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『恋愛、電書の森フェア2019、1円~(文芸・小説、マンガ(漫画))』の電子書籍一覧

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  • 恋愛なき時代のベストセラー恋愛小説、ついに文庫化!
    精神科医・藤代に大学時代の恋人から手紙が――失った恋に翻弄される十二か月。『世界から猫が消えたなら』『億男』著者の恋愛小説。
  • 35歳の奈津は売れっ子脚本家。仕事は順調だが、マネージャーである夫の支配的な態度に萎縮し、精神的にはギリギリの日々。そのうえ奈津は人一倍性欲が強く、躯の奥から溢れる焦りと衝動になんとか堪えていた矢先、敬愛する56歳の演出家・志澤とメール交換を始めたのを機に、女としての人生に目覚めていく。志澤の、粗野な言葉遣いでの“調教”にのめり込む奈津。そして生と性の遍歴が始まった…。柴田錬三郎賞ほか文学賞三冠受賞。文壇に衝撃を与えた迫力の官能長篇!
  • 「余はこれから何人の女を抱かねばならぬのだろう」――時は平安。清和、陽成、宇多、若くして即位した天皇たちはそれぞれに孤独な屈託を抱えていた。そして、後宮の女たちは、そんな主上のお訪いを来る夜も来る夜もただひたすら待つのだった。 入内できぬ女の思い。后になっても叶わぬ恋。報われることのない帝の愛。いつの世も変わらぬ、身を滅ぼさんばかりの物狂おしい恋情を描いた時代絵巻。新進気鋭の女性官能作家による平安恋物語誕生!
  • 光石研さん&岡山天音さんも大絶賛!!
    超カッコ悪くて愛おしい、あの渋井さんが帰ってきた!

    音楽やファッション、美味しいものが大好きで、インスタの写真もインテリアもオシャレ。仕事もセンス抜群で、雑誌のデザインを中心に、ファッションブランドのカタログなども手掛けるデザイナー渋井直人50代独身。一見ステキなオジサンなのに、とにかく恋愛は不器用で全くモテない渋井さんがまたもや恋をした……!

    人気カメラマンと微妙なトークショーに出演。ピンチヒッターで大御所俳優に突然インタビュー!? フェスで踊りまくったり、血眼になって「ちょっとしたお礼の品」を探しまくったりと、相変わらずふんだりけったりで……。ちょっぴり残念で切ないからこそ愛おしい、渋井直人の七転八倒な日常物語。モード内田&アレグリ、川口チワワ、得部にニャオコなどなどドラマ化されたエピソードも多数収録!

    ドラマのBlu-ray BOX発売に合わせて、7月3日に電子書籍を先行配信!
    紙のコミックは8月7日発売です。
  • 光石研さん主演の実写ドラマ化も大好評!!
    オシャレ独身デザイナーの、楽しくもほろ苦いLOVE&LIFE。

    オシャレな雑誌や広告のデザインを生業とし、そして、これまたオシャレなインテリアに囲まれ、かわいい愛犬とセンス抜群の暮らしを楽しむデザイナー渋井直人50代独身。隅から隅までこだわりのある、誰もが羨むライフスタイルを手にしている男……のハズなのに、なぜか私生活はとってもザンネンな感じで…。

    同業者のライバルには差を見せつけられ嫉妬。憧れの大御所イラストレーターとはうまくコミットできずに意気消沈。仕事や趣味やSNSで次々と巡り合うヒロインたちには毎回トキメキ、さらに飲み屋で知り合った女性とついに恋に落ちて……?

    『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』 の作者が贈る、 ほろ苦くもクスッと笑えて温かい、渋井直人の七転八倒な日常物語。

    テレビ東京で実写化されたドラマ版のBlu-ray BOX発売に合わせて、7月3日に電子書籍を配信します。
    ※紙のコミックスは2017年に宝島社で刊行されています。
  • 612(税込)
    著:
    宮下奈都
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    忘れても忘れても、ふたりの世界は失われない。
    映画化決定(主演・太賀、衛藤美彩)、本屋大賞受賞作家の瑞々しいデビュー作。

    行助は美味しいたいやき屋を一人で経営するこよみと出会い、親しくなる。
    ある朝、こよみは交通事故の巻き添えとなり、三ヵ月後、意識を取り戻すと新しい記憶を留めておけなくなっていた。
    忘れても忘れても、二人の世界は少しずつ重なりゆく。

    文學界新人賞佳作に選ばれた瑞々しデビュー作。

    *文庫版には「日をつなぐ」(角川文庫『コイノカオリ』収録)も併録しました。

    解説・辻原登


    ※この電子書籍は2016年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 744(税込)
    著:
    加藤千恵
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「彼女とセックスできる理由を話して」
    性的不能だと信じていた夫の愛人は、醜く太った中年の女だった。

    専業主婦の日奈子のもとへ、ある日、夫の愛人と名乗る、太った中年女性がやってくる。
    夫のユキは長らく性的不能だったはずで、日奈子とはセックスレスの日々が続いていた。

