一族の前に立ちはだかる存在だった。兄たちがアリステデスを憎悪の目で睨みつけるなか、セリーナは溢れそうな想いを必死に抑えて彼を見つめていた。ずっといけないと思いながら、惹かれずにはいられなかった人。セリーナは弔問への感謝のしるしとして彼をホテルまで送り、結果ふたりは情熱をぶつけ合うようにして愛し合ってしまう。だが彼にとっては情事でしかないことを知ったセリーナは、黙って部屋を去った。既に彼の種を宿していることも知らずに。

    ■熱すぎるまでに情熱的なロマンスで人気のオリヴィア・ゲイツ。彼女が灼熱の砂漠の国エジプト出身であるといえば、それも納得でしょうか。シーク・ロマンスが有名ですが、ギリシア人富豪のロマンスも多数執筆しています。真夏の読書にぴったりです。
    *本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 我が子への愛、その養父への愛、どちらも打ち明けることは許されず……。

    17歳のとき、アンジェラは男性に強要され、望まぬ妊娠をした。アルコール依存症の父と貧しい二人暮らしだった彼女は、なすすべもなく、生まれた子をある優しい夫婦の養子に出した。以来、彼らが送ってくれる娘の写真だけが心のよすがだ。そんなある日、娘の養父母が不慮の事故で亡くなる。我が子の不幸にいても立ってもいられなくなったアンジェラは、娘の後見人となった養母の弟ニックを必死になって探し当てた。ロンドンに邸宅を構えるニック・キャメロンは多国籍企業の経営者で、多忙な彼は、引き取ったばかりの姪のナニーを募集していた。■ハーレクイン・ロマンスでは珍しい、大富豪とナニーのロマンス。不憫な我が子のそばにいたい一心で、養母の古い友人だと素性を偽り、ナニーに採用されたアンジェラ。ところがニックは彼女をキャメロン家の財産を狙っているのではと疑い……。
  • 茂みに捨てられていた赤ん坊の私に、誰も愛を注いでくれなかった……。

    生まれてすぐ実の母に捨てられ、冷たい祖母に育てられたペネロープ。早く自立したいと仕事に打ちこんできた彼女は、あるとき重要な顧客の結婚式の企画をすることになった。この一世一代の大仕事を必ず成功させようと強く思うが、土壇場で花嫁が盛大な花火を上げたいと言いだしたため、困ったペネロープは世界的な巨大企業に協力をあおぎに行った。ところが、責任者に会わせてほしいと受付係に願い出たものの、CEOのレイフ・エドワーズが興味を持つはずがない、と言下に断られた。すると「それは本当か? どうして?」という男性の声がし、振り返ると、レイフ本人が興味深げにこちらを見つめていた――。■悲しい生い立ちをもつペネロープは、仕事を通して知り合った破天荒な大富豪レイフの魅力にやがて心を奪われます。しかし、彼女の生い立ちがもとで二人の間に誤解が……。『奇跡を宿したナース』(I-2417)が大好評を博したアリスン・ロバーツによる、ロマンティックで心温まるラブストーリーです!
  • あなたとの思い出だけを胸に、この子を育てようと決めたのに……。

    シーラは大きなお腹を抱え、9カ月前の運命の夜に思いを馳せていた。とあるパーティで、高級なタキシードを着こなす男性と出会った。スレイドと名乗る彼は世界を股にかけて仕事をしており、ハンサムな容姿もさることながら、知性とユーモアで彼女を魅了した。たちまち惹かれ合い、月明かりの下で情熱的に結ばれたのもつかの間、夜明けとともに彼は旅立っていった――彼女の身に、小さな命を残して。でも、スレイドは永遠の関係や子どもを望むタイプじゃないわ。シーラは彼に妊娠を知らせず、独りで産み育てる決意をした。それなのに今、なんの前触れもなく突然、彼が帰ってくるなんて!動揺のあまり追い返すシーラだったが、そのときお腹に激痛が走り……。

    ■連絡先も残さずに去ったスレイドには秘密で、彼の子を産むことにしたシーラ。一方、彼女の大きなお腹の中にいるのは自分の子だと知ったスレイドは、思いもよらない行動に出て……。『百万人に一人のひと』(N-657)、『小さな天使の贈り物』(I-2405)の関連作。
  • 彼は気づくかしら?かつて求婚した不器量な娘が、わたしだと。

    10年前、富豪の一人娘エミリアは、アポロ像のようにハンサムでエレガントなドミニクに恋をした。太っていて不器量なエミリアに、彼はとても優しくしてくれた。だが、ドミニクに求婚されたとき、彼女は断った――それが財産目当てと知ったから。その後、父親が破産して自殺。エミリアの人生は一変した。今は痩せて、見違えるほど美しい女性に生まれ変わり、エマという名で家庭教師をしている。そして今度の雇い主は……伯爵となったドミニク!変貌したわたしを見て、彼は過去を思い出すだろうか?

