『学問、築地書館(実用)』の電子書籍一覧
1 ~51件目/全51件
-
【日本でも街中に出没するクマが話題になっている今、非常にタイムリーな1冊】
『スミソニアン・マガジン』の2022年お気に入り本に選出!
都市はいかにして野生動物たちにとって魅力的な住みかとなったのか?
道を横切る二足歩行のクマ、
巣のライブ配信中に子猫を獲ってきてヒナに与えるワシ、
動物園のコアラを連れ去ったピューマ――。
リスやコウモリなどの小型動物から大型猛獣まで、
人工的なものの象徴である都市が
思いがけず野生動物を引き寄せることになった理由を歴史的に振り返り、
駆除か保護かの二元論ではない共生への道を探る。 -
分子生物学、脳科学、量子論、複雑系、哲学、さらに最先端のAIまで、
意識研究の過去から近未来までを展望。
「意識」に代表される生命現象のすべては、物質レベルで説明できるのか。
意識研究に挑んできた世界の天才・秀才科学者たちの心の内を、
日本を代表する科学ジャーナリストがインタビューや資料から読み解く。
ノーベル賞科学者に代表される正統派科学者が、脳と心の問題にハマるのははぜか。
その理由から浮き彫りになる現代最先端科学の光と影。 -
子モモンガの協力で「フクロウに対する忌避反応」を証明し、野球部スカイラークスの部員がヒバリを救い、ヤギの群れのリーダーが意外なヤギに決まり、地球を模した「ミニ地球」内でヤマトシロアリを発見し、怪我をして飛べなくなったユビナガコウモリを世話して、登山演習で学生のために奮闘する全6章。
疲れていてもクスッと笑える動物エッセイに、
今回は教授の「考察」も加わって、何やら新しい雰囲気。
自然豊かな大学を舞台に起こる、動物と人間をめぐる事件の数々を、人間動物行動学の視点で描く。 -
「タイムズ」紙サイエンスブック・オブ・ザ・イヤー選出!
「ニューヨーカー」誌2022 年ベストブック選出!
「ロサンゼルス タイムズ」紙 書籍賞 科学 & テクノロジー部門ファイナリスト!
キュビットからキログラム、ミリメーターから光の速度に至るまで、計測することは、人間が世界を理解するために発明した強力なツールだ。
科学と社会史に関するこの啓示的な作品で、著者はその隠された世界に飛び込み、
ナイル川の年間を通しての深さを測定することが重要な任務であった古代エジプトから、
フランス革命におけるメートル法という知的起源にまで読者を誘う。
そしてメートル法とインチ・ヤード法との間の驚くほどの対立から、現在のGoogleなどによる「数値化された自己」の時代まで、あらゆる場面で計測がもたらす政治的影響を鋭く捉えており、測定が抑圧と統制のツールとしてどのように使用されてきたかを科学的に探求する。
本書は、計測が、私たちの世界経験とどのように深くかかわっているかだけでなく、計測の歴史が、人類の知識の探究をどのように包み込み、形作ってきたかを、余すところなく描く。 -
80パーセント以上の陸上植物は菌根菌という菌類(カビの仲間)と共生している。
菌根菌が土の中に張り巡らせた菌糸で集めたリンやミネラルを植物に渡し、植物が光合成で作ったカーボンを菌に渡すというパートナーシップは、植物が陸上進出した4億5000万年前から続いていると考えられている。
しかしこの関係は、自分に利益をもたらさない相手には容赦なく制裁を加えたり、相手をだますことで「寄生」したりするシビアさももっているのだ。
次々に版を重ねている『菌根の世界』につづき、菌と植物のきってもきれない関係を気鋭の研究者12名が全10章とコラムでさまざまな角度から描き出す。 -
タイムズ紙「今年(2021年)のベストブック」選出!