    いったいいつから、私たちの関係は、こんなにも不安定なものになってしまっていたのか――。
    日奈子は、衝撃のなかで、ある行動に出る。

    どんな夫婦にも訪れ得る、あやうい瞬間。
    繊細な描写で、残酷なまでにむき出される心の機微を描く。

    解説・東直子


    ※この電子書籍は2016年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 東村アキコ氏絶賛「不倫の漫画を描くのに、とても参考になりました」
    女が本当に怖くなる11の物語。

    理由あって、都会から実家に戻った「私」は、年老いた母とペットのマルチーズと暮らしている。
    時どき立ち寄るペットショップの女主人・中山圭子は、犬や猫をあやしながら、さり気なく飼い主から話を聞き出すのが得意。
    圭子のもたらす情報が、「私」のどす黒い過去を甦えらせる――。

    表題作ほか、婚期をのがした娘の子宮切除手術の前夜、娘の傍らで眠る父の悲哀と甘やかな妄想を描く「初夜」。
    バーで独り飲む女にバーテンダーが語った奇妙な体験「眠れる美女」。
    可愛かった妹の人生が低迷してゆくのを見守る兄の心理「いもうと」。
    初めての不倫にふみだす妻のためらい「春の海へ」。
    故郷の町に戻ってきた三人の女たちに渦巻くねたみと憎しみ「帰郷」など、10篇の恋愛官能小説集。


    解説・東村アキコ

    *本書は2005年6月に文藝春秋より刊行された文春文庫『初夜』を改題し、解説を加えた新装版です。収録している短篇は同じです。
  • 「絶対めんどくさい女になってやると思ったけれど、それもめんどくさい」
    いじめも自殺も恋愛もセックスもすべて日常――17歳の濃密な二日間

    「感情はサブカル。現象はエンタメ。
    つまり、愛はサブカルで、セックスはエンタメ。私は生きているけれど、女子高生であることのほうが意味があって、自殺したどっかの同い年がニュースに流れて、ちょっと羨ましい……。」(冒頭部分)

    女子高生の唐坂和葉は17歳。
    隣のクラスの沢くんへの告白の返事は「まあいいよ」。

    いつもヘッドフォンをつけていて「ハブられている」クラスメイトの初岡と、沢の会話を聞きながら、いろいろ考える。
    いじめのこと、恋愛のこと、家族のこと。

    十代のめまぐるしく変化する日常と感情と思考を、圧倒的な文体で語る新感覚の小説。
  • 「私、欲求不満でどうにかなっちゃうかも」
    セックスレスという名のモンスターに挑む初美は禁断の果実をかじってしまうのか?

    結婚して三年ほどの三十歳の主婦、初美。
    編集者の夫とは仲が良く、優しい彼に不満はないが、夜の営みが間遠に。
    欲求不満で同級生の男と浮気をしそうになったり、義弟に妄想、浪人生を誘惑、果ては乳房を触診する女医にまで発情する始末。

    夫婦はエロさから遠ざかる?
    幸せとセックスレスの両立は難しい?
    “セックスレス”という名のモンスターに挑む主婦は、禁断の果実をかじってしまうのか!?

    解説 小橋めぐみ
  • 「あたしは顔はかわいいけど、ものすごっくいじわるな女です。とくに男の人を傷つけるのがだあいすき。あなたにも男の傷つけ方をお教えするわ」

    5ページ程度で、思いもかけないオチを見せてくれる短編「ヘンなくだもの」シリーズ。

    可愛い女の子達に癒されるのもよし、登場人物の人生観に共感するのもよし。
    可笑しくて、ちょっとHな連発コミック!
  • 高校一年生の新恋くんは思春期まっただ中。
    同じクラスの名女川友桃と「付き合う」ことになるが……?
    表題作「しあわせのゆくえ」他、ある“秘密”を抱えた主婦の心理状態を巧みに描いた「サマータイム」など、内田春菊ワールドが楽しめる短編集。

    <収録作品>
    しあわせのゆくえ
    トモザワミミヨの夏
    嫁の悲しみ
    里加の白い脚
    サマータイム
    緑ちゃんが怖い
  • 744(税込)
    著:
    島本理生
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    芥川賞候補となった話題作、そしてその後の物語――。

    小説家の千紘は、編集者の柴田に翻弄され苦しんだ末、ある日、パーティ会場で彼の手にフォークを突き立てる。休養のため、祖父の残した鎌倉の古民家で、蔵書を裁断し「自炊」をする。四季それぞれに現れる男たちとの交流を通し、抱えた苦悩から開放され、変化していく女性を描く。
    芥川賞候補作「夏の裁断」と、書き下ろし三篇を加えた文庫オリジナル。
  • 877(税込)
    著:
    中山可穂
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ウィーンからプラハ、マンハイム、ベルリンへと、モーツァルトゆかりの土地へアマデウス旅行社のツアーは続き、復讐は重ねられる。モーツァルトしか弾かない美貌のピアニストとの恋が伽椰を更なる悲劇のうねりに巻き込んでいるのだが――。過去と現在の入り乱れた愛と憎しみが、最後に生み出した光とは?

