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『日本文学(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧

9181 ~9240件目/全19473件

  • 1,584(税込)
    著:
    田中経一
    レーベル: 幻冬舎単行本
    出版社: 幻冬舎

    日本・韓国・北朝鮮を舞台に描く迫真のインテリジェンス小説。

    2018年に入り、米朝関係は危険な水域に達していた。一手間違えればアメリカの戦略核が平壌を襲い、北のICBMがワシントンに向け発射される。そんな危機的状況下で模索されるトランプと金正恩によるシンガポール首脳会談。その開催40日前、「五島重工」の社員、亀山元一郎が何者かによって連れ去られた。拉致される直前、息子の賢の元に父から一通の封書が届く。中には直径4センチ程のトルコ石、その表面にはギリシア神話にでも出てきそうな男の顔が彫られていた……。
  • 史上最速の潜水艦vs.姿を消す新鋭潜水艦の海中バトル!尖閣諸島に中国駆逐艦「石家荘」が接近、日本政府は海上自衛隊護衛艦「あきづき」を派遣した。やがて、「あきづき」が魚釣島近海で消息を絶ち、緊迫する東シナ海へ、わが国初の女性首相・御厨小百合は、新型ソナー兵器を搭載した潜水艦「こくりゅう」投入を決定、日中間の緊張は一気に高まった!はたして戦端は開かれるのか。沖縄トラフの海中を舞台に、最先端技術と頭脳を駆使した熾烈な戦いを圧倒的迫力で描いたミリタリー・サスペンスの傑作!『黎明の笛』で鮮烈なデビューを果たした元幹部自衛官の著者が放つ迫真の第2弾!
  • 『私の奴隷になりなさい』続編2作が一挙映画化! オリジナルミニ写真集付き特別合本版!

    サタミシュウのSM青春小説『私の奴隷になりなさい』シリーズ4作品の合本版が登場。シリーズ第二作『ご主人様と呼ばせてください』と第三作『おまえ次第』の映画化を記念して、映画の場面写真、ポスタービジュアルなどを集めたミニ写真集付きです。
  • 古書店に持ち込まれる謎を無頼派店主があざやかに解決! 関東大震災で職を失った17歳の石嶺こよりは、仕事を求めて神保町の裏通りにある小さな古書店の戸をたたいた。ぼさぼさ頭の無愛想な店主・根来佐久路は、本業の傍ら「萬相談」を受けているらしい。解決のヒントになるのは芥川龍之介『羅生門』、谷崎潤一郎『秘密』、そしてあの文豪も登場して――謎と秘密を「本」で解き明かす、大正古書店ミステリー!
  • 伊勢物語コレクション「鉄心斎文庫」には、海外からの里帰り本など多様な由来の本、物語自体の読まれ方の変遷を示す諸本が集う。本の流転と物語の変転のうちに『伊勢物語』を読む。
  • 国造りに命を捧げた男が夢見た未来とは――。明治維新から十年、内務卿となった大久保利通は征韓論を唱えた盟友・西郷隆盛と対立、故郷・鹿児島へ戻った西郷は挙兵する。同じ頃、新政府に不満を抱く元金沢藩の士族は西郷の動きに共鳴、怒りの標的は大久保に向かう。彼らが策謀を巡らすなか、新しい国造りに邁進する大久保。そしてその日が…。西南の役から暗殺までの一年を描く渾身の歴史小説。
  • 未解決事件に喰らいつけ! ジャーナリスト毒殺の真実は!? 巨大権力と裏社会の闇を撃つ! 謎を解き、巨悪を裁く。奴は刑事か探偵か? 警視庁捜査一課特命対策室の郡司直哉は、同僚に秘密で探偵事務所の手伝いもしている。刑事としては犯罪ジャーナリストの野呂友則が吹き矢で毒殺された事件の継続捜査を担当する一方、探偵として家出娘の調査も請け負う。ある日、なぜか警視庁の監察官から探偵の仕事依頼が……。正義の男の無念を晴らすべく、怒りの鉄拳が炸裂。痛快ハードサスペンス!
  • 近代以前、ヨーロッパにも日本書籍がもたらされた。誰が、何のために、どんなルートで、どんな本を手に入れたか。海を渡った本の由来を尋ね、知の欲求とその変遷をたどる。
  • 高校最後の夏休みを美しすぎる人妻と!! 純粋無垢な童貞である内山伸司は高校生活最後の夏休みに、同級生・亜以の誘いでバイトをすることに。仕事は湘南にある亜以の実家の豪邸で行なわれるパーティの後片づけなど雑用。心ときめく体験はできないかと訪れると、セレブな人妻達との日々が待っていた。女教師との初体験、美少女とのラブホデート、複数プレイと男子の夢が詰まった爽快人妻官能!
  • さえない女子高生の樫原ひよりは、友人だったはずの綾子に騙され、「翡翠館」という軽井沢の別荘の修復作業に立ち会うことになってしまった。綾子の身替りとしてしぶしぶ足を運んだひよりだが、そこで出会った近代建築専門の修復士・遊佐孝仁とともに、翡翠館に隠された不思議な謎に巻き込まれていき――。こころが切なくあたたまる、青春×お仕事×ホラーミステリー!
  • あの名作落語にはこんな続きがあった? ここは落語の世界の住人が死後にやってくる「えんま寄席」。閻魔様を納得させれば天上界へ。怒りを引き出せば地獄へ堕ちる。人情話『芝浜』で夫のために尽くした女房はもちろん天上界へと思いきや……そのほか「火事息子」「明烏」など古典落語の登場人物が、意外な「その後」を閻魔様に暴かれてお裁きを受ける、本当は怖い大人の落語ミステリー!
  • 了潤が主命により張り込んでいた男が、一心不乱に書き上げた手記には「秘めおくべし」の表書きが……。手記を奪おうとする二人の侍や毒矢を用いて彼らを襲う正体不明の隠密。そして、町奉行所同心の変死体……。謎が謎を呼び、男の手記にあったという「蝦夷地ニ、草アリ、イシヤマニ、砦アリ」の文言に誘われるように、了潤たち忍び組は蝦夷地へと旅立つ。文庫書き下ろし。
  • 昨年の春、中古のルノーを買って乗り始めてから、間もなく一年になるが、其の間に私は、交通違反でつかまった事が三回ある。その三回とも、奇妙な事に、友人の安岡章太郎が関係しており、これは私には、ただの偶然とはとても思えない。――阿川弘之

