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『恋愛、小学館2022年下半期ベスト500_一般書(ライトノベル、文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~28件目/全28件

  • 追放されて醜い神の溺愛花嫁に!?

    物が発する言葉にならない声。小夜は、その声を聞くことができる〈蝶の耳〉という繊細な能力を持っているが、そんなちっぽけな力など、異能を用いて神々を喜ばせ、神々を繋ぎとめる巫の役目を代々果たしてきた石戸家にあっては、何の意味もない。母が亡くなり義母がやってきてからは、小夜は使用人のような扱いを受け、虐げられるようになる。やがて義姉の企みによって石戸家を追放された小夜は、異界に棲む猩々に売り飛ばされてしまう。
     猩々の屋敷で裁定を受けていた小夜は、そこで火の神・鬼灯が作った勾玉の声を聞いたことが縁となり、鬼灯の屋敷の掃除を任されることに。
     それにしても、小夜には不思議に思うことがあった。醜く恐ろしい神と呼ばれ、呪われた存在として忌み嫌われ、過去六人の花嫁に逃げられたという鬼灯は、「普通の人間であれば、この醜さに目を背けるのに、お前はそうしなかった」と小夜に感謝の言葉を告げる。しかし小夜の目には、鬼灯が強く美しい男神にしか見えないのだ――。
     呪われた屋敷に入るための条件として契約花嫁になった掃除人・小夜と、あくまでも花嫁として小夜を扱いたい火の神・鬼灯の、大正溺愛ファンタジー!
  • 斎帝国の李紅蘭は冷徹非道の極悪女帝で……。

    「その男の首をお刎ね」
     大陸に君臨する大帝国・斎には絶世の美女がいた。その名は李紅蘭。いくつもの敵国を打ち倒し、内政においては邪魔者となった相手を容赦なく切り捨てる、極悪非道の女帝として畏れられていた。その紅蘭も即位して二年ほどが経ち、そろそろ世継ぎの心配をされるようになった。いっこうに誰とも結ばれる気がなさそうな紅蘭を案じて重臣たちが用意した婿がねは、属国・脩の第五王子、王龍淵。この男、大国一の美貌を誇る人物だったが……。
    「言っておくけど、私の夫になれる男はそういないわよ」
     戦闘態勢万全で強気の構えの紅蘭の前に現れたのは、白い髪に白い肌、瞳だけが血のように赤い、神仙のごとく浮き世離れした……ただし、紅蘭付きの女官を片っ端からタラしまくる不遜かつ魔性の美男だった。
    「俺が自分の意志であんたにひれ伏すことはない」
    「私はね、弱い者には優しいのよ。いい子にしなさい」
     獣と飼い主のような関係から始まった紅蘭と龍淵の関係は、なかなか夫婦という形にはおさまらない。が、どこか不思議な信頼のようなものは生まれつつあり……?
     ワケアリで反抗心旺盛な歳上の夫を掌で転がしつつ、国内外を容赦なく仕切る極悪女帝・紅蘭の明日はどっちだ!?
  • 禁断の恋の行方は。王宮ファンタジー第二弾!

     神々から与えられた力を拠りどころとする八家に治められてきた、千和の国。七十年前、八家の一つである天羽家の一族が突然都を去り、遠い地へと移り住んだ。以来、王の代替わりごとに、后兼巫女となる娘が天羽家から送られてくることが慣例となる。しかし、天羽家と七家の隔絶は続き、送られた娘は人質同然で後宮に閉じ込められるのが実情であった。
     このたびの新王・鳴矢の后となった淡雪も、今までの后同様、孤独な軟禁生活を覚悟して後宮に入る。だが、鳴矢は淡雪をお飾りの后としては見ていなかった。
     婚儀の数日後、ある事件により鳴矢の髪の色が変化するという事態が起こる。強い力を持つ次代の王が成長するまでの「中継ぎ」と軽んじられていた鳴矢だが、髪の変化によって、鳴矢に次代の王に匹敵する力があることがわかり、七家に波紋が広がる。
     一方、鳴矢のおおらかで優しい人柄に惹かれはじめていた淡雪は、諦めたはずの幸せの予感に心を躍らせる。しかし淡雪には、天眼天耳の力を持つという秘密があった。誰より、鳴矢にはこの力を知られたくないと思う淡雪だったが…!?
     禁じられた恋と八家の謎を描く和風王宮ファンタジー、第二弾!
  • ふわふわ付喪神と鬼上司が浅草で鬼退治!?

