『経済・社会小説フェア、新着を除く(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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運輸界最大手企業と世界的通販会社。物流の覇権を巡る戦いが火花を散らす!
物流の雄、コンゴウ陸送経営企画部の郡司は、入社18年目にしてはじめて営業部へ異動した。担当となったネット通販大手スイフトの合理的すぎる企業姿勢に反抗心を抱いた郡司は、新企画を立ち上げ打倒スイフトへと動き出す。そのために考え抜いた秘策は、買い物難民を救い、商店街を活性化するとともに、世界に通ずるものだった——。運輸界最大手企業と世界的通販会社、物流の覇権を巡る戦いの火ぶたが、いま切られる! -
社員の命より、栄光が欲しいか。 広告独占、都知事選への介入、W杯日韓共催の実現、不祥事隠蔽……。“帝王”と呼ばれた広告マンが築いた黄金時代と、そこに隠された闇。大手広告代理店出身の著者だから書けた、衝撃の企業小説。
日本最大の広告代理店「連広」の常務に就任した城田毅は、その存在感を示すべく、さまざまな事業の指揮をとる。各業界のトップ企業の広告独占、広告第二位「弘朋社」への圧力など、手段を選ばず強行した。一方、過労死した連広社員の妻だった真美は、「思いやり雇用」制度によって連広に入社し、城田の秘書となった。真美は「この会社に夫は殺されたのだ」と憎悪の心を持って、夫の死の真相解明に乗り出す。しかし城田の間近で働くうち、やがて彼の魅力にも惹かれていく。城田は「帝王」として君臨し、やがて社長に就任するが、後継者として育てた腹心の裏切りに直面する……。 -
読めば元気になれる!戦後日本に勇気と希望を与えたフレッド和田の立志伝。
戦後日本の復興を印象付ける、1964年の東京オリンピック。その影には、一人の日系人の奮闘があった――。日本のスポーツ界や経済界に大きな影響を与えたフレッド和田の立志伝。 -
「部長の発言は民法七〇九条の不法行為にあたります」
「部長の発言、訴えてもいいんですよ」。「殿山缶詰」の若手社員、飯尾、佐山、多賀井の3人は、日頃の鬱憤を晴らそうと「裁判」「慰謝料」などの言葉をちらつかせ、部長の久保見を謝らせることに成功する。これをきっかけに社内では部下が上司を訴える事態が頻発。容認できない課長の楠木、寺石たちは、弁護士をバックにつけ反撃を開始した。そんな中、会社が買収されるかもしれない事件が起こって……。実用ビジネスノベル!
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戦下の日独映画界、衝撃と感動の物語!
1935年、20歳の柴田彰は活動写真の俳優を夢見るが、大工の父親は猛反対し勘当されてしまった。家を飛び出しオーディションを受けるが箸にも棒にもかからずあえなく挫折。だが、人手不足だった日独合作映画「新しき土」の特殊撮影助手の仕事にありつく。主任の円谷英二の情熱に触れるうち彰も仕事にのめり込み映画は見事に完成。ベルリンにも運ばれ、映画で人心の掌握と扇動を狙っていたナチス宣伝大臣ゲッベルスの心に刻み込まれる。日本は41年、ついに太平洋戦争に突入。軍部の要請から戦意高揚をねらった映画「ハワイ・マレー海戦」が製作されることになり彰も特殊撮影で参加。この作品もベルリンに運ばれ、丁度イギリスの権威を失墜させる為に映画「タイタニック」を製作したが、どうしてもクライマックスの沈没シーンが上手く撮影できないことを悩んでいたゲッベルスが目をつけ、彰がドイツに招聘されることになる。環境の違いから撮影は苦戦。日本に残した妻子を想う柴田だったが、ベルリンは戦火に……。意外すぎる歴史秘話に基づく、一気読みと感動必至の傑作エンタメ小説。 -
カリスマ社長を喪った会社の運命は?