人間とすべての生き物の関係を、
畜産・食肉業、レストラン、漁業者、ハンター斡旋業者、
動物園経営者など動物と関わる多様な分野の人々への取材を通じて考える。
アニマルライツ、疫学、生態系保全の視点も踏まえた21世紀の非・肉食論。
英国で大きな反響を呼んだリポート。 -
樹木が枯れて土に還っても続く彼らの営みから、微生物による木材分解のメカニズム、意思決定ができる菌糸体の知性、林業や森林整備による林床からの枯木除去が生態系に及ぼす影響、倒木更新と菌類の関係、枯木が地球環境の保全に役立つ仕組みまで、身近なのに意外と知らない枯木の自然誌を、最新の研究を交えて軽快な語り口で紹介する。
-
自分の農地の風・水・土を分析して「楽しくて作りやすい」農業を目指そう。生産高や甘味だけを重視した栽培法は、野菜と人の両方に無理を強いている作りにくい農業。家庭菜園を楽しむ栽培初心者からプロ農家まで、野菜づくりで悩んだことがあるすべての人におすすめの1冊。
-
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
卵をオスに産み渡すハナタツのメス、
孵化まで口の中で抱卵する魚、
卵を1ヶ月間抱え育てるカニ、
魚の頭に寄生し繁殖するカイアシ類、
岩に花弁状に産みつけられた巻貝の卵塊、
2匹が交互に交尾するウミウシと、
生殖器を突き刺すべく絡み合う雌雄同体のヒラムシ……。
海の小さな生き物たちの、求愛と交接、産卵・孵化から保育、そしてクローン繁殖まで。
想像を超えた驚きの繁殖行動をオールカラーの生態写真で紹介。 -
自治体フォレスターとして、日本の林業を牽引する著者が、フォレスターの心構え、フォレスターとして必要な基礎技術、市町村林政の林務体制の作り方、林務政策方針の作り方を実務に即して書きおろした。市町村林務の具体的な先進事例や、国や都道府県レベルではなく、地元・現場に近い市町村林務独特の体制作りを詳述。これからの森づくりに欠かせない市町村フォレスターの仕事がこの1冊でわかる!
-
人類の歴史が始まって以来、私たちの信仰、科学、芸術、資源の源として存在し続けている鳥類。精神と生命を支えてきたその生物を、人はどのように捉え、利用し、そして保護しようとしているのか。鷹狩りの歴史、ダ・ヴィンチが興味を引かれたキツツキの舌、鳥が部位ごとに持つとされた薬効、海鳥の利用と個体数減少など、1万年以上にわたる人間と鳥の関わりを、イギリスを代表する鳥類学者が語り尽くす。
-
脱走ヤギは働きヤギに変身し、逃げ出した子モモンガは自ら"お縄"になり、砂丘のスナガニは求愛ダンスで宙を舞う……コバヤシ教授の動物センサーは今日も絶好調! 自然豊かな大学を舞台に起こる、動物と人間をめぐる事件の数々を人間動物行動学の視点で描く。どの巻から読んでも楽しめる、大人気、先生!シリーズ。
-
渓流の中を覗いてみると、さまざまな生き物たちの多様な暮らしぶりが見えてくる。
呼吸のため、自ら水流を起こして酸素をつくる。
流れに乗ってより餌の多い場所に移動する。
絹糸を使って網を張って餌をとる、巣をつくる。
渓流の生き物たちと、彼らが暮らす渓流の環境について理解が深まる1冊。 -
生きにくさの正体を動物行動学の視点から読み解き、生き延びるための道を示唆する。
家族は病気。頭がまわらず、たまっている仕事は進まず。
こんなことが同時にやってきたら………。
かなりへこむ。怖い。不安になる。
そんなときこそ、動物行動学・進化心理学の出番だ。
その不安や恐れは"生存・繁殖にとって有利"に作用するのか?
という視点から考えてみる。
この思考方法を知っているだけで、気持ちがラクになる! -
2020年ライブラリー・ジャーナル誌BEST BOOK選出(サイエンス&テクノロジー部門)
2020年パブリッシャーズ・ウィークリー誌ベスト・ノンフィクション選出
地球上の生物は、常に動いている!