     甘いはずの長谷川係長との同棲生活に、なぜか九尾の狐改め九尾神も加わることになった。赤ちゃんのように手がかかる九尾神のお世話をしながら、まったく甘くなくなった日々にちょっぴり落胆する遥香だが、会社員兼陰陽師として忙しく働く充実した時間と、いつも完璧で素敵な長谷川係長の優しさに幸せを感じてもいる。
     そんなある日、浅草が突然原因不明の濃い邪気に覆われるという事態が発生! 邪気の影響で体調が悪くなったりトラブルに見舞われたりする人が続出、なかには邪気に支配されて悪行に走る者も現れるという異常な状況となり、遥香は対策を立てようと必死に知恵を絞る。(一応)神様になった九尾神に力を貸してもらえないかと尋ねるものの、まだ未熟な九尾神はまったく頼りにならない。ならば九尾神を助けてくれる付喪神を探せばいいのでは?と長谷川係長に提案された遥香は、長谷川係長とともに九尾神をサポートしてくれる優しい付喪神を探そうと、かっぱ橋道具街に向かうことになるが――。
     ふわふわ付喪神と“鬼”上司が浅草で鬼退治!? 兼業陰陽師とホンモノ鬼上司の物語、大人気シリーズ第七弾登場! コミカライズも「ベツフラ」にて大人気連載中。
    (底本 2022年9月発売作品)
  • 死神の花嫁は夫に離縁を言い渡され…!?

     死神・八雲の花嫁となり、人の世界とは隔絶された場所にある八雲の屋敷で暮らすことになった没落華族の令嬢、千鶴。死を覚悟しながら生贄の花嫁としてやってきた千鶴だったが、いまや八雲の愛を受けながら、家事にいそしんだり、拾われた人間の子・一之助の世話をしたりと、穏やかで幸せな日々を送っている。
     そんなある日、千鶴の前にひとりの女性の死神が現れる。翡翠と名乗ったその死神は、人間嫌いだった八雲が心を許したのはどんな女性なのか興味があって訪ねてきたと語り、人間同士の友のように千鶴と付き合いたいと言う。同じ死神ながら、出会った当初の八雲とはまるで違う、明るく気さくな様子の翡翠とのおしゃべりに、思わず女学生だった頃の自分を思い出した千鶴は、久しぶりに心が弾んだ。そして、女学校時代を懐かしむ千鶴を見た八雲に、かつての友人に会ってみないかと誘われた千鶴は、昔住んでいた麹町へ八雲とともに向かうことに。だが、乳飲み子を抱いた親友との再会に感動しながらも、もう普通の人間とは違う自分の立場を思い知らされる。やがて千鶴は、見えない未来に思い悩むように――。愛を知らない死神と生贄の花嫁の、不器用な愛の物語。第三弾!
  • 父を亡くし、天涯孤独となったいばらを引き取って夫となった扇唯一。だが23歳年上の夫が父の話をする時、いばらの胸は微かに疼く・・・・・・。

    大晦日の昼下がり。高校生の扇いばらは、温かなマンションのダイニングであんこ作りに取りかかっていた。ザルに小豆をあけ、さっと水洗いする。手で豆を掻くと、ジャキジャキと小気味好い音が響く。これを雪平鍋に移し、たっぷり水を入れて、ガスコンロの火をつけて煮込む。高校の先輩たちに初詣に誘われたいばらだったが、保護者の同伴なしに深夜に外出するのは駄目だと、夫の唯一に止められた。沸騰してきた鍋を流しに運び、小豆をザルにあけた。いばらにとっては、初めて経験する日本のお正月になるはずで、すべてが新鮮だった。長くイギリスで暮らしてきたいばらは、日本の文化や行事をよく知らない。幼い頃に母と死に別れ、4か月前に父も亡くしたいばらを迎えにきたのが、父の大学の後輩の唯一だった。23歳年上の唯一と結婚して日本で暮らすことになったのだ。玄関の開く音がする。唯一が帰ってきた。「おかえりなさいませ、あなた」。棒読みの挨拶。唯一は「それ、やめなさい」と嫌がるが、いばらは夫婦らしいやりとりというものを試してみるのが好きだった。いばらと唯一、二人は秘密を抱えている――
  • ベンゼルク伯爵夫人の読書係になったアマーリエは、夫人から20年前の思い出を聞かされる。それは、彼女と同じくキーガン大学出身で読書係だった女性の数奇な運命についてだった--。