東邦食品工業の創業者で相談役の小林貢太郎が急死した。絶大な権力とカリスマ性で会社を掌握していた小林の死に、社内は大きく揺れ動く。大株主でもある未亡人・晶子の支持を得た社長の筒井は、周囲を蹴落としワンマン体制を築きあげていくのだが……。大手食品メーカーの創業経営者の突然の死と後継者争いを描き、今日、多くの企業が直面する経営承継問題の本質に鋭く切り込んだ、著者渾身のビジネス小説! -
若き青年局長が日本を変える!新しい政治小説。
若き青年局長の甲斐孝輔は、日本の最大の問題は少子化だと考えていた。若い官僚や政治家と組んで勉強会を立ち上げた甲斐だったが、大御所から横やりが入り……。日本の将来を見据え未来に光を灯す政治小説。 -
実名起業小説のベストセラー『青年社長』、待望の「その後」を描く!
居酒屋業界で成功をおさめ起業の夢を実現させた渡邉美樹は、上場を果たし、次なる夢へと突き進む。米国レストランチェーンとの提携、そして農業への進出。自前の有機野菜を店で出す試みに、多様な人材が集う。【上下 合本版】で登場! -
企業社会の闇を克明に描き、裏のつながりを白日の下に曝した話題作!
経済誌『帝都経済』主幹の杉野は、有力政治家とのつながりを背景に財界を牛耳る大物フィクサー。名だたる大企業が唯々諾々とカネを出し、杉野の傍若無人ぶりはますますエスカレートするのだった。力作長篇経済小説! 【上下 合本版】で登場! -
経済小説の第一人者が描く若き起業家の夢と挑戦。実名サクセスストーリー!
父の会社の倒産、母の病死を乗り越え、幼い頃からの夢だった「社長」になるため、渡邉美樹は不屈の闘志で資金を集め、弱冠24歳にして外食系ビジネスを起ち上げる。順調に軌道に乗ったかに見えたが・・・・・・。【上下 合本版】で登場! -
今や壊滅寸前の消費者金融業界。その隆盛の正体に迫る問題作!
行内抗争に敗れた帝都銀行・元常務の大宮は、消費者金融最大手「富福」のオーナー社長・里村から副社長に迎えられる。里村は独断専行の絶対君主として同社に君臨していた。消費者金融業とは何だったのか?【上下 合本版】で登場! -
「僕の自慢は社員です」--社員と共に歩み育てた経営者の実名経済小説!
築地魚市場の片隅に興した零細企業が、「マルちゃん」ブランドで一部上場企業に育つまでを描く。東洋水産の創業者・森和夫は「社員を大事にする」経営理念のもと、様々な障壁を乗り越えてゆく実名経済小説。【2冊 合本版】になって登場! -
名門新聞社を襲った醜聞。日本経済をリードした第4権力はこうして自浄力を失った! 著者渾身の力作長編。
リクエストコスモス社未公開株譲渡をめぐり、政・官・財を巻き込むスキャンダルが発生、日本経済を牽引してきたとの自負を持つ東京経済産業新聞社では、社長が連座し退任に追い込まれる。これが名門新聞社の迷走の始まりだった……。【上下 合本版】で登場。 -
起業、転職、左遷、解雇――。40歳は人生の転機!
部下の不祥事の責任を取って退職した証券マンは、チョコレート職人への転身を目指し単身スイスで修業を始める(『エリートの転身』)。派閥争いに巻き込まれ、些細な理由で会社上層部から懲戒解雇にすると脅されたサラリーマンが、重役と刺し違える覚悟で会社に闘いを挑む(『エリートの反乱』)。転機を迎えたサラリーマンの生き方を、厳しくも温かい眼差しで描いた珠玉の4編。組織で働く全ての人たちへの応援歌。文庫化にあたり、著者による後日談を含むあとがき解説を収録。 -
虚構のゲームのからくりをあばき、欲に駆られた人間の本質に迫る、現代経済小説!