    中山可穂の長編、待望の下巻。
  • 570(税込)
    著:
    中山可穂
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    叶わぬ恋こそ、うつくしい――能の演目に材をとり、繊細なまでに張りつめた愛の悲しみをとらえる作品集。

    雨の気配を滲ませた母子に宿命的に惹かれ、人生設計を投げ捨てたエリート医師(「弱法師」)。

    編集者の愛を得るために小説を捧げ続けた若き作家(「卒塔婆小町」)。

    父と母、伯母の不可思議な関係に胸ふるわせる少女(「浮舟」)。

    能のモチーフをちりばめ、身を滅ぼすほどの激しい恋情が燃えたつ珠玉の3篇。
  • 1,528(税込)
    著:
    中山可穂
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    モーツァルトの無数の旋律が狂気の愛と死を招きよせる。
    中山可穂渾身の長編『ケッヘル』が合本に。

    その音楽は神のものか、悪魔のものか――。カレーの海辺でひとりの熱狂的なモーツァルティアンと出会った伽椰は、情事の果ての長い逃亡生活に終止符を打ち、日本へと舞い戻った。そこで待っていたのは、ケッヘル番号を会員番号とする会員制旅行代理店の奇妙なツアーであり、依頼人の失踪に始まる恐るべき復讐劇の幕開きだった。

    ※この電子書籍は、『ケッヘル』(文春文庫)上・下巻を一冊にまとめた合本です。
  • 815(税込)
    著:
    中山可穂
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    その音楽は神のものか、悪魔のものか――。カレーの海辺でひとりの熱狂的なモーツァルティアンと出会った伽椰は、情事の果ての長い逃亡生活に終止符を打ち、日本へと舞い戻った。そこで待っていたのは、ケッヘル番号を会員番号とする会員制旅行代理店の奇妙なツアーであり、依頼人の失踪に始まる恐るべき復讐劇の幕開きだった。

    モーツァルトの無数の旋律が狂気の愛と死を招きよせる。中山可穂渾身の長編!
  • 581(税込)
    著:
    皆川博子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    三島由紀夫、中井英夫、澁澤龍彦らの系譜を継ぐ“美の幻視者”皆川博子の一頂点を示す珠玉の短篇集!

    男がインパール戦線から帰還すると、妻は情夫と同棲していた。二人を銃で撃ち下獄した男は、出所後、小豆相場で成功。北の果ての海に程近い「司祭館」に特攻帰りの下男とともに暮らす。ある日、そこに映画のロケ隊がやってきて……。戦後の長い虚無を生きる男を描く表題作ほか、現代最高の幻視者が綴る、詩句から触発された8つの短篇。
    「空の色さへ」はポオル・フォル、「蝶」は別所真紀子、今井豊、音羽和俊、「艀」「龍騎兵は近づけり」は横瀬夜雨、「想い出すなよ」はロオド・ダンセイニ、「妙に清らの」はハインリッヒ・ハイネ、「幻燈」は薄田泣菫、「遺し文」は伊良子清白の詩歌が引かれている。

    解説・齋藤愼爾
  • 744(税込)
    著:
    夢枕獏
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    せんちめんたるの詩人、萩原朔太郎。
    記憶を失った埋められた屍体の魂。
    美貌の神父。
    それぞれの視点で語られる摩訶不思議な物語。

    詩人・萩原朔太郎の私生活をモチーフにした、幻想的大正ロマン小説!
  • 人の数だけ、恋の形はある。
    奥田英朗、荻原浩、原田マハ、窪美澄という実力派の直木賞・山本賞作家に、新鋭の中江有里を加えた、豪華執筆陣によるアンソロジー。テーマは“恋愛”。

    28歳の彩子は、付き合って3年の恋人が相談もなく会社を辞めたことにショックを受ける。女友達は条件のいい男を紹介してくれ、彩子は恋人との別れを考え始めるが……。(奥田英朗「あなたが大好き」)

    16歳の僕は、夏を海で過ごすためにばあちゃんの家に来た。夕暮れの砂浜で、その人は子守歌を歌っていた。……とても悲しそうな声で。(窪美澄「銀紙色のアンタレス」)

    1969年、中学生だった僕と彼女は50年後に一緒に宇宙に行く約束をした。その年まであと4年のいま、彼女は病院のベッドの上にいる。(荻原浩「アポロ11号はまだ飛んでいるか」)

    生まれも育ちも京都の善田は、半年前に妻を亡くし、会社を追われ、タクシー運転手となった。ある日、ボストンから来た老婦人をタクシーに乗せ京都を案内することに……。
    (原田マハ「ドライビング・ミス・アンジー」)