    私が仕事にかかるふりをしていると、襖がすこしずつ開いて、その隙間から嘲けるような笑いをうかべて、彼はじっと窺っているのである。私もそっと彼の部屋をのぞくと、安岡は布団の上に寝そべって天井を眺めながら鼻毛をぬいているのであった。――遠藤周作

    浪人三年、落第一年、秋風がふくと終わらない夏休みの宿題を想い出してゾッとする。出がけには必ず忘れものをし、約束の時間を一時間まちがえてウロウロ。泥棒に入られれば何も盗まれるものがなく警察に困惑され、文学賞の授賞式では緊張してシドロモドロになる。どうも自分の身体の中には一匹の虫が棲んでいて、それが自分を終始とちらせたり、失敗やへまをくり返させたりしているらしい――青春時代をユーモラスにつづる自伝的回想、作家仲間との楽しいやりとり、鋭さを笑いで包んだ社会観察など、著者の魅力が凝縮された随筆集。阿川弘之と遠藤周作によるエッセイを新たに収録。〈解説・中島京子〉
  • 990(税込)
    著:
    井伏鱒二
    レーベル: 中公文庫

    太宰治から「会ってくれなければ自殺する」という手紙を受けとってから、師として友として、親しくつきあってきた井伏鱒二。井伏による、二十年ちかくにわたる交遊の思い出や、太宰の作品解説を精選集成。「あとがき」を小沼丹が寄せる。中公文庫版では井伏の没後に節代夫人が語った「太宰さんのこと」を増補。

    目 次

     I
    太宰治の死
    亡 友――鎌滝のころ
    十年前頃――太宰治に関する雑用事
    点 滴
    おんなごころ
    太宰治のこと
    太宰と料亭「おもだか屋」
    琴の記
    太宰治と文治さん
     II
    あの頃の太宰君
    「ダス・ゲマイネ」の頃
    御坂峠にいた頃のこと
    「懶惰の歌留多」について
    余 談
    戦争初期の頃
    甲府にいた頃
    報告的雑記
    太宰君の仕事部屋
    御坂峠の碑
    蟹田の碑
     III
    あとがき〔『富嶽百景・走れメロス』〕
    解 説〔『太宰治集上』

     あとがき(小沼丹)
     太宰さんのこと(井伏節代)
  • あなたの運命は選んだ楽器が決めていた! まさかと思ったホルン奏者のあなたは山奥育ちですね。チェロを始めたあなたは、最近お人好しになっていませんか。楽器と性格の関係を、N響首席オーボエ奏者が爆笑的にプロファイリングする禁断の音楽書。演奏者必携の名著を大幅リニューアル。指揮者、ソリスト、声楽家などを考察した「オーケストラ周辺の人々学」、「アマチュア・オーケストラ専門用語集」などを増補した決定版。
    〈巻末マンガ〉二ノ宮知子
  • 著者を彷彿させる作家の早瀬と妻の染色作家・柚子、東北地方に暮らす夫婦の、「震災三年後」の一年間を描く。豊かな自然、さまざまな生き物の気配、近所の人々との交流、梅干しを漬けたり草むしりをしたり……という何気ない日々の生活。大きな事件は起こらない。しかし、その「何気ないこと」が続いていく日常の大切さが伝わってくる作品。
  • 704(税込)
    著:
    上田秀人
    レーベル: 中公文庫