上司の妻と不倫に陥り、大手企業を退職した善次郎は、繊維問屋を営む家族からも冷遇され、土地取引に身を投じた。金も背景もなく、ただ利殖の才能だけを武器に蓄財の階段を駆け上がる善次郎の成功物語をとおして、土地取引による利殖のカラクリ、社会悪ともいうべき地価高騰のメカニズムを描出する。土地狂騒曲に踊り、踊らされ狂奔する人間の欲望と無常の姿を描いた経済小説の傑作。
※本書は一九八一年五月、講談社より単行本として刊行され、八四年十月、同社にて文庫化された『土地に向って突進せよ』を改題して刊行したものが底本です。 -
史上最大にして最後の相場師が挑んだ大勝負!
オイルショック後の低迷市況の中で世間を驚かせた大仕手戦に挑んだのは、79歳の佐久間平蔵だった。史上最大にして最後の相場師、是川銀蔵氏をモデルに、証券界を震撼させた株式投資の駆け引きを描く経済小説。 -
経済小説の雄・高杉良の記念すべきデビュー作!
組合設立騒動に巻きこまれ左遷された若手エンジニア田崎。家族的経営の欺瞞に直面しながら田崎は自らの信念を貫こうとするが…。組織の旧弊や矛盾望に翻弄されるエリートを描いた高杉良のデビュー作。
※本書は、1997年2月に小社より刊行された『高杉良経済小説全集 第1巻』所収「虚構の城」を改題のうえ、改訂したものです。 -
銀行の裏に根付く派閥抗争。元銀行員が描いた、大手銀行の陰謀の正体とは?
たった三千万円で「銀行店舗」を身売り!? 業績は絶好調だった総合優秀表彰支店が突然の廃店においこまれた!それは、まさに金融破たん時代の世にも奇妙な出来事。だが、そこに隠された真相は、醜い行内派閥抗争の激化と極悪非道の大手銀行の乗っ取りの陰謀であった――。元・大手銀行勤務「人事評価特A」のエリート行員が描く、いまや他人事ではすまされない、実録小説の決定版。 -
損得入り乱れる「カネ」の世界。エリート銀行員による書き下ろし実録小説!
人間、誰がいちばん強いかって? そりゃ、「カネ」を沢山持っているヤツさ――。企業の倒産は日常茶飯事の世の中。残高不足からはじまって、トンズラ、融手、捜査令状……。行きつくとこは、「カネ」を求めて街金、ヤクザ金融、銀行員の崖っぷちの大バトルが始まる!これはホントに地獄絵図……。いったい、誰がいちばん“得”をするのか? 我が身にせまる、これぞ銀行小説の決定版! -
“ブルースの女王”淡谷のり子の半生。傑作伝記小説
東北の没落した呉服店の長女として生まれ、放蕩三昧の父親に愛想をつかして、母と共に家出、上京した少女。極貧のなかで、彼女は声楽家をめざし、精いっぱい血みどろの人生を生きてゆく。恥をしのんでのヌードモデル志願、暴力による処女喪失等、幾度もの屈辱と挫折、恋愛と失恋をくりかえしながら、誇りとつっぱりの精神で、“ブルースの女王”と呼ばれるまでの半生。戦前から戦中戦後の歴史を背景に、歌手・淡谷のり子の姿を通して、自立をめざす女性の激しく魅力的な生き方を描いた迫真の伝記小説の傑作。 -
実在の政治家をモデルに、激動の昭和を活写する
四国香川の貧乏人の家に生まれた主人公の布施俊吉は、幼少の頃から、“ごじゃな奴”(無茶苦茶な奴)と敬遠され、かつ一目置かれる破天荒な男だった。エログロ・ナンセンスの時代といわれた昭和初期を背景に、俊吉の数奇な生いたちから純情な初恋、そして単身上京してからのさまざまな逸話まで、やがて満州国の出現から日中戦争突入へ――好色と奇抜な行動力で、暗黒の時代の渦の中を逞しく生きぬく俊吉の半生を、鮮やかな筆致で活写する。実在の人物と史実を存分に駆使して、実力派人気作家が描く、生きた昭和史ともいうべき痛快半世紀。 -
女性歌手の情熱と反骨を辿り、昭和芸能史に至る