    両親が離婚したミサトは、クラブを経営する母親行きつけの美容院のシャンプーボーイと、偶然海の家で会うが……。(中江有里「シャンプー」)

    人の心が織り成す、甘くせつない物語を集めました。
  • 744(税込)
    著:
    千早茜
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    誰よりも理解しながら決して愛しあわない二人

    冷めた恋人、身勝手な愛人、誰よりも理解している男ともだち……
    29歳の女性のリアルな姿と彼女をとりまく男たちを描く直木賞候補作。

    29歳のイラストレーター神名葵は、
    関係の冷めた恋人・彰人と同棲をしながらも、
    身勝手な愛人・真司との逢瀬を重ねていた。

    仕事は順調だが、ほんとうに描きたかったことを見失っているところに、
    大学の先輩だったハセオから電話がかかる。
    七年ぶりの彼との再会で、
    停滞していた神名の生活に変化が訪れる――。

    解説・村山由佳
  • 693(税込)
    著:
    小池真理子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    生と死とエロス――。著者の真骨頂!

    刹那の欲望、嫉妬、別離、性の目覚め……。
    著者がこれまで一貫して描き続けてきた人間存在のエロス、
    生と死の根幹に迫る圧巻の短篇集。

    ピアニストの佐江は、教え子の少女のホームコンサートで、
    少女の叔父だという男と出逢う。
    音楽堂の暗い客席で、少女の弾くソナチネのメロディに合わせるように、
    佐江と男は視線を、指先をからませていく……。(「ソナチネ」)

    「鍵」「木陰の家」「終の伴侶」「ソナチネ」「千年萬年」「交感」「美代や」の7編を収録。

    「恋愛とはきっとこういうものなのだ。人生のあらゆる出来事に繋がっている。」(千早茜、解説より)
  • ラブストーリーの神様が紡ぐ、純愛と救済の物語
    シングルマザーのカスミと売れっ子デザイナーのユーリ。運命に導かれた二人の恋の行方は…。北川悦吏子脚本連続ドラマのノベライズ。
  • 心とからだのリミッターを外す……
    出張先のタヒチで再会した元彼は、誠実な今の彼とは正反対の官能的な男。
    抑えようとしても心は揺れる。魂が震える恋愛小説。

    銀座の老舗真珠店に勤務する32歳の真奈。
    お局様の女性上司に敵視されつつも仕事は充実し、私生活では年下の恋人と半同棲生活を送っていた。
    しかし、真珠の買い付けに訪れた出張先のタヒチで、元彼の竜介に出会ったことで、真奈の心は揺れ始める。
    生命力溢れるタヒチが真奈を変えてゆく……珠玉の恋愛長編。
    解説・ブルボンヌ
  • 不思議なことに結婚してからの方が男性から声をかけられるようになった。後腐れなく遊べると思われているのだろうか。

    ミヤは四ヶ月半たったら夫のイツキと離婚することが決まっている。
    会社の他の男に抱かれたことを、イツキに知られたのだ。悪いのはわたしだった。けれど、許してと言うこともできなかった。
    壮絶ないがみ合いが夜通し続く日々。ところが離婚が決まると、穏やかな生活が戻ってきた。「最後くらい楽しく暮そうか」。
    そんなとき、あの男から電話がかかってきた。関係が夫に発覚したとき、「あなたの家庭を壊すつもりはないから」と保身に走った男から・・・。

    結婚生活の最後に揺れうごく、三十台のキャリアウーマンの心を描く。
  • セックスって、こんなに簡単なものだったっけ? 15年間、一緒に暮した元夫とのそれは、とにかく気合と努力と体力が必要な大仕事だったのに。

    離婚して1年、46歳の私は、ホームセンターのパートとして働いている。その店のつかえない営業担当の男に誘われるままカラオケボックスへ行き、ソファの上でタイツと下着を脱がされて・・・。それから私と男は何度もカラオケボックスの二時間コースを利用している。お互いに一度も達していないから、セックスフレンドでさえない。中途半端で、ささやかな間柄がちょうどいい。