    老中・水野忠邦による天保の改革から二十年。黒船来航以降、恐慌を来す江戸の町を、勤王の志士を騙る剣呑な浪人たちが跋扈するようになっていた。さらにその黒幕には、薩摩藩の巨魁の影が…。失われた秩序を取り戻すべく、我らが榊扇太郎が江戸の顔役たちとともに立ち上がる!「闕所物奉行 裏帳合」シリーズに連なる、待望の文庫書き下ろし。
  • 1,650(税込)
    著者:
    柴崎友香
    モデル:
    東出 昌大
    レーベル: ――
    出版社: KADOKAWA

    芥川賞作家の挑戦作! 俳優・東出昌大を主人公に描いた“新しい純文学”

    作家・柴崎友香が俳優・東出昌大をイメージし純文学小説を執筆。
    さらに、<物語>に合わせ写真家・市橋織江がその世界観を撮り下ろし。

    作家、俳優、写真家。各界で第一線を走るクリエイター3者が集結し、<一冊>を作り上げた、“新しい純文学”。

    ◎内容紹介

    「わたしのほうが幽霊である、と気づいたのは、
    早い時期であったように思う。」

    かつての住み家であったのであろう、“この家”を彷徨い続ける“わたし”。
    その理由がわからないままに時は移り変わり、家には次々と新しい住人たちがやってくる。
    彼らの光景を見守り続ける“わたし”は、ここで、いったい何を、誰を待っているのか――。
    ラスト、あなたはその<結末>に、きっと涙する。

    あなたは、大切だったあの人の“顔”を、覚えていますか?
  • はびこれ。育(はぐく)め。咲きほこれ。わたしたちは美しい。

    老マダムたちが教えてくれた
    不安だらけの世を生きる 希望の灯

    あのおばあさんたちを見ていたら、生きていけそうな気がしてきた。

    30代にして職を失い、無為な日々をすごす由佳が出会ったのは、北新宿【花まみれビル】に集まって暮らすお年寄りたち。
    見た目は、ほのぼのとしたシニアグループ、その実態は……日本中にネットワークを張り巡らせる植物学の元教授に、七色の声を持つカリスマ歌手、ハイテク機器を駆使して暗躍する探偵チーム(メンバーはおばあさんのみ!)など、型やぶりのマダムたちだった。
    ――わたしも、あのおばあさんたちみたいになりたい。目立たず、しぶとくて、しあわせで、美しい。だれからも注目されなくても毎年、花をつける草木のように……。
  • 1,650(税込)
    著者:
    遠藤彩見
    レーベル: 角川書店単行本
    出版社: KADOKAWA

    仏の教えと食事で煩悩を解決? 「給食のおにいさん」遠藤彩見の新境地!

    6年間の放蕩の果てに実家の寺に出戻った照月は、あらゆる欲を捨て「絶食系男子」に生まれ変わることを決意する。しかし修行を終えた彼を出迎えたのは、父ではなく欲望まみれの謎の美人姉妹だった! 派手でセクシーな “女豹”ことフミヨと、清楚だけど肉感的な“菩薩”のテイ子。自称姉妹の2人が境内に開いたバーには、連日煩悩まみれの檀信徒や町の人々がトラブルを持ち込んでくる。寺での生活を守るため、照月は嫌々トラブル処理に奔走するが……!? 欲と食の極楽へようこそ! 無欲の絶食系僧侶×欲深き美人姉妹、異色のトリオがあなたのお悩みを解決します。
    痛快・爽快・うっかり泣ける!? 新食感のお仕事小説!!!!
  • 825(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    松井大輔
    レーベル: 角川書店単行本
    出版社: KADOKAWA

    熾烈なサバイバル環境に飛び込む前に、選手にはやるべき「準備」がある――

    多くの選手が海外移籍を夢見ながら、早期帰国を余儀なくされるケースも多い。「成功」の定義はそれぞれでも足掛け11年、海外でプレーしてきた著者だからこそ伝えたいことがある。


    契約をクラブ側と締結する時、気を付けなければいけないのは「サインをするまでは分からない」ということ。単に「いいオファーが来ている」というレベルの話は山のようにある。それを信じて、ぬか喜びして、話がまとまらなかったというのは日常茶飯事。(略)自分にも、そんなことが何度かありました。最たる出来事がサンテチェンヌへ行く前に降って湧いたPSGとシュツットガルトへの移籍話でした。(第一章)

    次々と環境を変えていっても、やはり大事なのは、「最初の入りを失敗しない」ということ。(略)自分がいない状態のチームが結果を出してしまうと、もう入り込む余地がなくなってしまう。そうなる前に周囲の信頼を勝ち取ること。重要なポイントだと思います。(第一章)

    異国で言葉の壁にぶつかることは頻繁にありますが、一番困るのが、ケガや病気になった時だと思います。(略)どういう治療を受け、どういうリハビリを進めていくのかは国やチーム、ドクターによっても考え方が異なる。言葉が分からないと、細かいニュアンスまでは伝えられないですし、相手の言っていることも分からない。(第二章)

    海外移籍に踏み切るに当たって、1つ考えなければならない重要なポイントと言えるのが、家族の問題です。(第四章)