戦時色が濃くなるにつれ、淡谷のり子の歌うブルースは、国防婦人会からの告発や軍部の圧力で発禁になった。が、砂塵が吹き荒れる中国大陸の小駅のプラットホームで、のり子の歌は幾百の兵士たちの感涙と熱狂を呼んだ。恋人の戦死、李香蘭との再会、時流への反抗。そして戦後の混乱期に、さまざまな男性遍歴を重ねながら、不死鳥のように蘇った“ブルースの女王”。戦前戦後を生きぬいた一人の歌手の凄じいまでの歌への執念と反骨の姿勢を描く。同時に、鮮かな芸能史ともいえる傑作長編小説。 -
政界の怪物と呼ばれた男の、型破りで痛快な生涯
幻の国家「満州国」建国秘話の陰で大活躍した主人公・布施俊吉の正義感と端倪すべからざる行動力は、敗戦後になっても縦横無尽に発揮された。甘粕正彦や東条英機、岸信介から佐藤栄作、福田赴夫、田中角栄、三木武夫、大平正芳にいたる、実に三百余の有名無名の実在人物が登場。数々の歴史的事件がいきいきと描かれ、生きた昭和史がそのまま再現される。激動の時代を、絢爛豪華な女性群像に彩られながら歴史と共に生きた、型破りの快男児の波瀾万丈の物語。興趣尽きぬ史実と秘話の展開と、圧倒的なモデルの魅力。読みだしたら止められない傑作一代記。 -
巨大企業・野村証券の誕生秘話が、いま明かされる
世界最大の証券会社となった野村証券はまた情報の質量ともに、群をぬいた存在でもある。明治39年、日露戦争の勝利に沸く株式相場は、天井知らずの狂騰を続けた。そのさなか、小銭両替商の小倅二代目・野村徳七は、動物的なカンで売りに出るが、市場の続騰で地獄の底をみるはめになった。カンに頼ることの危険を骨の髄まで知った徳七は、勃興期の北浜を舞台に、情報の先取りを武器に巨財を築きあげた。日本の初期商業史を飾る多彩な群像をからめて、明治人の気骨と先見力の凄さを描く経済歴史小説の力作。 -
戦いは息子たちに引き継がれた。実録経済戦国史
創業者・五島慶太、堤康次郎のあいつぐ死。しかし、この宿命のライバルの闘いは、息子の清二、義明と昇へとひきつがれ、事業の成長拡大とともに新しい局面を迎える。西武vs東横のデパート戦争は、関西のダイエーの関東進出もあり、嵐のスーパー業界での西友vs東光へと戦線を拡大。他方、経済の驚異的な成長にともない、戦前の土地取得が、あらたな火種となって、両社はホテル、レジャー、不動産部門にもあくなき闘いをしいられる。異色のライバルを通して描く経済戦国史。 -
堤康次郎と五島慶太から始まる、ライバル物語
西武鉄道の堤康次郎と東急電鉄の五島慶太。首都東京の郊外交通を二分する私鉄王国を築いた二人は、あらゆる点で対照的だった。関東大震災以後、東京西部への急激な住民移動で、交通網の整備が急がれた。この好機を得て、強盗慶太、ピストル堤と異名をとる二人は、池袋と渋谷を拠点に、不動産、流通、観光へと業容を拡大した。二人の強烈なライバル意識は、類似の業容を生みだすとともに、清二、義明vs昇へと世代をこえた企業戦争へと発展する。異色のライバルを通して描く、経済戦国史。 -
敗戦、財閥解体。野村証券はいかにして甦ったのか
野村証券の創業者二代目・野村徳七が登場した明治後期は、先行の三井、三菱などの巨大財閥が日本経済を支配していた。唯一残された新興の株式市場。徳七の先見力は投機の世界を実業の場へと変転する必要を痛感する。破格の待遇でブレーンを迎えた野村証券は、米騒動や昭和恐慌をくぐり抜けた。情報の収集と分析力の成果だった。先行する財閥の圧力をはねのけ、巨大な複合企業集団を作りあげた野村は、戦後の解体の苦難を受ける。が、創業の家訓・情報尊重の姿勢が、野村を世界最大の株式会社へ再生させた。 -
焦土と化した東京で堤と五島の戦いは激化して行く
戦火により一面の焼土と化した東京で、西武vs東急の闘いは再開された。拠点となる池袋と渋谷の復興整備のさなか、東急は、池袋西口に百貨店の進出を計画。両社の戦いは激化する。三越、白木屋騒動、東急の伊豆急開発、西武の小田急買占めなど、日本経済の回復を背景に、闘いの輪は、銀座、軽井沢、伊豆へとひろがる。そして西武・東急は総力をあげて天下の嶮・箱根山で激突する。異色のライバルを通して描く経済戦国史。 -