    一年ぶりに元夫と会ったとき分かった。若い女と結婚したこの人も、カラオケ屋で若い男とイチャつく私も、前線に復帰したのだ。入籍から離婚まで、ひと通りを経験してわかった結婚生活の正体を描く。
  • 495(税込)
    著:
    西沢爽
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    弓削道鏡を筆頭に、古今東西の巨根、巨マン、性豪列伝。江戸時代のソープ(湯女風呂)、接吻の起源、豊臣秀吉の見事なラヴレター、徳川家康の淋病の話、死人に接吻する話、「ずいずいずっころばし」がエロ唄である説、古事記にはじまる「麻羅=刀」説、等々。およそ性にまつわるウンチクを余すところなく傾け尽くす。当代一の人生の達人が好評「雑学猥学」につづいて贈る、Y談のタネ本にして、知性と教養が読むほどに身につく、比較人類学(?)の薫り高い、これぞ人生の本!
  • 休みでもとってみるか。家族サービスでなし、ゴルフでもなし、休暇の理由はとくに会社には言わずに……。一見ごくありふれたサラリーマンが思いついた、わずか二日間の旅の行き先は暖流と寒流がぶつかりあって、波が立ち、音をたてるという響灘だった。六年前に別れた愛人から電話をもらった男は、二日だけ休暇をとって、そこを訪ねることにした。──不思議な海が二人だけの景色となって騒いでいる──。再会した男と女の一夜を美しく描いた表題作と、家族をテーマにした連作短篇十二篇。
  • 妻子ある建築家・伊織祥一郎は、部下である笙子と4年に及ぶ愛人関係にある。妻子とは別居状態だが、仕事は順調で業界での名声も得て、それなりに満足のいく生活をしている。そんなある日、亡き友人の妹で、美貌の人妻・霞と15年ぶりの再会をはたす。ふたりは惹かれあい、人目を避け情事を重ねてしまう。現代的な魅力をもつ笙子と和服美人の霞、ふたりの間で揺れる伊織だが……。快楽と不倫の深淵に漂う、おとなの愛のかたちを描いて評判を呼んだベストセラー。
  • 591(税込)
    著:
    松本清張
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    男は駈け出しの若い検事・小野木喬夫。女は……はっとするほど美しい、謎のひと。おたがいの身の上も知らず、偶然に出会った二人は、会うたびに惹かれあっていくが、女は決して自分のことを語らない。悲しい予感がつきまとう恋がひそかに深まっていくのを、ひたと見つめる若い娘たちの瞳があることを、二人は知らない。ついに決心して旅に出た恋人たちを運命は翻弄する。たびたび映画・テレビドラマ化されたこの作品は、香り高い恋愛にサスペンスが加わった、異色の恋愛小説です。
  • 519(税込)
    著:
    高樹のぶ子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「心に決めていたんです……わたし、郷さんの娼婦になるって」加賀平野の清冽な自然に抱かれる鶴来町で、25年を経て再会した男女。テレビ業界駆け出しの青年は制作会社社長となり、セーラー服ではにかんでいた少女は、母となりやがて離婚、借金をかかえる病床の父のもとへ戻っていた。迸る性愛に突き動かされながらも、魂の奥底を求めあい、逢瀬を重ねる二人。人生の後半で燃えあがる奇跡の恋愛を描き、第35回谷崎潤一郎賞受賞を受賞。秋吉久美子主演で映画化の話題作。
  • 649(税込)
    著:
    渡辺淳一
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    史上、これほど愛された女性がいたろうか――時の最高権力者・白河法皇と、その養女にして最愛の恋人・待賢門院璋子(たまこ)。法皇63歳、璋子15歳。およそ50歳も離れた2人の“禁断の愛”は、平安という貴族社会を炎上させるほど、激しく純なものだった。月刊「文藝春秋」連載時から話題を呼び、文藝春秋読者賞を受賞。渡辺文学の集大成、ここに誕生!
  • 438(税込)
    著:
    山田詠美
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    大分昔の話になるが、私の部屋に女友達とその恋人が泊まったことがある。私は、ひとりでベッドに寝て、彼らは、離れたところに布団を敷いて寝た。図々しくも、彼らは、私を無視して、こっそり性行為を始めたのだった(表題作より)。隠しても、もれ聞こえてくるぼそぼそ声は、ありふれた「いく」と「死ぬ」。でも、2人が文学的なロマンあふれる会話を交わしていたら、もっと薄気味悪かったはず。文学の中の性行為と実際の性行為はどう違う? 奔放で緻密な8篇の短篇小説。
  • 傷の癒えぬつらい別れがあった。自由奔放な性に、ひきずられたひともいた。本当の愛にめぐりあわず、とりちがえられた愛もあった。男と女はどのような状態が、一番幸福なのだろうか? 「愛」は古くまた新しいテーマなのである。著者が出会った若い恋人たちの、さまざまな愛のゆくえをたずね、真実の愛を考える恋愛白書十三篇。「なぜ愛なのか。愛について悩むあなたも、この報告、この告白の中から、あなた自身の悩みを解く鍵を見つけて下されば仕合わせである」(あとがきより)