    ベンゼルク伯爵夫人の読書係に応募したアマーリエは、通された居間の天井まで届く本棚にぎっしりと詰められた本に見入っている。キーガン大学で文学研究をするアマーリエに、夫人は朗読を所望する。アマーリエが手に取ったのは、ミンレイの『そして彼女は去りゆく』。かつて発禁になったこともある、女性の自立を描いた作品だ。読み終え、夫人から感想を求められたアマーリエが忌憚のない意見を述べると、「あなたほど、はっきりと意見を述べる子は、そうはいなかった」とほがらかに笑う。そして夫人は20年前にアマーリエと同じ意見を述べた読書係の思い出を語りはじめるのだった。同じキーガン大学の出だったその女性は、家の都合で大学を辞めて、子供を持ちながら再び通学し、卒業して、今は公爵夫人となったという――
  • 許されざる恋を描く和風王宮ファンタジー!

     神話に由来する八つの家が支配する国「千和」。八家の者は「術」と呼ばれる特別な力を持ち、なかでも特に強い術を持つ男が千和の王位に就くことになっている。
     七十年前、八家の中で最も神に近い家とされていた天羽家が、突然都を去り、政治を放棄した。天羽の強い力を必要とする七家は、新しい王の即位のたびに、天羽家から后と巫女を兼ねた女子を迎えて祭祀に関わらせるようになる。だが天羽と七家の関係は悪化、都に送り込まれる天羽の娘は、いまや人質同然に後宮で軟禁されることが慣例となっていた。
     このたび、新王・一嶺鳴矢の后に選ばれた天羽淡雪も、都での天羽の者である自分の立場はじゅうぶん理解していた。后とは名ばかりで、ここでは異端の者。逃げることもできず、逃げたところで帰る場所もない――。
     そんな淡雪には遠くの物事を見る能力があった。後宮からその術を使って鳴矢を見た淡雪は、彼が想像していたような厳しい王ではないことを知り、次第に興味を抱くようになるが……。
     触れあうことはおろか話すことも許されない王と后。禁じられた恋と八家の謎を描く和風王宮ファンタジー!
  • “鬼”上司との同居生活がスタート!?

     社員旅行で長崎に向かった遥香たち。同じ部署の長谷川係長とも観光地を巡ることになった遥香は、いつもと違う場所で長谷川係長との楽しい時間を過ごす。だが、長崎中華街のカフェで魔除けの掛け軸を見た直後、なぜか、長谷川係長の体に異変が起きてしまう。
     最近、原因不明の体調不良が続いているらしい長谷川係長を心配した遥香は、同じ陰陽師である両親に相談することに。すると母親が意外なことを遥香に命じた。体調不良の原因がわかるまで、二人で同居しろというのだ!(ただし、式神による監視付き)
     遥香は突然の展開に激しく動揺するものの、長谷川係長の部屋での同棲生活をスタートさせる。長谷川係長のかわいい一面を見てしまったり、寝起きの抱擁にドキドキしたり…と幸せな日々が続く遥香だったが、しだいに長谷川係長の様子にどこか違和感をおぼえるように…!?
     長谷川係長、またしてもピンチに襲われる!? 兼業陰陽師と、ホンモノ“鬼”上司の物語、コミカライズも決定の大人気シリーズ、第六弾登場!