キングメーカー・田中派の盛衰。政治の力学を抉る
二階堂進、とつぜんの総裁選出馬宣言。勝算を読んでのことか、あるいは……。目白との密約? 目白の闇将軍・田中角栄の強力な指導力と巧みな人心収攬術で、空前の拡大を続けた田中派木曜クラブ。国会議員141名を擁する最大派閥に、なにがおこったのか。ポスト中曽根を狙うニューリーダーの戦いに、熾烈さを加えた田中派分裂劇の真相と政局の鍵を握る派閥力学の本質に迫る政治情報小説。 -
大手倉庫会社勤務の実体験を映す傑作ビジネス小説
仕事量が多く責任が重いうえ、部長や重役たちからは怒鳴られ、部下からは突きあげられる。気の休まる間のない、企業の中間管理職・課長たち。――建築会社も経営している総会屋の厳しい要求に対処する総務課長、荷役量を増やすため熾烈な競争を強いられ上司との葛藤に悩む営業課長、労働組合から吊るしあげられる人事課長。“課長残酷社会”ともいえる日本の企業のなかで、課長の席は重圧のかかるわりには〈ガラスの椅子〉のようにもろい。本書は課長たちの生きざまをリアルに描くとともに、すべてのサラリーマンの共感を呼ぶ必読の一冊。 -
田中派の分裂とポスト中曽根を巡る政争のドラマ
竹下登は、最大派閥“木曜クラブ”を分割、総裁選出馬を宣言した。15年前、田中角栄は熾烈な多数派工作のすえ、福田赳夫から政権を奪いとった。当時、田中擁立の先兵として、裏方の使い走りに徹した一年生議員たちが、その体験を糧に、いままた暗躍する。田中内閣以来、数の論理と鉄の団結で、政界をリードした軍団が、再び表舞台に躍り出た。しかし、竹下派結集113名、この減数はどう響くのか……。政界への徹底取材で描く政治小説。ポスト中曽根は? -
ある銀行の70年代の姿をリアルに描く、傑作経済小説
現代の怪物企業〈銀行〉の素顔をあばくサスペンス経済小説。――この2年間、和光銀行の業績は次第に低下していた。ワンマン体制を敷いていた高齢の加藤五十八が引退し、矢野原史郎が新頭取に就任して以来のことだった。この業績不振の原因は、矢野原のなまぬるい経営方針のせいだとの噂もあり、週刊誌にも中傷記事が掲載された。これは、巨大な銀行が世間に初めて見せた“アキレス腱”でもあった!業績不振にあえぐ銀行の陰険な内部紛争と、一調査役の苦悩を鮮やかに描いた、経済小説の傑作。 -
シンガポールを舞台に国際的な銀行競争を描く長編
シンガポールに拠点をおく、ソ連の多国籍銀行〈クレムリン銀行〉は、華僑の大物実業家・啓伝虎(けいでんこ)と結び、思いきった融資政策によってここ数年、異常な業績の伸びを示している。華僑経済の世界にも、今や赤い資本が大きな波紋をまき起こしているのだ。一方、日本最大手の友井銀行も、東南アジア市場への進出を虎視眈々と狙っていた。だが、それには、ひと足先に海外進出を果たし、順調な成果をあげているライバルの富民銀行を蹴おとさなければならない。その先兵としてシンガポール支店長に選ばれた若手のホープ白石浩一の熱い闘いが始まる――“ドル”を狙うソ連の野望。華僑の恐るべき力…詳細な現地取材を基に銀行間の激烈な闘いを描く傑作経済小説。 -
壊れた心、治します。企業・組織で働くすべての人、必読。
高層ビルの三十階にある〈メンタル・クリニック3001〉には、職場や家庭でストレスを抱えたビジネスマンたちがやってくる。リストラうつ病、帰宅拒否症、いじめうつ病…。向き合うのは、自らも悩みを抱える医師・神山と、解決の糸口に示唆を与える院長・長瀬。心が全く壊れていない奴なんていない。精神科医にできるのは、再生への道筋を患者とその家族に示すことだけ…。「遁走」「女装癖」「リストラうつ病」「帰宅拒否症」「サプリメント依存症」「いじめうつ病」「心の巡礼」の7編を収めた、企業社会に生きる人々の癒しを描く連作短編集。 -
実名で描かれる企業ドラマ。会社に何が起こったのか?