季節ごとに渡りを繰り返す鳥や昆虫、気候変動で生息地を変える動植物、
そして災害や紛争で移動を繰り返す人類。
生物はどのように移動し、繁栄・衰退してきたのか。
その移動は地球環境にどのような影響を与えてきたのか。
彼らの移動は妨げるべきものなのか。
地球規模の生物の移動の過去と未来を、
気鋭の科学ジャーナリストが、
生物学から分類学、社会科学的視点もふまえた広い視野で解き明かす。
―――――
[原著書評より抜粋]
絶えず移動している私たち人間を素晴らしく独創的に活写。
――ナオミ・クライン(ジャーナリストで作家。『ショック・ドクトリン』の著者)
移民・移入・侵入種に関する誤った物語を暴き、
ヒトの遺伝子には移動しようという他の生き物と共通の衝動が書き込まれている
とするすばらしい研究。
……対象をあくまでも追跡する推理小説であり報道記事であるこの作品は、
著者シャーを世界の果てまで、また歴史の彼方まで連れ出す。
……話を巡らせながら、ヒトがなぜあちこちへ動き回るのかを語るこの本は
……数ヶ月後の予言も、数年後の予言も等しく的中させそうだ。
なぜなら、本書は何が人類を移動させるのか、
そして、こうした大量移動はより多数が定住しているコミュニティや国家に利益をもたらすのか、
という二つの疑問を発しており、
これらの疑問は私たちの地政学的活動をすでに具体化しつつあるのだから。
――ガーディアン紙
思慮深く示唆に富む移動擁護論。
――サイエンス誌
読者を夢中にさせる本書は、ヒトだろうとヒト以外だろうと
今日の移動は地球規模の危機を表すのだという概念に逆らい、
歴史や取材や広範な科学研究をよりどころとして、
移動は「普通に続いている現実」であることを示している。
――ニューヨーカー誌
反移民政治家たちが不必要で残酷な防壁を造るために
データをゆがめ、また誤用している、
そしてまた、私たちが社会的、政治的、生態学的に
大幅に変化した世界に直面するのは避けようがないに違いない、
そうシャーが主張するのはもっともだ。
その結果変化したコミュニティは単に変わるだけでなく、
多くの場合温暖化する世界によりよく適応して繁栄することだろう。
――ネイチャー誌 -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
アンモナイト王国ニッポンの超レア化石をカラーで紹介!写真とともに科ごとのアンモナイトの同定ポイントを詳しく説明。これを読めばアンモナイトの見分け方がわかるようになる。巻末には国内外の関連文献を掲載。化石界のレジェンド、堀田良幸氏も『アンモナイトコレクターには必読書だね。』と大絶賛!! -
累計10万部突破の『農で起業する!』シリーズ著者の最新作!海外からの団体ツアーのルートにも組み込まれた観光果樹園の経営をやめたあと、家庭菜園と貯蓄と年金でどう暮らすか。後継者への引き継ぎはどうするか。理論派脱サラ百姓が、リタイアメント・ライフを楽しく愉快に健康におくるコツを語る。
-
人間は、人跡未踏の大自然に身をおいたときに、
どのような行動をとるのか。
氷壁とフィヨルドの海岸に囲まれたグリーンランドで、
地質学者は、何を見、何を感じたのか。
地球科学とネイチャーライティングを合体させて
最高のノンフィクションとたたえられたジョンバロウズ賞受賞作。
[原著書評より抜粋]
美しい文学的文章には……真摯な内省と科学的知識の裏付けがある。
『極限大地』に登場するのは、ほぼ前人未踏の大昔の世界だ。
いまや地球の変化は加速する一方だが、太古の時代の神秘がここには未だに残されている。
本書は文学、科学、哲学、詩のすべての要素において、ネイチャーライティングの傑作の資質を備えている。
ごく繊細なタッチによって、美と学問が稀に見るほど絶妙に組み合わされている。