  • 509(税込)
    著:
    坂東眞砂子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    会社の上司ともう7年越しの愛人関係を続けている紘子。その関係は安定していたが、ブラジルからやって来た取引先の男と仕事で何気ない会話を交わすうち、微妙に気持ちが動いて……感情と恋の一瞬の移ろいをあざやかに描いた表題作。そのほか、きまじめな女性介護ヘルパーが“生”と“性”が切り離せないことを悟る「月待ち」など、生きることの根源である官能と性をくっきりと描いた、忘れがたい読後感をのこす7篇の短篇集。
  • 調教(ドレサージュ)によって女は変貌する……。毎夜くりひろげられる美貌の妻の「調教」。そして、仮面をつけた異国の男たちによって弄ばれる妻の白い裸身を、隠し部屋から覗き見る夫の若い医師──。舞台はフランスの古いシャトウ。中世そのままの城内で行われる淫らな“儀式”が外に知られることはない。はたしてこの背徳の行為は、二人の運命に何をもたらすのか? 恋愛小説の第一人者が、「愛と性」の深淵をえがく、官能と背徳の衝撃作。
  • 突然死した最愛の夫。悲しみに追い討ちをかけるかのように発覚した、愛人の存在──。「この作品集には、『9・11後の世界』という大まかなテーマで書き継いできた四つの作品を収めている。信じられる確かなものがなくなってしまった。その喪失感、寄る辺なさ、空虚さ、不安定さなどを、それぞれの作品の主人公たちもまた抱え込んでいる。彼らの物語を書き継ぐことで、私は自分がこの世界で生きていることの、小さな足がかりを作りたいと思った。(著者)」
  • 和服を好み、睡蓮のような楚々とした魅力をもつ人妻・霞は、伊織から愛されて艶やかに変わろうとしている。伊織もそんな霞を好ましく思い、ふたりの情事は大胆さを増してゆく。しかし伊織は現代的な美しさと若さをもつ笙子も捨てがたく、ふたりの間を行きつ戻りつする。別居中の妻との離婚が成立しそうな矢先、笙子が伊織から去ろうとして……。四季折々の花や風景を巧みにとりいれ、男女の愛の精神と肉欲を彩りゆたかに描きだす長編小説、いよいよクライマックス!
  • 682(税込)
    著:
    藤田宜永
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    妻に先立たれ、一人息子を育てながら静かに仕立て屋を営む中年の男。28年ぶりに突然現れた、かつての親友。その妻で、むかし男が恋焦がれた女。そして35年ぶりに訪れた故郷で出会い、男が年齢差を超えて魅かれる絵描きの女。度重なる再会が、互いのあやうい過去を明らかにしていく。許したいけど許せない、忘れたくても忘れられないことが4人には多すぎた……。大人の男女の愛憎、心の陰影を妖しく描いた直木賞受賞作。母親への想いを綴った、自伝エッセイも収録。
  • 947(税込)
    著:
    柴田よしき
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    不倫の恋に破れ、仕事も失ったOL・茉莉緒は、偶然の出会いから、伸び悩んでいる若手俳優・雨森海のマネージャーに抜擢される。だが、その後、撮影現場で殺人事件が発生し、海の関与が疑われスキャンダルに発展。「この美しい男は、絶対あたしが守ってみせる!」――奔流のごとき芸能界で必死にもがく茉莉緒は、海を救えるのか? 傑作恋愛ミステリー!
  • 「許せないなら別れる」――彼氏が元彼女を居候させると言い出した。愛してるのは君だけ、と彼は言うけど……。週刊誌連載中から痛快なラストが話題を呼んだ表題作。そして、併録の「亜美ちゃんは美人」は、美人の親友が隣にいるせいでいつも“二番”に甘んじるしかない女子の複雑感情に「あるある!」と思わず頷いてしまう傑作。綿矢流の黒いユーモアと観察眼が光る恋愛小説。第6回(2012年)大江健三郎賞受賞作。
  • 仕事が好きだ。会社に連泊するのも、冷めかけたピザを仕事仲間と食べる夜食も。仕事は自由をくれた。わたしの人生に男はいらない。仕事漬けの日常を気に入っていたはずの三田村奈津美、28歳(じつは処女)に突然訪れた人生初のモテ期! 3人の男を前に、棒に振った思春期を取り戻せるか? 強すぎる母から逃れようと、人生を迷走する3姉妹の次女として、頑なな努力を続けた日々を卒業できるか? 愛すべき恋愛音痴のための、可笑しくて切ないラブストーリー。
  • 昭和10年春、女子医専を卒業した寿子は、満州・大連へ赴任する。帝大の科学者と祝言をあげたちゑ。六代目尾上菊五郎の妾となった芸者の松太郎。不穏な世相を背景に、三麗花はそれぞれの道を歩みだす。やがて訪れた再会の日、満州国皇帝の御前で彼女たちが詠んだ秀句とは――。永井荷風、高浜虚子、甘粕正彦、川島芳子、愛新覚羅溥儀ら、多彩な人士と交錯する、三麗花それぞれの人生。“句会小説”として話題となった直木賞候補作「俳風三麗花」、待望の続編。
  • 682(税込)
    著:
