『電本フェス 後編、加藤ミリヤ、1円~(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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「私に触れてよ、お願い――。」
同世代の切実なリアルを歌い続ける加藤ミリヤによる、5つの恋愛小説
大好きな男の子は、あたしのピンクの小部屋に来てくれない。形が適さなくて、
ひとつになれないんだって。彼が親友だって紹介してくれたかわいい男の子は、
きっと彼のことを好き。あたしにはわかるんだよ。「ピンクトライアングル」
がりがりに痩せたい。彼が「かわいいよな」と言ったテレビのなかのタレントみたいに。
私は23歳でこんなダイエット施設にきて、いったい何をやってるんだろう?
でも彼の心を手に入れられるなら、何だってできるの。「シナモン・シュガー」
私って、異常なのかな? 自分の恐るべき欲に興ざめする。一緒に暮らす肌の奥底
まで馴染んだ彼を捨ててでも、私の声を素敵だと言ったこの精悍な男に身を委ねたいと願うの?
「今夜、一枚残らず脱ぐ準備をしている」
みんなはわたしのことを天使と呼ぶみたい。女の子たちはわたしに頼むの、
「わたしの好きなこの彼の、ハートに矢をうって」って。じゃあわたしは?
わたしはどうして彼に矢をうたないの? ぶっきらぼうで不器用な、わたしの王子様。
「羽根のない天使、空を飛ぶ王子。」
退屈にも飽きて、いつもひとりぼっちだったあたしを、壊して新しくしてくれたあなた。
あなたは私の神様。あなたがわたしを救ったように、きっとわたしもあなたを救えるよ。
この想いを受け止めて、お願いだから――。「神様」
愛なんて知らなかった、いらなかった。君に出会っちゃうまでは。
加藤ミリヤ小説第三作は、すべて恋愛をテーマにした書き下ろし短編集。 -
女性の裸を描き続けているヌード専門画家のミク。静かな生活を愛する一方で、誰かに強く揺さぶられることを願っていた。初めて開いた個展に美しい青年が現れたとき、ミクの体を始まりの予感が駆け巡る――。誰にも似ていない感性で愛の屈辱と恍惚を描くデビュー小説。恋した男に失望し、見限っていく心模様を鋭くとらえた書き下ろし短編も収録。
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あなたはわたしが生きる意味
あなたはわたしが歌う理由
ママがいるから、わたしは死にものぐるいでがんばれるの――
過剰に愛し、過剰に生きた、ある美しき母の人生。
衝撃の書き下ろし小説!
ねえ、聞かせて。ママがどんなふうに生きてきたのか
カリスマ的人気を誇るシンガーソングライターの未来の母・奇世。容姿に
恵まれ、裕福な家庭で不自由なく育つが、彼女の出生には“秘密”があった。
埋まらない淋しさを抱えて、大きな夢も目標もなく、通り過ぎていく男達に
感情を動かされることもない日々。そんな奇世が隆と出会い、初めて人を
愛することを知る。何よりも欲していた愛すべき家族を手に入れ、
しあわせの絶頂にいた奇世だったが……。
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