――ジョン・バロウズ賞審査員評
著者は知覚の性質と人間の精神について熟考したうえで、
グリーンランドの構造のドラマチックな物理的特徴を描写しながら、
長期にわたる遠征で体験したスリリングな冒険を回想している。
――サイエンティフィック・アメリカン誌
陸地と北極海の境界がぼやけ、凍るように冷たく澄みきった海が広がり、
その鏡のように滑らかな表面を流氷が漂い、静寂が支配する場所を、著者は見事に再現した……
太古に関するこのストーリーの視点には、ただただ驚かされる……
グリーンランド東部について著者が抱いた鮮烈な印象からは、
サイエンスライターのほとんどとは無縁な試みに取り組んでいることがわかる。
すなわち、自らの快適な空間という領域にとどまらず、未知の領域にまで足を踏み入れている。
――ネイチャー誌 -
古来、人間は、木を伐ることで樹木の無限の恵みを引き出し、利用してきた。英国の沼沢地の萌芽更新による枝を使った石器時代の木道、スペインの12世紀の手入れされたナラの林、16世紀のタラ漁船のための木材づくり、野焼きによって森を育んだ北アメリカの先住民、日本の里山萌芽林。米国を代表する育樹家が、世界各地を旅し、1万年にわたって人の暮らしと文化を支えてきた樹木と人間の伝承を掘り起こし、現代によみがえらせる。
-
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
好奇心と観察力が高まれば、散策がもっと楽しくなる。子どもから大人まで使えるネイチャー・ジャーナリング・ガイド。自然の中で、見たり聞いたり拾ったりした事や物を、絵と文章で綴るアメリカ発の自然観察記録──ネイチャー・ジャーナリング。ナチュラリストで芸術家、そして教育者という多彩な顔をもつ著者による、自然と向き合い、つながるための理論から、描き方の具体的な手法まで。 -
日本の農地の25%を有機農業に、それ以外の全農地も化学肥料や農薬を削減する----日本でも生物多様性の激減と気候危機に適応した農政転換がおこっている。とはいえ、有機農業面積はわずか0.5%。病害虫や雑草が多い日本では、ゲノム編集技術やドローン、AIといったハイテク技術の実装がなければ不可能だというのが世間一般の見解だ。
実際には欧米はもちろん、日本以上に高温多湿なインドや台湾などでも有機農業は広まっている。そのカギは、4億年かけて植物と共進化してきた真菌、草本と6000万年共進化してきたウシなどの偶蹄類にある。 本書は、最先端の研究を紹介しながら、土壌と微生物、食べ物、そして気候変動との深い関係性を根底から問いかける。世界各地で取り組まれる菌根菌を活かした不耕起自然農法や自然放牧での畜産の実践事例は、「一度失われた表土再生には何百年もかかる。化学肥料や有機堆肥がなければ農業はできない」という通説を見事に覆していく。
腸活や健康を考えれば有機農産物はコスパがいい。川下の消費者意識がカギと、国をあげて有機学校給食を推進するデンマーク。森林、海、農地の循環と地域経済再生のコアに土づくりを据える大分県臼杵市。篤農家が在野で開発した農法を横展開して、流通や消費を総合的にガバナンスすればどうなるか。「有機」こそが、日本の食べ物を担う、あたりまえの農業であることがわかるだろう。 -
太陽のちょっとした挙動の変化で大飢饉が起こり、人類史が書き換えられてきた。
人びとが崇め、畏れ、探求してきた太陽とは、どういう星なのか。
太陽の誕生から、古代の人々の太陽崇拝と暦の作成、
観測技術の飛躍的な発達により明らかにされていく太陽の組成や活動、
太陽フレアの恐るべき威力、太陽の観測を続ける人工衛星、75億年後の太陽消滅まで。