    (底本 2022年1月発行作品)
  • 902(税込)
    著:
    森沢明夫
    レーベル: 小学館文庫
    出版社: 小学館

    ひとつ屋根の下の「ふたり」、もどかしい愛。

    あなたが辛い時はいつでもそばにいるよ・・・。
    都内で暮らしている、恋に臆病なイズミ。引っ込み思案なのは誰にも明かせない心と体の「傷」があるから。そんな彼女をいつも見つめているユキ。ひとつ屋根の下に暮らしながら言葉を交わすことはないけれど、イズミへの思いは誰よりも強い。もどかしい関係の「ふたり」の間に、新たな男性の存在が。彼はイズミの凍った心を溶かせる相手なのか、それとも傷つけてしまう存在なのか・・・。ユキの気持ちは激しく揺れる。そして孤独な「ふたり」に起こる奇跡とは……。読み終わったあと愛おしさが溢れて止まらないハートウォーミング小説!解説は人気ブロガーで作家のみしょんさん。


    ※この作品は単行本版として配信されていた『ぷくぷく』の文庫本版です。
  • 鬼の妻になった姫君の平安恋物語!

     悪しき物の怪である魔の姫に狙われた、大納言の娘・真珠。助けを求めて呼んだのは、白銀の髪を持つ鬼、瑠璃丸の名だった。瑠璃丸は真珠を守り続けるため、角を切り、人として生きる道を選んだ。そして……ついに瑠璃丸は、魔の姫を斬り祓う。想いあうふたりは正式な夫婦となるが、鬼を夫にしたことに父たちの納得は得られない。また、物の怪の出没も続いていたが、それでも真珠は瑠璃丸との結婚生活に幸せを感じていた。
     そんな頃、人を傷つける質の悪い盗賊が増えているという話を耳にした真珠と瑠璃丸。瑠璃丸の正体が鬼であることを知る検非違使の監督長から、盗賊の中に鬼の子を見たという証言があると聞いた瑠璃丸は、独自に事件を調べることに。
     一方、弟の高俊が美人で有名な典侍に懸想し、追いかけ回していると知った真珠は、高俊の行動を心配するが……。
     白銀の髪を持つ美しい鬼と桃殿の姫君が紡ぐ平安恋綺譚、第二弾!
  • 連れ去られた死神の花嫁の運命は!?

     奉公先の三条家でこきつかわれていた没落華族の令嬢、正岡千鶴。帝都・小石川で猛威をふるう流行病を鎮めるため、生贄に選ばれた千鶴は、死神が祀られている神社に花嫁姿で向かった。だが、目の前に現れた死神・八雲は、人間など娶らぬと千鶴に言い放つ。しかし、死を覚悟してやってきた千鶴にはすでに帰る場所もなく、八雲の屋敷でともに暮らすこととなった。
     八雲の従者である浅彦や、わけあって八雲のもとで育てられている人間の男の子・一之助とともに屋敷で過ごすうちに、千鶴は八雲の優しさやさりげない気遣いに気づきはじめる。やがて千鶴は八雲に深い信頼を寄せるように……。
     屋敷での穏やかな時間に幸せを感じていたある日。八雲が夜遅くに、額に傷を負って帰ってきた。心配する千鶴に、八雲は冷たい言葉を投げつけ、触れようとした千鶴の手をはね除ける。突然の八雲の拒絶に、わけがわからずうろたえる千鶴。八雲の妻として死神の役割を理解して彼に寄り添いたい……そう考えていたはずが、千鶴の心はかき乱されて――!?
     愛を知らない死神と生贄の花嫁の、不器用な愛の物語。第二弾登場!
  • “鬼”上司と不思議な宿に逃避行!?

     邪気の高まりによって恐ろしい鬼と化してしまった長谷川係長。千年前の記憶と現在の気持ちの間で揺れていた遥香だったが、自分自身の本当の想いに気づいたことで事態はなんとか落ち着き、ふたりは正式にお付き合いすることとなった。
     だが問題は、陰陽師である自分の両親や親族に、長谷川係長の正体を明かせないこと! 悩ましい状況が続く中、ある日、遥香のもとに母親の式神ハムスターがやってくる。小さな彼が抱えてきたのは、なんと、お見合い写真。父親の企みで、遥香のお見合い話が進行しているというのだ。
     お見合いを阻止するため、長谷川係長は遥香の両親と直接会って話をしようと提案。しかし、その対面が大騒動に発展してしまう! 逃げ出した遥香たちは、なぜか不思議な宿に迷い込むことになって……。
     長谷川係長のジェラシーが炸裂! ふたりの恋に障害発生!? 兼業陰陽師と、ホンモノ“鬼”上司の物語、大人気シリーズ第5弾登場!
  • 鬼上司に異変!もう元の二人に戻れない!?