    ■初めての恋心を無残に打ち砕かれ、社交界から退いたヒロイン。10年後、伯爵と再会することになるとは夢にも思わず……。優しかった伯爵が、人嫌いの冷血漢に変わってしまった理由とは?
    *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 夫が突然失踪して1年半――。エンジェルは孤独と不安に耐えながら暮らしていた。そんなある日、夫の兄ローリから1本の電話がかかってくる。夫が交通事故で帰らぬ人となった、というのだ。そればかりか、車には夫の愛人が同乗していた、と。打ちのめされるエンジェルのもとに、ローリが訪ねてきた。なんと、まだ生まれて間もない赤ん坊を連れている。「まさか、その子は……」驚愕するエンジェルに彼は頷いた。「そうだ。弟と愛人の子だよ」そして続けたのだ。「エンジェル、この子を僕と一緒に育ててくれないか」

    ■1999年にイマージュから刊行されたシャロン・ケンドリックの名作です。もともと自分たちの結婚を反対していた義兄が現れ、弟と愛人の間に生まれた遺児を、ともに育ててほしいと言う。裏切られた妻、そして遺された女エンジェルの下した決断とは?
    *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 「ぼくはきみが憎い」マットの緑色の瞳がぎらりと光った。「きみに、ぼくが味わったのと同じ苦しみを味わわせてやる」憎しみに満ちた義兄の言葉に、フランセスカは震えあがった。ロンドンからはるばるカリブ海までやってきたのに、8年ぶりの邂逅はぞっとするほど残酷で、禍々しい。フランセスカは、静かに悲しみにうち沈んだ。8年前のあの夜、たしかに義兄と義妹は過ちを犯した。だがあれはもう、過去の記憶に埋めたのではなかったのか。フランセスカの脳裏に、15歳の禁断の夜がありありと甦った。
  • わたしを“無能な妻”と罵倒した夫に、また抱かれる夜が来るなんて……。

    新婚当時、シャーロットは良い妻にはなれなかった。大富豪の夫ラウルに甘やかされ、自分を見失ってしまったのだ。結局、夫婦関係は壊れて別居となり、もう2年がたつ。いまシャーロットは障害児の施設で身を粉にして働き、以前とは別人のように、地に足のついた生活を送っていた。もう昔の私に戻るつもりはない。でも、夫に会わなければ……。実は施設は困窮していて、すぐにも金銭的援助が必要なのだ。恥を忍んで金の無心に来た妻に、容赦ないラウルの言葉が飛んだ。「資金は出す。だが4カ月間、昼も夜も完璧な妻として尽くすんだ」

    ■期待の新人ミシェル・スマートが描く、スペイン富豪の夫とその妻の、波瀾に満ちた愛の再生の物語です。
  • 無垢な美しき乙女は、悲しき宿命に翻弄されて……。

    和平のため敵対するマッキントッシュの城を訪れた族長の娘ベラは、花婿候補として、2人の男に引き合わされた。寡黙で野性味溢れるブローディ。女あしらいの上手い美男子ケイラン。氏族同士の争いに終止符を打つには、どちらかと結婚しなければならない。だが翌朝、ベラの弟が殺害され、犯人と断罪されたブローディは即刻追放、ケイランが次期後継者に指名された。4カ月後、ケイランとの婚礼を翌日に控えた嵐の夜、突然、ベラの寝室に侵入者が――!暗く険しいブローディの視線に瞳をとらえられた次の瞬間、ベラはたくましい腕で軽々と抱えあげられ……?!