    林真理子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「……クローゼットの中から極上の下着を選び出した時から、麻也子の不倫は始まっているのである。レースや絹に触れながら、麻也子は超能力者のように、今夜ベッドの中で行なわれるだろうことを予想する」。結婚6年目、夫の拒絶にささやかな復讐心をおぼえたヒロインは慎重な冒険──昔の男と逢う──に踏みだす。男女の虚実を醒めた視線で描き、反響を呼んだ話題作。石田ゆり子(TVドラマ)、南果歩(映画)主演の映像化も大ヒットした恋愛譚の新機軸。
  • 自殺はしないが、いつ死んだってかまわない──。世間に背を向けるわけでなく、かといってヴィヴィッドな後半生を望むわけでもない。みずからの積極性を放棄した、しかし魅力的な女たち。40代も終わりにさしかかろうとする女性が、思いがけず、恋愛の極みへと誘われていく。古い日本家屋やたるんだ初老男の肉体、果汁したたる枇杷の爛熟した匂いに導かれた官能の一瞬に、彼女たちは何を見ているのか。エロスとタナトスが、絶妙の筆致で融合された極上の恋愛作品集。
  • OLから造花クリエーターに転進した美登里は、旅行先の札幌で七年前に別れた男と再会する。身勝手と独占の欲望にさいなまれた苦々しい思い出は、いつしか甘美な記憶にとってかわり、空港へと向かうタクシーの中で美登里を誘ってくる男に、彼女は感情の押さえがたい力をおぼえるようになるが……。大人の情事を冷めた目で捉えた表題作に、古都を舞台に年下の男との甘美な恋愛を描いた「京都まで」の直木賞受賞二作品ほかを収録する充実の短篇集。
  • 652(税込)
    著:
    浅田次郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    三十年近くコンビナートの荷役をし、酒を飲むだけが楽しみ。そんな男のもとに、十五夜の晩、偶然、転がり込んだ美しい女──出会うはずのない二人が出会ったとき、今にも壊れそうに軋みながらも、癒しのドラマが始まる。表題作ほか、青少年の鑑のような高校生が、ふと足を踏み入れた極道の世界で出会ったヒットマンとの、短くも充実した日々──「銀色の雨」。子供のころ、男と逃げた母親との再会をイタリアを舞台に描く「ピエタ」など、“浅田マジック”が冴える全七篇。
  • セックスを抜きにしては考えられない恋だった。あなたはずっと、私の身体でピアノを弾いてた。私には淫蕩の血が流れているのか……。舞台は冬の京都。高名な日本画家の裸婦モデルをつとめる結子は、8歳年下のピアニスト島津正臣との恋を断ち切るため、ふたりきりで、雪に閉ざされた小さな宿に籠もる。この後は二度と会うことはない。別れのためだけにある4日間の逢瀬に、女と男の恋情と性愛の極みを艶やかに奏であげる、かくも美しき恋愛小説!
  • 519(税込)
    著:
    小池真理子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    恋に落ちたら、相手に配偶者がいようがいまいが、恋心が止まらなくなる姉。その一生は奔放すぎた。彼女を“美しく風変わりな淫売”とよんだ妹が、心をこめて姉の人生を振り返る「最後の男」。家で洋裁の仕事をしながら、ひっそりと愛人の訪れを待つ美枝子の「仄暗い部屋」。失恋して帰ってきた故郷で、あらたな出会いの予感が…表題作「雪ひらく」。前へ前へ、恋にだけはとびきり大胆に突き進む女たち。その奥に秘められた官能の炎を描きつくす傑作短篇集。
  • “オレ様”な志澤とのかつてないセックスを経験した奈津は、取材で訪れた香港で、大学時代に関係をもった先輩・岩井と偶然再会する。夫とも志澤とも異なる“草食系”の岩井との友情にも似た性的関係は、嬉しい誤算となり、彼女をさらなる境地へ導く。そうして男たちとの情事に昂ぶり、乱れ、甘やかな罰を受けることに没頭する度に、生々しい“本当の自分”を確認していく奈津。性の彷徨、官能の果てで見たものは…。作家・村山由佳が新境地を切り開いた金字塔的小説。
  • 夫と死別して一人けなげに生きる多江と、実業家の壬生。四十代の女性と五十代の男の恋は、知人の子息の結婚式で二十年ぶりに再会したことから始まった。はじめて自分の本音を話せる相手を見つけた男と、それを受け止めてなお甘えられる男に惹かれて行く女。人生の秋のさなかで生涯に一度の至純の愛にめぐり逢った二人を描き、人の幸せとは、人を愛するよろこびとは、を問う香り高い長篇小説。雅びな恋愛小説を数多く遺した中里恒子の作家案内と自筆年譜付き。
  • 560(税込)
    著:
    馳星周
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    サラリーマンは義妹の媚態を妄想し、固執する。母親は家計の足しに携帯電話を使って体を売る。初老の男たち相手にコスプレで荒稼ぎする女子大生は就職戦線で苦戦中。SMクラブに没頭し、女とプレイするための資金づくりにフリーターの男が選んだ強盗先は──。世間の雑踏にまぎれる平凡な者たちを陥れる些細なきっかけと苦悩。日常のほんの少し先にある「異界」にはまり、超絶の性に捕らわれた人間の背徳を残酷なまでに描ききった異色作品集。
