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『日本文学、KADOKAWA、井上靖、501円~800円、雑誌を除く(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~8件目/全8件

  • 814(税込)
    著者:
    井上靖
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    平明かつ清澄な文体で描かれる、愛と死の普遍

    美貌で聡明な清子は、中年の実業家・小杉と運命的な愛情で結ばれた。だが偶然めぐりあった青年建築家・箕原の潔癖な倫理感が二人を別離へ踏み切らせた。清子を失い、事業にも失敗した小杉は雪の八ヶ岳山麓に姿をかくしたのだが……。愛と死の問題が、清澄な筆致で、絵画的な美しい構図をもって語られる。
  • 594(税込)
    著者:
    井上靖
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    掛け違う男女の思い。著者の人生観を窺わせる傑作

    服飾雑誌の編集部員・杉原は同僚の宏子を愛し、宏子は編集長の松村を恋し、松村は由加里に想いをよせる。そして由加里の夫・庄司は今年も渡り鳥を求めて雪の下北半島へ入る。思い思いの気持ちで庄司のあとを追った松村、杉原の耳に渡り鳥の啼き声はもの悲しくひびいてくる……。様々な人間が綾なす愛の交錯をきめこまかに描く。
  • 682(税込)
    著者:
    井上靖
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    戦後の荒廃と希望を男女3人を通して描く恋愛小説

    美貌の人妻を中心に愛の交錯を描く長篇ドラマ。経済的に充たされながら、実業家の夫の粗野に生理的嫌悪を持つ萄子は、旅先で知った白戸魁太郎に心を魅かれる。魁太郎は新事業の企画に男の夢をかける行動家。雌豹を思わす不良少女・れい子が奔放な情熱をぶつけている。彼等の愛は昨日と明日の間にその波紋を除々に、大きく広げていく。
  • 682(税込)
    著者:
    井上靖
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    渇望と倫理の相克。井上靖の恋愛小説は美しい

    有能な中年の医師・瓜生、その美しい妻・苑子と従妹の笙子、野心的なダム建設技師・紺野、質朴な植物学者・真壁など、登場人物は各々果てしない夢を抱き、それ故に社会に背を向けて孤独に生きねばならぬ運命を担っている人々である。天龍川、十津川、興津の海浜などを背景に展開する、清冽な詩情に満ちた長篇恋愛小説。
  • 638(税込)
    著者:
    井上靖
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    題材はてっぱん、抜きん出た面白さをご堪能あれ

    群雄割拠した戦国の動乱の世も、やがて統一に向かおうとする時――長篠城をめぐる武田と徳川の激しい攻防の中、運命の不思議な糸によって、3人の若い武士と3人の若い女がめぐり合う。境遇も個性も信念も違う彼らが、それぞれの愛と願いをかけて戦い、自らの運命と格闘し、生きて散りゆくさま。そのなんと儚く、しかし胸に迫ることか――。無情な歴史と人間の姿を、詩情溢れる筆致で見事に浮き彫りにする、歴史人間ドラマの傑作。
  • 726(税込)
    著者:
    井上靖
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    剛腕と叙情、傑作戦国ロマンの看板にいつわりなし

    天正元年(1573年)、陥落目前の小谷城には、佐々疾風之介と立花十郎太、鏡弥平次がいた。疾風之介は自分を慕う女、加乃を十郎太に預け、2人を城外へ逃がす。残った疾風之介は織田勢に斬られ瀕死の傷を負うが、野武士の娘・おりょうに助けられ、生き延びた。弥平次も一命を取り留めたが、やがて海賊の長に。一方、十郎太は共に逃げるうちに加乃に惹かれていき……。無常な争乱の世を舞台に、男女の数奇な運命を描く戦国ロマン。
  • 726(税込)
    著者:
    井上靖
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    本作により淀君は新たな生命を得た。野間文芸賞受賞

    「茶々は眼をつぶった。父浅井長政が、母お市の方が、義父勝家が、伯父信長が、みんなそうしたように、彼女も亦白い刃先に眼を落としたまま、自分の前の短刀を執る時刻の来るのを待っていた。矢倉の窓からは、初夏の陽と青い空が見え、それ以外の何物も見えなかった。城を焼く余燼の煙が、時々、その青い空を水脈のように横に流れていた」――悲運の生涯を誇り高く生き抜いた秀吉の側室・淀どのを深く、詩情豊かに描いた傑作。
  • シリーズ2冊
    594638(税込)
    井上靖
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    星は、運命。祭は、鎮魂。親と子の愛情、そして人間の〈死〉を深く観照した、文学の香り高い名作。

    皎々たる満月の光が、琵琶湖の面に照り渡る――七年前、会社社長の架山はこの湖で娘みはるを失った。遺体はあがらないまま、架山にとってみはるは永遠に「生と死」のはざまにいる。娘とともに死んだ青年の父親に誘われ、琵琶湖の古寺を訪れた架山は、十一面観音に出会い、その不思議な安らぎに魅了されるのだった。そんな日々のなか、ヒマラヤでの月見に誘われ、架山はそこでみはると二人だけの対話をもとうと決心する――。

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