NASAで任務に就いたこともある、小惑星ホワイトハウスにその名をつけられた英国を代表する科学ライターである著者が、
神話、民俗信仰から最先端の天文学まで網羅して、人類を支配してきた太陽を余す所なく描く。 -
コウモリは先生の手に包まれていないと食事をせず、イヌも魚もアカハライモリもワクワクし、キジバトと先生は鳴き声で通じあう。自然豊かな大学を舞台に起こる、動物と人間をめぐる事件の数々を、人間動物行動学の視点で描く。
-
海上と陸地を自在に行き来する海鳥の、知られざる生態と人間活動との関わり。恐竜の時代から海洋に進出し適応してきた海鳥。漁獲量と同じ量を食べる海洋生態系の重要なメンバーだが、近年急激にその数を減らしている。海洋生態系を支える海鳥の役割と、漁業による混獲、化学物質やプラスチックによる海洋汚染、洋上風力発電への衝突事故など、人間活動が海鳥に与えるストレス・インパクトを、世界と日本のデータに基づき詳細に解説。
-
大気圏では、多種多様な微生物が空を飛んで何千キロも旅をしている。彼らは、どこからやってきて、人間にどんな影響を与えているのか。気球や飛行機、ヘリコプターを使った独自の微生物採取手法を開発した著者が、実験・研究の工夫、苦労、成功談などをおりまぜながら、大気中の微生物の意外な移動の軌跡と、彼らの気候や健康、食べ物、環境などへの影響を探る、異色サイエンスノンフィクション。
-
実験に使う魚は自分たちで釣ってくる。実験器具はほぼ手づくり。研究の現場は、常に汗と涙にまみれている。トビハゼの機嫌をとり、イイダコをけしかけ、魚が考えていることを知りたい先生と学生たちの、ローテクだけど情熱あふれる、広島大学「こころの生物学」研究室奮戦記。
-
半世紀にわたって森林生態系と造林の研究に携わってきた著者が
生産林として持続可能で、
生物多様性に満ちた美しい日本の森林の姿を描く。
日本列島各地で、さまざまな条件のもと取り組まれている
森づくりの目指すべき道を示した。 -
若者の参入で持続可能な農業を作り出す!
長年にわたり農政当局の立場から農業経営者と関わってきた著者が、
持続可能な農業のあり方を、データと実例を用いて冷静に前向きに描く。
本書の特色
①農業による地方創生を徹底解説
②他産業との所得の比較--主業農家の所得は全世帯平均の1.5倍
③今後10年以内に農業従事者の4割がリタイアする現実
④若者の農村回帰と次世代の育成--農業中心の「半農半X」で稼ぐには
⑤生産者と消費者が直接つながれる時代を活かす
⑥ブランド化による需要拡大
⑦複数販路・IT技術の活用によるコスト削減
⑧女性の活躍する農業法人は収益力が高い
⑨持続可能な社会づくりに貢献できる農業という仕事 -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
オスからメスへと性転換するタラバエビ、ウツボの掃除屋アカシマシラヒゲエビ、満月の夜に旅立つオカガニの幼生たち、シオマネキが招くのは潮ではなくメス……原始の時代から海や川や陸上にまで生息し、生業や食料として人びとの暮らしと密接に関わってきたエビやカニなどの甲殻類は、その身近さから世界中で郵便切手に描かれて親しまれてきた。その生態や文化との関わりを、60年にわたって海洋生物研究を続ける著者が紹介。 -
年輪年代学の第一人者である著者が、世界各地で年輪試料を採取し、年輪からさまざまな時代の地球の気候を読み解いていく。年輪には、気候が人類の文明に及ぼした痕跡が、はっきりと刻まれている。年輪を通して地球環境と人類の関係に迫る、全く新しい知見に触れる1冊。
-
ジャンクフード大国アメリカでは、肥満と免疫力低下が大量の感染患者を産み、
世界の密飼される工業型畜産が病原菌や、ウイルスの潜在的な培養器となっている。