  • 519(税込)
    著:
    菊池寛
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    父が亡くなり困窮する南條家の美しき三姉妹──演劇に熱をあげ浪費ばかりする長女・圭子、聖母のような清らかさと娼婦のエロスを備えた次女・新子、蠱惑(こわく)的魅力で男を翻弄する「ベビー・エロ」の三女・美和子。生計を助けるため家庭教師となった新子は、妻子ある雇い主と心を通わせてしまう。夏の軽井沢、メーヴェリンや資生堂の化粧品、銀座のデパートやバー……昭和初期の風俗を巧みに取り入れ、波瀾に満ちた愛の行方を描いた、テレビドラマ化話題作!
  • 僕は34歳、独身の建築家。つき合う女はいるし、周囲からのプレッシャーもあるけれど、結婚はしない──。湘南でのヨット事故、売春シンジケイトを巡る事件、スポーツクラブで出会った美しい母子……。元祖・青春小説『太陽の季節』の著者が、息もつかせぬ展開で描く現代の恋と性。性的に放縦でありながら、倫理的とはどういうことか? 「人間がセクスにソフィスティケイションを持ちこんじまったせいで性愛の堕落が始まったんだ」。官能的でゾクリと怖い傑作中篇小説。
  • 591(税込)
    著:
    松本清張
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    青年検事・小野木喬夫は、ふとしたことで、愛する謎の女性の素性を知った。結城頼子は夫のある身だった。微かに予感はしていたものの、運命ははるかに残酷だった。禁断の恋人たちと、二人を見つめる溌剌とした娘たちとの、複雑にからみあった人間模様。頼子の夫と小野木検事が向かい合う、恐るべき運命の皮肉。ためらいながら惹かれていく恋人たちを容赦なく打ち砕くさだめを、現代社会の悪の構造の中にくっきり描いた、巨匠・松本清張のみずみずしい恋愛小説。
  • 郷里をはなれ、好景気に沸く東京で暮らすことを選んだヒロインたち。仕事で成功すればビッチと噂され、妻子ある男との恋に傷つきながらもつい貢いでしまい、流行の車やバッグを頻繁に買い替える。華やかな日々の果てに、自分は何を求めているのか分からなくなり、ついにはすこやかな身体まで失っていく。母とは違う生き方をめざしたのに、「賢い女」になれなかった自分。それでもやがて、母親となる日が訪れ……。精一杯生きる女性たちに贈る傑作恋愛短篇集。
  • 550(税込)
    著:
    色川武大
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「私たちはまず離婚し、いや、まず結婚してから離婚し、それでお互い気楽になって同棲をしましたが、現在はそれも打ち切って別居し、彼女は別の男のものになっているのですから。してみれば私とは全然無関係の女であるわけで、無関係な女と痴話喧嘩をするほどばかばかしいことはありません」……奇妙な元夫婦の“家庭”に不思議な縁で怪しい男女が集まって織りなす、なんとも風変わりな雑居生活。直木賞の名作「離婚」のその後をユーモアとペーソスで軽妙に描く出色の佳篇ほか、四篇。
  • 堪能な英語を武器に外資系の会社で秘書として働く片桐修子は、二十八歳の時、広告関係の会社を経営する十七歳年上の遠野昌平と愛し合うようになった。魅力的な女性としてときに結婚を予感させる男性のアプローチも多いが、それらを振り切って遠野ひとりを慕う修子。それから四年、男が妻子を棄て、修子との結婚を決意した時、彼女の中の何かが変わった。経済的、精神的に自立して生きる女性にとって自由な愛の形とは何かを問う問題作。
  • 774(税込)
    著:
    馳星周
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    世間はまだ、バブルの熱に浮かされ続けていたが、近いうちに地価も株価もガラスの天井にぶつかることを予測した齋藤と彰洋。手に入れた土地と株の売り逃げをして大金をつかみ、ニューヨークのど真ん中にビルを建て、自分たちの王国をつくる──夢を叶えるため、自分の恋人にも嘘を塗り重ねてマネーゲームに奔走する。騙し欺かれて、疲れ果てた彰洋は、次第にコカインとセックスに溺れていく。この狂ったゲームの果てに金を手に入れるのは、彰洋か、麻美か、齋藤か!?
  • 540(税込)
    著:
    井上荒野
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    結婚しても女の影を感じさせるミュージシャンの夫が、地方営業に出かけるという。妻は、スイミングスクールで知り合った隣家の男と“スパイ旅行”を試みる。そこで目にした意外な夫の姿とは…(表題作「夜を着る」)。2度目の堕胎後、当てもなく車を走らせ海沿いの町へ。大人になりきれない恋人同士の、やるせない気持ちと無力感が切ない「アナーキー」。父の葬儀に現れた愛人との奇妙な記憶を描く「よそのひとの夏」など、8篇を収録。想像力をかきたてられる恋愛短篇集。

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