    日本人が得意とする華麗な足元の技術やパスワークがなかったとしても、それだけで「レベルが低い」「格下」と断定してしまうのは、やはり違う。(第五章)


    「年齢や属性が自分の身を守ってくれない世界で生き残るには、自分の力を見せるしかない――」
    三浦知良氏 推薦!
  • 200キロ近い覚醒剤を、仲卸としてさばいた元暴力団組長による手記。

    前科十二犯、懲役三十年。西成を拠点に「シャブ極道」として知られた元組長は、なぜ薬物の更正支援活動を始めたのか。売人、使用者としてつぶさに見てきた覚せい剤の恐怖。溝口敦氏による序文・対談収録。
  • ひとくちの菓子で繋がる、優しい絆――。泣いて、笑って、明日また頑張れる。心温まる“人情の味”をどうぞ。

    『生きるための食事でなく、ひと時の幸福のための菓子を作る』
     江戸の吉原一、料理が美味いと評判の中見世・美角屋。そこで働く“菓子専門の料理番”太佑は、日々訪れる客や遊女達のために菓子を作っていた。しかしある日、幼馴染で見世一番の花魁・朝露が全く太佑の菓子を食べていないことを知り……。
     切ない想いを秘め、懸命に生きる人々にひとくちの“夢”を届ける――とある料理番の、心温まる人情物語。
  • 綾崎隼氏も推薦! 世界で1番真っ直ぐな青春グラフティ!

     新生活を前に期待で胸を膨らませる春の季節。中学の頃は仲間と共にバンドに明け暮れていた恭一だが、ある出来事をきっかけに大好きだった音楽を捨て、人と関わることを辞め、鬱々とした日々を送っていた。そんな彼の前に、ギターを背負った少女・ちとせが現れた。
    「あんたの暗い過去なんて、わたしがぶっ飛ばしてやる」
     ちとせと出会い、彼女の真っ直ぐな想いに鬱ぎ込んでいた恭一の心は動き出し――。
     軽音部復活と文化祭ライブのため集まった最高の仲間、青く突っ走る彼らの姿に胸打たれる爽快青春小説!
  • 叶えたい“願い”を持つすべての人に届けたい、ひと夏の忘却と運命の物語。

     ある日、目の前に死神が立っていた。その正体は同じクラスの茅野花織。彼女に連れられ向かったのは、僕の唯一の肉親、叔母の入院先だった。
     いつからか、この世界から『忘却』される人が現れたという。少しずつ存在が薄れ、そして『死』とともに完全に忘れ去られる。そんな人々の未練を解消する彼女の――死神の見習いとなった僕は、大切な人との最期の「繋がり」を求める人々と出会う。そんな中、唐突に告げられる僕と彼女の最期の仕事。その時蘇る、僕のとある記憶とは――。
     鎌倉を舞台に描かれる、ひと夏の『忘却』と運命の物語。
  • 声なき君の歌声を辿って、大切な物を、僕は追う。

     動画サイト上に投稿された「歌声だけがない歌う少女」の動画。様々な憶測を呼び、いつしか彼女は「無声少女」と呼ばれ、社会現象となった。
     ある日、大学生の青年・永瀬は、突然なぜか世界でただ一人「無声少女」の歌声が聞こえるようになってしまう。彼は彼女の歌詞をヒントに「無声少女」を探そうとする。
     動画の少女は誰……? 彼女の歌は、何のために? 目の前に現れた「サクヤ」という女の子は何者――?
     全ての答え。それは『愛』。これは切ない『愛』の物語。
  • 616(税込)
    著者:
    辻村深月
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    作品の幅を広げ進化し続ける作家。大切な人との絆を感じる傑作短篇

    あるホラー作家のもとに送られてきた手紙には、存在しない架空の歌手とラジオ番組のことが延々と綴られていたという。編集者たちの集まりによると、チェーンメールのように、何人かの作家にも届いているという。かくいう私にもその手紙は届いていた。その手紙のことを調べるうちに、文面の後ろのほう、文字が乱れて読み取れなくなっていた部分が、徐々に鮮明になってきている……。ある日、友人作家が手紙のことで相談があると言ってきた。なんと、その手紙、サイン会で手渡しされたという。誰がその人物だったかはわからない。けれど、確実に近づいてきているーー。(「手紙の主」)。その交差点はよく交通事故が起こる。かつてそこで亡くなった娘の霊が、巻き添えにしていると、事故死した娘の母親は言っているという。その娘が好きだったという「M」の字の入ったカップがいつもお供えされていた。ある雨の日、そのおばさんがふらふらと横断歩道にさしかかり……。死が母娘を分かつとも、つながろうとする見えない深い縁を繊細な筆致で描く「七つのカップ」。闇の世界の扉を一度開けてしまったらもう、戻れない。辻村深月が描く、あなたの隣にもそっとそこにある、後戻りできない恐くて、優しい世界。
    【解説:朝霧カフカ】
  • 自分だけの秘め事が、モニター越しに見知らぬ男に覗かれていた……!