     陰陽師を生業とする一族に生まれ、昼間は会社員をしながら、浅草の平和のために怪異を祓いつづけている永野遥香。京都からやってきたイケメン上司・長谷川係長の正体が、陰陽師の敵である大鬼だと知り最初は警戒するものの、お互いのために協力しあうことに。やがて遥香は、禁断の関係を超えて長谷川係長に恋心を抱きはじめる。
     一緒に過ごす日々に幸せを感じていた遥香だが、新入社員・桃谷が現れたことをきっかけに、前世の記憶を甦らせる。なんと、遥香と長谷川係長は、千年前――平安時代に出会い、そして悲劇的な結末を迎えた姫君と鬼の生まれ変わりだった!?
     ある日、見回りのために長谷川係長と骨董市に向かった遥香。会場で見つけた謎の水晶短剣に興味を引かれるが、その短剣が原因で長谷川係長に異変が起こる。遥香と親しくしていた記憶だけが、
    すっかり消えてしまったのだ。もう、もとの二人には戻れない? 悲しみの中、遥香が選んだ道は……。
     浅草を舞台に、兼業陰陽師と鬼(←ホンモノ)上司が繰り広げる危険なラブコメディ、第四弾登場!
  • 姫君を守るのは美しい鬼…平安恋物語!

     右大臣の跡取りである父親が怪しと関わったことが原因で、魔の姫に目を付けられてしまった娘の真珠。屋敷の中にまで物の怪が現れて家中が混乱し、陰陽師たちも対応に苦慮する中、三滝という家司が“近江の白銀”と呼ばれる鬼を呼び寄せる。白銀の一家は他の鬼のように人間を食わず、話が通じるのだと三滝は語るが、一同は半信半疑。だが、白銀は一瞬で物の怪を屋敷から追い払ってくれた。これで一安心、のはずが、白銀の息子である瑠璃丸によると、真珠には魔のにおいがつけられているらしい。数日後、またしても屋敷の中に物の怪が出現。襲われそうになった真珠は、思わず瑠璃丸の名を呼んでしまう…。
     魔のにおいを消すためには、それよりも強いもののにおいをつければいい。魔だろうが怪しだろうが俺が守ってやる――瑠璃丸のその言葉に、后候補のはずだった真珠は、瑠璃丸と結婚しようと決める。瑠璃丸は真珠の側にいるために、人間として生きることを選ぶが…!?
     白銀色の髪を持つ美しい鬼と魔に狙われた姫君の、平安恋物語!
  • 愛を知らない死神に嫁いだ没落華族の娘。

     正岡千鶴は、家族も家も失った元子爵令嬢。天涯孤独の身となった今は、帝都・小石川にある三条家で使用人として働いている。紡績業で成功した新華族の三条家は、小石川に工場を持ち地域のまとめ役にもなっていたが、もともとは立場が上の旧華族だった正岡家の千鶴には残酷な態度をとり続ける。千鶴は、日頃から嫌みや蔑みの言葉を投げつけられていたが、華族としての矜持を忘れずにいようと心に誓っていた。
     そんな頃、街で流行病が猛威を振るい、人々が次々と倒れる事態に。不気味なことに、亡くなる人は、枕もとに死神が立ったと言って息を引き取るらしい。三条家には恐慌状態の人々が押し寄せるようになり、死神の怒りを鎮めるためとして、千鶴は生贄の花嫁に選ばれてしまう。
     死神の花嫁――それは死を意味する。だが、苦しむ人々の役に立つのならと千鶴は覚悟を決め、夜の闇の中、花嫁衣装で死神が祀られている神社の鳥居をくぐる。ところが、現われた死神・八雲は「妻など娶らぬ」と冷たく千鶴に告げた。すでに帰る場所もなく、街の人々のためにも引き下がるわけにいかない千鶴は、生贄の花嫁として、愛を知らない死神のもとで暮らすことになるが…!?
  • “鬼”上司と年下男子、恋のバトル発生!?

