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『ホラー、ファンタジー、菊地秀行(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~6件目/全6件

  • 蒐集家、獣人、魔地図、お化け屋敷……「異形」の恐怖に心が粟立つ

     風の音を聴くたびに、私はあの家と親子のことを憶い出す。
     風は鬱蒼たる森と黒土の大地を渡らねばならない。
     そして、冷たい寂蓼の調べを奏でながらも、そこに生きる数々の生命のきざはしの声を運ばなくてはならない。
     あの親子は、今も達者でいるだろうか。(「さいはての家」より)

     妖かしの名匠が贈る絶品奇譚集。「異形コレクション」で連載された12本の短篇と、単行本のための書き下ろし1本を収録。

    ・思いつづけろ
    ・通行人役
    ・筆致
    ・さいはての家
    ・6分の1
    ・蒐集男爵の話
    ・ニッケル・オデオン
    ・嫁ぐ娘へ
    ・開かずの間
    ・二流
    ・残された地図
    ・二階の家族
    ・“幽剣抄” さらば、一刀流

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 獣人に追われる少女の前に、謎の転校生が登場して…

     東京都立流(ながれ)高校。その学区では、猛獣のしわざとしか思えない悲惨な殺人事件が続発していた。
     夜の校舎。画壇期待の逸材と讃えられる2年生、故里やよいは、顔のない肖像画を前に、ひとり、制作を続けていた。やがて迫りくる黒い影。だがそれは、謎の転校生との出会いの夜でもあった。
     血に飢えた獣たちを操るのは誰か? ついに、最終戦争が始まった…!!

     クトゥルー神話の世界観がふんだんに作中に盛り込まれたバイオレンス・アクションの傑作。

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 495(税込)
    著:
    菊地秀行
    レーベル: ――

    鬼才が技芸を凝らした最上級怪奇小説集

     船の前方の空は緋色に染まりつつあった。
     その彼方から何かが飛んで来る。
     半透明の膜に包まれた白っぽい形……焼き捨てたあの船の積み荷と瓜ふたつの、人間そっくりで人間ではないもの。なり切っていないものが、その数……無数。……天を圧して飛翔して来るのだ。
     私たちには二度と戻れぬ私たちがやって来た方角へと飛んでいく姿は、この上なくグロテスクなのに生の歓びに満ちていた。天のどこからか、それらを讃える世にも美しい合唱さえ聴こえてくるような気がした。(「帰還」より)

    「HORROR」とは恐怖小説ではない、「怪奇小説」のことだ。正統にして異端の鬼才が技芸を凝らした短編10本を、本人の解説と共に収録。

    ・帰還
    ・保が還ってきた
    ・不敗剣
    ・女の館
    ・雪女のできるまで
    ・切腹
    ・渡し舟
    ・祭りにはつきものの…
    ・ある武士の死
    ・夢魔製造業者

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 495(税込)
    著:
    菊地秀行
    レーベル: ――

    日常生活の隙間からしのびよる怪しい影

     引いている。何かが、僕の身体を……後ろへ引き倒そうとしているのだ。
     それは、ダッフルの裾にくっついていた。
     顔を右へねじ向けて、眼を開けた。
     真っ白い女の顔が見えた。眼ばかりが洞みたいに黒く、唇がひどく紅い。口紅じゃあない、あれは血だ。
     女の人は白い着物を着ていた。同じ色の手が袖口からのびて、ダッフルの裾を掴んでいる。(「オータム・ラン」より)

     怪奇小説の名手がおくる幻想ホラー短篇集。

    ・黒丸
    ・サラ金から参りました
    ・化粧(メイク)
    ・オータム・ラン
    ・安住氏への手紙
    ・漬物ならぬ
    ・曲がり角
    ・求婚者たち
    ・風の十文字
    ・娘の正体

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 495(税込)
    著:
    菊地秀行
    レーベル: ――

    世界の薄皮を一枚剥げば、異形のものどもが蠢いている

    「風邪ひくぞ。連れてってやるよ、家はどこ?」
     私はいらついて少年の肩をゆすった。こっちも遭難しそうなのだ。
     やっと小さな……紫色の唇が開いた。
    「道に迷っちゃった……木下くん家へ行く途中だったの」
    「君の家はどこ? 名前は?」
     答える代わりに、少年はふり向いた。それまでの反応の鈍さからは想像もできない迅速な身のこなしだった。
    「来る!」
     短い叫びが私の耳に灼きついた。小さな身体は私のかたわらをすり抜け、通りの反対側へと水を跳ねとばしつつ走り去った。雨のせいでよく見えなかったが、横町でもあるらしい。
     追いかけながら、異常だ、と思った。巻き込まれるのは真っ平だ。
     私のやってきたのとは反対側の奥から、足音と人影が近づいてきた。(「雨の町」より)

     現実の向こうに息づく怪異幻想の誘惑。怪奇SFホラーの第一人者が1年半にわたり「異形コレクションシリーズ」に書き下ろした10篇を、本人の解説と共に収録。

    ・貢ぎもの
    ・雨の町
    ・姉が教えてくれた
    ・断頭台?
    ・水の記憶
    ・ちょっと奇妙な
    ・去り行く君に
    ・欠損
    ・指ごこち
    ・踏み切り近くの無人駅に下りる子供たちと、老人

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • ノスタルジックに幻想的に、吸血鬼をメインテーマに描く

     さつきが悲鳴を上げた。
     葦の間から、何か、霧みたいな白い煙が立ち昇るや、勿然と、ひとりの娘の姿が現れたのである。
     美人だった。
     月みたいな女だ、とおれはぼんやり考えた。
     白いワンピースを着ているのに、それが目立たない。肌の色が透き通るようなのだ。
     それよりも何よりも、おれをすくませたのは、その娘の全身から漂う、ぞっとするような雰囲気だった。(「青い旅路」より)

     伝奇バイオレンスの第一人者が描く、ノスタルジックで幻想的な、吸血鬼をメインテーマとする青春ホラー短篇集。

    ・帰還
    ・夏のうた
    ・夕映えの女
    ・薔薇戦争
    ・青い旅路
    ・白い国から
    ・大海

    ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
    1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。

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