    美しい女性教師・加納凛は両親に厳しく育てられた影響で普段は控えめな生活を送っているが、たまにエロティックな下着をつけ自撮りをするという密かな気晴らしを楽しんでいた。しかし突然、凛のパソコンに、見知らぬ人物から、密かに撮りためていた自分の淫らな写真が送られてくる。さらに淫らな自撮り画像を送るよう命じる【鈴木】と名乗る男にいやいやながら従いつつも、次第に凛は心を許してゆく。そんなある日、凛は学校で携帯を紛失してしまい、同僚の石黒という男に携帯の中の写真を見られてしまう。脅されて何回か関係を持った凛だったが、ついに関係を拒否すると、逆上した石黒は、凛の写真を全世界へ発信してしまう。すべてを失った凛から鈴木へ送った『会いたい』というメッセージ。凛が彼のもとを訪れると、そこに待っていた人物は意外な姿で……。切ない男女の思いが交錯する、エロティックホラーサスペンス!
  • 角川文庫キャラクター小説大賞〈隠し球〉デビュー! 感動の父と子の物語

    第1回角川文庫キャラクター小説大賞隠し球が、満を持してデビュー。涙なしでは読めない、ダメな父と健気な息子の不器用な物語。

    【ストーリー】
    夏のある日、しがない30代男・奥田狐のアパートを訪ねてきた天使。その小さな天使は汗をかきかき顔を上気させ、曇りのない目で狐を見つめる――天使の名前は遊。離婚により離れ離れになった息子だ。突然現れた息子の登場に、狐に訪れたのは嬉しさより、むしろ得体のしれない者に対峙したときの「恐怖」だった。こうして「ダメ親父」と「天使すぎる息子」のひと夏の生活がはじまった――自分のことしか愛せないダメ男に、必要以上に気を遣う健気な息子、そんなダメ男をなぜか慕うヤンキー娘、そして、狐のすべてを知る元嫁。親子であって親子でない父と息子は、親子以上に親子な関係を模索するが……? 
    「アバウト・ア・ボーイ」「とんび」に続く、切ない親子の物語。

    装画/柳沼行(「ふたつのスピカ」など)



    クズ男のA玉/少女とサボテン/幸せのバームクーヘン

    ※本作は、第1回角川文庫キャラクター小説大賞応募作「仙人系クズ男のA玉」に書き下ろしの2編を加え、文庫化したものです。
  • シリーズ2冊
    660(税込)
    著者:
    円居挽
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    学生生活×恋×謎解き。古都の風景の中綴られる「京都あるある」ミステリ。

    京都の大学の散歩サークル「加茂川乱歩」の遠近倫人の周りには、つねに謎が寄ってくる。同じサークルの謎解きが大好きな理系女子・青河幸の気を惹くため、奮闘するも、目の前の謎は手強いものばかり。

    ※2014年10月2日発売『クローバー・リーフをもう一杯 今宵、謎解きバー「三号館」へ』を修正・改題のうえ、文庫化したものです。
  • シリーズ2冊
    704(税込)
    著者:
    葉室麟
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    『蜩ノ記』『川あかり』の葉室麟が描ききった、感涙必至の「忠臣蔵」!

    諦めず、迷わず、信じた道を一筋に――

    謎の刃傷事件を起こした浅野内匠頭。
    彼が密かに残した”最期の言葉”とは。
    言葉を聞いた勘解由の、秘めたる想いの行方は。

    直木賞作家が描く、かつてない「忠臣蔵」!


    元禄十四年(1701)十一月。
    若くして扇野藩の馬廻り役・中川三郎兵衛の後家となった紗英【さえ】は、江戸からやってくる永井勘解由【ながいかげゆ】という人物の接待役兼監視役を命じられた。 
    勘解由は旗本であり、幕府の目付役だったが、将軍・徳川綱吉の怒りにふれて扇野藩にお預けの身になったという。

    この年、江戸城内で、播州赤穂の大名・浅野内匠頭が、高家筆頭、吉良上野介を斬りつける刃傷事件が起きていた。浅野内匠頭は理由を問われぬまま即日切腹。だが勘解由は、老中に切腹の見合わせを進言し、また切腹の直前、襖越しにひそかに浅野内匠頭の""最後の言葉""を聞いたという。この行いが将軍、徳川綱吉の知るところとなり、機嫌を損じたのだった。

    雪が舞い散る中、屋敷に到着した勘解由を迎え入れた紗英は、役目を全うしようとするが――。

    身分を隠し、勘解由の元を訪れる赤穂浪士。
    勘解由のやさしさに惹かれてゆく紗英。
    扇野藩に、静かに嵐が忍び寄る。

    これまでにない視点から「忠臣蔵」の世界を描き、新たな感動を呼び起こす歴史時代長編!

    ≪熱き信念が胸を打つ、扇野藩シリーズ≫

    ※本書は、2015年12月に小社より刊行された単行本を上下に分冊の上、文庫化したものです。
  • シリーズ2冊
    836(税込)
    著者:
    大沢在昌
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    時代の変わり目で奮闘する男の行き着く先は? ノンストップサスペンス!