     浅草で働く会社員にして兼業陰陽師の永野遥香。毎晩、会社帰りに浅草の町を見回る遥香は、陰陽師としてはへっぽこだが、独自に編み出した〈甘味祓い〉という手法で怪異と人間の共存を目指していた。
     そんなある日、遥香の部署に京都から新しい上司がやってくる。イケメンかつ有能な彼、長谷川係長の正体は、なんと!陰陽師の敵である鬼だった。最大限の警戒をする遥香だったが、やがてお互いの平和のため、鬼と陰陽師という禁断の組み合わせであるにもかかわらず、長谷川とともに怪異と対峙するようになる。
     ところが、怪異が絡んだ事件で長谷川は遥香をかばい負傷。そして遥香は彼への気持ちを自覚してしまう…。
     そんな二人の前に、桃谷絢太郎という名の新入社員が現われる。桃谷の教育係を任さた遥香は、なぜか桃谷から熱烈かつオープンにアプローチされ困惑気味。長谷川係長からは、桃谷に気を許すなと言われ、新人年下男子と“鬼”上司、二人の間に挟まれることになった遥香だが――。
     浅草を舞台に、兼業陰陽師と鬼(←ホンモノ)上司が繰り広げる、危険なラブコメディ、第三弾登場!
  • 後宮で複雑に絡み合う恋を描いた平安恋草紙。

    同じ屋敷に暮らす妹に婚約者を奪われてしまった淑子。公卿である父親が勝手に決めた相手だったとはいえ、妹は恋の勝者と勝ち誇り、女房たちは腫れ物に触るような態度をとってくる。厄介な状況に疲れ果てた淑子は、家を出て、典侍として後宮で働こうと決めた。
     そして月日がたち――生真面目な淑子は、愛嬌がなくて刺々しい『柊の典侍』だと煙たがられながらも、いまや後宮を仕切る立派な典侍に成長。女同士の争いが日常茶飯事な後宮で、揉め事解決になくてはならない存在になっていた。
     ある日、典侍として仕事上のやりとりが多い五位の蔵人に、二人の新任者がやってくる。そのうちの一人が妹の夫となった元婚約者だと知り、憂鬱になる淑子。彼と顔を合わせないようにと願いながら、蔵人所に向かった淑子は、もう一人の新しい蔵人、源誠明と対面する。誠明は、東宮の嫡子でありながら臣籍降下した人物。宮中では難しい立場の誠明だが、なぜか淑子のことをよく知っている様子。そのうえ、誠明は唐突な言葉を淑子に告げた。私と、結婚してください――。
     後宮を舞台に複雑に絡みあう恋を描く、深山くのえの平安恋草紙!
  • 陰陽師兼会社員女子の上司はホンモノの鬼?

    浅草で働く会社員、永野遥香のもう一つの顔。それは、人知れず浅草の町を守る『陰陽師』。毎晩仕事帰りに浅草を見回り、町のくらがりにひそむ怪異を、独自に編み出した〈甘味祓い〉で祓っているのだ。
     そんな遥香の心を乱す存在が現われた。それは、京都からやってきた新しい上司、長谷川係長。イケメンかつ有能な長谷川は、たちまち女子社員の熱い視線を浴びるが、遥香だけは感じていたのだ。この邪気……ただ者ではない!
     やがて、壮絶な牽制と嫉妬による負の感情が社内に渦巻くようになり、発生した邪気が遥香を襲う。実は異常なほど周囲の人間を魅了する長谷川には秘密があった。彼は最強最悪の怪異、ホンモノの“鬼”だったのだ。お互いの平和のため、長谷川と手を組むことにした遥香だが、鬼と陰陽師の組み合わせは前代未聞の事態を生むことに――!?
     浅草を舞台に、兼業陰陽師と鬼(←ホンモノ)上司が繰り広げる、危険なラブコメディ第二弾登場!
  • 長崎中華街で出会った癒しのお茶と甘い恋。