    ■ハイランド物ファン必読! 圧倒的な筆力で読者を魅了するUSAトゥデイのベストセラー作家、テリー・ブリズビンの最新作をお楽しみください。巻末で横浜国立大学教授小宮先生が綴るコラム~ヒストリカルへの招待~第6話は【ハイランダー】です。
  • ジャスティンは緊張のあまり、逃げだしたくなった。いままで誰かを誘惑したことなんて一度もない。だがいま、目の前にいる銀行の融資担当者を誘惑できなかったら、父親が遺した莫大な借金のせいで、家屋敷まで失ってしまう。女の魅力を武器に最大限に活かせば、この担当者から融資を引きだせると、噂に聞いてきたが、体を差しだすつもりはないことを悟られないようにしなくては。ジャスティンは知る由もなかった。苦々しく見つめるその男が、融資担当者ではなく、実はこの銀行の頭取だということを――。
  • 18歳で失った小さな愛の結晶。でも、なくしたのはそれだけではなかった。

    「あの夜のことをまだ根に持っているのか?」思いがけないダンテの言葉に、カリーナはたじろいだ。彼は私の18歳の誕生日の夜を覚えていたんだわ……。10年前、カリーナはダンテに純潔を捧げた。彼は私のもの――そう信じたのに、彼女は冷たく部屋から追い出されてしまった。もう二度と会うこともないと思っていたのに、ダンテは今、厚かましくも平然と、カリーナにある仕事を頼みたいと言ってきた。彼は私が失ったものについて、何か知っているのだろうか?カリーナは妊娠して流産し、独りで耐えた年月を思い出していた。

    ■熱い情熱をたぎらせるブラジル人大富豪がヒーロー。純潔を捧げた初恋の人との再会がヒロインの心に波紋を広げ……。
  • 心から愛した証がここにある。

    アイルランドの美しい古城のホテルで働くアーニャは、ホテルを買収した新オーナーのブレイディに呼びだされ、カリフォルニアを訪れた。出迎えにも来ないブレイディに腹をたてるが、やがて現れた彼をひと目見るなり、その野性的な魅力に圧倒されてしまった。人を寄せつけない謎めいたまなざし――アーニャは魔法にかかったように、彼に誘われるままベッドをともにした。だがその直後、ブレイディの言葉に凍りつく。「昇給は約束する。もうアイルランドに帰るといい」2カ月後……アーニャのおなかには新しい命が宿っていた。

    ■魅惑のボスと嵐のような恋におちたヒロイン。けれど、そのあとには残酷な現実が待ち受けていて……? USAトゥディのベストセラー作家モーリーン・チャイルドが描く、ボスとの秘密の命の物語をお贈りします。続く関連作もお楽しみに。
  • この傲慢なギリシア富豪と結婚するしか、私が生きていく方法はないの?

    アリアドネは海を臨むホテルのバルコニーに佇み、悲嘆に暮れていた。両親の死後、幼い私を引き取って23歳の今まで育ててくれたおじ夫妻。二人の愛情を疑ったことなど一度もなかった。それなのに……おじの薦めで旅行に出かける直前、自分が見知らぬギリシア人富豪と結婚する運命だと知らされたのだ。花嫁をお金で買うなんて、どんな気味の悪い人なのだろう?おじの残酷な仕打ち以上に、未来の花婿との対面の瞬間に彼女は怯えた。滞在先のホテルにアリアドネを迎えに来たセバスチャン・ニコストは、思いもよらないことに、若く精悍で端整な顔立ちの男性だった。だが、その黒い瞳は氷のように冷たく……?!

    ■上質な映画のようにドラマティックな作風で人気を博すアンナ・クリアリー。今作はおじの巧妙な策略によって政略結婚を余儀なくされたヒロイン、アリアドネの物語です。彼女はお金とひきかえに、花嫁になるしかないのでしょうか?
  • 看護師の研修を数週間後に控えたアラミンタ・ポンフリーに、知人から思いがけない仕事が舞い込んだ。オランダ人の医師がしばらく6歳の双子の甥を預かることになり、その世話係に、アラミンタが推薦されたというのだ。ドクター・マークス・ファン・ダ・ブローというその医師は、予想外に若くハンサムで、彼女はひと目で好意を抱いた。胸躍る外国生活、かわいらしい子どもたちとの楽しい日々。だがアラミンタに対するドクターの態度は常に冷たく、ドクターを愛し始めてしまった彼女は、人知れず苦しむ。彼にとっては“ミス・ポンフリー”など、永遠に他人なのだと。

    ■健気に気丈に子どもたちの世話をするアラミンタ。たとえその胸の内は報われない恋に泣いていても。ところがドクターの胸にも、彼女には計り知れぬ想いが生まれていたようですよ……。
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • あなたに求めるのは、慰めじゃない。大人の女性として、わたしを見て。

    元モデルの母親が自殺し、チェルシーはマスコミに追われる。父親は娘を守るため、彼女をロンドンに送り出した。一家の古い友人である、弁護士のルーカスに託したのだ。「チェルシー! 本当にきみなのか?」19歳になった彼女に驚く彼の顔が、恥ずかしくて見られない。ルーカスは、幼いころからチェルシーにとって憧れの人だった。彼のペントハウスに身を寄せ、寝食をともにするようになるが、ルーカスはいつまでも彼女を子ども扱いしかしてくれない。わたしでは、あなたの恋人になれないの……?