    失業して妻にも去られた64歳の尾津。ある日訪れた見知らぬ青年から、自分が恐るべき機能を秘めた未来予測ソフトウェアの解錠鍵だと告げられる。陰謀に巻き込まれた尾津は交渉術を駆使して対抗するが――。

    ※本書は2008年3月に文春文庫として刊行された作品を修正したものです
  • この夏に読みたい、短編アニメ映画のノベライズ!

    「カニーニとカニーノ」ちいさな兄弟ふたりが、勇気を出して家族を見つける冒険に出発!
    「サムライエッグ」実話を元にして作られた、卵アレルギーを持つ少年と母のきずなを描く、ちいさな勇者の物語。
    「透明人間」誰にも気づいてもらえない、ひとりぼっちの透明人間の孤独な闘い。
    ちいさな涙とやさしさは、3つの物語を通して、やがて大きな強さとなっていく。【小学中級から ★★】
  • 成婚率100%の結婚相談所の新入社員は、見習い神様!?

    川越仲人処に勤める桐野絲生は仕事に悩む3年目社員。あるとき処長の久世から「この方の面倒を見て」と託されたのは、何故か白ウサギで!? 神様見習いと悩み多き人間の凹凹コンビが貴方のご縁を結びます!
  • シリーズ2冊
    1,012(税込)
    著者:
    中見利男
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    神の暗号を解き明かせ! 世界を壊滅させるという悪魔の正体とは?

    1962年10月、キューバ危機の緊張下にある米ソ両国にもう一つの激震が走った。フルシチョフが西側全人類を人質にして突きつけた挑戦状――神の暗号「666」が名指しする悪魔の正体とは!?
  • 青年期にイギリスを訪問し、英王室のあり方に多くを学んだ昭和天皇は、自らそれを天皇家にも取り入れてきた。皇太子をはじめとする子供たちの育て方も変革されたが、典型的なのは、戦後、アメリカ人家庭教師ヴァイニング夫人を起用したことだろう。激動の昭和史を背景に、新天皇・明仁の育てられ方を描く。
  • 遠く離れて暮らす孫娘りんのため、大富豪がお目付け役に送り込んだ青年山吹みはる。「誰もウソをつけないのよ、きみを前にすると」彼が短いあいづちを打つだけで、人々が勝手に記憶の糸を辿り、隠された意外な真相へと導かれる。精緻なロジックで事件が分析、推理されていく究極のアームチェア探偵新登場。
  • 瀬戸内海の小島に家族旅行をした、ジャーネ君こと平井少年は、思いがけず、慶長小判を発見した。島の数少ない住人は、大さわぎ。ところが、厳重に保管したはずの金庫から、小判が消えた! 犯人は誰か? どうやって盗み出したか? をめぐり、平井少年の活躍がはじまる……。他に「ジャーネ君の寒い冒険」を併録した、異色のジュニア向け本格ミステリー。
  • 旧一高生・藤村操が、「巖頭の感」を遺して身を華厳の滝に投じたのは、明治36年5月のことだ。この天才少年の哲学的自殺から70年を経て、推理作家である私の許を訪れた若い女性は、藤村の死は偽装自殺ではなかったか、とほのめかす。しかもその女性は、藤村の孫だと自称する。では藤村は、なぜ偽装自殺を試みたのか? 暗号解読の興味を含め、推理は大胆に展開する。
  • 「天地製薬のチミドールは、実験データが捏造されたもの」という匿名投書が、東邦新聞社にあった。偶然、この抗生物質によるショック死事件が続いて起っていたのだ。その矢先、実験の鍵と思われた男が怪死した……くちなしの花の中で。遺された憲法条文の切り抜きは、何を意味するのか? “斎藤栄流トリック”が意表をつく、本格推理。
  • 産院から新生児が、看護師とともに誘拐される。わが子を奪われた母親は、友人の二階堂日美子に助けを求めた。日美子のタロット占いは、どう謎を解くか? 捜査陣と犯人との息づまる駆け引きのなか、奇妙な誘拐交渉請負い人や私立探偵まで介入して、事件は思いがけぬ展開をみせる。人気の日美子シリーズ会心長編。
  • 大友部長の策動で、風見は小田原に転勤を命ぜられた。怨みはやがて殺意に変わり、綿密な殺人計画が練られていく。ゴルフと釣りが趣味の大友をどう殺すのか? そして、ついに磯釣り中の大友を、海に突きおとした! 完全犯罪の成立、とほくそ笑む風見だが、意外な展開が待っていた! 愛憎うずまく湘南を舞台に、様々な惨劇を描いた傑作8編を収録。
  • シリーズ2冊
    550(税込)
    著:
    千田夏光
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    生の重みと戦争責任のありかを問う、衝撃のノンフィクション・ドラマ。ルソン島の戦場で餓死1人、満州で生死不明1人、長崎に投下された原爆で被曝したために、つぎつぎと死亡した5人――9人中、7人のきょうだいを戦争で失い、米兵に犯されて私生児を生まされた姉妹がたどった、長く悲しい道のりを描く。
  • 夫に内緒で、セールスマンの投資の勧誘に乗ってしまった多恵子は、3ヵ月後、相手の会社の倒産を知って愕然とする。そして、そのセールスマンの自宅を突きとめてみたが、その男は殺されていた! だまされたうえに殺人容疑までかけられ、幸せな妻の座から転落し離婚寸前の多恵子だったが、事件は意外な方向へ進んでいく……。本格ミステリー傑作集。
  • 1,705(税込)
    著:
    青山七恵
    レーベル: ――