    小さい頃から大好きだったドラッグストアで働く山下藤子。長崎・浜町アーケードの店舗へ異動になって張り切るが、売上げのプレッシャーやお客様のクレームに心労がたまり、ついに帰宅途中の道端で倒れそうになってしまう。そんな藤子を助けてくれたのは、中華街にある「薬屋カフェ」の青年スタッフ、王。笑顔が素敵な彼は薬膳にくわしく、藤子の不調を聞くなり、今の藤子に必要なものがたっぷりつまった中国茶や中国菓子を教えてくれた。すっかり薬屋カフェのファンになった藤子は、中華スイーツの美味しさにもはまり……そして王との恋もゆっくり進展中!?
     そんなある日、ドラッグストアに一人の若い女性客がやってくる。彼女の悩みにうまく対応できず、怒らせてしまった藤子。お客さんの心に寄り添う接客は難しい。沈む心を抱えながら薬屋カフェへ向かった藤子に、王がくれた、あるヒントとは?
     長崎新地中華街――そこは、美味しくて優しい味のスイーツと、極上笑顔が待っている場所。働く女子の心と体にうれしい、癒しと恋の物語!
  • 946(税込)
    著:
    原田マハ
    レーベル: 小学館文庫
    出版社: 小学館

    乙女な心を持つ美術系男子のラブコメディ!

     有名政治家を父に持つ遠明寺美智之輔は、子どもの頃から絵を描くことが好きな乙女な男の子。恋愛対象が同性の美智之輔は、同級生の高瀬君に憧れていたが、思いを告げることもないまま、日本の美大を卒業後、憧れのパリへ留学していた。
     ある日、アルバイト先のカフェで美智之輔は、ぼさぼさのおかっぱ髪でベース形の顔が目を惹く羽生光晴という女性と出会う。凄まじい勢いでパソコンのキーボードを打つ彼女は、偶然にも美智之輔が愛読している超人気ハードボイルド小説の作者。訳あって歴史あるリトグラフ工房idemに匿われているという。
     過去にはピカソなどの有名アーティストが作品を生み出してきたプレス機の並ぶその工房で、リトグラフの奥深さに感動した美智之輔は、光晴をサポートしつつ、リトグラフ制作を行うことになるが、ある大きな転機が訪れる。

    ※本書は過去に単行本版として配信された『ロマンシエ』の文庫版です。
  • ネット上で話題沸騰の純愛ラブストーリー

    「2ちゃんねる」に投稿され、ツイッターで大評判となったネット小説の単行本を電子化。あっという間に2000万人が釘付けとなり、ネットユーザーの間で大ブームを巻き起こした。主人公の「遼太郎」は29歳のブサメン童貞男。意を決して、デリヘルに電話するが、そこで出逢った「かよさん」になにもできないまま、一目ぼれしてしまう。男に騙され借金を抱え、風俗嬢として働く「かよさん」。なんとか救おうとネット上で知り合ったデキる男「晋作」に相談する。そして…。ちょっときわどいタイトルとは異なり、泣けて笑えて胸を打つ正真正銘の純愛ラブストーリー。映画化決定!
  • 感動の大ベストセラー、待望の電子化!

    タイトルの意味を知ったとき、その言葉に込められた強く切ない思いに、きっと涙すると思います。「おはよう」とか「おやすみ」とか「行ってらっしゃい」とか、そんなささやかな日常にこそ幸福はある。「愛してる」と言える人がいるだけで人はこんなにも幸福になれる。そういうシンプルな真実をファンタジックな物語に仕立て、単行本刊行時には「感涙度100%」と評された傑作恋愛小説です。未読の方はぜひこの機会に読んでみてください。
  • 市川拓司のもうひとつの名作、待望の電子化!

    あの『いま、会いにゆきます』よりも好きだという人が数多くいます。堤幸彦氏の映画『恋愛寫眞』との競作として世に出、その後『ただ、君を愛してる』と題して再度映画化され、物語の完成度とともに、恋することの切なさや美しさをリリカルに描いた傑作恋愛小説として話題を呼んだ、市川拓司氏のもう一つの傑作です。物語のラストで語られる名セリフ、「別れはいつだって思いよりも先に来る。それでもみんな微笑みながら言うの。さよなら、またいつか会いましょう。さよなら、またどこかで、って。」の言葉の意味を、ぜひ味わってみてください。
  • 671(税込)
    著:
    林真理子
    レーベル: 小学館文庫
    出版社: 小学館