農業をオーガニックに全面転換すれば生産力が落ち、食肉の値段は跳ね上がり、
増加する人口を養えないと言われてきた。
コロナ禍を契機に、カロリー過多の飽食が問い直され、
農業政策を多品種・地産地消とオーガニック増産にシフトするEUが、
切り札として掲げる武器はハイテク農業ではなく、公共調達による有機給食だ。
栄養素と食物繊維たっぷりの食は免疫力をたかめてコロナ予防にも役立つ。
学習意欲もアップする。
本書は、こうした世界の潮流に逆行する奇妙な日本の農政や食品安全政策に対して、
パンデミックと自然生態系、腸活と食べ物との深いつながりから警鐘を鳴らす。
日本の有機給食の優良事例から一人ひとりが日々実践できる問題解決への道筋を示す本。 -
新しい巣をどこにするか。群れにとって生死にかかわる選択を、ミツバチたちは民主的な意思決定プロセスを通して行ない、常に最良の巣を選び出す。
その謎に迫るため、森や草原、海風吹きすさぶ岩だらけの島へと、ミツバチを追って、著者はどこまでも行く。
こうしてミツバチから学んだ集団意思決定は、人間にも応用でき、既に著者が大学の教授会で実践し、その効果を実感している。 -
畑に食卓、さらには洞窟、宇宙まで!?
植物を育てたり病気を引き起こしたり、
巨大洞窟を作ったり光のない海底で暮らしていたり。
身近にいるのに意外と知らない土の中の微生物。
その働きや研究史、病原性から利用法まで、この一冊ですべてがわかる。
家庭でできる、ダンボールを使った生ゴミ堆肥の作り方も掲載。 -
ヒトが免疫を獲得していない未知の病原体が、
突如として現れ人間社会を襲うようになった21世紀。
コロナウイルスに限らず、新興感染症の波が次々と襲ってくるのはなぜなのか。
獣医師、疫学者として世界の人獣共通感染症の最前線に立ち続けた著者が、
感染症の培養器となっている工場型畜産から、
感染症を運ぶエキゾチックなペット問題まで、
グローバル化した人間社会が構造的に生み出す
新興感染症とその対応を平易・冷静に描く。 -
裸のヤドカリが殻をよこせと腹でピタピタ威嚇し、ヤマネはフクロウの声を怖がり、手塩にかけた3匹の子モモンガは無事に森に帰る――
自然豊かな大学を舞台に起こる動物と人間をめぐる事件の数々を人間動物行動学の視点で描く。 -
大規模林業と小規模林業が共存して持続可能な森林経営を行なっているオーストリア。
そのカギは、徹底した林業専門教育、地域密着のエネルギー供給をはじめとする
土地に根ざした地域主体の小規模林業・林産業と多様な支援体制にあった。
日本の農山村が、地域の自然資源を活かして経済的に自立するための実践哲学を示す。
「森林豊かな長野県、そして日本。
そこには、林業の土台となる哲学が必要です。
学びと自治の力を育み、林業県を目指す長野県だけでなく、日本の森林・林業政策の参考になる一冊です。
森林・林業や山村地域で活躍している多くの実務者、行政関係者、学生の皆さんに推薦します。
長野県知事 阿部守一」 -
全米図書賞に輝く女性科学者が、農業の集約化、食生活の変化、人口増加、過去半世紀のエネルギー使用量など、さまざまなデータを集めて地球の変化の数値化に取り組み、今、一人ひとりが行動を変えることの意義をわかりやすく伝える快書。データが示す地球の現状と未来は明るいものでは決してないが、私たちひとりひとりが考え、今、ここから変えていけば、具体的な問題解決への道筋がみえると著者は説く。
-
地球が、この地面が、どのようにできてきたのか知りたい…………
富裕層の趣味から出発し、聖書の記述を否定し、
サイエンスとしての地球科学を築いた発見の数々と、
その発見をもたらした岩石や地質現象を25章にわたり描く。
古代都市を滅ぼした火山灰
アルプスで発見された古代人アイスマンが語る銅の時代