    みんながみんな、それぞれのことに夢中だ。――「あたりまえ」なんて知らない、孤独だけが「世界」を撃ち抜く!芥川賞作家が贈る、最高の短篇集!
  • 1980年から現代の日本へ、記憶の円盤に乗って時間の旅!日本の人口減少と超高齢化社会を予言したあの『なんクリ』から33年―大学生だった彼女たちは、いま50代になった。ある夏の日、自分の小説のモデルだった由利と再会したヤスオは、ふたたび恋に落ちる…日本社会の未来を透視する438の“註”に加え「文庫本化に際しての、ひとつの新たな長い註」を書き下ろし。
  • 美貌のキャリア刑事と、恋人に扮して捜査せよ!

    池袋で資産家の中年男性が殺された。被害者は、自宅に現金を置き、隠す様子もなかったという。身内の犯行が推測されるなか、警視庁の郷刑事は、キャリア警部の志塚とともに捜査を開始する。
  • これを読まなきゃ「僕街」は終われない! 真犯人逮捕の“その後”とは…

    サスペンス・コミックの金字塔から生まれた衝撃のスピンオフ小説!

    連続児童誘拐殺人事件の真犯人の「手記」。それが読み解かれる時、“真実”が明かされる――。
    藤沼悟(サトル)の壮絶な追跡の果てに、ついに連続児童誘拐殺人事件の真犯人は逮捕された。犯人は一審で死刑判決を下されるが、発見された犯人の「手記」に頻出する“スパイス”なる謎の存在への呼び掛けから、精神鑑定によって、一転して無罪判決になってしまう。
    検察は即日上告するが、犯人はなぜか無罪を勝ち取った弁護士を罷免し、若き弁護士・小林賢也(ケンヤ)が国選弁護人として指名された。
    彼はサトルの親友であり、自身も事件の当事者の一人だった。
    ケンヤは戸惑いを覚えながらも、手記を通じて犯人の不可解な内面を探り、己の“正義”をも突き詰めていこうとする。
    そして、ついに訪れる最高裁での審理。そこで明かされた、ある“真意”とは……!? 

    文庫化にあたり、原作者の漫画家・三部けいと一肇の対談記事を特別収録。
  • 1,056(税込)
    著者:
    明石 散人
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    国宝の金印は本物なのか?

    国宝の金印は果たして本物なのか? 「漢倭奴國王」と刻まれた金印に隠された謎。膨大な一次史料を繙き、真贋論争に決着をつける。歴史ミステリーの最高傑作、完全版で復刊!
  • シェイクスピアの喜劇の代表作、河合訳で登場!恋の駆け引きは永遠不滅。

    舞台はフランス。宮廷から追放され、男装して森に逃げる公爵の娘・ロザリンド。互いに一目惚れした青年オーランドーと森で再会するも、目下男装中。正体を明かさないまま、二人の恋の駆け引きが始まる――。
  • 時代の変わり目に巻き込まれた独りの男――いま読むべきノンストップサスペンス!

    高度経済成長からバブルが弾けるまでを商社マンとして駆け抜けた尾津。2年前に失業し、妻にも去られたが、いまは孤独を飼い慣らせるようになった。そんな尾津のもとに、ある日見知らぬ青年が訪ねて告げた――「あなたは、“アダム”の一人です」。尾津は、恐るべき機能の秘めた未来予測ソフトウェア「ヒミコ」の解錠鍵の片割れで、「ヒミコ」を狙うある勢力から狙われているというのだ。話を一笑に付した尾津だが、青年はその後首をつり、さまざまな人物が接触してくるようになる。尾津は身の危険を感じ、培った交渉術を駆使しながら、もう一人の解錠鍵“イヴ”にあたる人物を捜し当てるが――。
    時代の変わり目で奮闘する男の行き着く先は? 現在読むべきノンストップサスペンス!

    ※本電子書籍は「ニッポン泥棒(上)」「ニッポン泥棒(下)」の2冊を合わせた合本版です。
  • シリーズ3冊
    770968(税込)
    著:
    森博嗣
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    霧の早朝、私と鮭川は声を持たない聡明な赤目姫と三人でボートに乗っていた。目指す屋敷で、チベットで、ナイアガラで。私たちの意識は混線し、視点は時空を行き来し、やがて自分が誰なのかもわからなくなっていく--。これは幻想小説かSFか? 百年シリーズ最終作にして、森ファン熱狂の最高傑作!
  • 660(税込)
    著者:
    遠藤周作
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    どこまでもいい加減に見えて、実は知的。ユーモアの神髄、ここにあり!