    ■キャロル・モーティマーの“年の差ロマンス”をお贈りします。チェルシーの父親が彼女をルーカスに託したのは、彼が信頼する友人という以上の理由があって……。複数の恋模様が複雑に絡み合い、19歳のヒロインは大人の事情に翻弄されます。
  • 期限つきの恋で授かった命。わたしが独りで育ててみせる……。

    ナースのクララは15歳で両親を失い、胸に孤独を抱え生きてきた。幼なじみの男性を心の支えにしてきたが、所詮報われない片思いだった。だがそんなクララの前に、イギリスから来た医師のティモシーが現れ、ある夜、強引に彼女の唇を奪って叶わぬ恋から目を覚まさせた。誰をも惹きつけてやまない人柄とハンサムな容貌に魅了され、いつしかクララは彼に身も心もささげていた。けれども、彼は3カ月したらまた別の地へ向かう身……。クララはここにとどまってくれることを密かに願ったが、非情にもティモシーは別れを告げ、去っていった――彼女のおなかに、わが子の命が宿っているとも知らずに。

    ■HQロマンスで大活躍のC・マリネッリが贈る、シークレットベビー物語! 太陽のように明るいヒーローのおかげで楽しい時間を過ごしたのち、彼が去ってからの虚しさが切なく胸に迫ります。意外な結末に思わず感動の涙こぼれる珠玉作を、ぜひお楽しみください。
  • 死んだはずの私を、ずっと捜していたと言うの?

    5年前、リリーは車の事故で死んだ――。しかし本当は、名前を変え、別の場所で暮らしていた。血のつながらない兄ラファエルとの愛に溺れていた彼女にとって、そうするしか、中毒のような関係から抜け出すすべはなかったのだ。しかしあるとき、リリーはとうとう彼に見つかってしまう。昔、二人の関係を“汚れた秘密”と呼んだラファエルに、私がひそかに産んだ息子のことを知られるわけにはいかない。突然のキスに心は動揺していても、彼女はとっさに嘘をついた。「私はリリーじゃないわ。あなたは誰……?」

    ■ラファエルは数多の女性と関係を持ちながら、義妹のリリーにも誘惑の手を伸ばした筋金入りの放蕩者でした。ところが、事故後もリリーの死を信じず、似た女性を見かけるたびに確かめずにはいられなかった彼は、ついに彼女を見つけるのですが……。
  • レベッカが教師をしている寄宿学校で、母親を亡くして間もない女子生徒が騒ぎを起こした。ロンドンから父親が呼び出されるが、現れた彼を見て、レベッカは息をのむ。ニコラス・ナイト――!16歳のとき、初めての愛を捧げ、傷つけられた相手……。ということは、ニックはあのとき私たちの仲を裂いた女性と結婚し、娘を授かっていたのね……レベッカの心の傷が、再び疼いた。ところがいまや大富豪となったニックは、金の力にものを言わせ、レベッカに仕事を辞めて、娘の家庭教師にならないかと持ちかける。もちろん、ロンドンの彼の屋敷に住み込みで。

    ■ニックの提案は、娘の家庭教師にとどまらず、彼の愛人をも兼ねるというものでした。そうすれば、娘を側に置いて父娘の関係修復を図ると同時に、昔なじみのベッドの相手も同じ屋根の下に囲えると。なんという男の身勝手! レベッカが突きつけた答えは……?
    *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • シリーズ4冊
    660(税込)

    500万ドルで彼女を買う。それが、大企業の帝王の誘惑だった。

    母のせいで破産した日、オリヴィアは家を飛び出した。以来、1年間ミラノで息をひそめて暮らしていた。ある日、彼女はトニーという男性と出会い、久しぶりに楽しい時間を過ごした。ところが家まで送ってくれた彼は、部屋に入ったとたん豹変した。彼の本名はロッコといい、ミラノの富豪一族の出身だった。オリヴィアを、自分の祖父をたぶらかした魔性の女と決めつけ、本性を暴こうとしたのだ。ひどい誤解だ。オリヴィアは必死で身の潔白を訴えた。初めて覚えた胸のときめきを、屈辱にぬりつぶされながら。