    丸の内の大手商社社員野田奈央子は32歳、独身。同僚からも上司からも後輩からも信頼される存在なのに、恋愛運にだけは恵まれない。そんな主人公が次から次へと繰り広げる恋愛の数々。合コン、お持ち帰り、セフレ、不倫、泥沼…。OLの性も、派遣社員の怒りもリアルすぎるくらいリアルに描ききった林真理子恋愛小説の最高傑作。読み進んで最後の一行に至るとき、ドラマ版では描かれなかった、背筋も凍りつくような恐怖の結末が…。
  • 林真理子、衝撃の『源氏物語』新解釈!

     帝の子として生を受けた主人公、光は、生まれたときから“みたこともない美しい若君”と呼ばれ、宮中の女性たちの脂粉に囲まれて成長する。幼くして母と死に別れた後、臣籍に降下され源氏の性を与えられた光。やがて左大臣の娘、葵の上と結婚するが、その頃から様々な身分の、様々なタイプの女性たちとの関係に明け暮れる。そしてついには、母に生き写しといわれる、父=帝の妻、藤壺とも関係を持つに至った光。その藤壺が産んだ子は・・・幼い頃の光に、うりふたつであった。
     平安時代中期の京都を舞台に描かれた、紫式部による、世界最古にして最高の恋愛大長編小説を、恋愛小説の神様=林真理子が再構築し、現代的アレンジを加えることによって誕生した“小説版源氏物語”の前編。原書での第一帖「桐壺」から第十三帖「明石」までを中心に構成。
     これまで、日本文学史上の数多の文豪が手がけてきた“源氏物語の訳”ではなく、大胆な章立ての変更。さらには、本来登場人物のひとりにすぎなかった六条御息所の“ひとり語り”という革新的手法を用いることによって、世界的古典文学の名作が、現代人にとってリアルに楽しめる、光源氏を巡る性愛の一大活劇となった!
  • エブリスタ閲覧数歴代一位を記録した作品が待望の電子書籍化!

    「私の恋愛ハウツー本のバイブルは、現実のこの世界ではことごとく役立たない」彼氏いない歴が実年齢の結月は、コミック好きの冴えない事務職だ。憂鬱なのは、月に一度の税理士とのミーティング。冷徹な面持ちの吉川という税理士は、引き継いだばかりで慣れない仕事のミスを、ことごとく指摘してくるのだ。そんな吉川さんから、おつきあいしませんかと言われて大混乱。それは本気? それとも……。恋愛レベルゼロの結月が、ドSキャラの税理士に翻弄されつつも歩む、恋愛の修羅場!

    連載時から「キュン死しそう」と話題! 日本最大級の小説投稿コミュニティサイト・エブリスタで閲覧数1位を記録したラブストーリー、待望の電子書籍化!
  • 女友達でも絶対に言わない「愛のダメ出し」。

    「知的ゲイは悩める女の共有財産」「辛気臭いのは御免。私たちはいつだって、華やかに叱られたい」とジェーン・スーさんも本書を絶賛! マツコ・デラックス、ミッツ・マングローブ両氏とも旧知の間柄、フリーランス編集者でエッセイストの高山真、「愛のダメ出し」満載の新感覚幸福論です。
     著者はファッション誌『Oggi』誌上でオトコにも人生にも不器用な女子たちのお悩みに答え続けて祝10年。その超人気エッセイ「マナー美人の心意気」から「恋愛がらみ」に特化して書籍化した本書には、刺さるフレーズが満載です。
    「恋愛を成果主義で考えるのはつまらないわ」「経済力のあるオトコを狙うなら、あなたもそのフィールドにいるべきよ」「スイートホーム? いえ、専用ラブホテル。そう考えるオトコもいるの」「つらい過去はネタにして、笑って学んで昇華させるの。それで未来って変わるわよ」…女友達でも絶対に言わない本音に、読者は笑いあり、涙ありでハマっていくのが高山節の真骨頂。「アタシたち、もっともっと幸せになっていいのよ」――熱いエールに背中を押され、自分にとっての幸せを見つめなおしたくなる一冊です(2016年1月発表作品)。

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