1997年11月、相次ぐ不祥事から経営が極度に悪化した名門・山一證券は、自主廃業を決定。最後の株主総会での解散決議に向け、残された者たちの誇りと意地を賭けた闘いが幕を開けた。奇しくも創業100周年、「打ち首」にされるのではなく、自らの手で見事に「切腹」するために…。詳細な内部証言と豊富な資料から「山一・最後の200日」を描く、迫真のドキュメント・ノベル! 元山一證券社員による座談会、“その後の山一マン”を収録。 -
野心はあるがうだつの上がらぬ男の禍福を描く異色作
今田大六、37歳。私大を卒業、地方銀行に就職して12年、いまだにうだつの上がらぬ平社員であるが、ひそかに自身を名づけて「一発屋大六」。―いつの日か一発やって周囲を見返し、人生の生甲斐をつかみたいという熱烈な想いである。銀行の宿直のある夜、一千万円紛失事件が発生。疑惑は彼に向けられて、退職の破目となったが、資産数百億円を持つ、スーパーマン的相場師根岸剛造からさしのべられた、思いがけない救いの手。……。会社の機構に圧迫される現代サラリーマンの、脱サラへの夢を、豊かなユーモアと風刺の中に描く、傑作小説。 -
伝説の名機・紫電改の開発に命をかけた男たちの物語
〈グラマン・ヘルキャット〉に太刀打ちできる戦闘機がほしい! 緒戦以来、「零(ゼロ)戦」が日本の戦闘機の花形であったが、敵にヘルキャットが出現すると形勢逆転、「零戦」は餌食にされるばかりだった。だが、おそまきながら、この日本戦闘機部隊の悲願にようやく新型機の「紫電改」が応えようとしていた。「川西航空機」は、戦闘機メーカーとしては通りが悪い田舎会社であった。社長の川西竜三も、さしたる飛行機好きでもなかった。それがなぜ、当時としては、最高性能の戦闘機がつくれたのだろうか。軍部のいわれのない圧力をはねのけ、血の滲みでるような苦闘と熱意で新型機をつくりだした“飛行機にとり憑かれた男たち”の不屈のドラマ! -
実名実録の企業小説。創業期の情熱を描く青春小説
石鹸は、「たかだか石鹸…」と軽視されがちだが、明治時代には「文明開化を象徴」するような工業製品の一つだった。“日本の夜明けをになう新しい人間像”のモデルとして、島崎藤村の未完の大作『東方の門』にも登場する花王石鹸の長瀬富郎。そのころ混乱の場にあったこの業界に〈高級新石鹸〉として、アイデアを駆使して挑戦した花王石鹸の創立と発展の歴史。一企業が単なる「職場」以上の意味をもって、そこで働いたことのある人たちの「心の故郷(ふるさと)」たり得るかを問いかけ、男たちの経営に賭けた人生を描いた、感動の長編小説!
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