ナポレオンが考案した錫の缶詰
岩石の水成論と火成論に決着をつけた露頭
鉄隕石が示す惑星の核の組成
ジルコンの砂粒に含まれる初期海洋の証拠
無酸素の地球で形成された縞状鉄鉱層
どんな岩石にも物語があり、
地球の歴史を読み解く貴重な証拠に満ちている。
岩石や地質現象が秘めている魅力的な歴史的・文化的背景、
それらが人間の地球に対する考え方や暮らしをどう変えたのかを、
地質学の謎解きに魅入られ翻弄された人びとの逸話をまじえ、
主な岩石・有名な露頭・重要な地質現象に焦点をあてて解説する。 -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
北海道から沖縄まで全国各地で採集できる化石・アンモナイトの中でも特に北海道で採集された化石を中心に、分類・時代・産地・サイズを明記してオールカラーで紹介した類書のない化石標本図鑑。化石一筋50年の著者の経験に基づくリアルな産地情報、化石採集の注意事項やクリーニング、保管・管理方法も掲載。一冊読めば、大きな博物館を訪ねたかのような充足感を味わえる。 -
鳥を巡るタイムマシンの旅に出よう。
海に囲まれた日本列島には、
どのような鳥類が暮らしてきたのか、そして人間にどう認識されてきたのか。
化石や遺跡で出土した骨から土器や銅鐸、埴輪で描かれた鳥たち、
江戸時代の博物図譜や現代の野外調査、
人の経済活動が鳥類に及ぼす影響まで、
時代と分野をつなぐ新しい切り口で築く――復元生態学――の礎。 -
富士山麓山中湖畔に広がる、東京大学演習林「癒しの森」ここを舞台に人と森とをつなぐプロジェクトが始まった。楽しいから山に入る、地域の森の手入れをする、薪をつくる、「癒し」を得ながら森に関わる、誰でも親しめる森をつくる………。みんなでできる森の手入れが暮らしや地域を豊かにする。これまでの林業を乗り越えるきっかけとなる、森林と人をつなぐ画期的な第一歩。
-
緑の地球を支えているのは菌根*だった。
陸上植物の8割以上が菌類と共生関係を築き、
菌根菌が養水分を根に渡し、植物からは糖類を受けとっている。
植物は菌根菌なしでは生きられない。
*---菌類と植物の根の共生現象のこと
内生菌根・外生菌根・ラン菌根など、
それぞれの菌根の特徴、観察手法、最新の研究成果、
菌根菌の農林業、荒廃地の植生回復への利用をまじえ、
日本を代表する菌根研究者7名が
多様な菌根の世界を総合的に解説する。
菌を食べてしまう植物
光合成をやめた植物と菌根菌
枯れ木を渡り歩くタカツルラン
森林土壌から放出されるCO2の鍵をにぎる外生菌根菌
成木と実生の根の間の菌糸ネットワークが実生の成長を左右する
などなど、知られざる土の中の不思議な世界へようこそ -
プールの壁に生えている緑色のものから、
ワカメやコンブといった海藻、
植物の体内の葉緑体やシアノバクテリアまで、
知っているようでよく知らない藻類。
だが、地球に酸素が発生して生物が進化できたのも、
人類が生き残り、脳を発達させることができたのも、
すべて、藻類のおかげだったのだ。
この1冊で、一見、とても地味な存在である藻類の、
地球と生命、ヒトとの壮大な関わりを知ることができる。 -
大豆、アボカド、マンゴー、レモンから日本の桜まで。世界の農産物・食卓を変えたフルーツハンター伝。第一次世界大戦前のアメリカで、自国の農業と食文化発展のために、新たな農作物を求めて世界中を旅してまわった男、植物学者デヴィッド・フェアチャイルド。スパイと間違われたり、カニバリズムの残る地を訪れたり、苦労と驚きに満ちた旅を繰り広げ、エキゾチックな果物を世界に紹介した男の一代記。
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。