    ■コロンビア大学で出会い、無二の親友となった現代の貴公子たち4人の恋愛事情を、4人の新人作家たちが華麗に描く4部作のスタートです。第1作目はミラノの大企業グループの帝王、ロッコの物語。お楽しみください!
  • ローラは過労がたたって肺炎にかかり、ようやく回復したばかり。多忙な職場に復帰するにはまだ体調が万全ではなく、友人からある少女のお目付け役の仕事を紹介された。少女は母を亡くして以来、目下反抗期の真っ最中で、学校も退学させられたという。面接に訪れているところへ、不意にその父親が現れ、ローラの面前で青筋をたてて怒り始めた。冷酷にして傲慢。ローラの最も苦手とする富豪のギリシア人だ。これでは娘が可哀そうだわとローラは、早々にいとまを告げたが、帰宅するなり、父親ドメニコスから電話がかかってきた。
  • 彼が欲しいのは私じゃない。おなかに宿る彼の後継ぎだけ。

    これから親友の結婚披露宴がホテルで盛大に執り行われる。借り物のドレスに身を包んだエマは、不安と闘っていた。じつは彼女は妊娠していた。おなかの子の父親は、ブラジル随一のホテル王、ルーク・マルセロス──まさかこんな場所で彼と再会する羽目になるなんて!ルークとはロンドンで夢のような一夜を過ごしたが、愛人になるよう迫られ、エマは傷心のまま姿を消したのだった。でも、やっぱり黙ったままではいけないわ。はっきりと告げなければ。この子は私が一人で立派に育てると。

    ■熱いラテンの血をたぎらすブラジル人富豪ヒーローと無垢なヒロインのロマンスです。
  • 後ろから誰かに強く殴られて、彼女は暗闇にのみ込まれていった。やがて目覚めると、彼女の目の前には見知らぬ男がいた。自分が誰なのか、ここはどこなのかすらわからない。その男性が、彼女は記憶喪失になったのだと教えてくれた。男性はジェラール・デュモンと名乗り、彼女を仔猫と呼んだ。この地に別荘を持つ若き大富豪で、魅力的な彼は、素性すら知れない彼女に好きなだけ屋敷にいてくれていいと言う。しかし、優しくされればされるほど、彼女はジェラールを、怖い、あなたなんか大嫌いとなぜか激しく拒絶してしまい……。
    *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 憎い仇との結婚か、監獄行きか。彼女に課せられた究極の選択。

    それは、6歳のサマラにとってむごすぎる現実だった。彼女の父が統治するジャハールと隣国のカドラが争い、父は死亡。サマラと母はすんでのところで国外に逃れた。その後、逃避行の途中で母も亡くなり、彼女は天涯孤独となった。21歳になったサマラはいま、カドラの宮殿に密かに忍び込み、国王フェランへ復讐する機会を狙っていた。仇を討てば、天国の父と母は褒めてくれるだろうか?だがすぐにサマラは捕らえられ、フェランから意外な言葉を聞く。「君を利用する方法を思いついた。僕の婚約者として公表する」

    ■わずか6歳にして残酷な運命に投げ込まれたサマラ。父と母の復讐だけを糧に成長した彼女が思いがけず恋に落ちた相手は、まさにその仇、国王フェラン。ふたりの運命は……?
  • 生き別れた姉が置き去りにした子――小さな命が起こした、大いなる奇跡。

    リリーの家の玄関先に生後まもない赤ん坊が置き去りにされた。今は疎遠で居場所もわからない異父姉が産んだ子とわかったものの、あまりに突然のことに、リリーは呆然と立ち尽くした。改装中のこの家では、まともに育児なんてできないのに!すると偶然にもそこへ親友の兄ニックが訪ねてきて、彼女の窮状を見かねて一緒に赤ん坊を病院へ連れていってくれた。それがきっかけとなり、親友が思いがけない解決策を提案する――兄は大企業の重役で不在がちだから、彼の家で育児をすればいい、と。そんな成り行きで始まった二人と赤ん坊の同居生活だったが、なぜかニックがよそよしくて冷たい態度をとりはじめ……。

    ■不慮の事故により母を亡くし、里親に育てられたリリー。生き別れになっていた異父姉が巻き起こした赤ちゃん騒動の渦中で生まれる恋物語を、英国ロマンス界に輝く新作家E・ダーキンズがあたたかな筆致で綴りました。純粋な恋だけでなく家族の絆も感じられる秀作。

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