    「ケチは美徳」「嫁いじめを復活させよ」「嫌がらせをすべし」……。斜めに、鋭く社会を見つめる文豪は、軽妙につぶやく。すすめるのは“力を抜いていい加減に生きる”こと。「明日出来ることを、今日するな」をモットーとし、「人生どうせチンチンゴミの会」と言い放ち、「男の美点は女にはわからない」とぼやく。親友・北杜夫氏との痛快な「ケチ合戦」など、全編笑いにみち、人生を気楽にしてくれるユーモアエッセイ。
  • 616(税込)
    著者:
    河﨑秋子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    生命は結ばれ、つながってゆく--人と馬、6世代にわたる交感の物語。

    明治期、東北。許されぬ仲の妊婦ミネと吉治。吉治は殺されミネは逃げる途中、牡馬アオと雪洞に閉じ込められる。正気を失ったミネは、アオを食べ命をつなぎ、春、臨月のミネは奇跡的に救出された。
     生まれた捨造は出生の秘密を知らぬまま、座敷牢で常軌を逸しているミネを見舞い暮らす。アオの孫にあたる馬と北海道に渡ることを決心した捨造は、一瞬正気になった母から一切の経緯が書かれた手紙を渡され、今生の別れをする。
     昭和、戦後。根室で半農半漁で暮らす捨造家族。捨造は孫の和子に、アオの血を引く馬ワカの飼育をまかす。ある台風の日、無人島に昆布漁に駆り出されたワカとほかの馬たちは島に取り残される。捨造と和子はなすすべもない。
     平成。和子の孫ひかりは、和子に島の馬の話を聞かされていた。ひかりは病床の和子のために島にいる馬を解放することを思い立ち、大学の馬研究会の力を借りて、野生馬として生き残った最後の一頭と対峙するが……。
  • 880(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    刑事vs大病院! 執念の刑事が病院の暗部を抉る、傑作社会派長編ミステリ

    警視庁に、奇妙な通報があった。
    石廊崎で起きた女性ダイバーの溺死は、事故ではなく殺人であるという。

    妻の裏切り以来、刑事としての情熱を失っていた鳴海は、特命を受け、大病院の看護師であった被害者の調査を開始する。

    医療過誤、製薬会社との癒着、患者の自殺関与――。
    病院内部の黒い疑惑を追うが、取り憑かれたように奔走する鳴海刑事に、強大な圧力がふりかかる。

    人間の尊厳を問い、病院組織の暗部に切り込む社会派ミステリの傑作。
  • 792(税込)
    著者:
    貫井徳郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    朝起きたら、知らない女の死体があった――。ひねりと企みに満ちた短篇集。

    二日酔いで目覚めた朝、ベッドの横の床に見覚えのない女の死体があった。俺が殺すわけがない。知らない女だ。では誰が殺したのか――?(「女が死んでいる」)表題作他7篇を収録した、企みに満ちた短篇集。
  • 混沌とした街で懸命に生きる少年と少女の出会いと別れ――究極の恋愛小説。

    第23回日本ホラー小説大賞〈優秀賞〉受賞作。かつてこんなにも凄絶で美しいエンディングがあっただろうか――選考委員も絶賛した、生と死、夢と絶望が同居する混沌とした街で繰り広げられる、壊れたながらも究極に美しいボーイ・ミーツ・ガールの物語。
  • 堂田将司は、米上院議員マッキャノン二世の主宰する秘密情報機関の日本拠点員である。東京・赤坂の路上で焼殺事件に遭遇した彼は、首なし死体の謎を追ってタイへ飛ぶ。灼熱のタイ王国を巻き込む、前代未聞の大陰謀とは? アジアの動乱と変革を鋭くえぐる、国際情報小説・第1弾。木枯し紋次郎から国際派俳優へ進み、今もテレビで活躍中の良識派知識人が描いた、本格ハードボイルド作品。
  • 550(税込)
    著:
    斎藤栄
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    高利貸の老女が、横浜の自宅で変死を遂げた。神奈川県警の西岡刑事はカンで、甥による殺人との目星をつける。愛人を伴ってライン河観光の旅に出た甥を、西岡もあり金はたいて追跡した。すると、異国では予想外の展開となって西岡をおどろかせる……。トリックの妙を示した、秀作ぞろいの好作品集。
  • 550(税込)
    著:
    田中澄江
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    女にとって、夫という男は、何ものなのか。「物事の始末が悪い」と言われ続けた著者が、この世の名残りに、散らかし放題に「始末」をつける。劇作家同士、雑巾を縫う夫と山を歩く妻……。見事に違う、個性鮮やかな夫婦の60余年を戯画化した、何ともおかしい自伝的連作集。女流文学賞・紫式部文学賞、W受賞作。

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